ハムの賞味期限切れはいつまでOK？開封後・未開封やハムの種類毎の賞味期限

ハムは朝食・お弁当・サンドイッチ・料理などに使えて重宝するのでスーパーの安売りで買い溜めしたり、お歳暮やお中元などで貰うことが多い食材です。

ハムは加工品なので賞味期限が長いイメージを持ち、いつでも使える様に冷蔵庫に入れたまま、気が付いたら賞味期限切れ、なんて経験はありませんか？未開封だし見た目も大丈夫そうでも、賞味期限切れのハムは食べることに躊躇してしまいます。いつまで食べることが出来るかを知り、無駄なく使い切りましょう。

ハムは日持ちするように造られている貯蔵品です。賞味期限切れでも食べられますが、どんな保存方法・いつまで味が変わらず食べられるのかハムの種類別で少し違ってきます。

ハムのパッケージに表示されている賞味期限は未開封・正しい保存方法の状態で美味しく食べられる期間を表しています。賞味期限切れのハムの品質・味わいは直ぐに悪くなることはなく、ある期間は普通に食べられます。賞味期限内でも保存方法が悪い場合や開封した場合は品質の劣化・腐敗が進行がすることがあります。

要冷蔵するハムなどの加工食品に表示されている美味しく食べられる期間が賞味期限で、豆腐・乳製品・生肉・生魚などの生鮮食品が期間内なら安全に食べられる期間が消費期限です。賞味期限は生産者が美味しく食べられる期限を意図した期間です。

賞味期限切れだからといってすぐに食べれなくなるという事はありません。『賞味期限＝過ぎても食べられる』『消費期限＝過ぎたら危ない』です。

未開封のハムはいつまで美味しく食べられるかの期間はハムの種類によりますが、未開封の状態で冷蔵・冷凍保存など適切な保存方法の場合は約2ヶ月の期間日持ちします。状態がよければ半年程度持つ場合もあります。


ハムは貯蔵品として加工された食品なので劣化するのが遅く・腐りにくく・長期保存ができます。大幅に賞味期限切れの場合は適切な保存状態でも開封して使用する前に中身の状態を確かめて下さい。

ハムの賞味期限は開封後状態のハムには適応されず、未開封が対象の数値です。開封した場合は冷蔵で2~3日・冷凍保存で1ヶ月程度です。

スライスハムは開封後いつまでOK?は開封してから2日以内なら、そのままで美味しく食べられます。3~4日経つとハムが劣化して来ます。匂い・表面のネバ付きが無いかを確認した上で火を通すと安心して食べられ、ハムを加熱した美味しいレシピも沢山あります。

真空パックは塊とスライスしたハムの厚みで賞味期限が違います。薄くカットされたスライスハムは賞味期限は7日、厚めのハムは10日です。4℃~10℃に設定された冷蔵庫で適切な保存方法・未開封では賞味期限約2倍程度まで食べることができます。

真空パックのブロックは未開封状態での賞味期限は冷蔵保存2~6ヶ月です。賞味期間中はいつまでも美味しく食べられます。

贈答用として良く見られるハムの詰め合わせは真空パックされた高級品のハムが殆どです。いつまでに食べなくてはいけない事はないですが、無駄にはしたくないので適切な保存方法が必要です。真空パックされたハムのブロックは賞味期限が冷蔵で2ヶ月・冷凍保存で6ヶ月です。

ブロック状のハムは好みの大きさにカットして、いろいろな料理に活用出来ます。真空パックから出したハムは新鮮なうちに、使いきる工夫をしましょう。量が多く使え切れない時は直ぐに食べやすい大きさにカットして冷凍保存で無駄なく使い切って下さい。

空気が入らないように真空パックでパッキングされたスライスハムは約7日~約15日の賞味期限です。4℃~10℃に設定された冷蔵庫での保存方法で賞味期限約2倍の1ヶ月間は変わらず食べることができます。

日持ちがよいのでお中元やお歳暮の時期にはギフトとして人気が高い真空パックのスライスハムの詰め合わせ、賞味期限はハムの種類によって違います。


詰め合わせでポピュラーなハムの賞味期限は黒豚ホワイトロースハムスライス14日・ホワイトロースハム21日・ショルダーハム・ボンレス・スモークロースハムは25日に設定されています。

