とんかつソースの代用品まとめ！ない時の代わりに簡単アレンジレシピ

食卓でとんかつソースが必要な時に容器を見ると、僅かにしか残っていないために困ったことはありませんか？そんな時は、代用品を利用してとんかつソースを作ることができます。代用のとんかつソースを作る前にまず、とんかつソースの特徴と中濃ソース、ウスターソースの違いを紹介します。

とんかつソースは粘度が高く、フルーティーで甘みのある味わいがあります。JAS規格で粘度が2.0Pa・s（流れ落ちる速度＝パスカル秒）以上のソースを濃厚ソースと定められています。とんかつソースは濃厚ソースの一種で、材料にたっぷりと果物が含まれているために、繊維質によるトロミがある商品です。

辛さはマイルドでウスターや中濃よりも子供に食べやすい味に仕上がっています。このソースはハンバーグなどの肉料理やとんかつなどにかけるだけでなく、旨味やコクを加えるための隠し味としても使えます。

ウスターソースは家庭料理の代表的なソースで、トマトやタマネギなどの野菜や果物に、食塩と砂糖、酢に香辛料を加え、熟成させた液体調味料です。原料である野菜や果実の繊維質を少なくしているために、さらさらとしています。

濃厚でフルーティーな味わいのとんかつソースに対して、トロミの低い液状で辛口なものが多く、スパイシーな味わいです。

ウスターソースは海外で生まれたもので、イングランド南西部にあるウスターシャー州が発祥です。誰が作ったのかは諸説ありますが、ウスターシャー州の調味料ということからウスターソースと呼ばれるようになったといわれています。

とんかつソースと中濃ソースの違いは、粘度が関わっています。とんかつソースでは、粘度がJAS規格の2.0Pa・s以上です。それに対して、中濃ソースの場合は0.2Pa・s以上から2.0Pa・s未満の粘度であるかの違いです。

こちらもとんかつソースと同様に、原料で野菜や果実の繊維質が含まれていて、とんかつソースとウスターソースの中間にあたる粘度であるということが名前の由来といわれています。そして、ウスターソースのスパイシーな辛みと、とんかつソースのフルーティーな甘みを持ち合わせた味わいが特徴です。

ちなみにお好み焼きソースやたこ焼きソースも濃厚ソースの一種で、とんかつソースとたこ焼きソース、そしてお好み焼きソースは同じ部類に入ります。

とんかつソースには、様々な代用品があります。とんかつソースによく似たお好み焼きソースを使用するものや、中濃ソースをアレンジするもの、贅沢なデミグラスソースまで6つの代用品を紹介します。

ケチャップと醤油、味噌とすりごまをそれぞれ適量ずつ混ぜて完成するソースです。市販されているボトルのとんかつソースというよりも、むしろとんかつ屋さんにあるソースの味に近いでしょう。すりごまの風味がポイントになっていて、手間もかからず簡単に作ることが可能です。

お好み焼きソースをメインにする代用品です。ウスターソースの量が多過ぎると、サラサラになってしまうので注意が必要です。とんかつ用にだけでなく、ハンバーグにも使用できて美味しくいただけます。

このお好み焼きソースで代用したとんかつソースの原料には、練りがらしが含まれています。お好み焼きソースと練りがらしの組み合わせは、食欲を刺激してくれるでしょう。

トマトケチャップとウスターソースを1:1で混ぜて出来上がりのシンプルなソースです。ウスターソースだけを代わりにするのではなく、ケチャップを混ぜることでとんかつソースによく似た代用品を簡単に作ることができるので、知っておくと便利な一品です。

この代用品は、中濃ソースをベースにして粒マスタードとごまを混ぜたものです。粒マスタードは、ぴりっとしたスパイシーな味わいが魅力で、市販品がスーパーなどに売っています。この方法だと、一般のものと少し違ったイタリアン風味のソースが出来上がります。

