火鍋の簡単レシピで人気の薬膳料理！おすすめの具材と作り方！

中国発祥の鍋料理、火鍋。一般的には2つに仕切られた鍋で、優しい味わいの白湯と辛味のある麻辣湯で豚肉やラム肉、エビやイカなどの魚介類、野菜類に火を通して料理として知られていますね。また薬膳鍋ともよばれ、その名前の通り薬膳がたくさん使われており、その効能で美容や健康にも良いとされています。デトックス効果もあるということで一時期人気になりました。

食べながら健康に、きれいになれるなんて、人気になるのも頷けます。本場中国で鍋と言えばこの火鍋のことをいいます。中国美人もこの火鍋の恩恵を受けたのでしょうか。かの世界3大美女である楊貴妃も愛したという薬膳・食材をふんだんに使った火鍋を手軽に家庭で味わいたいですよね。この記事では、そんな火鍋の人気の薬膳の効能、簡単に家庭で作れて献立にいれやすい、本格火鍋のレシピを紹介します。

火鍋が食べるエステと呼ばれる所以は、使っている薬膳の多さから。もちろん家庭ではすべて用意するのは難しいです。薬膳のそれぞれの効能をみて、レシピ入れる薬膳を決めるのもいいかもしれません。火鍋に入れる人気の薬膳それぞれの効能を調べました。もちろん健康になるからといって、過剰摂取は禁物です。自分の身体と相談しながら薬膳の量を決めましょう。

辛い料理にかかせない唐辛子も、薬膳の1つ。辛味成分であるカプサイシンはもちろんですが、ほかにもビタミンA、ビタミンB、カリウムなども含まれており、意外と栄養価の高い薬膳です。カプサイシンを摂取するとアドレナリンが分泌され、血行が良くなり代謝が活発になります。

体温が上がり、汗をかくのでデトックス効果があるとされています。また、唾液、胃酸が分泌され、食欲改善、消化を助ける働きが期待できます。ただし、過剰摂取すると消化器など身体に悪影響を及ぼすのでほどほどにしましょう。

花椒は麻婆豆腐などの中華にも欠かせないスパイス。唐辛子と違い、舌がしびれるような辛さと、独特のレモン系の華やかな香りがやみつきになります。昔の中国では麻酔効果があるとされ、花椒で局部麻酔を行っていたそうです。

漢方薬として使われており、消炎作用、消化促進、ホルモンバランスの整調などの効果が期待できます。花椒にはホールとミルされたものがありますが、パウダータイプのものは味、香りが飛びやすいので、香味ともに段違いに良く、楽しめるホールタイプがおすすめです。

本格中華のレシピには欠かせない八角。その星のような形からスターアニスとも呼ばれます。少し甘いような独特のエスニックな香りがあり、豚肉や魚の生臭さを消してくれます。中国の代表的なスパイス、五香粉の代表的な材料でもあります。

香りが強いため、1、2個入れるだけでも十分香ります。好き嫌いが分かれる香りなので、様子を見ながらレシピに入れてみましょう。消化不良やのどの炎症に効くとされ、その匂いに鎮静作用もあるため、芳香剤として寝室に置いても良いです。

ライチの仲間の果実で、現地では枝についたままの状態で売られており、ドライフルーツにしたものは漢方薬としても使われます。そのまま食べても、花と一緒にお湯に浮かべて花茶としても楽しめます。ビタミンB2やナイアシン、カリウムなども含まれており滋養強壮、血圧抑制が期待できます。独特の香りがあるため、好き嫌いがわかれるかもしれません。

スーパーフードとして注目が集まるクコの実。海外でもゴジベリーとしてその効果に期待されています。日本では杏仁豆腐の具としてなじみがあります。楊貴妃も口にしていたというクコの実には、ビタミンB1、ビタミンB2、亜鉛などのミネラル分が多く含まれており、滋養強壮や眼精疲労、血圧の抑制に効くとされています。しかし、ベタインという成分は妊婦に悪影響を及ぼす危険性があるため、注意が必要です。

