2019年07月06日公開
2024年09月21日更新
イタリアのパン人気ランキング!種類が豊富なイタリアパンのレシピも
イタリアのパンはパスタよりも歴史が古く、その数何と3000種類以上もあるのだそうです。フォカッチャやグリッシーニといった日本で有名なものだけでなく、イースターやクリスマスに食べる特別なパン、イタリア各地のご当地パンなどまだまだ知られていないパンもたくさんあります。そこで今回は口コミを元にイタリアの人気パンをランキング形式で紹介します。簡単で作りやすいおすすめレシピも取り上げましたので、パン好きな方はぜひチェックしておきましょう!
イタリアパンの特徴
みんな大好きなパスタやピッツアといったイタリア料理ですが、イタリアのパンは種類も豊富で美味しいということを知っていますか?フォカッチャやグリッシーニといった有名どころあり、スフォリアテッラやコロンバといったあまり知られていないものまで、お食事系も甘い系もバリエーションが豊富なのです。
そこで今回はイタリアのパンを人気順にランキング形式で紹介していきます。記事内では知られざる起源やおすすめレシピも取り上げていますので、ぜひご覧ください。イタリアパンの奥深さにきっと驚きます!
起源は古代ローマ
イタリアのパンの歴史はパスタよりもはるかに古く、古代ローマ時代まで遡ります。今から2000年前に栄華を極めた古代ローマでは、古代バビロニア、エジプトで発明された焼き窯を使ってパン文化が華やかに進化しました。小麦の他にもライ麦や雑穀などさまざまな種類のパンが焼かれ、ローマ戦士を支えていたという記述も残っています。
薄味な理由
イタリアのパンはほとんど塩気がありません。これには理由があり、イタリア料理は全体的に塩気が強く、味が濃いため塩分を控えることでバランスを取っているためです。日本の白ご飯をおかずや漬物と食べるように、イタリアのパンも料理に合わせて食べるという感覚です。
そのためイタリアのパンはそのまま食べるというよりも、料理と合わせたりチーズやハムを挟んだりオリーブオイルにつけたほうが美味しくいただけます。残ったパスタソースにパンをつけていただくのもおすすめです。
種類が豊富
古代ローマから作られているだけあり、歴史の長さに比例して無数のパンの種類があります。地方ごとに作られるあらゆる種類を集めるとなんと3000種類以上というから驚きです。日本ではイタリアのパンはマイナーですが、本国ではパンの消費量はパスタの2倍と言われ、食事に合わせて日常的に食べられています。
ヨーロッパで人気のチャパタやピザの原型になったと言われるフォカッチャ、イタリアンレストランの前菜でもお馴染みのグリッシーニなど、日本で見かけるイタリアパンの種類はごく一部ということがわかります。イタリアパンを取り扱うお店に行くと、珍しい種類が見つかりますので新しいものをチェックしてみるのも楽しそうです。
イタリアのパン人気ランキングTOP10
ここからイタリアパンを愛する人の口コミを参考にしたイタリアパン人気ランキングを発表していきます。ランキング内では日本では珍しいパンも入っていたのでぜひチェックしてみてください。
10位:パーネ・トスカーノ
ランキング10位に入ったのは、屋根のない美術館とも言われるフィレンツェはトスカーナ地方のご当地パンとして有名なパーネ・トスカーノです。その昔海のないフィレンツェでは塩が高価だったため、このパンは塩を使わずに作られています。その分小麦粉本来の旨みが引き立つので、煮込み料理や生ハムと一緒に食べられる事が多いです。
ツイッターを見てみると「粉の香ばしい香りが感じられて美味しい」という一方「味がない」という意見も見られました。「味がしっかりめの食事にバゲット感覚で食べるのがおすすめ」という声があったので、こちらも参考にしてみてください。
西荻の「trattoria29」がお昼にサンドイッチ屋さんやってるよ!