賞味期限中のハムはいつまでも美味しく食べることが出来ますが、賞味期限切れのハムが食べられるかの見分け方は見た目や匂いなどで判断します。酸っぱい臭い・酸っぱい味・表面の粘つき・糸を引く・色の変色など一つでもあてはまる場合は、腐敗の可能性が高いので食べるのはNGです。

冷蔵10℃以下で適切な保存方法されたハムは賞味期限を過ぎても食べる事は出来ますが、ハムパックの封を開けて酸っぱい匂い・表面のネバ付きは腐敗しています。食べるのはNGです。スライスハムの賞味期限は開封後2日以内は、そのままで食べられます。以降は匂いや表面のベタ付きが無いかを確認した上で火を通してから食べて下さい。

品質が早く劣化してしまう生鮮食品などに記載されている消費期限(安全に食べられる期間)は消費期限を過ぎると品質は保証されず、劣化の進行が早いので、食べるのはNGです。

ハムは貯蔵品で品質の劣化がゆるやかな加工品なので賞味期限(美味しく食べられる期間)が記載されていることが多く期限が過ぎてすぐに品質の劣化はなく食べることが出来ます。

ハムには種類がありますが、基本は豚肉を塩漬けにして燻製や湯で茹でて作られる加工品です。未開封のハムは保存食品として賞味期限が比較的長いです。ハムは加工方法や材料で種類があり賞味期限はさまざまです。

ハムは英語で辞書には豚のもも肉と訳されています。使われる部位でハムの種類が分かれます。ハムは加熱食肉製品で貯蔵品として造られ、日持ちする食べ物ですが、部位ごとに異なった製法で造られるので賞味期限はそれぞれ違います。

ロースハムは豚肉の肩や背中まわりのロースを、塩せき(原料肉に発色剤・塩・香辛料などの液に漬け込む工程)・形成・燻製・蒸し煮殺菌した日本独自の食品です。もも肉使用のボンレスハムがポピュラーですが、赤身と脂のバランスがよく、柔らかく、色合いもボンレスハムに比べて薄いピンク色をしている、人気のハムです。

ギフトセットで見かける大きな塊肉(ブロック)の賞味期間は2カ月です。賞味期限切れでも適切な保存方法、真空パックの状態で1週間~10日は大丈夫です。

ハムと言えば丸形で、薄くスライスされたロースハムを思い浮かべる人は多いと思います。1枚1枚が薄く、口当たりは柔らかくサラダ・サンドイッチとさまざまな料理に活用出来ます。

スライスしたロースハムは空気にさらされると酸化が進み日持ちがしません。賞味期限は10~15日で、開封後のロースハムは2、3日で使い切ってください。

ボンレス(boneless)ハムは豚のもも肉から骨をぬいて造られ、脂肪が少なく赤身が多いので味わいはさっぱり、食感はロースハムより肉感があり、色合いも少し赤っぽいピンク色です。ヨーロッパでポピュラーなハムです。

製造工程は塩せき・燻製・加熱とロースハムと同じです。ボンレスハムの賞味期限は塊で冷蔵すると50日、冷凍保存の場合は6カ月ぐらいまで食べることができます。冷凍保存は塊ではなく、料理しやすい大きさにカットしおくと便利です。

お中元やお歳暮の時期になると日持ちがよく保存食になるブロック状のボンレスハムが型崩れしないようにタコ糸などで巻かれてギフトボックス入りで販売されています。厚めにスライスして、炙る・焼くなどメイン料理としてハムステーキを味わって下さい。

ハムと言えば定番で人気の高いロースハム・ボンレスハムのロースやもも肉ですが、ショルダーハムは原材料に豚の肩肉を使い、塩せき・燻煙・加熱したハムです。賞味期限は25日程です塩分は控えめ、ベーコンに近いとろける脂身の食感と赤身の旨味を味わえます。

開封したボンレスハムを適当な大きさにカット・刻むなどしてシンプルな味付けでサラダとして・網などで香ばしく炙って、肉汁があふれ出るジューシーなハムステーキなど美味しく味わえます。ショルダーハムは名前で、使っている部位を表しています。

生ハムは非加熱食品で加熱処理や殺菌をしていないハムです。原材料の豚肩肉・ロース肉・もも肉を他のハムより3倍の塩を使って塩分濃度を高くし、塩せき・低音燻煙・乾燥のみで細菌の繁殖を抑えた長期保存食品です。

