「青島食堂」秋葉原店のチャーシュー麺に行列！メニューや営業時間は？

青島食堂というラーメン店を知っていますか？近年の秋葉原のグルメ化は著しく、オタクカルチャーや観光のみでなく美味しい食事を目的としても人気で、飲食店ひしめき合う街になっています。そんな中でも特に絶え間なく行列ができている人気ラーメン店の一つが、青島食堂秋葉原店です。

青島食堂のラーメンは生姜の効いた、昭和の郷愁感も残すシンプルな醤油味。待つのは苦手と思いつつも、行列を作るほどの美味しさとなるとやはり興味を刺激するものです。その魅力について、早速調査してみました。

青島食堂の発祥は1963年の新潟県です。長岡市宮内駅前店を1号店として創業し、美味しさが認知され店舗を増やして行きました。(現在では曲新町店、曙店、宮内店と展開中、長岡市外にも東堀店西堀店、司菜トキメッセ店、司菜南万代店があります。)建物が趣深くて世代を超えて愛された雰囲気を残しています。

青島食堂の提供する、中太の自家製麺に煮込んだ豚骨の出汁に生姜と濃いめの醤油スープ、ロースチャーシューをたっぷり乗せるラーメンのスタイルは少しづつファンを増やし、長岡生姜醤油ラーメンとして認知されるようになります。そしてやがて新潟5大ラーメンと言われるまでに成長しました。

厳しい冬を乗り切るのに生姜の保温効果が喜ばれたことなども、青島食堂が地域で愛された要因の一つと言われています。確かに寒い時期に特にぴったりです。かといって暑い時期でも生姜がスキっとしてしつこくない印象です。ちなみに店名の青島ラーメンというのは、創業者さんの出身地長岡市青島町に由来するそうです。

そんな青島食堂が秋葉原の地へ店舗を出したのは2009年7月で、新潟県外ではこれが初の出店でした。秋葉原という、駅周り半径1kmあたりで100件近いラーメン屋さんがしのぎを削っている激戦区においてもこれほどの人気を保っていけるのは、やはり美味しさや伝統の味にこだわる姿勢が評価されている結果です。遠隔地のご当地ラーメンが東京でも身近に食べられるなんて、嬉しいと思いませんか？

青島食堂にいくには、まずJR秋葉原駅の昭和通り口を出ます。東方向に5分ほど歩きます。ちょっとしたお散歩に良い距離です。

やがてほのぼのした佐久間公園に着き、青島食堂秋葉原点はこの公園はす向かいのビルの1階になります。角から見える行列が目印になるかもしれません。なぜかシャッターを半分下ろしており、ラーメン一筋、日本海とともに育ってきた硬派な雰囲気を醸し出しています。ビル群の合間ですが割と喧騒から離れたエリアなので、落ち着いて待ち時間を過ごせそうです。

あまり騒がしく営業したくない様子です。見た目に拘らず、無骨に味と心で勝負！という青島食堂らしい姿なのかもしれないです。

メニューを調べてみると、青島食堂は食堂を冠しているものの生姜醤油ラーメン一筋で、サイドメニューは一切ありません。麺にシンプルな具を乗せた『青島ラーメン』800円もありますが、行列を作って並ぶお目当の看板メニューは何と言ってもボリューム満点の『青島チャーシュー』900円です。

中太の少し縮れた麺、煮上げて無骨に切られたチャーシュー、味の染みたほうれん草とメンマがキリッと生姜のきいたスープとよく合っていて一体感があります。これを目当てに何度も通う人も沢山、さすが看板メニューです。

店内でこんなチャーシューをスライスしている姿は食欲をそそられます！レビューを調査してみると「濃いめながら飽きのこないシンプルな生姜醤油が程よく染みていくらでも食べられる」「ほうれん草だけでも無限に食べられる」「醤油の風味の後に生姜が抜けて行ってさらに醤油のコクが追ってくる」等、飾らないながらも奥深さがある味が伝わってきます。リピーターが多く通いたくなるのも納得です。

