とろろ昆布の人気レシピ！簡単に旨みをプラスの活用メニューが色々！

昆布を重ねて酢に浸して固めてから薄く削り、太い糸のような状態に加工した食品がとろろ昆布です。ごく薄く板状に削ったおぼろ昆布に似ていますが、より安い価格で販売されています。昆布の産地ではとろろ昆布を使った郷土料理もあり、関西や九州ではうどんのトッピングとしても人気です。

家庭でもとろろ昆布を常備しておくと、ひと味加えたい時やもう一品スープが欲しいといった時に活躍します。簡単に作れて、昆布の旨みを感じられるレシピをたっぷりと紹介します。

【材料】

• きゅうり：1/2本
• なす：1本
• オクラ：2本
• みょうが：1本
• 大葉：2枚
• とろろ昆布：5g
• めんつゆ（3倍濃縮）：大さじ1
• ご飯、卵黄

1. オクラは塩をふってまな板の上で転がし流水で洗い、耐熱容器に入れてふんわりとラップをかけて600Wの電子レンジで40秒加熱します。
2. 1のオクラの粗熱がとれたらガク部分を切り取り、みじん切りにします。
3. なすはみじん切りにして、塩水に入れて重石をのせて10分ほどおきます。
4. きゅうり、みょうが、大葉はみじん切りにします。
5. オクラ、水気を切ったなす、4ととろろ昆布をボウルに入れます。
6. 5に麺つゆを加えてよく混ぜ合わせます。
7. ご飯の上に6をのせて、卵黄を加えて出来上がりです。

郷土料理で人気のある山形だしのレシピです。夏野菜をみじん切りにして、麺つゆで和えるだけと簡単に作れます。山形では刻んだ昆布を加えているのが特徴です。どの家庭でも手軽にできる作り方で、とろろ昆布を足してとろみと旨みを加えています。ご飯に乗せる他に、納豆と混ぜたり、冷奴やそうめんの薬味として活用したりして味わってください。

【材料】

• とろろ昆布
• 塩：小さじ2
• 水：200ml
• あたたかいご飯
• 塩昆布

1. ボウルに塩と水を入れて塩を溶かし、塩水を作ります。
2. 1を両手につけ、塩昆布を中心にいれておにぎりを握ります。
3. バットにひろげたとろろ昆布の上におにぎりをおいて、表面に昆布をまんべんなくまぶします。
4. おにぎりの形を整えたら出来上がりです。

昆布の産地でもある富山県の郷土料理ともいえるおにぎりです。とろろ昆布を海苔のようみ巻き付けようとする作業は難しいですが、おにぎりをとろろ昆布の上で転がせば簡単に作れます。たっぷりとご飯の表面にまぶせば、とろろ昆布の大量消費も可能です。

【材料】

• とろろ昆布
• 茹でしらす
• スパゲッティ：150g
• バター：10g
• 昆布茶：ひとつまみ
• 梅干し、海苔

1. スパゲッティを沸騰した湯に塩を加えて茹でます。
2. ボウルにバター、昆布茶、とろろ昆布を入れ、1の茹で汁を少しくわえて混ぜ合わせておきます。
3. スパゲッティが茹であがったら2のボウルに入れ、茹で汁をさらに大さじ1くらい足して全体を絡めます。
4. お皿に盛り付け、梅干し、茹でしらす、ちぎった海苔をトッピングして出来上がりです。

とろろ昆布と昆布茶の二つの昆布で、旨みをたっぷりと感じられる和風スパゲッティのレシピです。スパゲッティを茹でる時の塩、しらすや梅干し、バターの塩分があるので特に塩は加えていません。味が薄いようであれば、醤油か白だしを少し加えてください。

【材料】

• 塩鮭：100g
• とろろ昆布：5g
• 白ごま：大さじ1
• ご飯：400g
• イクラ、細ネギ

1. 塩鮭を焼いて、皮と骨を取り除き身をほぐします。皮はみじん切りにします。
2. ご飯に1とほぐしたとろろ昆布、白ごまを混ぜ合わせます。
3. 器に盛り付けたら、イクラと細かく切った細ネギをトッピングして出来上がりです。

