上野のとんかつでおすすめは？安い人気店から老舗の名店まで紹介

上野といえば、上野動物園、国立科学博物館やアメ横など日本を代表する観光スポットとして知られています。JR山手線や中央線、東京メトロ銀座線などアクセスがよく、上野には国内外から多くの観光客が訪れます。

そんな上野には、「とんかつの聖地」と言われるほどとんかつのお店がたくさんある激戦区です。創業当時からの味を守る老舗の名店や美味しくて安い人気店が軒を連ねています。今回は、上野にある美味しい安いコスパのよいとんかつ人気店から古くから愛される老舗有名とんかつ店を紹介します。

「山家 上野店」は、とんかつ好きが通う美味しくて安い行列覚悟のとんかつの人気店です。JR上野駅から徒歩圏内のアメ横の近くにあります。両国にある人気とんかつ店「いちかつ」の姉妹店で、御徒町にも支店があります。上野店の営業時間は、11:00～21:30（ラストオーダー21:00）、無休です。

上野店の店内は1階と2階合わせて26席と広めで、テーブル席もあり、家族連れなど複数人の場合に利用するのがおすすめです。

おすすめの人気のメニューはロースかつ定食750円です。厚さ約2cmの厚切りとんかつが6切れと、そのとんかつが小さくみえるほど大盛りのキャベツが盛り付けられています。とんかつには、こだわりの豚肉が使われていて、切った断面がほんのりピンク色で肉汁が滴り落ちるほどのジューシーな味わいが人気の理由です。酸味と甘味のバランスが絶妙のソースも相性ばっちりです。

全くくどくなく、あっという間に完食してしまう、この安い価格では考えられないクオリティの「コスパ最高のとんかつ」と賞賛されています。ロースかつ以外にもヒレかつ定食950円、上ロースかつ定食1200円なども、上野界隈のとんかつ店の中でも安い価格で味わうことができます。

1948年（昭和23年）創業の上野にある「とんかつ武蔵野」は、美味しくて安いと評判のとんかつ店です。JR御徒町から徒歩5分、東京メトロ銀座線上野広小路駅から徒歩2分の場所にあります。以前は1階がカウンター席、地下がテーブル席でしたが、2017年9月から1階は鶏専門店になり、とんかつ屋は同じビルの2階に移転しています。

おすすめの人気のロースかつは、食べやすいように一口大に切られた大判の肉厚のジューシーなとんかつで、200gほどあるようです。衣は、サクサクというより厚めでしっとりしています。パサツキが感じられず脂身がくどくなく、噛めば噛むほど味がでるのが上野に数あるとんかつ店の中でも人気の理由です。

このボリューム満点のロースかつは、ランチタイム時に1,000円で味わうことができます。他の基本的なタンチメニューも1,000円前後で食べることができます。このボリュームと味で1,000円という値段は、数ある上野のとんかつ店でも「コスパがよく、安い」と好評です。

営業時間が12：00～15：00、17：00～20：30になっています。ランチタイム時は行列必至の上野のおすすめ人気とんかつ店です。

「井泉 本店」は、1930年（昭和5年）創業の上野にある老舗とんかつ屋です。JR御徒町駅から徒歩4分の上野広小路から一本入った路地裏にあります。創業当時はお座敷洋食のお店として営業していたそうで、現在でも芸者さんが踊っていた座敷などが残っており、昭和初期の上野の雰囲気を感じることができます。

「お箸できれるほど柔らかいとんかつ」のキャッチフレーズで知られる大判のヒレカツは、とにかく柔らかいと大人気です。初代が考案した衣のサクサクの食感と肉厚の豚肉のジューシーな味わいは、いくらでも食べられると上野で大人気の逸品です。

こちらは、「かつサンド」発祥のお店としても知られています。初代の女将が、当時の下谷花柳界の芸者さんたちが食べやすいようにとんかつをパンに挟んで提供したことが始まりといわれています。やわらかいパンとジューシーなとんかつ、甘みのあるソースのバランスが絶妙で、テイクアウトでもよく利用されていて、上野を訪れる観光客からも好評のようです。

