マッシュルームの賞味期限と保存方法を解説！腐った時の見分け方も

マッシュルームは鮮度が落ちやすく日持ちしないため消費期限が短い野菜です。日本で良く見るのは薄い茶色をしたブラウン種と真っ白いホワイト種の主に2種類です。ブラウン種はキノコの風味が強いのが特徴で、ホワイト種はまろやかで上品な味わいが特徴です。どちらも、生でサラダなどに使用でき加熱調理される料理にも向いています。

マッシュルームは他のキノコ類と比べても生の場合に消費期限は短く日持ちしません。この記事では生のマッシュルームの色々な保存方法とそれぞれの賞味期限を解説します。さらに、マッシュルームの生以外の賞味期限、マッシュルームが腐るとどうなるのか、腐った場合の見分け方、新鮮なマッシュルームの見分け方などを紹介します。

生のマッシュルームの保存方法には常温保存、冷蔵保存、冷凍保存があり、それぞれの賞味期限を解説します。

生のマッシュルームを常温保存する場合には、保存する場合の温度により賞味期限が変わります。常温保存とは一般的に室温15℃から25℃のことを言いますが、生のマッシュルームを保存する場合に適温でなく賞味期限がかなり短くなります。

生のマッシュルームの最適な保存温度は2℃から5℃ですので、冷蔵庫の冷蔵室や野菜室などで冷蔵保存するのが望ましいとされています。各家庭の条件にもよりますが、冬の時期ならば常温保存することも可能です。室温ができれば5℃以下が望ましく、直射日光が当らず風通しの良い冷暗所で保存します。

マッシュルームを保存する場合には洗わずに保存するということが基本です。常温保存する場合にはカットしたものでなく1個丸ごとで保存します。マッシュルームに汚れがあるときにはキッチンペーパーでふき取り、何個かまとめてキッチンペーパーで包みます。

マッシュルームは湿気に弱い野菜でそのままだと腐る原因になるので、ラップに包むかジップ付き袋や蓋付きタッパーなどの密封容器で保存します。

生のマッシュルームを常温保存した場合の賞味期限は、保存場所の温度変化などの条件にもよりますが1日から数日の日持ちが限度です。マッシュルームは冷蔵保存が基本ですので、常温保存はなるべく避け直ぐに使い切りましょう。

生のマッシュルームを保存する場合の適温は2℃から5℃ですので、冷蔵保存が基本で賞味期限を伸ばすことができます。冷蔵庫の冷蔵室や野菜室が最適で、きちんとした処理をしてから保存しましょう。マッシュルームは水分や湿気に弱く腐る原因になり、風味が極端に落ちるので水で洗わずに保存することで賞味期限を長くできます。

生のマッシュルームに土がついていたら、洗わずにキッチンペーパーなどで拭き取ります。軸は半分くらいを落として、小さいものは1個丸ごと、大きなものは半分に切り分けます。ジップロックなどの密封袋や蓋付きのタッパーなどの密閉容器に、切らないものと切ったものを別々に分けて冷蔵保存します。

生のマッシュルームを冷蔵保存した場合の賞味期限は、約1週間くらい日持ちします。冷蔵庫の設定にもよりますが、野菜室の温度設定は3℃から8℃とマッシュルームの保存温度としては少し高めなので、2℃から5℃の冷蔵室で保存することをおすすめします。冷蔵室で保存したほうが賞味期限を延ばすことができます。

マッシュルームは冷凍保存することも可能です。冷蔵保存する場合で説明したように適切に処理し、切ったものと切らないものを別々に分けて冷凍保存します。冷凍保存する場合のはジップロックなどの密封袋が望ましく、袋に入れたらなるべく中の空気を抜きます。冷凍庫に入れる場合には日付を保存袋に記入しましょう。

マッシュルームは小さいものなら丸ごと1個でも保存しやすいですが、直ぐに使用しない場所には場所を取ります。冷凍保存する場合には、マッシュルームを使いやすい大きさにカットして保存することをおすすめします。