塩鮭の塩分ととろろ昆布の旨みを活かした混ぜご飯のレシピです。すし酢を加えたアレンジもできます。混ぜご飯を丼に盛り付け、上には好みの刺身を盛り付け海鮮丼にするのもおすすめです。子ども向けであればイクラの代わりに錦糸卵を加えて、混ぜご飯を海苔で細巻きするとお弁当の一品にもなります。

出汁は麺つゆや白だしを活用し、温かいそうめんにとろろ昆布をトッピングするだけの簡単レシピです。とろろ昆布がとけて、麺に昆布がよくからみます。うどんのトッピングにとろろ昆布を使うのは、人気のうどん店でもおなじみです。うどんだけでなく、そうめんにもとろろ昆布はよく合い、たっぷりのせれば大量消費もできます。

サンドイッチの具材のひとつとして、とろろ昆布を活用したレシピです。きゅうりやトマト、ハムなどに加えると、適度な塩気と旨みが和風な味わいのサンドイッチができます。人気のツナマヨネーズサンドに、とろろ昆布を足すサンドイッチの作り方もおすすめです。

【材料】

• えのきだけ：1パック
• とろろ昆布：15g
• かつお節：1パック
• 酒：大さじ3
• みりん：大さじ3
• しょうゆ：大さじ3

1. えのきだけは根元を切り落とし、3等分の長さに切ります。
2. 鍋に酒、みりん、しょうゆ、1を入れて中火にかけます。
3. 沸騰してきたら弱火にし、アクを取り除きます。
4. 3にとろろ昆布、かつお節を加えて混ぜたら出来上がりです。

ご飯のお供として人気のなめたけを、とろろ昆布を使って簡単に作るレシピです。昆布が適度なとろみとなり、かつお節の旨みも加わるためご飯が進むでしょう。調理後に冷めてから保存容器に入れ、冷蔵庫で保存すれば2～3日程度日持ちします。常備菜としてもおすすめです。

【材料】

• 卵：4個
• 生クリーム：30ml
• 塩：ひとつまみ
• バター：10g
• ベーコン：50g
• 玉ねぎ：100g
• にんじん：100g
• じゃがいも：150g
• とろろ昆布：15g

1. ベーコン、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもはみじん切りにしておきます。
2. 卵は割りほぐして、生クリームを合わせておきます。
3. フライパンにバターを入れて熱し、中火で1の野菜に塩を加えて炒めます。
4. 火が通てきたらとろろ昆布をちぎって、野菜の上に広げます。
5. 4に2を加えて全体を混ぜながら火を通します。
6. 卵の周囲がかたまってきたら弱火にして、蓋をして5分蒸し焼きにします。
7. 大きなお皿をかぶせて裏返し、反対の面も弱火で3分ほど焼いたら出来上がりです。

野菜たっぷりのオムレツに、とろろ昆布が加わり和風なオムレツになります。とろろ昆布がフライパンの中でかたまって加熱されないように、ちぎって広げながら加えるのが作り方のポイントです。玉子焼きでも同じように活用できるので、食事のおかずにおすすめです。その他にも、小さめにカットしてお弁当のおかずにも合うでしょう。

【材料】

• 水煮のサバ缶：1缶
• とろろ昆布：5～10g
• 生姜（すりおろし）：少々
• 醤油：小さじ1
• 白ごま

1. 熱したフライパンにとろろ昆布を入れ、弱火にしてほぐしながら水分を飛ばします。
2. ほぐした1を一度取り出します。
3. フライパンにサバ缶の中身全部と、生姜、醤油を加えて炒めます。
4. サバをほぐしながら焦げないように炒め、水分が少なくなったら2を加えて合わせます。
5. 弱火で炒め続け水分が少なくなってほぐれてきたら、白ごまを加えて出来上がりです。

とろろ昆布とサバの旨みが濃縮されたそぼろふりかけのレシピです。昆布を炒めるレシピは珍しいですが、水分がなくなり旨みがより凝縮します。炒める時には焦げ付かないように注意して、弱火で全体をほぐしながら炒めてください。出来上がったふりかけは、おにぎりの具材としても活用できます。

【材料】

• 鯛の切り身
• とろろ昆布

1. 鯛を刺身のように薄く切ります。
2. とろろ昆布で鯛のお刺身を巻きます。
3. 巻いたものを盛り付けて出来上がりです。

とろろ昆布で鯛の刺身を巻くだけの簡単レシピです。巻いてからラップをして、冷蔵庫で1時間ほどおいてみてください。食べたときによりねっとりとして、昆布の旨みを感じられます。昆布を使い数時間から1日以上時間をかける昆布じめよりも、手軽で安く作れます。鯛の他にも、ヒラメなどの白身のお魚でも試してください。