スープによくマッチした中太の少し縮れた自家製の麺も人気の秘密です。茹で加減はデフォルトでは若干柔らかめで、素朴な食感でスープと共にするっと入っていきます。固さは多少リクエストでき、青島食堂のリピーターさんのおすすめはやや固めだそうです。いろいろ試してみるのも良いです。

濃いめのシャープなスープに歯ごたえのある自家製麺、なんともリッチで確かに飽きがこないに違いないです！通常の麺が175g、大盛りが250gになっています。長岡市宮内店が製麺部となっています。創業時から変わらぬ自家製麺は古くからのファンに長く愛され、世代を超えて地元の味として浸透しているのです。

店舗にも貼り付けてアピールされていますが、かの有名お菓子メーカーとのコラボ商品もあります。青島食堂監修の柿の種長岡生姜醤油ラーメン味です。なかなか店舗に行けない時など、お家で青島食堂生姜醤油ラーメンの雰囲気を味わえるかもしれません。通信販売もしているようです。ビールのお供に良さそうです！美味しそうです。

青島食堂では、サイドメニューは無いもののトッピングメニューの注文が可能です。麺、チャーシュー、ほうれん草、メンマ、ネギ、海苔(5枚）を増量することが可能です。ひと増し50円、さらに増すならもう50円で計100円、というシンプルな設定です。なるとは増せ無いのが残念ですが、ひと切れ乗っているだけでもビジュアルがパッと明るく、十分に華やぎます。

人気のトッピングはやはりチャーシューです。チャーシュー50円増しでもまだ物足りないならさらに増して。青島チャーシュー大盛り(麺250g)にトッピングで盛る人も多く、丼の上がかなりのボリュームです。食いしん坊の腹ペコさんにはたまらないビジュアルです。

ラーメンメニューもトッピングも入り口の食券機で購入し、店員さんに渡しましょう。メニュー数はシンプルですし入店前にあらかじめ決めておくと着席までがスムーズです。あと、飲み物はビールがあるようです。美味しいラーメンに冷えたジョッキのビールは最高です！

青島食堂の営業時間について調べてみると、午前11時から午後18時となっています。しかし、人気店舗のため営業時間前から行列ができることも多く、また営業時間内でもスープがなくなったら終了となっていています。秋葉原出店時も、開店当初からスープ切れの早じまいが相次いで、ラーメンにありつくまで何度か出直したお客さんもいるようです。

青島食堂は行列ができており、ネット上にも確かに並んで待ったと言う人がほとんど。しかしながら待ち人数の割にスムーズに進んだため待つのがあまり苦でなかったという意見が多いです。その理由は「スタッフさんの手際の良さ」。高い回転率でお客さんが入れ替わるので予想より早く着席できるようです。

調理場では各ポジションの作業を完全分業しており、中でも麺をさばく様子は名物と言えるほど鮮やかと噂ですので（担当者によるのかもしれませんが）そこも楽しみの一つです。

また、店内の席は10席足らずのカウンターのみです。椅子は固定で、ラーメンを味わうためだけのシンプルな作りになっています。空いた席にスムーズに進み、スタッフさんの手際の良さでスピーディにラーメンが出てきて、一人で静かに味わう。これが回転率をあげている理由でもあります。カップルやグループで訪れてもバラバラの席になってしまう可能性を覚悟していきましょう。

青島食堂は営業時間ど真ん中だと行列ができているとはいえ、閉店近くの時間だと並ばず入れたと言う情報もあります。天気やタイミングもあると思いますが、空いている時間を狙ってみるのも良いかもしれません。

混雑していて活気のある厨房を見ながら食べるもよし、空いている時間にすっと入店してお腹を満たすもまたよしです。

青島食堂は火曜日がお休みとなっています。せっかくお店まで足を運んだのにシャッターが降りていたら、残念です。確認してからいきましょう。ところで、定休日のお知らせなどお店のあちこちに「感謝の気持ち」と記してあるのは、標語でしょうか？お店の真摯な姿勢を伺わせます。