手作りのとんかつソースとして、焼肉のたれを使用するのは意外に思うかもしれません。しかし、中濃ソース3に対して焼肉のたれ1を混ぜると、本格的なとんかつソースが出来上がります。お好みでケチャップやいりごま、練りからしを適量加えてアレンジしても良いでしょう。

これまでの時短できて簡単な代用品とは一風変わった方法が、このデミグラスソースです。手間がかかりますが、時間に余裕がある人はチャレンジしてみてください。とんかつソースの代わりにデミグラスソースを使用することは、代用品というより豪華な料理を作ったといえます。

とんかつソースがないときには、他のソースを代わりに使用しても美味しく食べることができます。ここではとんかつに良く合う簡単アレンジレシピを紹介していきます。もし、とんかつソースがないときには代わりのソースで試してみてください。

【材料】

• ケチャップとマヨネーズ同等の量
• バジル適量(お好みで)
• ブラックペッパー少量(お好みで)

1. ボウルにケチャップとマヨネーズを入れ良く混ぜ合わせたら完成です。
2. お好みでバジルやブラックペッパーを入れることもできます。

オーロラソースは海外で作られたソースでトマトピューレにホワイトソースを混ぜ合わせたものです。日本で簡単に作る方法としてケチャップとマヨネーズを代用して作られています。アレンジとしてバジルを入れることで色合いも良くなり、ブラックペッパーを加えることでスパイスが効いたオーロラソースに変化します。

バジル、ブラックペッパーを入れずに作ると、子供でも大好きなソースとして使用できるでしょう。したがって、とんかつソースがないときには、簡単に作れるオーロラソースを試してみて下さい。

【材料】

• カレールー約25g
• 牛乳100cc
• 塩(お好みで)
• 胡椒(お好みで)

1. カレールーを細かく刻んでいきます。牛乳を容器に入れて刻んだカレールーを入れましょう。蓋かラップをしてレンジ700wで1分半～2分加熱します。
2. 沸騰する直前に取り出して良く混ぜてルーを溶かしましょう。予熱でとろみが付いたら出来上りです。
3. とろみが足りない時はラップ無しで10秒ずつ加熱して下さい。

カレーソースは万能調味料として様々な料理に幅広く使用することが可能です。そして、カレーソースは老若男女問わずに好評なソースです。とんかつソースがないときには是非試してみて下さい。また、とんかつ以外の料理に調味料として使用してみてください。

【材料】

• 青柚子6個
• 青唐辛子13個
• 塩

1. 青柚子を水でサッと洗い流して水気を拭き取ります。皮をすりおろしていきますが、できるだけ表面の青い部分をすりおろしましょう。
2. すろおろした青柚子の皮を計っておきましょう。
3. 青唐辛子のヘタを取って半分にカットし、種を取り除いていきます。唐辛子を扱うときには手袋やマスク、メガネなどを着用して作業を行うのがおすすめです。
4. 種を取り除いた青唐辛子を細かくみじん切りにしていきます。
5. 青唐辛子を計りに置き、計った青柚子と同じ量にしましょう。そして塩は5g計ります。
6. 計った3つの材料を良く混ぜ合わせると完成です。

とんかつソースがない代わりのレシピとして自家製柚子胡椒を紹介しました。とんかつに柚子胡椒が合うのか不安に思う人もいるかも知れませんが、とんかつの油っこさを柚子胡椒で柔らかくしています。したがって、柚子胡椒でとんかつを食べたときにあっさりとした味わいになるようです。

柚子胡椒は食べたときに辛味や刺激を感じることがあるので、食べるときには注意して下さい。残った柚子胡椒は瓶などに入れて冷蔵庫で長期保存が可能です。

本記事ではとんかつソースが無い場合の代用品をまとめて紹介してきました。またとんかつソースの特徴や各ソースの違いについても改めて確認しました。とんかつソースがないときには紹介した代用品を試してみてください。さらに、調味料として幅広く使用できるアレンジレシピも紹介しているので、参考にしてみて下さい。

とんかつソースだけでなく、代用品のソースなどいろんな味を試してみましょう。そして美味しいとんかつを楽しんで下さい。