賞味期限は2ヶ月~6ヶ月程度で、開封後はラップに包んでジップロックなどで密閉しておくと1~2カ月OKです。 健康ブームの流れで減塩食品が人気で塩分控え目のハムも販売されていますが、塩分が少ないと賞味期限が3日と短くなります。

生ハムは加熱せず、前菜・おつまみでそのまま味わうのが一般的、サラダに乗せたり料理に添えるとおしゃれメニューになります。オリーブオイルとも相性抜群で、チーズ・パスタ・バケットなどにあわせるだけでイタリアンになります。賞味期限が長いので存分に生ハムディッシュを堪能して下さい。

サンドイッチの具材・料理・おつまみにぴったりのロースハム、家で作るのは難しく、ハードルが高いイメージですが、家庭で塩漬け・湯せん・焼くの3ステップで簡単に手作りハムを作る方法があります。

自家製ロースハム風レシピ材料：A（塩は肉重量に対して２％・グラニュー糖は肉重量に対して１％・白こしょうは肉重量に対して0.5％）を混ぜ合わせ 、豚ロース肉全体にまぶし、よくもんでなじませます。

密閉保存袋に豚ロース肉とB（ニンニクの薄切り・フレッシュタイム・エクストラバージンオリーブオイル）を入れて密封し、全体をもみ込み冷蔵庫で24時間寝かせます。

60～70℃のお湯で豚肉を１時間30分湯せんします。温度が高くなったら、氷を入れて温度調整します。袋から肉を取り出し、表面の汁気をしっかりと拭き取り、オリーブオイルで肉全体を強火で焼き色をつけます。好みの厚さに切ったら完成です。

手作りのハムは材料・塩・砂糖の量によって賞味期限に差は出ます。保存料なしで、ブロックを冷蔵保存した場合は約20日、スライスで保存する場合は長くて約15日です。冷凍しても1ヶ月程度で使い切るようにしましょう。

ハムはパッケージに必ず記載されている賞味期限をチェックし、10℃以下で保存と表示されているので、直ぐに冷蔵庫で保存します。家庭の冷蔵庫は8~10℃の温度設定が多く、ドアの開閉回数が多く温度が上がりやすいため、ハムの保存は適正温度を保つためには0~5℃のチルドまたは氷温室での保存方法がベストです。

開封直後のハムは最もおいしい状態ですが、食べ切れず残つたハムはできるだけ空気に触れないようにラップして冷蔵庫に入れて保存しても、賞味期限は短くなります。いつまで保存できるのかというと保存状態にもよりますが大体3~10日と言われています。

ハムは冷凍すると風味や触感など本来のおいしさが損なわれがちで、冷凍保存には向かない食材です。どうしても食べ切れないで冷凍保存する場合は３つのポイントがあります。冷凍する際にまな板・包丁から雑菌が繁殖しない様に常に清潔を保ちます。

冷凍保存の際はハムを一枚ずつラップで包み、しっかり空気を抜いて密閉した状態でフリーザーバッグで２重密閉し空気に触れさせないことで雑菌繁殖を防ぎ、おいしい状態を保ちます。

ハムは時間をかけて冷凍すると、食品中の水分が凍ってしまい、含まれている細胞が壊れ、解凍の際に旨味や触感が損なわれます。低温で急速に冷凍させることは要必須です。冷凍庫のアルミトレイの上に平らにハムを乗せると早く冷凍でき、旨みを逃さず冷凍保存することが出来ます。

ブロックハムも雑菌が繁殖しないように清潔な包丁で一回分ずつ小分けにして保存しておくと便利です。冷凍保存でおいしく食べられる期限は約1か月です。解凍は前日に冷凍庫から冷蔵庫に移し、時間をかけてゆっくりと解凍するようにします。

一昔前は肉屋のケースに並べられ、量り売りで買っていたハム、今ではスーパーで手頃な値段から高級品までパック詰めで様々な種類のハムが販売されています。賞味期限は未開封の状態での期間で開封後のハムの状態には適応されません。

ハムは完成された味で、保存食として造られているので日持ちが良い食品です。期限切れでも適切な保存状態で食べられます。開封後のスライスハムの賞味期限は短く開封後から3日をすぎるとハムが劣化して来ます。匂いや見た目などをきちんと確認した上で、ポトフ・ハムカツ・ハムステーキなど加熱調理して食べて下さい。