コストコの棚「ウォーレンスチールラック」が人気！コスパや使用感など解説

週末になるとたいへんな賑わいをみせるコストコは、アメリカ発の会員制スーパーマーケットです。コストコはアメリカンサイズの食品や雑貨が買えることで有名ですが、実はアメリカ製の家具も充実しています。

中でもコストコのウォーレンスチールラックは丈夫で便利、デザインもスタイリッシュで価格もコスパ良しの棚だと話題になっています。では、果たしてこの棚にはいったいどんな特徴があるのでしょうか？

コストコで買えるウォーレンスチールラックは、アメリカのWHALEN STORAGE社が製造しているスチール製重量棚です。全部で5段の棚になり、棚の高さは約4cm区切りで調節できます。支柱にいくつも穴があり、枠をはめ、その上に天板を載せて完成します。天板は木製のものを加工したもので、枠には磁石がくっつきますが天板にはくっつきません。

天板がかなり重く、人が乗っても折れる心配がないほどの丈夫さがあります。表面はマットな見た目でサラサラしており、枠のスキンもカーボンシートに似ている加工がされているので、触った感じの不快感もありません。

また、スチールラックは使っているうちに錆が出てきてしまうイメージがありますが、アメリカ製のスチールラックは湿気が抜けにくい屋内型ガレージや屋外で使用することが想定されているため、コストコのウォーレンスチールラックにもしっかり錆防止の結晶被膜コーティングがされています。

コストコのウォーレンスチールラックの一番の特徴は、二通りの使い方ができることです。普通に組み立てると5段のスチールラックができあがりますが、支柱を連結せずに2つに分けると低めのワークベンチができあがります。

身長175cmの男性が横に立つと、腰の位置に天板がくるサイズです。デスクとしても使えそうに見えますが、真ん中に棚を入れないと自立性と安定性が失われます。よって1組2段は棚を必ず作ってください。

コストコのウォーレンスチールラックの具体的な重量と寸法は次の通りになります。5段棚型のサイズは横123cm、奥行き46cm、高さ182cmです。ワークベンチにすると横123cm、奥行き46cm、高さ91cmになります。棚の総重量は57kg、中肉中背の成人男性でも一人での搬入・搬出は厳しい重さです。

無理すると腰を痛めるので、コストコでは店員さんに手伝って貰うなどして運びましょう。また、ウォーレンスチールラックは畳や絨毯で使うと重さで床がへこんでしまうので、硬い床限定で使うの望ましいです。

重い分、耐荷重はしっかりあります。棚板1枚あたり耐荷重は454kg、ラック全体の耐荷重は2268kgですので、色々なものを載せられます。
 

国産のスチールラックと比較すると、コストコのウォーレンスチールラックはかなりコスパが良い商品です。税込み7480円、セールの時期になると約5000円で入手することができます。

スチールラックといえば有名なのがERECTA(エレクター)という会社ですが、この製造会社のスチールラックでコストコのウォーレンスチールラックと同じ規模のものを買おうとすると、約18000円になります。

他の国産スチールラックもそのくらいの価格が普通です。丈夫で耐久性があるスチールラックが国産品の3分の1の値段で購入できるのなら、かなりコスパが良いと言えるのではないのでしょうか？

ところで、コストコではウォーレンスチールラックは大型家具扱いではないため、基本的には持ち帰りをしなければならない商品です。梱包サイズは長さ140cm、高さ60cm、幅15cmですので、車の後ろの座席を倒すなど積み方のアレンジを工夫すれば軽自動車でも運べます。しかし、車で行くことが難しい人もいます。

もちろんコストコから配送することも可能ですが、配送料はそれなりにかかります。例えば、コストコ川崎倉庫店から神奈川県内・東京都内へ配送する場合、配送料は税込み14796円です。せっかくコスパが良くてもこれでは国産の金額を上回ってしまいます。

どうしても欲しい場合は楽天やWowma!で代行業者から購入するのも一つの手です。楽天は16800円、Wowma!は15800円でどちらも送料無料で利用できます。コストコで購入するよりも高くなりますが、配送料や他の国産品と比べると安く買えるのでおすすめです。

コストコのウォーレンスチールラックは説明書通り上手くいけば、30分ほどで組み立てることができるようになっています。しかし組み立て家具は時に間違えたり、慣れない作業に戸惑ったりして意外に時間がかかってしまうこともあります。簡単に組み立て方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

作り方はいたってシンプルなのですが、一応用意したほうが良いものがあります。まずは軍手です。ウォーレンスチールラックはコーティングがされているので表面はサラサラしているのですが、枠の裏側がガサついており、手を傷つけてしまう可能性があります。手を傷つけないためにも軍手を用意しておくと良いです。

また、ゴムハンマーがあると作業がとても楽になります。無くても組み立てられないわけではありませんが、コストコのスチール棚はネジで留めていくような組み立て方法ではなく、パーツをはめ込みながら組み立てていくものです。

鉄製のスチール棚はゴムハンマーなしだと、はめこむ途中で引っ掛かり硬くて手を痛めてしまうこともあります。そんなとき、力を叩きこんでも棚を傷つけないゴムハンマーは大活躍します。100均でもコストコでも安価で購入できるので、ぜひ用意してください。

最後に、コストコのウォーレンスチールラックは説明書にも書かれている通り、推奨組み立て人数が2人になっていますが、1人でも組み立てることはできます。

その場合、上下の支柱を入れ込む際にバランスを崩しやすいので支柱が横倒しにならないよう、段ボール箱など支えになるものを置いて準備しましょう。それだけで1人で組み立てる作業が楽になります。

