油そばのカロリーをラーメンと比較！まぜそば・つけ麺との違いや糖質も！

油そばとは、茹でた太めの麺にゴマ油やラードと調味ダレを絡めチャーシュー・ネギ・煮卵・もやし・海苔・ナルト・メンマなどをトッピングした汁なし和え麺です。ラーメンやつけ麺と並び人気の麺料理で、現在はインスタントの商品も販売されるほどポピュラーになっています。油そばはラーメンなどと比較するとカロリーや糖質が高く、太るのでしょうか？今から油そばのカロリー・糖質と、その高さについて紹介していきます。

油そばのカロリーは555kcalです。この数値は生の状態の麺が120gの場合のカロリーで、並み盛り1人前程度の量です。麺を大盛りにすればおのずと高いカロリーになります。さらに定番のトッピングであるチャーシュー・ゆで卵・もやし・メンマ・焼きのり・ねぎのカロリーが加わった数値になっています。

小さな茶碗1杯の白ご飯100gが168kcalなので、比較すると4倍ほどある油そばは、高いカロリーであることがわかります。

糖質量とは、食品の炭水化物の数値から食物繊維を除いた数値のことです。油そばの糖質は68.8gあります。20代30代女性の一日に必要な糖質量は100gなので、7割近くある油そばの糖質はかなり高いものといえます。

油そばのカロリーの大半は麺のもので、生麺120gのカロリーは340kcalあります。ゆで卵は1/2個当たり41kcal、チャーシューは薄切り1枚当たり34kcalです。メンマが2kcal、ゆでもやし30gが4kcal、焼きのり1切れが2kcal、長ネギ少々が3kcalです。

残りはタレですが、そのカロリーのほとんどをごま油が占めていて大さじ1杯が111kcalです。油そばの高いカロリーの原因の一つであることがわかります。

油そばのカロリー・糖質のカロリーは高いことがわかりましたが、他の麺料理と比べるとどのような位置にあるのか、比較しています。まぜそば・つけ麺・ラーメンそれぞれのカロリー・糖質の数値と、数値が高くなる要因も紹介しています。そして結局どの麺料理が一番太るのか、ダイエットに不向きかも取り上げています。

油そばとまぜそばが混同している方もいるのではないでしょうか？一般的にまぜそばは台湾まぜそばのことを指します。油そばと台湾まぜそばはタレに麺を絡めて食べることは同じですが、大きく違うのはトッピングです。油そばはタレが絡んだ麺がメインで、トッピングは上記で紹介した通りシンプルです。台湾まぜそばは、ひき肉をピリ辛に味付けした肉みそ・刻んだニラ・生の卵黄・ねぎがトッピングされていることが特徴です。

台湾まぜそばのカロリーは747kcalで糖質は79.3gです。これは麺を120g使用した場合で油そばと比較して高い原因は具材の多さにあり、油そばよりダイエットに不向きで太るということになります。特にたっぷり乗ったひき肉と、その調味料の砂糖や味噌が原因といえます。

更にチャーシューの角切りが乗る場合や、締めに白ご飯を入れて残った具材と混ぜる食べ方もあります。この食べ方は更に高いカロリーを摂取することになるためダイエットにはなりません。

つけ麺は、麺を濃いめの付けダレにざるそばのようにつけて食べる料理です。つけ麺のカロリーは663kcal、糖質は103.2gです。この数値は麺を180g使用した場合です。つけ麺も主に麺を食べる料理で、油でコーティングされた麺を食べる油そばよりお腹に貯まらず満足感が得られません。つまり麺を多く必要とされる料理で冷たい麺に付けダレをつけて食べるため、ツルツルと食べ進め易くたくさん麺を食べることになります。

そのため油そばと比較するとカロリー・糖質が高い数値になってしまいます。更につけ麺の締めに付けダレに出汁を足して、スープとして飲むスープ割りという食べ方もあります。これはつけ麺のタレに含まれるラードの脂肪分などのカロリーを丸ごと摂取することになるため、ダイエットに不向きで太る食べ方です。