— RiE (@RIET826) November 3, 2016
そう聞いて「3&1 Sandwich」へ。お目当ては、今週限定のローストビーフ。
パーネ・トスカーノというフォッカチャ風のパンの香ばしさと、しっとり、うるうる、ジューシーなビーフのコントラストが最高に美味しい pic.twitter.com/eqgGTedjnl
9位:コロンバ
イタリアではキリストの生誕を祝うイースターの時期に特別なパンを食べる習慣があるのですが、その時期に出回るのがコロンバです。イタリア北部のロンバルディア州パヴィーア生まれのコロンバは、オレンジピールが練りこまれた生地をイースターの象徴であるハトの形に焼き上げ、アーモンドなどでコーティングした甘いパンです。
口コミでも「イースター当日にコロンバを温めてリコッタクリームをトッピングして食べたら美味しかった」という声がありました。日本でもイースターの認知度は徐々に高まっていますし、イタリアを真似てコロンバでお祝いすると盛り上がりそうです。
Buona Pasqua!
— さくさく (@Y_SAKUSAKU_) April 21, 2019
イースター当日に
ちょっとだけ残しておいたコロンバ
ほんのり温めて
リコッタクリームとろん♡
シャクっとした洋梨、
ノッチョーラのビスコッティ、
ふわっとラム酒も香って…
ほわほわの生地が美味しい!
センスの良い箱も並べて♡笑
ジェラートも食べたかったなー pic.twitter.com/g9V3Ott9EM
8位:カラサウ
イタリアパン人気ランキング8位は、日本では馴染みが薄いですがイタリア・サルデーニャ島のご当地パンであるカラサウです。薄くパリパリとした食感が特徴で、日持ちが良いため羊飼いの保存食としても食べられていたそうです。カラサウは食べるとパリパリと音が鳴ることから、イタリア語で楽譜を意味するカルタダムジカとも呼ばれています。
リーズナブルな値段で大人気のサイゼリアにもカラサウがメニューにあります。ツイッターでは「前菜に食べたけどおつまみみたいでハマる」と評判でした。ワインとも相性が良いので、見かけたらぜひ食べてみて欲しいおすすめです。
サルディーニャ島でしかないカラサウ
— 空模様 (@ragno_farfalla) October 19, 2013
カラサウがもうハマる!!! pic.twitter.com/GtgUFbEIEH
7位:ピアディーナ
イタリアでファーストフードとして愛されているピアディーナがランキング7位に登場です。8位のカラサウとよく似た平べったい形状ですが、柔らかくしっとりとした食感が特徴です。生ハムや野菜などを挟んでサンドイッチとして食べるのが一般的です。
日本ではまだ馴染みが薄いため現地イタリアで食べたという方が多くいました。イタリアでは形状の小さな種類をピアディーナ、大きな種類をピアーダとして区別しているので覚えておくとよいでしょう。
6位:ロゼッタ
ロゼッタはイタリアのローマ発祥で、薔薇の花びらのような切れ目が入った見た目も可愛いパンです。外側がさくさくとした食感、中が空洞になっていて野菜や生ハム、サラミなどを挟んで食べたり、料理に添えていただきます。
口コミを見てみると「ロゼッタにイタリア産プロシュートを挟んだら美味しい。」という声が上がっていたので、好きな具材を入れて食べてみてください。
ロゼッタ(ミラノの伝統的な食事パンだそう)にイタリア産プロシュートを挟んだらやっぱり美味しい! pic.twitter.com/Dr0WECamDX
— れい Rei (@theatre_grenat) May 23, 2019
5位:スフォリアテッラ
今人気急上昇のイタリアパン、スフォリアテッラが5位にランクインしました。イタリア南部にある修道院が発祥で、400年以上の歴史を持つナポリの郷土パンとしても有名です。貝殻のようなひだを何枚にも重ねたサクサクの食感が何とも言えない美味しさで、中に入った柑橘系のクリームとの相性も抜群です。
「スフォリアテッラが本当に美味しかった!初めてのパリパリ、トロトロ感がたまりません。」という口コミが多数あったので、実際食べた方はみなさん本当に美味しいと太鼓判を押しています。
オスピターレのスフォリアテッラが本当に美味しかった
— ひでごんす (@hidegonsu) December 9, 2018
初めてのパリパリ、とろとろ感
教えてくれた人に感謝です。 pic.twitter.com/RJSNxs53WW
4位:パネトーネ
イタリアでクリスマスにいただく伝統のパンがミラノで生まれたパネトーネです。天然酵母のパネトーネ種という酵母を使って超時間じっくりと焼き上げることにより、長期間の日持ち可能と成ります。
そうした理由からクリスマスに知人へのプレゼントとしてこのパンを贈るイタリア人も多いそうです。中にはドライフルーツがたっぷり入っていていくらでも食べられそうな美味しさです。
ツイッターには「程よい甘さと軽い食感であっという間に食べてしまいました」という声が圧倒的多数だったので、食べてみる価値ありです!