マッシュルームの切り口はそのままだと黒く変色しやすいので、包丁にレモン水をつけながら作業してください。カットした面にもレモン水を軽くつけておけば冷凍保存中に変色することを防ぐことをできます。

マッシュルームを冷凍保存した場合の賞味期限は、約3週間から1か月程度日持ちします。実際には1か月半くらいまで日持ちしますが、1か月を過ぎるとマッシュルームの風味や水分が抜け味わいや食感が悪くなってしいます。ですので、1か月くらいまでに食べきることをおすすめします。

マッシュルームは冷凍保存すれば1か月くらい日持ちしますが、解凍するときに旨味が逃げてしまう場合があります。冷凍保存したマッシュルームをサラダなどで使う場合は冷蔵庫で自然解凍してください。できれば、サラダの材料と一緒に解凍すれば旨味を逃がすことなく解凍できます。

火を通すものであれば凍ったまま使用してください。調理している間にマッシュルームの旨味が溶け出して料理の味がグンとアップします。電子レンジで調理する場合にも料理の具材と一緒に解凍すれば、マッシュルームの旨味を生かすことができます。

キノコ類は日持ちしないため消費期限が短いですが、冷凍保存することで消費期限を長くすることができるうえに、旨味が増すと言われています。酵素の働きにより旨味成分であるグアニン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などがアップします。

キノコ類は冷凍保存されることで細胞が破れて死ぬことで、旨味成分のもとがたくさん出てくると言われています。一度冷凍保存されたマッシュルームも細胞にダメージを受けると旨味成分が出るため、調理したときに香りや旨味が増します。

マッシュルームは生以外にプラスチック容器や缶詰めに入って販売されています。食品メーカーが製造したもので、加工してあるので賞味期限が長く色々な料理に使用できます。

消費期限が短い生のマッシュルームではなく、水煮に加工されて販売されているマッシュルームの賞味期限について解説します。水煮のマッシュルームは販売されている形態により賞味期限に違いがあります。

袋タイプのプラスチック容器に入っている水煮のマッシュルームの賞味期限は、開封前で製造日から12か月が一般的です。賞味期限が1年と長いですが、100g入りの使い切りタイプのが多いのが特徴です。開封後は1℃から10℃の要冷蔵で、「開封後はお早めに召しあがってください。」の注意書きがあります。

缶詰で販売されている水煮のマッシュルームに賞味期限は、開封前で製造日から3年が一般的です。缶詰ですので完全に密封した状態で腐ることなく保存ができるので、まとめ買いができます。

味付け済みのマッシュルームで最も販売されているのが、オリーブオイル漬けマッシュルームです。オリーブオイル漬けマッシュルームは瓶の容器で販売されていることが多く、賞味期限は開封前で1年が一般的です。

マッシュルームのオリーブオイル漬けは自宅で作って保存する方もいます。オリーブオイルで包み込むことにより、マッシュルームが空気に触れず酸化しにくいため保存が効きます。また、マッシュルームから水分の流出を防ぎ微生物の繁殖を防ぐ効果があります。

オリーブオイルとニンニクや唐辛子などと一緒に、スライスしたマッシュルームを低温でじっくり加熱し水分を飛ばします。粗熱を取り、煮沸したガラス瓶などで常温保存します。賞味期限は販売しているものと異なり長時間経つと腐る可能性があるので、1か月を目処に食べきってください。

生のマッシュルームは水と空気に弱く日持ちせず消費期限の短いので、腐ると色々な症状がでます。ここでは、マッシュルームが腐った場合の症状を解説します。

マッシュルームが腐ると見た目にも症状が現れます。まず表面にぬるぬるとしたぬめりが出て湿気を帯びてきます。通常は表面はシットリとしているのに、腐り始めると水分が表面に出てぬるぬるとしてきます。