ここでは麺を120g使用した醤油ラーメンのカロリー・糖質を紹介しています。カロリーが494kcal、糖質が68.9gです。同じ麺の量でもラーメンと比較して油そばのカロリーが高い理由は、スープに使用されている油の量です。醤油ラーメンに使用されるラードは小さじ1杯程度で、タレに使う油の量は油そばの1/3程です。そのため油そばと比較してもカロリーが低くなります。

この数値はスープを全て飲み干した場合で、スープを残せば更にカロリーを抑えることが出来ます。その他同じ麺の量でも豚骨ラーメンの場合584kcal、味噌ラーメンの場合650kcal、背脂入り豚骨ラーメンの場合732kcalになります。あっさりした醤油ラーメンはカロリーが油そばと比較すると低いですが、スープがこってりする程脂肪分が高くなりカロリーは高くなります。

これまで比較してきたように、まぜそば・背脂豚骨ラーメン・つけ麺・味噌ラーメン・豚骨ラーメン・油そば・醤油ラーメンの順にカロリーが高いことがわかりました。この中では、まぜそばが最もダイエットに不向きで太る料理ということになります。

油そばはまぜそば・つけ麺・こってり系ラーメンと比較しカロリーが低いとはいえ、食べ物としてはカロリーが高く太る原因となります。今からダイエット中でも太りにくい食べ方を紹介していきます。是非参考にして下さい。

ダイエット中でも太りにくい油そばの食べ方は、酢をかけるという方法です。酢は血糖値の上昇を下げる効果と、血糖値が急激に下がるのを抑える効果もあります。血糖値が下がると空腹を感じますが、血糖値が安定していると食欲を抑えることが出来ます。更に酢にはダイエット中に嬉しい脂肪燃焼効果と、むくみにくくなる効果もあります。

体がむくむと代謝が悪くなり、代謝が悪いと摂取したカロリーが体内に蓄積してしまい太る原因になります。酢を加えることでサッパリと美味しくなり、味に複雑さが加わり満足感が得られます。今ある量で満足感が得られることで食べ過ぎ防止に繋がります。それだけでなく、ダイエット効果も高まるのでおすすめです。

次に紹介するのは、油そばにラー油を加える食べ方です。ラー油は油なのでダイエットに不向きだと思われがちですが、ラー油に含まれる唐辛子のカプサイシンの働きで太ることを予防します。カプサイシンは脂肪燃焼効果があるため、ダイエットの味方になります。ラー油はごま油がベースの油ではあるため、たくさんかけ過ぎるとダイエット効果は少なくなります。

油そばに多めに入れるといっても、小さじ1杯も無いため摂り過ぎになることはありません。加え過ぎるとあまりにも辛く、味わうどころではなくなってしまいます。適度な辛味が加わることで、味にアクセントがつき満足感が得られます。食べ過ぎも防止することが出来、ダイエットに繋がります。

続いて紹介するのは、油そばを食べる前に水をコップ1杯以上飲むという方法です。出来れば食べる30分程度前が理想ですが、外食の場合に不可能ならお店に着いてすぐ飲むことをおすすめします。水を飲むことで満腹感が得られ、食べ過ぎを防止しダイエットに効果的です。ただし、食事中にたくさん水を飲むことはダイエットには不向きです。胃酸や消化酵素が薄まり、食べ物を消化するのに時間がかかり代謝が悪くなってしまいます。

代謝が悪くなると太る体質になってしまうため、ダイエットと逆の行為になります。どうしても水が飲みたい場合は一口ふくみ、口の中をリセットする程度にしましょう。出来るだけ外出先などでは水を携帯し、食事の30分前に飲むよう是非心がけてみて下さい。

続いて紹介するのは、野菜をたくさん盛り付けるという食べ方です。野菜がたくさん加わることで、カサが増し麺をたくさん食べなくても満足感が得られます。食物繊維の豊富な野菜を食べることで咀嚼回数も増え、満腹中枢も刺激され食べ過ぎを防止できます。最初に、上に盛りつけてある野菜から食べれば血糖値の上昇も緩やかになりダイエットに効果的です。

