昆布水の作り方と効果効能は?手軽にだしも取れて料理の時短にも!

昆布水(こんぶすい)の作り方や効能を解説します。昆布水に適した昆布の種類や、免疫力アップなど得られる効果についてまとめました。また、効果をより発揮する為の飲み方、昆布水を使った料理のレシピや、アレンジ方法も紹介しています。

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目次

  1. 1昆布水の作り方や効果を紹介!
  2. 2昆布水の作り方
  3. 3昆布水の効果効能
  4. 4昆布水の効果的な飲み方と使い方
  5. 5昆布水を飲んで健康的な体を目指そう!

昆布水の作り方や効果を紹介!

昆布水(こんぶすい)とはその名の通り、昆布の栄養素が抽出された水の事です。近頃、昆布水を使った昆布水つけ麺が話題になるなどして、注目を集めています。昆布水は自宅で簡単に作ることができます。毎日、適量を摂取するだけで、健康面やダイエットなどの様々な効果効能が期待できます。

本記事では、元となる昆布の選び方から詳しい作り方、得られる効能、簡単に取り入れられるレシピまで、昆布水の魅力を徹底解説します。

昆布水の作り方

昆布水に適した昆布は?

昆布にはさまざまな種類があり、選んだ昆布やその使い方によって、味、香り、共に違う昆布水ができあがります。また、昆布によっては昆布水には向いていないものもあり、含まれる栄養素の量も変わります。昆布選びは昆布水作りにおいて、1番重要な個所といっても過言ではありません。

ここでは水に抽出しやすい、昆布水に適した昆布を種類ごとに紹介しますので、作りたい昆布水に合うものをぜひ探してみてください。

羅臼昆布

羅臼(らうす)昆布は、主にだしを取る時にのみ使われ、昆布自体をそのまま食べるのにはあまり適していません。この昆布は、濃厚な色の綺麗な出汁が取れることが特徴で、昆布水に使った場合も、黄色がかった濃厚な昆布水に仕上がります。

次に紹介する利尻昆布と並んで高級な昆布で、昆布としての存在を強く感じる昆布水に仕上がります。昆布特有の味わいや、香りの強い昆布水が飲みたい方におすすめです。購入時には、色がなるべく黒いものを選び、色自体が薄くなっていたり、赤くなってしまっているものは避けましょう。

利尻昆布・真昆布

利尻(りしり)昆布は最も高級な昆布で、非常に強い旨味と甘みの合わさった、上質な出汁を取ることができます。真(ま)昆布も高級昆布の1つですが、こちらは出汁の他に佃煮や昆布巻きなどにも使われ、食用としても一般的な昆布です。

この2つの昆布は昆布自体から出る味のバランスが良いため、昆布水に使用した際も目立ちすぎず、飲みやすいものに仕上がります。初めて昆布水を作るという方にはおすすめの昆布です。

ガゴメ昆布

ガゴメ昆布は表面に籠の網目のような凹凸紋様があり、粘り気の強いとろみがあるのが特徴です。このとろみにはフコイダン、アルギン酸、ラナミンという栄養成分が多く含まれています。特に、がん予防効果のあるフコイダンの含有量が、一般的な昆布の2倍以上とされていることで、注目を浴びている昆布です。

昆布水に使用した場合にも、より栄養素の含まれたものに仕上がるので、効能に特にこだわりたい方におすすめです。促成栽培より、天然もしくは養殖のものが、栄養価が高い昆布になります。また、できるだけ等級の高いものを購入すると、より効果が期待できるのでおすすめです。

作り方

【材料】

  • 蓋のできる容器
  • 昆布
昆布は水1リットルに対し、葉であれば10g、根であれば1個用意します。

【手順】
  1. 昆布を容器に入る大きさにカットし、表面についたホコリや汚れをふきん等で落とします。
  2. 容器に昆布と水を入れ蓋をし、冷蔵庫で3~12時間漬け込みます。
  3. 時間が経過したら、昆布を取り出して完成です。

用意する材料はたったの3種類で、作り方もとても簡単です。昆布には根と葉があり、出汁を引くときには主に葉を使用しますが、昆布水の場合は根と葉どちらでも構いません。栄養価は根のほうが高いため、使用する量は根よりも葉の方が多くなります。

寝る前に漬けて置いておくだけで、起床時には完成するというこのレシピの手軽さも、昆布水の大きな魅力の一つです。

作り方のポイント

昆布の表面についている白い粉末は、旨味成分のグルタミン酸やマンニトールです。これらは水溶性ですので、汚れが気になる時は洗わず、固く絞ったふきんなどで拭き取るようにしてください

大きいサイズの昆布を最初にカットする際は、切れ込みを入れ、その部分を下にして漬けます。より栄養成分が抽出しやすくなります。また、市販で売っている刻み昆布や細切り昆布でも、同じように昆布水を作ることが可能です。

昆布水は冷蔵庫で4日ほど保存ができますが、夏場などは特に、なるべく早めに使い切りましょう。使い終わった昆布は、細かく切って佃煮など調理すると、おいしく食べることができます。

