ホワイトソースをレンジで簡単に手作り！作り方のコツや分量などレシピ紹介！

ホワイトソースとは、小麦粉とバターを焦がさないように丁寧に炒め、牛乳を加えて伸ばすことによって作られたソースのことです。フランス料理などで耳にするペシャメルソースとはホワイトソースのことです。ホワイトソースにチーズを加えればモルネーソース、トマトピューレを加えるとオーロラソース、というように他のソースのベースにもなっています。グラタンやパスタ、煮込みなど様々な料理に使うことができます。

様々な料理に使うことができ、とても便利なホワイトソースですが、小麦粉とバターを長時間炒めるのは大変です。ところが家にあるレンジを使って簡単にホワイトソースを手作りすることができます。作り方も簡単で、レンジを使えば焦げる心配もありませんから、料理があまり得意ではないという方でも気軽に挑戦することができます。時間短縮にもなりますから忙しい方にもおすすめです。

耐熱ボウルに小麦粉を大さじ5、バター50gを入れて、ラップをせずにレンジで3分加熱します。耐熱ボウルを取り出し、泡立て器でよくかき混ぜます。そこに牛乳400ccを加え、更に混ぜ合わせます。ラップをして再びレンジで4分加熱します。取り出して混ぜ合わせ、更に2分加熱します。塩コショウで味を調えればホワイトソースの完成です。

ホワイトソース作りで失敗したことがあるという方は、ソースがダマになっていることが多いです。ホワイトソースを上手く作るコツとは、よく混ぜることです。丁寧によく混ぜるようにするとダマにならずに作ることができます。また、牛乳を加える時は、一度常温に戻してから少しずつ加えるようにしてください。この時もダマにならないように、よく混ぜ合わせてください。

ホワイトソースを作る際に、バターの代わりにオリーブオイルを使うこともできます。オリーブオイルを使うとバターを使った時よりも口当たりが軽く、やや黄色いソースに仕上がります。またカロリーはバターを使用した時よりも少し高くなりますが、オリーブオイルは最も酸化しにくい油と言われていますので、健康にはオリーブオイルを使用した方が良いと言われます。どちらも簡単に手作りできますので、料理との相性や好みによって使い分けてください。

オリーブオイルでのホワイトースの作り方は、耐熱ボウルに小麦粉と同じ分量のオリーブオイルを入れて、なめらかになるまで混ぜ合わせます。そこに牛乳を少しずつ加えながらよく混ぜ合わせ、ラップをせずにレンジで3分～3分半加熱します。取り出してすぐにかき混ぜ、塩コショウで味を調えて完成です。バターで作る際と同じく、ダマにならないようにしっかりとかき混ぜることが上手く作るコツです。

ホワイトソースは様々な料理に使用することができます。特にグラタンはホワイトソースの定番メニューです。「マカロニグラタン」はレンジだけで簡単に作ることができます。作り方は、耐熱容器に十分な水とマカロニを入れ蓋をせずにレンジで6分ほど加熱します。取り出して蓋をしたら、マカロニが好みの固さになるまで置いておきます。（グラタンに使用するマカロニはやや固めの方が良いと言われます）

マカロニ、他のお好みの具（加熱が必要なものは先に耐熱容器に水を入れて茹でておいてください）をホワイトソースと絡めて耐熱容器に入れます。更に上からもホワイトソースをかけ、上にチーズをたっぷりとかけます。チーズが溶けるまでレンジで加熱して完成です。最後にパセリを散らすと、見た目も華やかでお洒落に仕上がります。

ドリアもホワイトソースで手軽に作ることが出来る人気メニューです。「エビドリア」は冷凍のエビでも作ることができます。薄切りにした玉ねぎをバターでしんなりするまで炒めます。解凍したエビを加えてさっと炒め、白ワインを回し入れます。温かいご飯はしっかりと炒め、塩コショウで味を調えます。ご飯を耐熱容器に移したらホワイトソースをかけ、エビ、チーズを乗せてトースターやレンジでチーズが溶けるまで加熱します。

残ってしまった前日のカレーとホワイトソースを使って「カレードリア」を作ることができます。ご飯をバター、にんにくで炒めてバターライスを作り、耐熱容器に入れます。ご飯の上にカレー、ホワイトソースの順でかけます。お好みでスライスしたゆで卵とチーズを乗せ、レンジやトースターで加熱して完成です。カレーを一度温めておくと更に熱々に仕上がります。手作りだからこその工夫ができる一品です。
 