油そばは麺と油がメインの料理なので、太る原因になります。野菜が加わることで栄養バランスも整い、脂肪の分解も助けることが出来るのです。もやし・キャベツ・水菜・カイワレ大根などがポピュラーです。これらの野菜は食物繊維も多いため脂肪を排出したり、ダイエットに非常に向いています。外食の場合は野菜トッピングを追加してダイエット効果を高めましょう。

最後に紹介する食べ方は、麺の量を減らすという方法です。油そばのなどの麺を主に食べる料理で、カロリーを抑えたい場合はまずやるべき食べ方です。上記で紹介したそれぞれのカロリーは麺が120gの場合です。しかし食べるもののメインが麺の場合、200g・300g程度食べる方は少なくありません。そうするとカロリーを過剰摂取してしまいます。

お店で麺を少なめに注文したり、自宅で作る場合は麺の量を減らし上記の方法で満足感を得るよう試してみて下さい。

油そばで太る原因は、単純に麺と油で摂取するカロリーの高さだけなのでしょうか？今から原因を詳しく説明していきます。

油そばの特徴はラーメンのように飲むスープが無いことです。ラーメンはスープを飲むことでお腹もふくれ、満足感を得ることが出来ます。しかし油そばは、油をたっぷり使用したタレの絡んだ麺を食べることで満足感が得られる料理なのです。スープが無い分、麺を食べる量が多くなります。食べる麺の量が多ければ、麺に絡んでいる油の量も増えます。カロリーがどんどん上乗せされて行くため、摂取カロリーが高くなってしまうのです。

油そばにたくさんトッピングをすると、おのずとカロリーは高くなります。スープが無い分、トッピングの具材がおかずの役目をして麺がすすんでしまいます。油そばは具材がシンプルなため、ついトッピングを追加してしまいがちです。特に脂身の多いチャーシュー・豚の角煮・天かすなど脂肪分が高く具材の味付けも濃いものは避けましょう。トッピングも個々に味付けされているため、砂糖やみりんなどのカロリーが加わります。

薬味として使用するゴマも脂肪分が含まれるため、かけ過ぎないことが賢明です。ゆで卵も、丸1個になると90kcal近い高いカロリーになるため注意が必要です。全部乗せなどせず、上記で紹介したように酢やラー油をかけたり、チャーシュー・角煮の脂身を除いて食べたりと工夫することが大切です。

油そばは茹でたての麺を使用しますが、タレを絡めている間に温度は下がっていきます。ラーメンの様に熱々のスープに浸っていないため、温度が下がるスピードは速くなります。熱いスープを飲みながら食べるラーメンは、息を吹きかけ冷ましながらゆっくり食べ、一口で食べられる量も多くはありません。

しかし油そばの場合熱いスープが無いため、保温力が弱くなります。一度に大量に口に入れ、ズルズルと吸い込むように早く食べることが出来てしまうのです。温度も食べ物の満足感を得るために重要な役割を担っているのです。温度が熱くないと早食いになってしまい、咀嚼回数も減ってしまいます。咀嚼しなければ満腹中枢が刺激されず大量に麺を食べ進めることが可能になります。

そうするとカロリーを過剰に摂取してしまい、太る原因になります。少しずつ口に入れ、よく噛んで食べることが大切です。

油そばについてわかりましたでしょうか？油そばのカロリーは高いですが、食べ方を工夫すればダイエット中でも選択肢に入れることは可能です。油そばが好きでもカロリーが気になる方や、無性に食べたくなる方もいることでしょう。我慢することは体に負担をかけますし、ダイエットも長続きしません。運動をしっかりし、油そばを食べた日以外はヘルシーな食事にすることも大切です。

脂肪燃焼効果のある飲み物や食べ物と合わせたり、自宅で作る場合は春雨やこんにゃく麺、糖質オフ麺などを使用してもいいでしょう。また一人で食べずに油そばをシェアしたり、少しもらったりと食べる量自体を減らすという方法もあります。ダイエット中の方や油そばのカロリーが気になる方は、様々な工夫をして油そばを楽しんでみて下さい。