営業時間は、平日が昼11:30～夜20:50（ラストオーダー20:30）、日曜祝日が11:30～20:30（ラストオーダー20:00）です。定休日は水曜日です。

上野にある1905年（明治38年）創業の老舗とんかつ店「ぽん多 本家」は、JR御徒町駅から徒歩3分の場所にあります。古くから伝わる職人技を感じることができる「上野とんかつ御三家」の1つ称される人気店です。店内は、1階がカウンター席、2階はテーブル席、3階が純和風の座敷席になっています。

おすすめメニューは、上野が発祥とされている「ポークカツレツ」です。カツレツとは、宮内庁の料理人であった初代店主がミラノ風カツレツを天ぷら風に揚げたことがはじまりといわれています。

厳選された上質な豚ロースの芯の部分のみを使用しているのが特徴です。脂と赤身の揚がる時間が違うため、脂身を取り除き赤身だけにし丁寧に筋とりをし、取り除いた油で作った自家製ラードで揚げるという初代店主のこだわりを受け継いでいます。10分以上低温でじっくりと揚げるのは、衣が肉から剥がれないようにゆっくりと揚げるためです。

店主のこだわりのカツレツは、サクサクの衣と豚肉の本来の味わいを十分に堪能することができる、シンプルでありながらも丁寧に作り上げられた上野で愛される逸品です。

その他にも洋食メニューも充実していて、車海老フライ、ポークソテーなどがあります。中でも、大人気の黒毛和牛のタンシチューは、カツレツに並ぶ知る人ぞ知る上野の名物メニューです。和の要素がとりいれられていて、ご飯に合うように味付けされています。

営業時間は、火曜～土曜が昼11:00～14:00（ラストオーダー13:45）、夜16:30～20:00（ラストオーダー19:45）で、日曜・祝日が昼11:00～14:00（ラストオーダー13:45）、夜16:00～20:00（ラストオーダー19:45）です。定休日は月曜日です。

上野にある「とんかつまる一」は、JR上野駅から徒歩5分ほどの場所にあります。店内はカウンター席とテーブル席、2階席もあります。味もさることながら、接客が素晴らしいと評判の常連さんの多い店で、夜は居酒屋として利用できるようです。

おすすめは、ロースかつ定食1,200円です。しっかりと揚げられたきつね色のロースかつは、衣はサクっと軽い歯ごたえで肉質はやわらかくジューシーで、少し甘みがあります。自家製ソースは2種類あり、カツの旨みに絶妙にマッチします。上ロース定食は、ご飯をつけると2,050円と上野界隈では少し高めの値段設定ですが、金額に見合う内容だと人気があります。

他にもヒレかつ定食やかつ丼などのメニューがあります。生姜焼き定食やサバ塩焼き定食などの定食屋メニューも揃っています。営業時間は昼11:30～14:30、夜17:00～22:00です。定休日は日曜日です。ランチタイムは、サラリーマンで店内が賑わっているようです。

とんかつ激戦区の上野で最高のコスパを誇る店として有名な「まんぷく」は、JR御徒町駅から徒歩2分の場所にあります。上野を訪れる観光客や買い物客はなかなか通らないアメ横の細い裏路地にある知る人ぞ知るとんかつの名店です。

店内はカウンター8席のみで、営業時間は11:00から18:00までです。ランチタイムは開店と同時に満席になる行列覚悟の人気です。

まんぷくの人気メニューは、コスパがよい名店が多い上野でも評判の「とんかつ定食900円」です。とんかつは、脂切れの良いサクサクとした衣と肉厚でジューシーでボリューム満点です。

とんかつ以外にも、ハムかつ、ハムエッグや生姜焼きなどのたくさんの定食メニューがあり、600円からとリーズナブルです。特に、冬季限定のかきフライがおすすめです。午後の遅い時間は売り切れてしまう人気メニューで、このかきフライを食べるために上野以外からも多くの人が足を運んでいるようです。

上野にある1912（大正元）年創業「蓬莱屋」は、JR御徒町駅から徒歩2分の松坂屋の隣の路地の一角にあります。上野とんかつ御三家と呼ばれ、映画監督の故・小津安二郎監督も愛した上野の名店として知られています。上野エリアの老舗として、テレビや雑誌などのメディアでもよく取り上げられています。