Boulangerie匠さんのパネトーネ(ハーフ)。程よい甘さと軽い食感であっという間に食べてしまいました。おいしかったです。 pic.twitter.com/usWYudc6pI
— ayu_miffy (@ayu_miffy) June 30, 2019
3位:チャバタ
ここからイタリアの人気パンBEST3に突入です。日本でも比較的知名度があるチャバタは、外側のパリっとした食感と、水分量が多いため中のもちもちとした食べごたえのギャップが楽しいパンです。レシピにはバターなどの油脂を使っていないのでヘルシー志向の方にもおすすめです。
比較的パンの中ではレシピが簡単なので、パン作り初心者の方も作ってみたという声が多く寄せられていました。「外がばりっ中がムチっとしたハード系パンなので、食べるたびに美味しい!」とリピーターも多くいました。
昨日買ったチャバタ🍞
— 犬の天使 (@Tetutaro12sai) July 4, 2019
欲張って、大を買いました😄 でも美味しかったので良かった🎵
トマト🍅はわが家のプランター育ちの1番目です😃 pic.twitter.com/asY28ygjFb
2位:グリッシーニ
イタリアパン人気ランキングの2位に入ったのは、イタリア北西部にあるピエモンテ州トリノが発祥のグリッシーニです。細長いスティック状で、クラッカーのようにぽりぽりと軽快にいただきます。そのまま食べても美味しいですし、ワインのおつまみに生ハムを巻いてアンティパストにしていただくのも人気です。
「グリッシーニはフランスパンをカリカリに焼いたみたいな味をして美味しい!」という口コミや「生ハムを巻いて食べるとたまらない!」などの声がたくさん上がっていたので、まだ食べたことがない方はぜひお試しください。
最近生ハムとグリッシーニにどハマり中。単なるつまみですが、うまーーい✨決め手はただ、質の良いグリッシーニと質の良い生ハムを買うこと。
— NILO@7/7ニセコクラシック2019 (@NILO_co) May 11, 2019
娘のは小さい頃から甘いものよりこういうつまみのようなものが好きで、将来飲んべえになるのかなぁと期待しています🤪#palmaschinken #美味しい生ハムは神 pic.twitter.com/RQe4tsi6D7
1位:フォカッチャ
イタリアパン人気ランキング栄えある1位に輝いたのは、日本で最もポピュラーであるフォカッチャです。火で焼いたものという意味を持ち、これがピザの原型になったとも言われています。表面に複数の穴があいているのは、空洞を減らし焼き上がりの高さを均一にする工夫です。
フォカッチャを切り分けて野菜やハムを挟んだサンドイッチはパニーニと呼ばれ、朝ごはんやランチに食べる方も多いです。シンプルに食べてもアレンジしても絶品で、多くのイタリア人から愛され続けているパンです。
ツイッターにはフォカッチャを手作りして楽しんでいる方が多く見られました。「思い立ったが吉日のフォカッチャ。意外と簡単に作れて美味しすぎる!」という口コミが多数あり、思い思いのレシピで作っているようです。後ほど簡単レシピも紹介しますので、参考にしてください。
どうしても食べたくなってフォカッチャ作成。
— evertomo (@piccarico) July 5, 2019
近くに売ってる店が無いから作るしか無い。
意外と簡単ということが解った。
生地はHBで。 pic.twitter.com/juJgP1h8T0
イタリアパンのレシピ
ここまでの記事を読んでイタリアパンを食べたいと思った方へ、自宅でも簡単に作れるレシピをお届けします。焼きたては一層美味しいので、パスタやスープなどに合わせて食べましょう。どれも簡単なレシピばかりなので、おもてなしの場でお披露目しても喜ばれます。