ナツメという樹に生るのがこのナツメ。通常はドライフルーツになった状態で売られており、薬酒や漢方薬などに加工して使われることが多いです。

日本の飛騨地方ではナツメを甘く煮ておかずとするそうです。カリウムをはじめとしたミネラル分や食物繊維、葉酸などが豊富に含まれており冷え症の改善、むくみの改善、ホルモンバランスの調整、デトックス効果もあります。「一日食三棗、終生不顕老」という中国のことわざにもあるように、1日3つナツメを食べれば老いないと言われるほどのスーパーフードです。

スパイスをこれでもかというほど加えた本格的な火鍋です。見ているだけで辛そうです。ポイントはスパイス類を炒める時に焦がさないように気を付けること。焦がすと雑味が出てしまいます。

弱火でスパイス類を炒めたら、鶏がらスープと醤油、紹興酒、無ければ日本酒を入れます。薬膳はこのタイミングで入れましょう。煮立ったら火鍋のスープが完成。煮込んでいくうちに、スパイスの香りとお肉の出汁、野菜の甘みがひきたってたまらない旨みになります。激辛好きの方は是非今日の献立にいかがでしょうか？

人気のジンギスカン専門店が教える簡単火鍋レシピです。山椒、黒こしょう、輪切り唐辛子など、家庭にある調味料だけでも作れるので、手軽に献立に取り入れやすいレシピです。スパイス類を順番に入れていって焦がさないように気を付けながら炒めてください。鶏がらや昆布など、お好みの出汁に入れて使ってください。火鍋の素なので、普通の鍋の途中、味に飽きたら火鍋にする、ということもできます。

牛や豚ではなく、ラムしゃぶしゃぶのレシピです。ラム肉には、牛肉や豚肉とくらべてビタミンAが多く含まれています。ビタミンAの成分はレチノール。アンチエイジング効果があると言われています。免疫力を高めたり、皮膚を強くする働きを持ちます。アンチエイジングに興味のある人には嬉しいことばかりです。

見た目にも楽しい、コラーゲンをふんだんに摂れるジュエル火鍋のレシピです。用意するものは、スパイス類と、このレシピのポイントであるゼラチン。スープをつくったらゼラチンを溶かし、バットに入れ冷まします。固まったら切れ目をいれ、野菜の上にのせていきましょう。

キラキラで宝石のようなスープがSNS映えしそうです。女子会の献立に入れても喜ばれそう。温めたらたっぷりコラーゲンの溶け込んだスープになります。薬膳はスープが溶けてからでも、固める前に入れても楽しい見た目になります。

白湯スープは薬膳はしっかり摂りたい、でも辛い物は苦手という方におすすめ。もちろん、麻辣湯と白湯どちらも用意して2種類の味を楽しむ本格的な献立もありです。

1番簡単な白湯のレシピは、鶏がらから出汁を取り、鶏がらスープの素か中華スープの素、塩コショウで味をととのえ、薬膳を加えます。これだけでおいしいスープができるので、献立に入れやすいです。少し牛乳を加えてあげるとクリーミーな白湯が楽しめます。もちろん、市販の白湯スープの素を使っても簡単に作れます。

本場中国の本格的な火鍋のお店では、つけだれを自分でカスタマイズできるそう。基本のタレはごま油に一匙オイスターソースを垂らしたもの。これをベースに、にんにく、ねぎ、ごま、パクチー、黒酢、ピーナッツなどなど。自分の好みにあわせて、家庭でもカスタマイズしてみましょう。意外な組み合わせの発見があるかもしれません。自分だけのレシピを作って楽しんでください。

薬膳の種類、効能と、激辛麻辣湯を使った本格火鍋から、簡単なレシピの火鍋、見た目も美味しい火鍋、簡単な白湯レシピをご紹介しました。古来中国より伝わる薬膳を日常に取り入れるのは難しいように思いますが、火鍋だったら無理なく取り入れられそうです。鍋ですと野菜もたくさん摂れますし、お肉の油を落としながら食べることができるのでヘルシーなのがうれしいです。

火鍋は薬膳と材料を揃えれば意外と簡単に作れます。火鍋だと手軽に薬膳を摂れるので、身体の不調を整えつつお肌もつるつるになることが期待できます。今夜の献立に困ったら、体の芯から温まる火鍋を献立に入れてみませんか？