1. 支柱の上下にポストキャップ(プラスチック製のカバー)をつける。
2. 底面と4本の支柱を作る。
3. 4本の支柱の上部分(棚板を載せると作業台になる部分)に梁をはめ込んでいく。
4. 真ん中の棚板の位置を決めたら、さらにその位置に梁をはめていく。
5. 棚板を載せたらワークベンチが完成。

用意されているパーツは長さの違う3つのバー(梁)、棚板、脚・接合部にはめ込む3種類のプラスチックのパーツです。海外製品ですので、説明書を見ながらパーツの個数を必ず確認するようにしましょう。

ワークベンチは高さがないため、早ければ20分ほどで作業を終えることができます。また、プラスチックカバーはサイズが合わない場合がありますが、ゴムハンマーでガンガン押し込んでしまいましょう。項目2まで進めば支柱の安定感がでるので作業が楽になります。

1. 全ての支柱の上下にポストキャップをつける。
2. 支柱2本と短い梁を2セット組み合わせ、長い梁で繋げる。
3. ポストインサート(プラスチック製のパーツの一つ)を支柱の上にはめる。
4. さらに上段の支柱を作り、さきほどはめたポストインサートにはめ込む。
5. 上下の支柱を連結させるよう、長い梁をポストインサートの位置にはめこむ。
6. 最上段の長い梁、棚の高さを決めて中断の長い梁と順につけていく。
7. 設置場所に移動させる。
8. 棚板を載せたら完成。

5段収納型は棚を載せてしまうと相当な重量になってしまい、運ぶのが難しくなってしまいます。棚板を載せる前に設置場所に移動させましょう。

ポストインサートはプラスチック製ですので、ポストキャップと同じようにガンガンハンマーで押し込んでしまうと形が崩れてしまい、上段の支柱がはまらなくなってしまいます。ゴムハンマーを使ってはめるときは気を付けてください。

項目4～5の段階は最も不安定な状態ですので、すぐに長い梁をはめるようにしましょう。風で煽られるだけで簡単に倒れてしまいます。

丈夫でコスパ良く、組み立ても簡単と評判が良いコストコのウォーレンスチールラックですが、実際の使用感はどのようなものなのでしょう？

コストコのウォーレンスチールラックは2wayで使えることによって、アレンジの幅が広がると人気があります。2分割したワークベンチはワークベンチとしてだけでなく、L型に配置することによってワンルームの区切りとして使用することができます。

また、キッチンに配置すると調理スペースの延長を兼ねた収納スペースにもでき、大変便利です。こういった使い方をするのに普通なら2つのラックを購入して配置する必要がありますが、コストコで1つ買って完了するのも使用感が良い理由の一つと言えるでしょう。

スチールラックのアレンジ方として代表的なのが棚の位置を変えることです。コストコのウォーレンスチールラックも棚と棚の間隔を調節することができます。下の段は高さを広げて大きな道具箱やごみ箱を、上のほうは狭くして小物を置くなど、どのように利用したいかによって高さを自由にアレンジできるのは便利な特徴です。

冒頭で紹介した通り、コストコのウォーレンスチールラックはコスパがとても良い商品です。コストコは年会費がかかるため、コストコの利用の仕方によってはお得に利用できない場合がありますが、ウォーレンスチールラックは3つ買ってしまえば年会費の元をとれます。

セールになると5000円台になるので、さらにお得になります。業務用として大量に買ってく人もいるので、コストコに行ってみるとごっそりウォーレンスチールラックがなくなっていることもあります。

梱包を外した段階でわかるのですが、ウォーレンスチールラックの黒い天板は見た目はとてもスタイリッシュですが、汚れや傷が目立ちやすいです。また、天板を載せてしまえば真っすぐになりますが、支柱や天板の反りも気になります。

もともとガレージ等半屋外で使用するものなので、棚として使う分には問題はありませんが、気になる人は動画のように天板のアレンジを行うことをおすすめします。

SNSで確認した限り、コストコのウォーレンスチールラックは満足度が高い商品です。重いため腰を痛めたなどの口コミも見られますが、収納性抜群、黒いスチールで見た目もスタイリッシュでおしゃれ、組み立ても簡単、価格も安いと満足度の高い評価がよく見られます。

コストコのウォーレンスチールラックには重さや運搬方法以外にも、購入時に注意しなければならない点があります。これらの注意点を考えず購入したことで、後から後悔する人が多いのも事実です。購入前に次の二点について一度考えてみてください。

コストコでウォーレンスチールラックを購入する前に、設置場所の確認は必ずしましょう。横幅120cm、高さ180cmの家具はかなり設置場所に余裕がないと入らないサイズです。

組み立て式で梱包サイズも小さいため、思わずコスパや便利さだけを考えて購入してしまうような商品ですが、実際買ってみたらサイズが設置予定の場所と全く合わない可能性は十分あります。

コストコでウォーレンスチールラックを購入する前に、今一度設置場所のサイズを確認しましょう。また、地震対策ができるかも重要ですので、頭に入れて購入を検討してみてください。

設置場所の確保ができたら、次に確認してほしいのが作業スペースです。組み立て方で紹介した動画を見ると実感が沸きやすいと思いますが、コストコのウォーレンスチールラックを組み立てる作業スペースはそれなりの広さが必要になります。

設置場所と全く違う場所で組み立てる場合は、設置場所まで運べるかも検討しなくてはなりません。できるかぎり設置場所の近場で、十分作業スペースが摂れる場所が望ましいです。購入前に作業スペースの確保についても考えてみてください。

コストコのウォーレンスチールラックはリーズナブルで頑丈、使い勝手も良いスタイリッシュな収納ラックです。ブルックリン風や、無駄のないスッキリした空間を好む方に特におすすめですので、ぜひとも購入を検討してみてください。