子供に大人気の「クリームコロッケ」もホワイトソースで作ることができます。ホワイトソースとコーンやカニのほぐし身などを混ぜ合わせ、30分～1時間ほど冷蔵庫で冷やして固めます。パン粉をサラダ油できつね色になるまで炒めます。タネを冷蔵庫から取り出し、パン粉を付けながら俵型に成形します。（パン粉は冷ましておき、火傷をしないように十分ご注意ください）オーブンで7～8分ほど加熱して完成です。

コロッケに使うホワイトソースを作る際は、牛乳の分量を少なくして固めに作ると成形しやすく、加熱した際にも崩れにくくなります。余ったグラタンをそのまま利用してコロッケにすることもできます。また、オーブンを使えば油で揚げずに作ることができますので、コロッケは好きだけれどカロリーが気になるという方や、揚げ物作りが苦手だという方にもおすすめです。子供と一緒にクリームコロッケを手作りしてみましょう。

「ほうれん草とベーコンのクリームパスタ」はクリームパスタの定番メニューです。作り方は薄切りにした玉ねぎ、一口大に切ったほうれん草、しめじ、短冊切りにしたベーコンをオリーブオイルでしんなりするまで炒めます。牛乳の分量を多めに作ったホワイトソース（あるいは牛乳を加えても良いです）を加えてひと煮立ちさせます。茹でたパスタに軽く混ぜ合わせ、粉チーズやお好みで黒コショウをかけて完成です。

人気の「カルボナーラ」もホワイトソースを使って作ることが出来ます。牛乳の分量を減らし、やや固めに作ったホワイトソースに全卵を入れ、よく混ぜ合わせます。炒めておいた玉ねぎやベーコンなどの具を加え、コンソメ、塩コショウで味を調えます。茹でたパスタと軽く混ぜ合わせれば完成です。仕上げにチーズをかけたり、更に卵黄のみを加えると、より濃厚になります。生クリームを用意しなくても良いので手軽に作れます。

焦げやすい「クリームシチュー」も、レンジで作ったホワイトソースを使えば失敗せずに作れます。大きめの鍋にサラダ油をひき、玉ねぎが透き通るまで炒めます。鶏肉を入れ、塩コショウで味をつけ炒めます。白ワインを入れ、じゃがいもとにんじんを炒めます。水、コンソメ、（お好みでローリエも）を加えて煮込みます。灰汁を取りながら沸騰しないように20分ほど煮込み、牛乳の分量を多めに作ったホワイトソースを加えて更に弱火で10分煮込めば完成です。

鮭とホワイトソースの相性が抜群の「鮭のクリーム煮」。作り方はフライパンに油をひき、鮭の切り身に塩コショウをして焼いておきます。薄く切った玉ねぎを炒め、透き通ってきたら牛乳100ccを加えて煮込みます。ホワイトソースを加え、更に焼いておいた鮭、マッシュルームやしめじなどを入れて煮込めば完成です。鮭は身をほぐしても良いですし、切り身のまま盛り付けて上からソースをかけても豪華な仕上がりになります。

ホワイトソースは材料を追加することによって、色々なソースにアレンジすることができます。例えばトマトピューレ（もしくは裏ごししたトマト）とバターを加えるとオーロラソースになります。フランス料理では肉料理に使われることが多いですが、エビや牡蠣、イカなどの魚介類などにもよく合います。

ホワイトソースにブイヨンを加えて煮詰め、摩り下ろしたチーズを入れて溶かし、更にバターを加えてよくかき混ぜるとモルネーソースになります。使用されるチーズの種類によって味が変化します。グラタンや魚料理、煮物などに使われることが多いです。

作るのが難しいというイメージのあるホワイトソースですが、レンジを使えばこんなに簡単に手作りすることができます。作りたい料理に合わせて牛乳の分量を調節すれば、より完成度の高いものに仕上がります。様々な料理に利用でき、アレンジもしやすいので、料理の初心者さんでも挑戦しやすく、ベテランの方も工夫の見せ所のあるホワイトソース。幅広い年代に愛される味を、家庭でも献立に加えて手作りの食事を楽しんでください。