こちらは、とんかつに初めてヒレ肉を使った「ヒレカツ発祥のお店」として知られています。戦前から変わらない味・変わらない風情で上野の人のみならず多くの人から愛されているヒレかつ一筋のおすすめ専門店です。メニューはひれかつ2980円、一口かつ2980円、東京物語御膳2460円、串かつ1950円の4種類のみです。

厳選された上質な豚ヒレ肉に、きめの細かいパン粉を薄くつけて高温の油でカリっと表面を固めじっくりと低温で中まで火を通しています。とんかつの揚げ油は、ラードと牛脂をブレンドしたものを使っています。薄い衣ですが、ジューシーなヒレ肉のうまみをしっかりと閉じ込めています。実は、二度揚げの技は上野の蓬莱屋から生まれたそうです。

二度揚げは、薄い衣を褐色に近い揚げ色でサクっとした食感に仕上げ、肉の旨みを閉じ込める秘訣のようです。自家製の少しスパイシーなソースとの相性が抜群です。

営業時間は、月曜～金曜が昼11:30～14:00（ラストオーダー13:30）、夜17:00～20:00（ラストオーダー19:30）で、土日祝が昼11:30～14:30（ラストオーダー14:00）、夜17:00～20:00（ラストオーダー19:30）です。定休日は毎週水曜日です。

「気賀亭」は、1918年（大正7年）創業の古くから上野の人々に愛されている人気店です。東京メトロ銀座線・稲荷町駅から徒歩3分ほどの場所にあります。店内は下町の食堂の佇まいでカウンター席10とテーブル席5卓があります。平日昼11:00～14:00のみの営業です。

おすすめは特製とんかつです。大きさによって1,000円、1,300円、1,500円、2,000円となります。1,000円でも150g～180gあるようで、ボリュームの割に安いと人気があります。プラス350円で定食にすることもできます。ご飯もボリュームたっぷりで、味、量、価格どれも大満足の定食を食べることができます。

こちらの看板メニューは、上野で有名なメンコロ定食です。大きなメンチカツとコロッケがセットになった定食で、上野や浅草界隈の落語家にも愛されているメニューです。メンチカツもコロッケも粗めのパン粉が使われていて、サックリとした食感がやみつきになります。ゴロゴロとした肉感がたまらない、このボリュームと味を750円で食べられるのは安い！と評判の定食です。

ミシュラン東京ビブグルマンを獲得している上野の「とん八亭」は、JR御徒町駅から徒歩3分ほどのたぬき小路という路地裏にあります。1947（昭和22）年創業の地元で愛される老舗とんかつ店です。木のぬくもりがある家庭的な店内はカウンター5席、テーブル席3卓です。営業時間は11:30～14:30で、売り切れ次第終了になります。

味付けが細部にまでいきわたった究極のロースかつが人気です。厳選された国産の豚肉を丁寧に叩き、細かく隠し包丁を入れて筋切りされています。ラード100%でじっくりと揚げられたとんかつは絶妙の火の通り具合でほのかな桜色でふっくらと仕上がっています。一口食べると、サクサクの食感と肉汁がじゅわっと広がります。

このロースかつ定食が1,700円で味わうことができ、さらにキャベツとご飯が1回ずつおかわり無料のサービスがあります。こちらは、とんかつだけでなくキャベツもおいしいと評判です。細切りされたキャベツはふわふわでとんかつの美味しさを邪魔しない存在感があります。

ランチタイムは「サービス」と注文すると、「かつライス」が800円とお得に安い値段で味わうことができます。平日限定メニューです。ランチのサービスメニューも注文が入ってから肉を切りわけ丁寧に叩くところから始めるこだわりが守られています。

紹介してきた通り、上野には話題の名店からコスパ抜群のまでおいしいとんかつ屋がたくさんあります。とんかつと言っても、上野のとんかつ屋はお店によって作り方やこだわりが様々です。お店買い物や観光で上野を訪れる際は、ぜひ立ち寄ってみてお気に入りのとんかつ屋を見つけてみてはいかがでしょうか？