スイートバジルは様々な料理に使える！育て方や効能・効果は？

家庭菜園は難しいと思われがちですが、スイートバジルは育てやすく初心者にもおすすめの植物です。本記事では、スイートバジルの特徴や育て方を説明します。上手に育てるポイントも紹介しているので、初めてスイートバジルを栽培する人はチェックしておきましょう。

スイートバジルとはシソ科メボウキ属の多年草で、日本で最も流通しているバジルの一種です。スーパーなどで「フレッシュバジル」やただ単に「バジル」として売られているものは、ほとんどがこのスイートバジルです。スイートバジルは多年草ですが寒さに弱いため、日本では越冬できずに一年草として扱われます。

スイートバジルはその名の通り甘い香りが特徴的ですが、それと同時に鼻に抜けるような爽快な風味も持ち合わせています。トマトとの相性が良いため、ピザやパスタなどのイタリア料理に使われることが多いハーブです。

スイートバジルは、ビタミンやミネラル類を豊富に含んでいるハーブです。特にβカロテン、カルシウム、ビタミンKの含有量が多く、体にもさまざまな良い効能をもたらしてくれます。中でもβカロテンはほうれん草の約1.5倍もの含有量があり、体内でビタミンAへと変換されて働きます。

βカロテンの主な効能は、免疫力の強化やがん予防、抗酸化作用によるアンチエイジンなどです。また、ビタミンKやカルシウムには、骨を丈夫にする働きがあります。骨を強くするカルシウムとカルシウムを骨に定着させるビタミンKの相互作用により、骨粗しょう症の予防にも効果があります。

水耕栽培をする場合に必要な材料は、スイートバジルの種、水耕栽培用のスポンジやウレタン、スポンジを入れるタッパーです。スポンジは水耕栽培用ではなく、台所用のスポンジでも大丈夫です。土で育てる場合は、スイートバジルの種、プランターか鉢植え、培養土、肥料、霧吹きを用意しましょう。

水耕栽培の場合はスポンジを消しゴムくらいの大きさに切り、そこに十字の切り込みを入れます。切込みを入れたら、その中心に種をひとつずつ入れましょう。あとは水をためたタッパーにスポンジを入れれば、自動的に水分を吸い上げてくれます。種を深く埋めすぎると太陽の光が届かないので、埋める深さには気をつけてください。

土に植える場合は、種が重ならないようにして土の上に撒くだけです。光発芽製ですので、撒いた種の上に土はかけないようにしましょう。乾燥しないように、霧吹きなどで十分に水を与えてください。

水耕栽培で発芽した苗は、ガラス容器やペットボトルに植え替えます。ペットボトルを利用する場合は、ペットボトルの上から1/3くらいを切り取ってひっくり返しましょう。

あとは注ぎ口に発芽したスポンジをそのまま詰め込み、水を張った下の部分にかぶせるだけでOKです。この時水には肥料を入れ、毎日新鮮な水と交換するるようにしましょう。あとは太陽の光に当ててあげれば、ぐんぐんと大きく成長します。

土に植えたスイートバジルは、本葉が2〜3枚出てきたら混み合っている部分を間引きするようにしましょう。間引きしたものはそのまま料理などに使うか、他の鉢などに植え替えます。植え替える時に茎や根の部分にダメージがある苗は、数日水耕栽培をしてから土に植え替えると成長が良くなります。

スイートバジルはもともと南国生まれですので、太陽の光がしっかり届かないとうまく育ちません。できるだけ影にならない、日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。また、スイートバジルの葉同士が重なってしまっても、太陽の光が十分に行き届かなくなります。

間引きをしたり植え替えなどをして、ひとつひとつの葉にしっかりと太陽が当たるようにしてください。スイートバジルは日当たりも大事ですが、それと同時に乾燥にも注意しなくてはなりません。葉が乾燥しないように、こまめに水やりをしてあげましょう。

ただ、葉に水がかかりすぎてもしんなりしてしまうため、ジョウロなどで水をあげる時は茎の部分にかけるのがおすすめです。水をあげすぎても根腐れを起こしてしまうので、水をあげる量や水はけなどにも注意するようにしましょう。

スイートバジルの特徴や育て方をまとめました。スイートバジルは体に良い効能が多く、料理にも使いやすい便利なハーブです。初心者でも比較的簡単に育てられるので、スイートバジルを家で育てていろいろな料理に使ってみましょう。