昆布水の効果効能

昆布水の効果や効能について、詳しく説明していきます。昆布水は加熱をしないという点で、熱に弱い栄養素を壊しにくいという利点があります。そのまま加熱せずに飲むことで、出汁では失われてしまう栄養素も摂取することができ、以下のような効能を得ることができます。

ダイエット効果

昆布は低カロリーでありながら、水溶性食物繊維が多く含まれており、ダイエット食品としても広く知られています。昆布水も例外でなく、食物繊維の効能で脂肪の吸収が抑制されます。

また、旨味成分として含まれるグルタミン酸は、胃腸の働きを活性化させます。そして、旨味を脳へと伝えることで満足感に変換させ、満腹中枢を刺激し過食を防ぎます。色素成分であるフコキサンチンは、内臓脂肪の燃焼を促し、脂肪の蓄積を抑えます。

高血圧・高血糖予防

ミネラルの一種であるカリウムは、体内の塩分の排泄を促す性質があり、摂取することにより高血圧を抑制します。水溶性食物繊維のアルギン酸は体内で溶けて、食後の急激な血糖値の上昇を抑える効能が期待できます。

また、旨味成分のグルタミン酸により、美味しいと感じる塩分濃度の値を低くすることができます。つまり、昆布水を料理に使用した場合に抵抗感なく減塩をすることができるため、高血圧予防へと繋がります

免疫力アップ

海藻特有の栄養素であるフコイダンは、自己免疫細胞を活性化させる働きが確認されています。さらに、血中のコレステロールを減らす働き、がんなどの生活習慣病、現代病の予防効果も持ち合わせています。また、ヨウ素が基礎代謝を高め、グルタミン酸加熱は脳を活性化させるなど、総合的な免疫力の向上が期待できます。

美肌効果

たっぷりと含まれているヨウ素が、甲状腺ホルモンに働きかけ、肌の新陳代謝を活性化させます。色素成分のフコキサンチンは、強い抗酸化作用を持ち、肌を若々しく保つ作用がありますまた、ビタミンB2は肌を美しく保つ働きがあり、ぬめりの主成分であるフコイダンは、保湿にも効果的です。

便秘解消

昆布の3分の1は食物繊維でできています水溶性食物繊維のアルギン酸は、腸の働きを活発にし、食事でとりこんだ脂肪と結合して排泄を促します。また、グルタミン酸も胃腸の活性化を促進し、便秘解消の効能が見込めます。しかし、個人の体質によって効果には差が現れるため、少量ずつ試してみると良いでしょう。

実は筆者も昆布水を飲んでかなりお通じが良くなりました。美味しいのでたくさん飲みたいのですが、正直お通じが良くなりすぎて我慢する…ということもあります(!)。人によって効果は違いますが、試してみない手はないですね。

昆布水の効果的な飲み方と使い方

昆布水の効果的な飲み方

午前中は、体が老廃物の排出を促す「デトックスタイム」とされています。この時間に昆布水を飲むことで、自律神経の働きを助け、体の働きに効果的に訴えかけることができます。特に、寝起きは水分の吸収も良く、昆布水を飲むタイミングとして、とても適しています。

1日の摂取量は200ccで十分です。朝が一番効果的ですが、なによりも毎日飲むということが重要です。最初は毎日忘れずに飲むということを念頭に、飲みやすい時間に継続して飲むと良いでしょう。

昆布水の料理への活用法

昆布水をレシピに一つ加えるだけで、昆布の甘み、旨味を手軽にプラスすることができます。昆布水の独特な味や香りが苦手という方は無理をせず、味噌汁、煮物、スープなどに加えて調理してみてください。作り方は変えず、いつものレシピにだしの代わりとして入れるだけで、よりおいしく手軽に、十分な栄養を摂取することができます。

昆布水を使ったレシピ「ウィンナーとキャベツのスープ」

昆布水を簡単に取り入れることのできる、レシピの一つを紹介します。このレシピはとても簡単で、昆布水の旨味により、シンプルながら、おいしいスープを作ることができます。

昆布水で作る♪ウィンナーとキャベツのスープ - 暮らしニスタ

昆布水の注意点

昆布と出汁

昆布水を摂取することによる、直接的な副作用はありません。しかし、昆布に含まれるヨウ素は、過剰摂取すると甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があります。飲み過ぎにはリスクが伴うことを念頭に置き、1日に200ccの摂取量を守りましょう。

また、含有量の多いカリウムは腎臓に作用するので、疾患のある方は摂取量に注意が必要です。肝臓、甲状腺に疾患のある方、妊娠中の方は、本人や胎児の体に影響を及ぼす可能性があるため、昆布水を摂取するのは控えましょう。

昆布水を飲んで健康的な体を目指そう!

作り方がとてもシンプルで、簡単に作ることのできる昆布水は、天然の薬といわれるほど、体に良い効能をもたらします。しかし、その効果を得るためには1度きりではなく、毎日継続して体に取り入れることが重要です。

完成した昆布水をそのまま飲むのはもちろん、日持ちが効き、レシピへのアレンジも無限大ですので、ぜひ生活の一部に取り入れてみてください。

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