テキーララーメンとはどんなラーメン？スープや具材・味について調査

初めてその名を耳にする方も多いと思われる、「テキーララーメン」。さて、このラーメンは一体どんなラーメンなのでしょうか？ラーメンにテキーラってどうしてなの？スープの味が全く想像がつかない。そんな皆さんのために、今回はTVでも取り上げられて徐々に知名度を上げつつある、練馬区の「麺や河野」さんのテキーララーメンをご紹介します。

テキーララーメンを考案したラーメン屋さんは、東京都の練馬区にお店を構えている「麺や河野」さんです。こちらの店主である河野さんご自身がテキーラが好きで、どうにかしてラーメンと組み合わせることは出来ないかと試行錯誤を繰り返した結果、完成したのがテキーララーメンなのです。

麺や河野さんは西武池袋線の中村橋駅から徒歩5分の所にあります。営業時間は、昼の部が11:30〜14:00、夜の部が17:00〜20:30となっています。定休日は月、火曜の夜の部となっております。また店内はカウンターのみで席数は6席となっておりますので、お昼時は行列が予想されます。時間に余裕のある時に行くのが良いでしょう。
 

通常、ラーメンにお酒を入れるという事は想像すらしない方がほとんどだと思いますが、実は隠し味としてラーメンに日本酒を少量入れると、旨みがグッと引き出されるのです。試しに、カップラーメンを食べる際に日本酒を少量入れてみて下さい。美味しくなる事が実体験できると思います。

しかし、麺や河野さんでは日本酒ではなくテキーラをスープに入れます。使用するテキーラはメキシコ原産の「カサドレス」という銘柄で、アルコール度数は40％です。このテキーラがスープ300ccに対してワンショット分(30ml)がストレートのまま入っています。

お酒に弱い方ならスープを飲むだけで酔っ払ってしまうそうです。そしてなんと「テキーラ協会」という協会の「激認」を受けたラーメンとなっております。もちろん、R-20とあるように、20歳未満の方は注文する事はできません。また、車で来店された場合も注文は出来ず、店主の河野さん自らが必ず上記の2項目を確認されます。

さて次は、麺や河野さんのテキーララーメンの肝になる「スープ」の味について紹介します。テキーララーメンは塩ラーメンのスープがベースの味になります。このスープにテキーラを入れたものがテキーララーメンのスープになります。丼が目の前に差し出されると、テキーラのアルコールと同時に甘い香りが漂って来ます。

また塩ラーメンのスープがベースですので、透き通った色味となっており、見た目も綺麗な一杯です。テキーラはそもそも塩との相性がよく、岩塩を舐めながらテキーラを飲むというスタイルも定着しています。そのため、塩スープがベースであることからテキーラとの組み合わせもバッチリなのです。

またテキーラと来たらライムということで、丼にライムが一切れ添えられています。この塩スープ、テキーラ、ライム、そしてチリパウダーが一体となって、テキーララーメンのスープとなるのです。一口スープをすすると優しい塩味の中からテキーラのアルコールと甘い香りが口の中いっぱいに広がります。

それと同時にライムの爽やかな酸味とチリパウダーの辛味といった、複雑な味わいが絶妙なバランスを取り、奥行きのある「麺や河野」さんオリジナルのスープとなっています。奇をてらってただ単にテキーラを入れた、というだけではありません。総合的に一つのスープとして完成されている、という点が素晴らしいのです。

それでは、テキーララーメンの具材はどんなものなのでしょうか？下の写真をご覧下さい。

具材としてはシンプルな構成で、チャーシューとパクチーとなっています。チャーシューは塩味のスープに合う柔らかくて優しい塩気の味わいです。またパクチーは少々多めに盛られていて、パクチー好きな方にとっては嬉しい組み合わせの具材ではないでしょうか？

さて、テキーララーメンについてその特徴をいくつか紹介しましたが、総合的に言って、一杯のラーメンとしての「味」はどうなのでしょうか。ここでは練馬区にある「麺や河野」さんで実際にテキーララーメンを食べた方々のコメントを見ていくことにしましょう。

