ピータン豆腐は人気おつまみ！絶品レシピやたれの作り方とおいしいアレンジも！

ピータン豆腐とは字のごとくピータンと豆腐を一緒にした料理です。食べやすい大きさに切ったピータンを豆腐の上にのせる形が一般的ですが、豆腐とピータンを並べている形も少なくないです。お酒のおつまみとしてだけではなく定食のサイドメニューとしても人気が高いです。ただ、改めて豆腐と一緒になっているピータンとはどんな料理でしょうか？

ピータンは写真で見たらゆで卵を黒く染めたようなものに目えますが、実物は全然違います。まずにおいが違います。硫化水素やアンモニアを彷彿とさせる刺激臭というように例えているものもあります。ちなみにこのにおいが苦手だという方は、殻をむいて食べやすい大きさにきってしばらくそのままにすると、匂いが和らぎますのでお試しください。

ピータンは高品質のものは黒い卵の表面にアミノ酸由来の白い模様がくっきりと浮き上がります。ここから松花蛋（しょうかたん）ともよばれます。ちなみに蛋（たん）はたまごを表します。日本では、卵といえば、ニワトリですがピータンは主にアヒルのたまごでつくられています。ただ、最近では、ウズラやニワトリの卵で作られたものも販売されています。

ピータンについてきいてみると、孵化仕掛けの卵を食べるものでしょう？と返されることがあります。その料理はバロットと呼ばれるものです。よく間違えられるので気を付けてください。どんなものか画像で検索される際は人によっては拒否反応が出る場合もありますので、そういった類のものが苦手な方は検索しないほうがいいです。どうしても気になる場合でも画像検索はやめたほうが無難かと思います。

ピータンのレシピがどのように生まれたかといいますと、古代中国は明の時代にかまどの灰の中で忘れ去られていた黒い卵を食べてみたら、他にはない珍しい味がして、腐ってもなかったことが始まりだという説があります。しかしながら、灰の中にあった黒い卵を食べようとは昔の人の食への探求心には驚かされます。そして、それが今では人気食材になっています。

居酒屋や中華料理店ではなく、自宅でピータン豆腐を食べるときに一番大変なのはピータンを用意することだと思います。都会のスーパー等出ない限りまだ簡単には見つかりません。ピータンを自作するとなるとかなり手間がかかります。ピータンの作る流れを簡単に見てみましょう。

まず用意するものは、アヒルの卵、用意するのが難しいならニワトリやウズラの卵のでも大丈夫です。特に、最近ではウズラの卵は市販で売っているピータンでもウズラの卵のものがあるくらいポピュラーになっています。つぎに、卵を漬けるものの材料です。炭酸ナトリウム、塩、石灰、粘土、もみ殻です。作り方は漬けるものを混ぜて、卵を包み込みます。あとは、2，3か月ぐらい放置します。正直、おすすめできません。

では、用意するのは手間がかかるので通販を利用しましょう。ついでにどこのブランドが人気があるのかということをしらべてみますと特にここが一番というブランドはなく、通販サイトでもあるサイトでもサイトによって一位がころころ変わり、ピータンといえばここというのはありませんでした。ですので、レビューを見て自分の好みそうな味のものを選ぶといいでしょう。

豆腐にはやはり日本酒、ピータンには中国由来ということで同じく中国由来ということで紹興酒を合わせるのが人気です。ちなみに紹興酒は浙江省（せっこうしょう）でつくられていて、ピータンの発祥地も浙江省という説もあります。では、2つ合わせたピータン豆腐にも日本酒や紹興酒がおすすめです。

意外性と入手のしやすさからいえばワインもおすすめです。基本的に赤が合いますが、たれをアレンジすれば白やロゼでも美味しく召し上がれますが特におすすめなのが、スパークリングワインです。スパークリングワインの口の中で弾ける炭酸とピータン豆腐の歯ごたえがとてもよく合います。

ピータン豆腐はまず、ピータン由来のビタミンが豊富です。その中には、肌の美容に役立つものもあります。豆腐の栄養にはイソフラボン等があります。豆腐のイソフラボンとピータンのビタミンで肌によく、女性やニキビに悩む子どもにもお勧めのレシピです。

