はと麦茶の効能と正しい飲み方！栄養が美肌・便秘解消にいいのは本当？

はと麦の原材料は「はと麦の実」です。麦茶と同じイネ科の植物ですが、小麦とは違う属ではと麦はジュズダマ属に分類しています。麦というよりはトウモロコシに近い植物で味わいはもちもちとし噛み応えがあるので、パサつきは殆どありません。どちらかというと玄米に近い味があると思います。

はと麦は、麦の中でも栄養成分が豊富です。また、麦茶より香りが強く香ばしいのが特徴です。また、ノンカフェインなので妊婦さんにもおすすめの飲み物です。しかし、はと麦をサプリメントで摂ったり、大量に食べたりすると子宮のの収縮を促す可能性があるので、過剰な摂取は絶対に避けてください。

はと麦の原産地は東南アジアで、インド・ミャンマー周辺が産地と推定されます。日本にはおよそ300年前に中国から伝えられました。国内でも栽培が盛んで、東北や北関東、中国、九州地方で作られています。そして、4月から6月に種まきを行えば、9月から10月に収穫ができます。また、はと麦は耐湿性が高いので、水田、畑どちらでも栽培が可能です。

はと麦の歴史は古く、紀元前1500年頃にはインドで食用として栽培されていたようです。日本に伝わってきたのは諸説ありますが、奈良時代から江戸時代のようです。日本でも漢方に欠かせない生薬として主に薬や薬膳に使われていました。

「ヨクイニン」という漢方薬は有名な成分です。このヨクイニンは、はと麦の殻を取り除いて粉にしたものです。古くからイボ取り効果、利尿作用、解毒作用があるとされてきました。最近ではデトックス効果・美肌効果が注目され、好んではと麦茶を摂取する人が多くなっています。

はと麦茶のはと麦にはコイクセラノイドという成分が含まれており、腫瘍抑制作用があります。この作用は昔からイボ取り効果があるとしてはと麦茶は飲まれてきました。そのため、肌細胞を活発化し、代謝がアップすることによって新陳代謝の衰えによるイボが出来るのを予防することが出来ます。

はと麦茶にはビタミンB2が多く含まれています。これは精白米の約2倍以上含まれていると言われています。ビタミンB2の効能は「発育のビタミン」と呼ばれていて、皮膚・髪・爪などの細胞の再生にも関与しているため、代謝アップしたときのサポート役をしてくれる栄養成分です。また、糖の代謝を促進する働きもあるため、糖尿病の予防効果にも役立ちます。

また、タンパク質が豊富でタンパク質の基となっているアミノ酸含有量が穀物の中でも一番です。アミノ酸は疲労回復の効果があるので、スポーツなどの運動をするときにアミノ酸を補給すると、疲れにくくなり、持久力の促進につながります。はと麦茶の効能を使えば、ダイエットにも効果抜群です。

有機ゲルマニウムというのは、植物に微量に含まれているゲルマニウムのことです。はと麦茶に含まれているほか、朝鮮ニンジンやアロエ、ニンニクにも含まれています。この有機ゲルマニウムにはアンチエイジング効果があると言われており、基礎化粧品などにも使用されています。このことから、はと麦茶は美容効果にもってこいの飲み物と言えると思います。

はと麦茶にはデトックス効果がありますが、それは食物繊維が多く含まれているからです。食物繊維も精白米の約8倍含まれていると言われているので、便秘で悩んでいる人ははと麦茶を飲む習慣をつけることで食物繊維を摂取し、便秘解消につながると思います。

貧血になりやすい人、鉄分補給をしたい人にははと麦茶がおすすめです。飲むだけで鉄分補給になるので、余計なサプリメントを用意する必要はないと思います。ペットボトルではと麦茶を購入するときは、裏の成分表を見て、はと麦100%の商品かどうか確認しましょう。大麦と一緒に配合していると貧血予防も半減します。

はと麦茶は利尿作用が高いので、胃の負担を軽減されます。胃の負担というのは、体内に蓄積された老廃物を体外へ排出する作用のことです。これは、はと麦茶に含まれるタンパク質やビタミンEの働きによって血液やリンパ液の流れがスムーズになり、余分な水分が老廃物とともに排出されることを言います。これはデトックス作用があることにつながります。