グリッシーニ
- A強力粉 300g
- A砂糖 小さじ1/2
- A塩 小さじ1
- Aドライイースト 小さじ2
- 水 180cc
- オリーブオイル 大さじ1
- 乾燥バジル 大さじ3
- こしょう 少々
- フードプロセッサに材料Aを入れ、上から水を流し入れながら約2分こねます。
- フタをあけオリーブオイルを入れさらに30秒こねます。
- 生地を丸めなおして24分割し、丸めてベンチタイム10分取ります。
- 生地を薄く伸ばし、くるくると巻いていき閉じ目をしっかり閉じます。
- 下にこしょうを敷いて、30cmまで伸ばします。
- 天板の上に並べたら、ラップを掛けて40度で20分二次発酵させます。
- 210度のオーブン約18分焼いたら完成です。
イタリアでおつまみ感覚で食べられているグリッシーニのレシピです。ここではパン作り初心者の方にも作りやすいフードプロセッサーを使ったレシピを紹介しました。レシピでは乾燥バジルを加えていますが、ドライトマトやハーブなど好みの材料でアレンジできますので、自由に作ってみてください。
チーズフォカッチャ
- A強力粉 250g
- Aぬるま湯150cc
- A甜菜糖 大さじ2
- A塩 小さじ1/2
- Aオリーブ油 大さじ1
- Aドライイースト 小さじ1.5
- とろけるチーズ 好きなだけ
- オリーブ油 少々
- ローズマリー 少量
- 自然岩塩 少々
- 材料Aを炊飯釜で混ぜ、手でしっかり捏ねます。
- 炊飯器の発酵メニューで40分発酵させます。
- 打ち粉をして生地を丸く伸ばしチーズを乗せ、チーズが出ないよう包んで閉じます。
- ひっくり返して円形に伸ばします。
- 指で穴を開け、オリーブ油を薄く塗って岩塩とローズマリーを散らします。
- 180度に予熱したオーブンで20分ほど焼いたら完成です。
イタリアパンの代表格フォカッチャのレシピを紹介しました。こちらのレシピは炊飯器で発酵させるお手軽レシピなので、比較的失敗がありません。上手に作るコツは生地をしっかり捏ねることと、チーズが出ないよう強めじ閉じて成形することです。ふわふわもちもちの食感で、いくらでも食べられそうな美味しさです。
簡単チャバタ
- 強力粉 160g
- 薄力粉40g
- モルトパウダー 1g
- 塩 3g
- ドライイースト 1g
- 水 160g
- 材料をボウルに入れて混ぜ、中心に水を入れて均一に混ぜます。
- ラップをして28℃の温かいところで発酵させます。
- 15分毎にパンチを3回入れ、60分発酵させます。
- オーブンペーパーの上に取り出し四角っぽくなるように軽く形を整え、上下から三つ折り左右に三つ折りにたたみます。
- 左右どちらかに転がし、閉じ目を下にします。
- ベンチタイム15分とり、スケッパーで4つにカットして少し間隔をあけます。
- 室温で30〜40分ひとまわり大きくなるまで2次発酵させます。
- 表面に粉をふりクープを入れ霧を吹いたら、250度に余熱したオーブンに入れ220℃のオーブンで15~20分焼いたら完成です。
イタリアのお食事パン、チャバタの簡単レシピです。捏ねるときはゴムベラなどを使いざっくりと混ぜればOKです。レシピ内のモルトパウダーは風味を出すために使いますが、なくても問題ありません。そのまま食べても美味しいですし、ハムやチーズをはさんでサンドイッチなどアレンジも楽しめます。
イタリアパンは料理を合わせて食べよう!
今回はイタリアパンをランキング形式で紹介させて頂きました。パンと言ったらフランスパンやクロワッサンなどのフランスが有名ですが、イタリアも負けていません。食事に合わせて食べられるシンプルなパンも多く、普段の食事にも取り入れやすいので、これを機に是非色々な種類のイタリアパンを食べてみてください!