セロリの葉を使ったレシピ集！簡単な炒め物や人気料理など紹介！

みなさん、セロリは好きですか？セロリには独特の風味があり苦手な人も多いですが、大人になったら好きなったという人もいるようです。スティックセロリなどにして、お酒のアテにぽりぽりとかじれば、ビールもぐいぐい進んでしまいます。でも、セロリは筋の入った茎の部分がよく使われるイメージなので、葉っぱをどう使ったらいいか迷っている内に、冷蔵庫でしなしなになってしまい、意外と使わずに捨ててしまう人もいるそうです。

でも、セロリの葉っぱはたくさんの栄養素が詰まっているんです。実は茎の部分よりも2倍近い栄養があるというデータもあるほどです。そんな栄養がたっぷり含まれたセロリの葉をみすみす捨てるのはもったいないことです。そこで今回は、捨てられてしまいがちなセロリの葉っぱを有効活用するレシピを調査しました。簡単に作れて、おいしいと人気のレシピばかりをピックアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。
 

ここで改めてセロリについておさらいしておきましょう。セロリはスーパーなどでも一年を通して見かける野菜ですが、どんな野菜なのかということは、あまり詳しく知られていません。にんじんやじゃがいも、大根などと違って、クセもあるため、家庭料理で頻繁に使われることがまだまだ少ない野菜です。そんなセロリですが、日本名を「清正にんじん」または「オランダみつば」といい、実はにんじんと同じセリ科の仲間になります。

セロリは江戸時代に日本に持ち込まれた外来野菜で、加藤清正が日本へ持ち帰ったことから「清正にんじん」と呼ばれていたそうです。欧米では肉の臭み消しとして煮込み料理やスープのベース野菜として使われ、一般家庭でも普及していましたが、日本では強い香りがアダとなり、なかなか普及しませんでした。戦後になり、一気に欧米の食文化が流入したことから、日本でもセロリの本格栽培が始まり、徐々に広まっていきました。

セロリには実はいくつか種類があり、よく知っているセロリは中間種と呼ばれるコーネル系の品種になります。厚みがあり、大きな薄黄緑色をしているのが特徴です。ほかに、茎の部分が恋緑色をしていて香りの強いミニセロリや、茎が白くて細く、三つ葉のようなホワイトセロリなどもあります。中国を中心に作られてきた東洋在来種のセロリもあり、スープセロリや、芹葉(キンツァイ)と呼ばれ、中国料理には欠かせない野菜のひとつです。

セロリの葉っぱには豊富なβカロテンが含まれています。その量は茎の部分より2倍の量が含まれているというから、見逃せません。ビタミンの一種であるβカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。強い抗酸化作用を持っていて、細胞の老化を防いだり、美しい肌や髪を保ってくれることから、老化を防ぐアンチエイジング効果が期待できます。また夜間の視力の維持や、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをしてくれます。

セロリの葉っぱには、ピラジンという血流を活性する効果のある栄養素が含まれています。新陳代謝をよくしてくれ、冷え性の改善や肌トラブルの解消などにも役立つ嬉しい働きをしてくれます。血液をサラサラにする効果があり、血液中に血栓ができるのを防いでくれるので、脳梗塞や心筋梗塞の疑いがある方は積極的に摂取しましょう。またリラックス効果があり、イライラを鎮め、精神を安定させる働きがあると言われています。

カリウムはセロリにもセロリの葉っぱにも多く含まれています。カリウムの含有量は野菜の中でもトップクラスです。カリウムは体内に含まれている余分な塩分を体外に排出してくれるので、高血圧やむくみ予防に効果があります。日本人の食生活は味噌やしょうゆなどを使うため、塩分過多になりやすいのですが、カリウムを積極的に摂取すると余分な塩分を体外に排出してくれます。セロリの葉に含まれる栄養素をたっぷり摂取しましょう。

セロリの葉にはシミやそばかすを予防するビタミンCも豊富に含まれています。抗酸化作用の高いビタミンEも豊富なので、活性酸素を抑制する効果があります。活性酸素は体内で自然発生するものですが、過多になりすぎると老化現象を引き起こしたり、免疫力を低下させたりします。ストレスや紫外線、たばこなどにより発生する活性酸素は、セロリの葉っぱに含まれるビタミンEを摂取することで軽減できるそうなので、摂取ください。

