チャバタは低カロリーなイタリアパン！基本の作り方とアレンジレシピ！

チャバタというパンの名前は知っている人は少なく、あまり聞き慣れない名前という方も多い事でしょう。まずはチャバタという言葉の意味ですが、イタリア語でスリッパや靴の中敷きという意味になります。チャバタの形が、四角く平たい姿をしていることから、この名が付きました。

イタリアはピザやパスタを中心に小麦粉を主食とした文化があり、イタリア国内でも地方により様々なパンにも出会うことができます。チャバタは主に北イタリアのロンバルディア地方が発祥とされています。

チャバタという言葉の意味がわかったところで、次に低カロリーと言われるチャバタのカロリーを見ていきましょう。チャバタは水分量が多いため、もっちりとした食感を楽しむ事ができます。またハイカロリーなバターや卵という材料を使うことなく作ることができるのも特徴でしょう。

チャバタ100g分のカロリーは271kcalです。これは食パンの6枚切りを2枚食べるのと同じくらいのカロリーになります。チャバタの100gはスライスをした際に4枚程になるため、他のパンと比べると低カロリーである事が分かります。

チャバタは、水分量が多く密度の高い生地に仕上がっているのが特徴です。そのため少しの量で満腹感が得られやすく、食べる量を抑えることができます。パン自体のカロリーも低いのですが、全体の量も減らせるとなるとカロリー制限もしやすくなります。

また外皮が固いため水分も抜けにくいので、パニーニやホットサンドなどに加工をしても、内部の水分を保持したままです。もちもちした食感を逃すことなく美味しく召し上がることができます。ワンプレートで済むようなアレンジレシピも多くありますので、忙しいときに作り置きでサクッと食事を済ませられるのも魅力的です。
 

チャバタはパン屋さんが小麦粉をこねる際に、水を入れすぎるという失敗から誕生したパンです。ベーグルもチャバタと同じようにもっちりとした食感がありますが、こちらの場合は水を多く入れるわけではなく、焼く前に生地を茹でるというのが主流の作り方です。

水の量は食パンの場合は粉250gに対し175gほどの水を加えますが、チャバタの場合は粉250gに対し220gの水を加えます。

チャバタの気になる味や食感はというと、水分量が多いためもっちりとした食感があり、小麦の甘みが強く残る素朴な味わいが特徴です。現在はイタリア国内だけではなくドイツや北欧でも作られ、家庭の食卓に上がるようになってきました。

イタリアやヨーロッパではチャバタを含むパンの使い方は、サンドにしたりメインの食事に添える食べ方が主流なので素朴な味わいのチャバタが活躍する場面が多く存在します。

ここからチャバタの基本の作り方を紹介していきます。パン屋さんの作り方から家庭での簡単な作り方などさまざまなレシピがありますが、自分の作り方や味の好みによって少しづつアレンジを加えて好みの作り方を模索するのも良いです。

もともとが素朴な味わいのパンですので材料をこねる際にお好みの木の実やドライフルーツなどを足しても、新しい発見につながることもあります。

• 小麦粉
• 塩
• イースト
• 水
• オーブンまたはオーブントースター
• ボール
• スパチュラ
• クッキングシート（オーブンで焼く場合）

基本の材料の小麦粉は、強力粉のみでも構いませんし、薄力粉のみでも構いません。強力粉だけですともっちり感が強くなり、薄力粉を混ぜることによりフワフワとした食感を楽しむことができます。

1. まずはボールに小麦粉を入れます。塩とドライイーストもすべてボールに入れてしまい、一度粉だけで混ぜ合わせます。
2. 1に水を少量ずつ入れながら、手で混ぜ合わせていきます。最初はスパチュラで切るように混ぜ合わせながら水を足していき、粘り気が増して来たら手でこね合わせながら混ぜていくと均一に水が入りやすいです。
3. 発酵をさせます。
4. 発酵が終わったら適度な大きさに切り成形し焼きます。