長芋を短冊に切り塩・酢・砂糖を加えた水に入れ、そこにちぎったとろろ昆布を加え、10分ほど漬け込むだけの簡単なレシピです。食べる時には器に取り出し、かつお節と少しの醤油をかけます。そのままでおつまみにもなり、長芋をみじん切りにしてとろろ昆布と和えるだけで、山形のだしのようにも味わえます。

お弁当のおかずにもおすすめな、とろろ昆布も入った豚肉巻きです。このレシピでは、大葉、練り梅を合わせて巻き塩気を加えています。味付けは薄味でも、昆布の旨みが加わり、味わいに深みがでるでしょう。にんじんやインゲンなどととろろ昆布を巻くと、切った時の彩りもきれいになります。

【材料】

• とろろ昆布
• かつお出汁：200ml
• 塩：2g
• 醤油：少々
• かつお節、細ネギ（小口切り）

1. 鍋にかつお出汁と塩、醤油を合わせて火にかけます。
2. とろろ昆布をほぐして加え、全体を混ぜます。
3. 器に盛ってかつお節、細ネギを加えて出来上がりです。

とろろ昆布をお椀に入れて、そこに醤油を少し垂らしてお湯を注ぐだけで、お吸い物が出来上がります。同じように簡単なレシピですが、かつお出汁を使うことで和食の料理店のような旨みを感じられるでしょう。かつおの出汁を取るのが手間であれば、白だしを薄めて温めて作るアレンジレシピも簡単です。

【材料】

• バター：20g
• 長ねぎ：1/2本
• じゃがいも：1個
• 水：150ml
• 顆粒だし：ひとつまみ
• 牛乳：450ml
• 生クリーム：80ml
• とろろ昆布：10g
• 塩

1. 鍋にバター、薄切りにした長ネギとじゃがいもを入れて中火で炒めます。
2. 長ネギが柔らかくなりじゃがいもに火が通ったら、顆粒だしと水を加えます。
3. 鍋の中でじゃがいもをヘラでつぶすように混ぜ合わせます。
4. 牛乳、生クリームを加えて沸騰させます。
5. 沸騰したら、とろろ昆布を加えてジューサーに移し撹拌します。
6. 再び鍋に戻して塩で味を調えて出来上がりです。

洋風なポタージュスープを、和風だしととろろ昆布で和の味わいにするレシピです。手間にはなりますが、ジューサーにかけると舌ざわりがとろりとして、本格的なポタージュになります。長ネギとじゃがいもをみじん切りにしてから炒めれば、ジューサーを使わなくても滑らかなスープになります。

とろとろとしたメカブの味噌汁にとろろ昆布も加え、とろみを持たせたお味噌汁のレシピです。出汁を使わなくても、昆布の旨みとポン酢のさっぱりとした口当たりです。そのため、暑い日におすすめなお味噌汁といえます。とろろ昆布は定番の豆腐やわかめの味噌汁をお椀に盛り付けてから加えるだけでも、風味をアップしてくれます。

とろろ昆布を出汁やスープに加えるのではなく、具材に混ぜ込むレシピです。淡泊な味わいの白はんぺんに昆布を直接加えて、ふんわりとした食感の中に昆布の旨みが感じられるでしょう。団子の材料にとろろ昆布を混ぜる工程では、あらかじめ粗く切っておくとかたまりにくく、まんべんなく団子の具材に混じります。

卵、とろろ昆布、白だしが常備されていれば、いつでも簡単に作れるスープです。白だしベースのスープが沸騰しているところに溶き卵を少しずつ加えて、ふんわりとさせるのがレシピポイントです。とろろ昆布はちぎって、その後に加えます。忙しい朝食の一品にもおすすめです。

とろろ昆布は、ご飯や味噌汁に加えるだけでも美味しく、常備できる食材として人気です。昆布の旨み成分が含まれ、そのまま食べてもよく、加熱しても美味しさに変わりはありません。紹介した簡単レシピを参考に、家庭料理にとろろ昆布を取り入れてみてください。