麺や河野さんのラーメンは、実は「麺の美味しさ」も高評価を得ているのです。テキーララーメンだけではなく、「醤油ら〜めん」や「塩ら〜めん」、油そばなどのメニューが有り、いずれのラーメンでもそのモチモチの縮れ麺に魅せられるファンの方も多いのです。

こちらの方がツイートしているように、やはりテキーララーメンに置いてはパクチーが重要な役割を担っているようです。ラーメンの具材としてパクチーが苦手な方でも、テキーララーメンの場合は食べられるかもしれません。

テキーラは一年を通して暑い国であるメキシコ原産であり、また具材の一つであるライムの爽やかさとも相まって、テキーララーメン自体も南国感を感じさせてくれる一杯となっています。

ここでご紹介するTwitterはここまでとさせていただきますが、Twitter,Instagramで「テキーララーメン 」と検索してみると多くの投稿を見ることが出来ます。もちろん、人それぞれに好みがあり、またかなり特徴的なラーメンであることから好き嫌いの分かれる一品ですが、ハマる人は1月に一度は練馬区まで食べに行かずにはいられないというほど中毒性のあるラーメンだと言えるでしょう。

ハマる人は夢中になってしまうであろうテキーララーメンですが、特におすすめの食べ方はあるのでしょうか？皆さんそれぞれの食べ方がありますが、ここでは3つの食べ方を紹介したいと思います。

この食べ方はお酒が好きで強い方におすすめの食べ方です。麺や河野さんの店内には、テキーララーメンに使われているものと同じテキーラをドリンクとして注文することが出来ます。これを食前酒として楽しみながら、テキーララーメンが配膳されるのを待つのは正に「通な」食べ方と言えるでしょう。

麺や河野さんではトッピングとして「ねぎ」を注文することが出来ます。異国ムード満載のテキーララーメンですが、ここにねぎを加えることで和風の味に近づき、和洋折衷（わようせっちゅう）・オリエンタルなラーメンになります。若干パクチーが苦手な人に特におすすめの食べ方です。

こちらの食べ方は、テキーラはやや苦手だけれどもテキーララーメンを食べてみたい！という方におすすめの食べ方になります。ちょっと邪道かもしれませんが、生卵をテキーララーメンに入れることでテキーラのアルコールの香りがまろやかに包まれるため、アルコール度数の高いお酒が苦手な方でもグッと食べやすくなります。

店主の河野さん曰く、「スープの温度だけなので、テキーラのアルコール分は残ります。焼酎のお湯割りをイメージしていただけると分かりやすいと思います」とのこと。要は、しっかりテキーラの風味とアルコール分はスープに存在しているのです。

そのため、普通のラーメンを食べる時のように勢いよくスープを啜ると、想像以上のアルコール度数のためにむせてしまいます。あくまでもテキーラがワンショット分しっかり入った特別なラーメンである事を忘れずに、少量ずつ味わうようにして食べましょう。

テキーララーメンを生み出した、練馬区の「麺や河野」さん。今ではかなり知名度も上がったため、これからはその人気の後を追うように様々なラーメン屋さんが独自のテキーララーメンを提供することが予想されます。しかし何事もやはり「元祖」を知らなくては、他のものの基準が分からないものです。

今や知らない人はいないと思われる、ラーメン王の「石神秀幸」さん。彼もこのテキーララーメンを推薦しているのです！正直な感想しか言わないあのラーメン王が推薦しているということですから、その味に間違いはないということでしょう。

ただし、そうは言ってもやはりお酒が苦手な方もいますし、お酒は好きでもテキーラはちょっと…という方もいらっしゃると思います。変わり種のラーメンですので、好き嫌いはハッキリ別れると思われます。しかしやはりここは一度「麺や河野」さんへ足を運び、食べてみるしかないと思います。さあ、あなたも是非、テキーララーメンを食べに行きましょう！