一般的にピータン豆腐にかけるたれは、しょうゆをベースにねぎやしょうがなどの香味野菜を刻んで入れたものに風味付けとしてごま油を少し垂らす、といったものが好まれているようです。他には中華ソースやポン酢をベースに酸味のあるたれを好む方も少なくありません。

いつもと違うピータン豆腐のおつまみを食べたいならたれを変えるのがおすすめです。しょうゆや中華ドレッシング以外のものでしたら塩だれがおすすめです。ただ、ピータンは塩味が濃厚なので普通に作るより塩の割合を少なめにしないと塩辛くなるので注意が必要です。

基本的に塩だれはねぎ塩だれにで使うことが多いみたいです。特にピータン豆腐用に気を付けることは塩を少なめにしたほうがいいということぐらいなので他の目的で作った塩だれでお酒と一緒におつまみとして美味しく召し上がれます。

ピータン豆腐のアレンジとして一番簡単なのはたれを変えることですが他には豆腐の上にピータンだけでなく他の物をのせるというものもあります。ボリュームの多いものをのせると他におつまみを用意しなくても十分に満足できます。

トマトとあわせるとトマトの酸味が酢の酸味の代わりになるので、ピータンの濃厚な味わいと合わさりすっきりとしたおつまみになります。ピータンの塩気による渇きをトマトの水分とほのかな甘さが満たしてくれる点でも相性が良好です。ピータン豆腐に何か加えるとなるとトマトが一番人気のものになるのではないかと思います。

他にもキュウリもおすすめです。きゅうりの淡泊な味わいとみずみずしさがピータン豆腐と相性がいいです。豆腐の柔らかさやピータンの弾力に富んだ歯ごたえときゅうりのパリっとした歯ごたえの面白さも魅力的です。トマトやキュウリといった夏に収穫される野菜と相性がいいみたいです。

もっとボリュームが欲しい方、肉を入れてほしいというかたは、ハムが人気です。しょうゆベースのたれをアレンジするかたちでハムを粗みじん切りにして入れてなじませて、ピータン豆腐にかけるてたべるのがおすすめです。味が濃厚なハムをつかったレシピにするとピータンの強い塩気に負けずに美味しくいただけます。

他には、豆腐の調理法を変えてもおつまみとして美味しくいただけます。豆腐は切るだけでなく潰して混ぜるのもおすすめです。その際は、ピータンも少し小さめに切ると味がよく馴染みます。ピータンと豆腐以外の食材を入れる場合もピータンと同じように小さめに切ったほうが食べた時の一体感が出ます。

豆腐をさらに潰して、白和えにして、そこに細かく切ったピータンを混ぜ合わせるといつもの白和えと違うおつまみにぴったりの塩のきいたものになります。ビールやチューハイのような炭酸の入ったお酒とよくあいます。とくに果実のフレーバーのチューハイなら甘い風味とピータン豆腐の白和えが塩っ辛さで止まらなくなります。

手軽さが魅力なピータン豆腐ですが、少し手間を加えて豆腐を豆腐ステーキにしてもおいしいです。豆腐ステーキのレシピはまず豆腐の水気を切って、豆腐を1センチぐらいの厚さに切って小麦粉または片栗粉を薄くまぶして、熱して大さじ一杯の油を引いたフライパンの上で両面を焼くというものです。この上に普通のピータン豆腐のレシピよりピータンを小さく切ったほう丁度ミックスベジタブルぐらいの大きさに切るのが食べやすいです。

最近人気の調理法にエスプーマというものがあります。エスプーマはスペイン語で泡を意味し、食材をムース状にして、亜酸化窒素を入れてきめ細かい泡状にするものです。エスプーマした豆腐をピータンにかけるレシピが一般的です。

エスプーマは専用の調理器具を買わないといけないのに加えて、ピータン豆腐としては原型をなくしている邪道のレシピにみえるかもしれません。いつもと違う感触が味わえるレシピです。もし味わえる機会があればぜひ食べてみてください。

なかなか手に入れることの難しいピータンですが、もし見かけたときには絶品のピータン豆腐を作ってみてくださいね。