チャバタの作り方はとても簡単なのですが、少しのコツが食感を左右します。発酵をさせている時に少し手をかけて、15分ごとにパンチという生地を折り返す作業をいれると口当たりのよい食感を出すことが出来ます。

やり方はまず生地を一度手で伸ばし三つ折りにします。たったこれだけの工程ですが、パンチをする事で生地に空気が入り食感が変わります。水気が多い生地の場合はヘラでこねるだけでもパンチになります。

ここからはチャバタを使ったアレンジレシピを紹介します。チャバタはもともとが素朴な味わいのパンなので、パニーニなどのサンドのアレンジでも美味しくいただけますし、もちろんブルスケッタ風でも美味しいパンとして活躍してくれます。

チャバタはオリーブオイルに塩を入れただけのものに浸して食べてもおいしいので、一度作ってみたものを味わってから何を挟むか考えるのも、アレンジレシピを楽しむひとつのポイントです。

1. チャバタは長方形に作っておきます。
2. 真ん中に切れ目を入れて二つに割ります。完全に切ってしまった方が、サンドしやすいです。
3. イタリアンパニーニの王道の具材はベーコンとチーズです。ベーコンを2枚使い、間にとろけるチーズを挟みしっかり押さえます。
4. そしてフライパンで焼き目を付けて完成です。もちろんオーブントースターで焼き目を付けても良いです。

パニーニとホットサンドはとても似ていますので、チャバタでホットサンドを作っても良いです。ホットサンドメーカーがあれば簡単にホットサンドを作ることが出来ますが、なければフライパンでもアイロンでも作ることが出来ます。

アイロンで作る場合はサンドしたパンをオーブンシートで包み、熱したアイロンを乗せ押しつぶすように当てます。この時アイロンがけをするように左右や前後に動かさないのがポイントです。そのまま動かさずに待ちます。そして焦げ目がついたら完成です。オーブンシートやパンがとても熱くなっていますのでヤケドに注意してください。

チャバタというとパニーニを思い浮かべてしまいますが、生野菜のレタスやトマトとも相性が良いのでサンドイッチとしても活躍してくれるパンです。

ベーコンなどの脂肪分の多い肉でなくてもヘルシーなチキンやターキーなどとも相性が良いので、クリスマスや誕生日などのごちそうとしてもアレンジすることができます。しっかりした食感のパンですので、ボリュームも出て華やかな雰囲気を演出してくれます。

チャバタは水分量を多く含むパンなので、レタスと生ハムをサンドするだけでも充分な満足感が得られます。小さいチャバタ「チャバッティーナ」を作り、小さなサンドやハンバーガー仕立てにしても美味しくお腹を満たしてくれます。

丸いチャバタや小さいチャバタは現地ではチャバッティーナと呼ばれていますが、作るにあたり材料は同じです。チャバタだからといって必ずしも四角く作る必要はありません。丸く作る方が簡単なので、まずはチャバッティーナでさまざまなレシピにチャレンジしてみると良いです。

チャバタに何かをはさんで食べるというのも良いのですが、チャバタの生地に混ぜ込んでしまうというのもアレンジレシピのひとつです。例えばプロセスチーズなどの角切りチーズを混ぜ込んで焼くと「チーズチャバタ」になります。

また「ごま」や「バジル」なども相性が良いですし、ベーコンを挟んで成形し焼いてしまうのも良いです。火の通り具合が気になる場合は、小さいサイズで作ってみると良いです。クルミなどの木の実とも相性が良いのがチャバタの生地の特長です。

チャバタは家庭でも簡単に作れるパンであり、材料も苦労することなく集めることができます。パンを作るというととても敷居が高く難しいと考えがちですが、本来はパンというものは家庭で簡単に作れるようになっています。

一番難しい工程は発酵ですが現代のオーブンには発酵の機能が備わっているものも多いので、活用してみるのも良いです。酵母もこだわらず「ドライイースト」を使って、まずは作ってみると簡単さがわかります。