かしわ天とは？とり天との違いや美味しい作り方もチェック！

かしわ天は、香川県を中心に関西でよく食べられているご当地グルメです。香川の名物である讃岐うどんのトッピングとしてもおなじみですが、酢じょうゆやポン酢をつけてごはんと一緒に食べるのも人気です。

本記事ではかしわ天の特徴や由来、とり天との違いについて解説します。美味しい作り方とアレンジレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

かしわ天は、鶏肉に衣をつけ、からっと揚げた天ぷら料理です。一般的な天ぷらとは異なり、生姜やしょうゆを使用したタレに漬け込んでから揚げるため、しっかりと味がついているのが特徴です。

かしわ天のかしわとは、香川県などで鶏肉を意味する独特の呼び方です。鶏肉をかしわと呼ぶようになった由来には諸説ありますが、肉食が禁止の仏教が国教になった際、肉を指す隠語でかしわと呼ぶようになったそうです。

かしわ天に使われる鶏肉の部位には特に決まりはありませんが、一般的には脂身が少ないヘルシーな鶏むね肉を使うことが多いです。鶏肉を天ぷらにしたものといえば、大分県の郷土料理であるとり天がありますが、どちらも作り方に大きな違いはありません。

強いて違いがあるとすれば、香川県を発祥とするかしわ天には鶏のむね肉を使い、大分県で生まれたとり天は鶏のもも肉を使うことが多いようです。全国チェーン展開している丸亀製麺でもかしわ天には鶏のむね肉を、とり天には鶏のもも肉を使用して販売していることから、使用する部位の違いで区別している人も多いです。

かしわ天の作り方にはさまざまなレシピがありますが、ここではシンプルに生姜を効かせた下味を使った基本的な作り方を紹介します。用意する材料は鶏むね肉とすりおろし生姜、酒、卵、薄力粉、片栗粉、揚げ油です。鶏むね肉は皮を取り除き、1cm幅のそぎ切りにします。

すりおろし生姜と酒で下味をつけて20分程度漬け込み、卵と薄力粉、片栗粉、冷水で作った衣につけて、180度の油でからっとするまで揚げたら完成です。お好みでポン酢と練りからしをつけて食べると美味しいです。

上手に作るポイントは、天ぷらの衣に片栗粉を加えることです。片栗粉を入れることでサクサクに仕上がります。この時、衣を混ぜすぎるとベタベタになってしまいます。粉気が残っていても問題ないので、衣の材料を合わせたらさっと混ぜましょう。

かしわ天は下味がしっかりついているため、冷めても美味しいです。お弁当に入れたり、うどんやそばなどにトッピングするのもおすすめです。

かしわ天はシンプルな料理になっているので、さまざまなアレンジを楽しむことができます。例えば下味にカレー粉とめんつゆを混ぜて漬け込むと、スパイシーでお酒のおつまみにもぴったりの一品に早変わりします。さっぱりと食べたい方は、下味に塩レモンを使ったり、梅や大根おろしを乗せて食べるのも良いでしょう。

ポン酢の代わりにレモンや塩をつけるなど調味料でもアレンジできるので、お好みの味を見つけてください。また白ごはんの上にかしわ天を乗せて丼にしたり、洋風に楽しみたい場合は、レタスと一緒にパンに挟んだサンドイッチアレンジもおすすめです。アイディア次第でさまざまな食べ方が楽しめるので、お好みで試してみてください。

香川県の名物料理でもあるかしわ天は、鶏のむね肉に衣をつけてからっと揚げた料理です。にんにくなどを効かせたからあげとは違い、生姜の下味にポン酢をつけてさっぱりと食べられるので、幅広い世代に人気です。

下味や調味料を変えたり、丼やサンドイッチにアレンジするなど、工夫を凝らせばかしわ天作りに楽しみは尽きません。本記事を参考に、ぜひかしわ天作りにチャレンジしてみてください。