セロリの葉には効果がたくさんありますが、食べすぎには注意が必要です。セロリを食べすぎるとカリウムも過剰摂取することにつながり、尿管結石などの病気を引き起こす恐れがあるそうです。また、セロリには体を冷やす効果があるため、食べ過ぎると体が冷えたり、胃腸の働きを低下させてしまう恐れもあります。なにごとも程々が大切です。一度にたくさん食べるのではなく、少量を継続的に食べてセロリの葉を最大限活用しましょう。

おいしいセロリの葉を選ぶときに大切なのは、セロリ自体が新鮮なものを選ぶことです。セロリの茎の部分が丸みのある形をしていて、肉厚なものを選んでください。切り口に傷がないか、根元の内側にひび割れがないかどうかもチェックしてください。切り口にスが入っているものは繊維が硬いため避けたほうが賢明です。セロリの葉は、全体的にみずみずしく、うつくしい黄緑色をしているものが新鮮なので、ぜひ覚えておいてください。

栄養がたっぷりと含まれ、わたしたちの体に素敵な効果効能をもたらしてくれるセロリの葉。積極的に料理に使っていきたいけれど、使い道がわからない、という方のために簡単レシピを集めました。セロリの葉は香りが強く、太い葉脈が通っていてかたいので、いろんな料理に使えないと思われがちですが、工夫次第でとてもおいしくいただけます。セロリの葉の持ち味を生かしたとっておきのレシピを紹介していきます。

セロリの葉を使った人気レシピです。仕上げに熱々のドレッシングをかけることで、かたいセロリの葉を食べやすくアレンジしました。ところどころにパリっとした食感が残り、いいアクセントを生み出します。さっと簡単に作れ、お酒の場で出しても人気が出そうです。材料は1人分で、セロリの葉1本分、ベーコン2枚、にんにく小さじ1、赤ワインビネガー小さじ1、塩コショウ少々、オリーブオイル大さじ1、温泉卵1個です。

レシピは、セロリの葉とたっぷりの冷水でシャキッとさせます。セロリの葉をザルにあけて水分をよくきり、食べやすい大きさに切ります。ボウルの水気を拭き、切ったセロリを入れます。フライパンにオリーブオイル、にんにくのみじん切り、5mm幅に切ったベーコンを入れて、にんにくの香りが立つまで中火で炒めます。赤ワインビネガーを加えて混ぜ合わせ、ホットドレッシングを作ります。熱々のままサラダにかけたら完成です。
 

セロリの葉を使った女性に人気のエスニックスープのレシピです。パクチーは苦手だけど、セロリの葉は食べられる、という方におすすめ。簡単に作れるので、暑い日にいただきたいレシピです。材料は4人分で鶏肉120g、塩胡椒ガーリックパウダー少々、絹豆腐1丁、トマト1個、根をカットしたもやし1/2袋、カットマッシュルーム4個、刻みセロリの葉適量、刻みニラ数本分、チキンスープ4カップ、酒大さじ1、ナンプラー大さじ3です。

レシピは、塩コショウとガーリックパウダーで下味をつけた鳥肉とスープを煮て、トマトと豆腐を入れ、調味料で味をつけます。セロリの葉とマッシュルームは食べやすい大きさにカットします。もやしは、根をカットすると、食感がよいです。スープの中にセロリの葉っぱとマッシュルーム、もやしを入れ、サッと火を通したら出来上がりです。もし家にあればライム汁とガーリックパウダー適量で風味をつけるとさらにおいしくなります。

セロリの葉っぱが苦手な人も食べられる人気のレシピです。材料を切って炒めるだけで簡単に作れるので、忙しい日の副菜に最適です。しっかり味が付いているので、お弁当に入れるのもおすすめです。材料は1人分で、にんにく1片、セロリの葉2本分、ハム1枚、まいたけ適量、オリーブオイル適量、塩コショウ適量、粉チーズ適量です。

レシピは、にんにくをみじん切り、ハム、舞茸を好みの大きさにカットします。セロリの葉は3cm幅にざっくり切ります。オリーブ油を温めたフライパンにみじん切りしたにんにくを弱火で炒め、にんにくの香りが立ったら、中火にして好みの大きさにカットしたハム、舞茸をサッと炒めます。セロリの葉を入れ、しんなりするまで炒めます。塩コショウで味を整えたら、お皿に盛り、最後に粉チーズをかけたらできあがりです。

