里芋のカロリーと糖質は？ダイエット中に太るか太らないか調査

『里芋』といえば日本食には欠かせない食材で、とってもおいしいですよね。しかし、「イモ類は太る！」と思っている方が多く、ダイエット中の方は避けてしまい方も多いようです。では、里芋のカロリーって一体どれくらいなのでしょうか？そこでまずは、里芋のカロリーと他のイモ類のカロリーを併せてチェックしてみましょう。

里芋100gあたりのカロリーは約58キロカロリーとなっています。里芋1個あたり(40g)で換算すると、約23キロカロリーとなります。他のイモ類のカロリーについては、長芋100gあたりのカロリーは約65キロカロリー・じゃがいも100gあたりのカロリーは約76キロカロリー・山芋100gあたりのカロリーは約65キロカロリー・さつまいも100gあたりのカロリーは約132キロカロリーとなっています。

葉物野菜と比較すると、里芋のカロリーはやや高い印象を抱いてしまいますが、他のイモ類と比較してみると里芋のカロリーはかなり低いことが分かります。また、イモ類の中でもカロリーが高いとされるさつまいもと里芋のカロリーを比較してみると、里芋のカロリーはさつまいもの半分以下のカロリーとなっています。

里芋は他のイモ類と比較するとカロリーが低いことがわかりましたが、では、糖質はどうなのでしょうか？近年、『糖質制限ダイエット』というダイエット法が大流行しているので里芋の糖質量が気になる方も多いと思います。糖質量が高いと太りやすくなってしまうものですが、里芋の糖質って一体どれくらいなのでしょうか？お次は、里芋の糖質量を調査してみましょう。

里芋100gあたりの糖質量は約10,8gとなっています。里芋1個あたり(40g)で換算すると、約4,3gとなります。他のイモ類の糖質量については、長芋100gあたりの糖質量は約24,6g・じゃがいも100gあたりの糖質量は約16,3g・山芋100gあたりの糖質量は約12,9g・さつまいも100gあたりの糖質量は約29,2gとなっています。

カロリー・糖質量が高いとされるイモ類の中で里芋はどちらも低いのでダイエットにもオススメな野菜だと言えるでしょう。とはいえ、カロリー・糖質量が低いからといって、調理段階で何一つ気にしないでもいいというわけではありません。レシピや調味料の使用量によって、カロリーも糖質も高くなってしまいますので、その点は注意が必要です。

これは里芋に限らずどんな食材に対しても言えることですが、いくら食材のカロリーや糖質が低いものだったとしても、レシピや調味料によってはカロリーや糖質が高くなってしまうものです。では、里芋を使った料理のカロリーはどれくらいになるのでしょうか？お次は、里芋を使った定番料理のカロリーを調査してみましょう！

寒い季節になると無性に恋しくなる豚汁。そんな豚汁にも里芋は欠かせない食材です。豚汁1杯（176g）のカロリーを調査してみると、約121キロカロリーとなっていることがわかりました。続いて、筑前煮1人前（188gあたり）のカロリーは約211キロカロリーとなっています。1食分あたりに使われる里芋の量は約10g～50g程度だと考えると、これらの料理での里芋のカロリーは多くても約25キロカロリーです。

太ると思いがちなイモ類の中でもカロリー・糖質共に低いことから、ダイエット中にも人気の食材・里芋。そんな里芋を使ったダイエット中におすすめの料理といえば、やっぱり煮物でしょうか…？煮物といえば、日本食の中でも代表的なメニューでカロリーも低い印象ですし、里芋の代表料理といっても過言ではありません。お次は、ダイエット中にオススメな里芋料理をチェックしてみましょう。

ダイエット中にオススメの里芋料理として、煮物ももちろんおすすめです。使用する食材や調味料によってもカロリーは変動しますが、里芋の煮物1人前（約130g）のカロリーは約82キロカロリー程度となっており、揚げ物や炒め物料理と比べるとカロリーが低いのでおすすめです。しかし、煮物といえば砂糖やみりんといった調味料を使用し、カロリーが気になる方も多いのではないでしょうか？