はと麦茶にはその他の効果として、動脈硬化の防止やがん予防などがあげられます。これはすべて今まで紹介したヨクイニンや利尿作用によるものです。これらを含めると、はと麦茶は色々な効能が沢山入っており、パーフェクトな飲み物と言っても過言ではないと思います。いつも飲んでいる麦茶をはと麦茶に変えるだけで栄養が摂れるでしょう。

はと麦茶の栄養や効果効能がわかったので、次に正しい飲み方を検証します。スーパーやコンビニエンスストアではと麦茶と書かれている飲み物を買うのも良いですが、はと麦は100g500円前後で販売しています。実ははと麦を食べることも出来るので、まずは正しい飲み方をマスターして様々な使い方をしてみてください。

はと麦茶の栄養を十分に引き出す飲み方ははと麦を煮出す方法です。200mlのお水と大さじ1～2杯のはと麦を入れて弱火で煮だしてください。おすすめは少し濃いめに煮出すことです。はと麦茶は煮出しても色が変わりにくいので、約5分くらいはじっくり煮出してください。濃いめに煮出すと苦みを感じるかもしれません。最初は薄く煮出して徐々に慣れていきましょう。

はと麦茶は煮出したものを飲むのが効果的ですが、水出しでも作れます。その場合の分量は煮出すときと同じ分量で良いですが、2時間くらいかかります。また、煮出したときと同じくらいの栄養成分を摂りたい場合は、2～3日茶葉を水出しする必要があります。もし、冷たい状態ではと麦茶を飲みたい場合は、煮出したはと麦茶を冷蔵庫で冷やすことをおすすめします。

はと麦茶を飲むとき、どうしても苦みが出てしまうので、飲むのに抵抗を感じる人がいると思います。はと麦茶の栄養を十分に引き出すには濃いめに飲むのが効果的です。煮出す前にはと麦をフライパンで炒めてください。弱火でフライパンで軽く振りながら炒めると、麦の良い香りがしてきます。そうすると雑味が取れ、香ばしさが残るので、苦みが苦手な人も飲めると思います。

美肌効果もあるはと麦茶。しかし、毎日煮出して飲むにはどうしても飽きてしまいます。そこで、はと麦茶の飲み方を変えて、毎日飲めるアレンジレシピを紹介します。また、空腹時は吸収力が高いので、ご飯を食べる前に1杯飲むのを心掛けてください。続けると、肌のハリが良くなり美肌に一歩近づけると思いますよ。

はと麦茶の飲み方で一番飲みやすいのが、レモンと炭酸水です。はと麦茶と炭酸水は同量入れ、レモンはお好みで絞ってください。酸っぱいのが苦手な人はハチミツを入れて混ぜると、酸味と甘みがマッチして夏には最適な飲み物になります。レモンの他に、オレンジやライムなどお好きな柑橘でも美味しく出来ます。その場合は少し果汁を多めに絞ると、さわやかな風味が味わえます。

温かいはと麦茶をアレンジして飲みたいときは、牛乳を混ぜてください。はと麦茶と牛乳は同量に入れ温めます。そうすると、はと麦茶の苦みが少しコーヒーの苦みの味わいに似て、カフェオレを飲んでるような感覚になると思います。お好みでメープルシロップを入れると甘みが増し、ミルクティーのような香りがします。はと麦茶に少し飽きたら、アレンジして楽しむのも良いと思います。冷やしても飲めますよ。

はと麦茶は焼酎割りなどお酒と混ぜて飲むことも出来ますが、ラム酒を入れてカクテル風に飲むことも出来ます。カップにダークラム40mlと角砂糖を一つ入れ温かいはと麦茶を180ml注ぎます。そこに角砂糖と同量のバターと香辛料のクローブを2粒浮かべたら完成です。かなり変わり種のお酒ですが、かなり飲みやすいので飲み過ぎに注意してください。

今まで、はと麦茶と聞いて麦茶と同じだと思っていた人も多いと思いますが、今回はと麦茶の栄養や効果効能を紹介して、はと麦茶の素晴らしさを感じることが出来たと思います。栄養だけではなく、美肌にも効果があるため女性にはぜひおすすめしたい飲み物です。無理なく健康でいるために、正しい飲み方ではと麦茶を毎日飲む習慣をつけてみましょう！