すだちの香りとセロリの葉の香りで、風味の良い炒め物が完成します。ごま油とにんにくで炒めるため、食欲がさらに増します。シャキシャキの歯ごたえを残したい場合は、火力を強めにしてさっと炒めましょう。また炒めるときはフライパンをよく熱してから材料を入れると水分が出ずに炒めることができます。材料は2人分で、セロリの葉3本分、すだち1個、にんにく1片、塩胡椒小さじ1/2、ごま油小さじ1です。

レシピは、セロリの葉を4cm食べやすい長さに切ります。にんにくは縦半分に切り芽を取り除きます。フライパンにごま油、にんにくをいれて弱火にかけ、にんにくに火が通ったら、中火にしてセロリを一気に炒めます。塩コショウで味を整えたら、お皿に盛り付けます。半分に切ったすだちを絞りかけてできあがりです。簡単に作れ、ご飯のおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりのレシピで、お父さんにも人気が出そうです。

セロリの葉が爽やかに香る人気の春巻きレシピです。いつもの春巻きに飽きたという方はこちらのレシピはいかがでしょうか？材料は8本分で、春巻きの皮8枚、豚肉の切り落とし120g、酒、塩コショウ少々、セロリの葉の部分2本分です。調味料は酒大さじ1、みりん 小さじ1、しょうゆ小さじ1、鶏がらスープの素小さじ1/2強、生姜すりおろし小さじ1/2強、片栗粉(水溶き片栗粉用) 小さじ1、サラダ油適宜です。

作り方は、セロリの葉を3cmくらいの長さに切ります。豚肉は、酒と塩コショウで下味をつけます。フライパンに油をひき豚肉を炒め、調味料の材料を加えて炒め合わせます。セロリを加えてざっと炒め、葉がしんなりしたら倍量の水で溶いた水溶き片栗粉を加えます。8等分にして春巻きの皮にのせ、両端を折ってから巻き、巻き終わりに小麦粉を水で溶いて塗ったものを塗りとじます。多めの油で春巻きを両面揚げ焼きにしたら完成です。

セロリの葉をかき揚げにすると独特のクセもやわらいで、食べやすくなります。サクサク食感がおいしい人気のかき揚げをセロリの葉でアレンジしました。セロリの葉のかき揚げはご飯の上に乗せてかき揚げ丼にしたり、ゆでたうどんの上に乗せてかき揚げうどんにしたり、お好みでアレンジもOKです。材料は2個分で、セロリの葉2本、むき海老40g、天ぷら粉大さじ2、炭酸水適量、揚げ油適量です。

作り方は、セロリの葉と海老はざく切りにします。水気があると油ではねるため、水気はよく拭いておきます。天ぷら粉に炭酸を適量を混ぜ合わせ衣を作ります。セロリの葉にあらかじめ天ぷら粉をまぶしておきます。ボールにセロリの葉と海老を入れ天ぷら衣を入れさっくり混ぜ合わせます。かき揚げの種を2等分し、180度の油の中にそっと入れます。上部の葉がつぶれないようお玉などで上から油をかけてカラッと上がったら完成です。

栄養満点なセロリの葉っぱを最大限活用できる佃煮のレシピです。セロリの葉があれば全部使って作ってみてください。セロリの香りがふんわりとして、ごはんがぐんぐん進みます！家族の間で人気が出ること間違いなしです！材料はセロリの葉100g、しょうゆ大さじ1、砂糖大さじ1、ごま大さじ1です。材料はセロリの葉が100gですが、セロリの葉が多い場合は、調味料を増やして調整してください。

作り方は、セロリの葉を熱湯で10秒ほどさっとゆでみじん切りにし軽く水けを絞ります。フライパンにゆでたセロリの葉としょうゆ、砂糖を入れ汁けがなくなるまで弱火で5分ほど炒めます。最後にゴマを混ぜて出来上がりです。そのままご飯の上に乗せても美味しいですし、おにぎりに混ぜたり、卵焼きに混ぜたりしても使えます。いろんなレパートリーができ、保存もきくので、セロリの葉があまりそうな時の救済レシピです。

暑い夏にぴったりのタイの人気メニューガパオライスのレシピです。通常ガパオライスはバジルで作るのですが、セロリの葉で代用することもできます。セロリの葉が爽やかで、こちらのほうが人気が出そうです。材料は、1人分で鳥もも肉または鳥挽肉125g、玉ねぎ1/4個、ピーマン1個、セロリの葉1本分、酒大さじ1、ナンプラー 大さじ1、オイスターソース 大さじ1、しょうゆ少々、目玉焼き1個分、ご飯茶碗1杯分です。
 