実際のところ、砂糖とみりんはそれほど高カロリーではありません。しかし、糖質量が高い調味料です。里芋の煮物はダイエット中にもオススメな料理ですが、砂糖やみりんなどの糖質量が高い調味料をたくさん使ってしまうと太る原因隣ってしまう恐れがあります。そのため、里芋の煮物を作る際には、糖質が高めな砂糖やみりんを抑えながら調理することを心がけましょう。

太ると思われがちなイモ類の中でも低カロリー・低糖質である里芋。それらに加え、里芋は栄養豊富な食材とされていることからもダイエットにオススメの食材として注目されています。では、里芋には一体どんな栄養が含まれているのでしょうか？お次は、里芋に含まれる栄養素と期待できる効果・効能について調査してみましょう！

ダイエット中に欠かせない栄養素といえば『食物繊維』ではないでしょうか？『食物繊維』には、腸の動きを活発にして排便をスムーズにする働きやコレステロールの吸収を阻害効果・糖の吸収を緩やかにする働き・食後の血糖値の急激な上昇を抑えるなどといった効果に期待できます。そんなダイエットに欠かせない栄養素・『食物繊維』が里芋にはバランスよく含まれています。

食物繊維には、水に溶けにくい繊維質で水分を保持し、便の量を増やして排便を促す作用がある『不溶性食物繊維』と、水に溶けて腸内の善玉菌を増やす効果があり、お腹の中でゲル状の柔らかい便を作る働きがある『水溶性食物繊維』があります。

これらの食物繊維の理想的なバランスは、不溶性食物繊維が2に対し、水溶性食物繊維が1となっています。里芋は、『不溶性食物繊維』が1,5gに対し、『水溶性食物繊維』が0,8gの含有量と、理想的な食物背にバランスとなっていることが注目ポイントです。

里芋に含まれる栄養素の中でも『カリウム』はイモ類の中でもトップクラスの含有量を誇る栄養素です。どれほどの含有量なのかというと、里芋100gあたりに含まれるカリウムは640mgであるのに対し、長芋100gあたりのカリウム含有量は430mg・さつまいも100gあたりのカリウム含有量は470mg・じゃがいも100gあたりのカリウム含有量は410mgとなっています。

イモ類の中でも豊富に含まれている『カリウム』は、人間にとって必要な『ミネラルの』一種であり、浸透圧の調整などの働きを行う栄養素です。『カリウム』には、過剰な『ナトリウム（塩分）』を排泄する役割があり、塩分の摂り過ぎを調節する上で重要な役割を果たす栄養素です。そんな『カリウム』には、むくみや高血圧の予防・改善、筋肉の収縮を正常に保つ作用に期待できます。

里芋には独特のぬめりがあります。この独特のぬめりの正体が『ガラクタン』という、炭水化物とタンパク質の結合した粘性物質です。『ガラクタン』には血圧を下げてくれる効果があるので、高血圧予防におすすめです。また、コレステロール値を低下させる効果もあります。コレステロールは加齢ともに血管壁に溜まっていきます。

コレステロールをそのまま放置していると、心筋梗塞や脳梗塞・動脈硬化といった原因を引き起こす可能性があるため、『ガラクタン』が含まれる里芋を食べるのは健康面を気遣う上でもおすすめです。また、『ガラクタン』は脳の神経細胞の材料としても活用されるので、補給することで脳細胞を活性させ、認知症や物忘れ防止にも効果が期待できます。

里芋のカロリー・糖質調査まとめのご紹介はどうでしたか？イモ類はどうしても太るというイメージが強い食材ですが、里芋は他のイモ類と比べるとカロリー・糖質量ともに低くなっていることがわかり、ダイエットにおすすめであることが分かりました。

また、里芋に含まれている栄養素にはダイエット中にうれしい効果も多いので、ダイエット中の方は是非里芋をダイエットメニューに取り入れてみては？しっかりと食べながら、健康的にダイエットを成功させられるように頑張りましょう！