また、マッシュルームの傘にハリがなくシナっとしてきます。その場合には表面がカラカラに乾いていてシワもよっています。マッシュルームの表面の色も大切で、ホワイトマッシュルームが全体的に茶色に変色したら腐り始めています。ブラウンマッシュルームは黒っぽくなってきたら危険です。

マッシュルームを見た目で判断する場合には注意点があり、マッシュルームは日持ちしないため、何日がすると傘が開き始めます。傘の中をみるとヒダが黒く変色していますが、これは腐っているわけではなく熟成されたため変色します。ヒダの色は淡灰色から暗褐色へ変化していき、加熱処理をして食べれば問題ありません。

マッシュルームが腐ると触った感触に違いがでます。見た目でも解説しましたが、ぬめりが出ている場合にはぬるぬるとした感触がします。また、摘んでみると弾力がなくスポンジのように柔らかくなっています。

マッシュルームが腐ると鼻にツンとするようなアンモニア臭に似た臭いがしていたら腐っている証拠です。新鮮なマッシュルームは香ばしい独特の臭いですので、明らかに違う臭いがしたら食べるのをやめましょう。アンモニア臭がでるということは痛みがかなり進んでいるので、無理をせず廃棄しましょう。

マッシュルームを食べる場合に、生ならサラダですが、ほとんどは加熱処理した料理で食べることになります。料理の味付けにもよりますが、腐ったマッシュルームを食べてもよほど腐っていないかぎりわかりません。

傘が開いてしまったマッシュルームは調理しても美味しくないと言われますが、傘が開いたものは実際には消費期限は過ぎています。ですが、加熱処理することで食べることができるのがマッシュルームです。

腐っているマッシュルームの見分け方のポイントとしては、見た目、感触、臭いで判断がつきます。間違っても大丈夫だろうと簡単に判断し料理に使わないでください。腐ったキノコ類を食べると重大な体調不良になる場合が多いので危険です。もともと日持ちせず消費期限が短い野菜ですから、買ってきたら早めに使い切ることがおすすめです。

消費期限が短いマッシュルームは傘がしっかり閉じている状態で収穫されます。傘がギュっと軸にはり付いていて、軸も短くカットされているので丸い形をしています。

マッシュルームは収穫後も成長しますので、収穫してから2日から3日経つと少しずつ軸が伸びてきます。さらに軸と傘の間に亀裂が入り傘が開き始めます。5日目くらいになると傘は完全に開き、中のヒダも黒く変色しています。この状態が消費期限のギリギリと言われていて、生食には向いておらず加熱調理が必要です。

良いマッシュルームは1つ1つの大きさが揃っていて、傷や割れ目などがなく傘がスベスベしていて良く締まっています。表面が滑らかで変色や色ムラの無いものや少ないものを選びましょう。

新鮮なマッシュルームの傘は、弾力がありハリがあります。もちろん傷や割れ目などはなく、固く締まりがあり触ったときにしっかりしているものが新鮮なマッシュルームです。傘の表面が滑らかで肉厚なものを選ぶと良いでしょう。

ホワイトマッシュルームは軸が太く短いものを選びましょう。軸が太いものは栄養をタップリと吸収していた証拠で、日持ちも良く賞味期限も長い傾向があります。切り口も重要で変色していないものを選びましょう。

この記事では生のマッシュルームの色々な保存方法と賞味期限を紹介しました。生のマッシュルームの消費期限は収穫してから4日から5日と言われています。マッシュルームはキノコ類の中でも日持ちせず消費期限が短いので、買ってきたら使い切るのがおすすめです。

使い切れず余ってしまったら冷蔵保存や冷凍保存が基本で、きちんと処理をしてから保存しましょう。冷蔵保存の場合の賞味期限は1週間、冷凍保存の場合の賞味期限は1か月を目処に使い切りましょう。

マッシュルームが腐る原因にも色々ありますが、記事を参考にしっかりチェックして間違っても腐ったものを食べないようにしましょう。