作り方は玉ねぎ、ピーマンを粗みじん切りにします。セロリの葉は食べやすい大きさに切ります。鶏肉を炒め、火が通ったら野菜を加えて、野菜にも火が通ったら調味料を加えて少し煮詰めます。セロリの葉っぱを加えて混ぜ、しんなりしたら具材の完成です。お皿の上にご飯、鳥のひき肉とセロリを炒めた具を乗せ、目玉焼きを盛り付けたらできあがりです。セロリの葉っぱのシャキシャキ感がクセになります。
 

セロリの葉っぱがさやわかに香る混ぜごはんレシピです。セロリの葉とちりめんじゃこは相性抜群で、老若男女問わず人気です。カルシウムもたっぷりと取ることができるので、こどもにもおすすめです。切って混ぜるだけで簡単に作れるので、ごはんの献立に悩んだ時にいかがでしょうか？材料は2人分で、セロリの葉30g、ちりめんじゃこ大さじ1、塩適量、ごはん2膳分です。

作り方は、セロリの葉はみじん切りにします。テフロン加工のフライパンに1と塩ほんの少しを入れ、から炒りします。水分が飛んだらちりめんじゃこを加え味をみます。塩気が足りなければお塩を少し足してください。温かいご飯に混ぜたらできあがりです。ここに白ごまやのりなどを混ぜてもおいしくいただけます。お弁当に入れてもぴったりのレシピですので、ぜひ試してみてください。

セロリの葉を大量消費したいときにおすすめの簡単レシピです。人気のツナと合わせてあっさりとしながらも、コクのあるパスタです。セロリの葉は材料に記載してあるものよりもたくさんあれば追加OKです。お好みで調整してください。材料は2人分で、セロリの葉150g、ツナ缶100g、生姜大きめ1かけ、にんにく 1片、赤唐辛子 1/2本～、オリーブオイル 大2、しょうゆ小さじ2、塩少々、粗挽き黒胡椒適量、スパゲティー180gです。

作り方は、セロリ葉はよく洗って水気を切り、適当に切ります。生姜とにんにくはみじん切り、赤唐辛子は輪切りにします。フライパンにオリーブオイルと生姜、にんにく、赤唐辛子を入れ中火にかけ炒め、香りがたったらセロリ葉を入れ炒めます。セロリ葉がしんなりしたら、ツナをほぐしながら入れ軽く炒めます。茹でたスパゲティをフライパンに入れ、手早くさっと混ぜながら、しょうゆと塩コショウで味を整えたら出来上がりです。

セロリを一度に使い切れなかった場合の保存法を紹介します。セロリは葉の部分から水分が失われやすいので、セロリの葉と茎は切り離して保存します。野菜の保存の基本ですが、成長している時と同じ状態にしてあげると長持ちするため、セロリも生えている時のように立てて保存してください。セロリの葉と茎をそれぞれビニール袋に入れ、冷蔵庫の優し室で保存しましょう。冷蔵で保存した場合の賞味期限は6日ほどとなります。

冷蔵保存しても食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。セロリの葉は黄色くなって傷みが早いので冷凍が最適です。冷凍する場合は、セロリの葉を洗ってよく水気を切ったらざく切りにし、ジップ付きの冷凍バッグに入れて、空気を抜いうて冷凍庫で保存します。解凍するときは、自然解凍か、そのままスープや炒め物などに使ってもOKです。冷凍したセロリの葉の賞味期限は1ヶ月ほどになりますので、期限内に食べきりましょう。

セロリの葉を活用する人気レシピを紹介してきましたが、いかがでしたか？今までセロリを買ったけど、茎しか使わず、葉っぱは捨てていたという方は、今回の記事を参考にセロリの葉を使ったレシピに挑戦してみてください。パスタやスープなどの洋食から、佃煮やかき揚げなどの和食まで幅広いレシピに対応しています。どれも人気のおいしいレシピばかりなので、今まで気づけなかったセロリの葉の魅力に気づくと思います。

セロリの葉には抗酸化作用によるアンチエイジングや冷え性予防、イライラの軽減、むくみ防止など嬉しい栄養もたっぷり詰まっているので、使わない手はありません。普通の葉野菜と同じ感覚で使えば、さらにレパートリーが広がるので、今回紹介したレシピを参考に自分流にいろいろアレンジしてみるのもおすすめです！セロリの葉っぱを有効活用して、おいしくて健康的な献立作りに役立ててください。