さて、それでもうっかり火曜日にお出かけしてしまった方のために、秋葉原の美味しいと評判の他のラーメン店をいくつかピックアップしてみました。
 

『饗 くろ㐂』言わずと知れた名店で、こちらも行列が絶えません。特製塩そば1300円となっています。

ミシュランビブグルマンに選ばれたこともあるお店で創業者はフレンチレストランなどで修行を積んだシェフ。創作ラーメンと言える、趣向を凝らした個性的な味のハーモニーを体験できます。通常メニュー以外の限定メニューもしばしば出るので機会があればおためしください。営業時間は月火木金土が11:30~15:00／18:00~21:00、水は夜間営業無し。日・祝はお休みです。

『新福菜館秋葉原店』こちらは本拠地は京都のお店です。特徴は何と言っても黒いスープ。お醤油がバッチリ主張してくる割にするりとした麺で食べやすい、中華そば(並)700円です。

デフォルトで乗っているお肉は山盛りで食べ応えばっちりです。こちらも定番の焼き飯と中華そばのセットメニューはそれぞれのボリュームが並や小盛りなどと多彩に選べるので、女性でも遠慮なく頂けそうです。営業時間は11:00～15:00／17:00〜23:00となっています。年末年始以外は基本的に無休で営業されているそうです。

『らーめん天神下大喜』は湯島から、秋葉原と御徒町の間に移転してきた有名店。煮干しなどの魚介と比内地鶏を絶妙なバランスで掛け合わせた、上品でコク深い特製鶏そば950円が人気です。

こちらも元和食料理人さんが創業したお店で、スタッフさんのホスピタリティと丁寧な仕事ぶり、またランチタイムの一品などサイドメニューもくまなく美味しいと多くのリピーターさんが愛してやまないお店です。営業時間(月〜金)11:00～14:30／17:30～21:30（土）11:00～15:00／17:30～20:30(祝)11:00～16:00

『麺処MAZERU』は、いわゆるデカ盛りのまぜそばで有名で、がっつり系がお好みのお客さんに人気のお店です。人気は、肉増しまぜそば(醤油／塩）900円。

極太平打ち麺にトッピングをたっぷり乗せ、濃厚だれの醤油or塩でいただきます。野菜、ニンニク、カラメ、油、チーズなど好みで調整も可能です。店舗は雑居ビルの1階で、看板を目印に入らないと見つけにくいかもしれませんのでご注意を。ちなみにこちらも人気店で混むことも多いようなので、時間の取れるときには、ぜひ訪問してみてください。営業時間11:30～15:00／17:30～22:00、日・祝休みです。

『あたりや食堂』こちらは宮崎県都城市発祥のラーメンです。人気は元祖雷々麺700円となります。

こちらの一番の特徴はちゃんぽん麺である事。そして、汁なしピリ辛醤油のあんと麺が元独特のすり鉢にサーブされて出され、底からよーくまぜていただきます。東京ではあまりお目にかかれない珍しい様式に興味が止まりません。他ではなかなか食べられない味です！営業時間11:00～15:00／17:00～22:00(土祝)11:00～20:00、日曜はお休みです。

いかがだったでしょうか？東京にいながらにして、伝統の新潟長岡生姜醤油ラーメンを食べることができる青島食堂秋葉原店、人気なのも納得ですね。新潟に所縁のある人にはさらに故郷を感じる素敵な時間となるのではないでしょうか。チャーシューのボリュームと生姜のキリッとした風味に浸りましょう。

お店は大きくないのでお一人様で味わいに来る男性が多いですが、カップルや女性の姿も見られます。スタンダードなお醤油ベースが女性にも受け入れられやすいのかもしれないですね。淡々とラーメンを食べる雰囲気も、逆にあまり気を使わず過ごせるのかもしれません。デートの合間に彼氏とラーメン、というのもまた良いですね。

以上、青島食堂の調査でした。新潟長岡のご当地伝統の味は地域の方たちだけでなく東京の激戦区でも行列になるほどの人気でした。ぜひ一度、営業時間内を狙って秋葉原で実際に味わってみて下さい！