ツバメの巣ってどんな食材？食用のツバメの巣は唾液からできている？

皆さんはツバメの巣を食べたことがありますか？ツバメの巣は中国の高級食材といわれており、値段が高いのはもちろん、販売しているところも少なく、中々食べる機会が少ない食材となっています。

テレビや雑誌などで見かけるツバメの巣はどのような食材なのか知っている人も少ないのではないでしょうか？ツバメの巣は体に良く、美容効果も期待できる食材となっています。

中華料理などに主に使われているツバメの巣とは実際どのような食材なのかを紹介していきます。ツバメの巣を食べる際に参考にしてください。

最初に紹介するのはツバメの巣についてです。日本でも多くみられるツバメの巣は食用になるのでしょうか？食用として主に中国で使われているツバメの巣と家のスキマや会社の壁などに作られている日本ツバメの巣の違いについて紹介していきますので、参考にしてください。

日本にあるツバメ巣は中国のツバメの巣とは違い、人家の軒下や会社の壁などに巣を作っているケースが多くみられます。高級な食用ととして使われているツバメの巣は日本のツバメの巣ではありません。日本のツバメの巣は泥や枯草で作られているので、食用には不向きとなっています。

しかし、中国で売られている食用のツバメの巣は日本の巣とは違い、唾液のみで作られています。唾液のみで作られているツバメの巣は日本のとは違いキレイな巣になっているので、ツバメの巣を食用にすることができます。

食用にされるツバメの巣はアナツバメというツバメの巣が使われています。アナツバメの巣は泥や小枝などを使って作る日本のツバメの巣とは違い、ほぼすべてアナツバメ自身の唾液から作られています。

唾液のみで作られているツバメの巣は泥や小枝などを使っていないため、とても軽いツバメの巣になっています。また、唾液のみで作られているツバメの巣は日本のツバメの巣とは違い、キレイなツバメの巣となっています。

唾液で作られているアナツバメの巣は世界中でも高い人気の食材となっており、中国の高級な料理などにも使用されている名高い食材となっています。

唾液のみで作られている中国の高級食材ツバメの巣には様々な色が付くことがあります。中国では古くから赤いツバメの巣が珍重されてきました。

現在でも赤いツバメの巣やオレンジ色のツバメの巣は高価で取引される傾向があるため、食用のツバメの巣を購入者の好みの色に着色して出荷することも多いです。

唾液のみで作られたツバメの巣が赤やオレンジに発色する原因は、岩石から鉄分や壁土などによって色素が付いてしまいます。色素が付いたツバメの巣は人体に有害な亜硝酸塩が多く含まれています。

しかし、亜硝酸塩は水溶性なので、水に洗い流すことができますが、色素が失われてしまいます。そこで薬品を使って白くしていきます。薬品によって漂白されたツバメの巣は独特のにおいがなくなり味が薄くなるので、無味無臭のツバメの巣ができあがります。

上記では軒下のツバメの巣と食用のツバメの巣の違いを紹介してきました。続いてはツバメの巣の高級な理由について紹介していきます。

東南アジアにあるアナツバメの巣は中国の船団がマレーシア半島沖で遭難したことがきっかけといわれています。遭難した船員が巣を国に持ち帰り唐王朝に献上品として捧げた事から中国では高級な食材となっています。

唾液のみで作られたツバメの巣はどうして献上品になったのでしょうか？遭難した船団の船員が死に物狂いでたどり着いた岸壁には不思議な半透明の巣を見つけ、飢えをしのぐために船員が海水で洗って食べたといわれています。

海水で洗った巣を食べると船団全員がみるみる元気になったと言い伝えが残っています。そこから中国では健康食として、また入手困難なことから献上品として重宝されるようになりました。

アナツバメの巣は唾液で作られているので、とても軽い巣となっています。そのため、海岸沿いの断崖絶壁にある洞窟のさらに奥深くに繁殖地があるため、採集するのがとても困難となっています。マレーシア政府が24時間体制で厳重管理する程とても高級な食材となっています。

上記では中国では高級な食材ということを紹介しました。中国の高級な食材は美容にもとても良い食材として重宝されています。高級な食材のツバメの巣はどのような成分が含まれているのでしょうか？

ツバメの巣には美肌にとても良いとされているシアル酸がたっぷり含まれています。シアル酸とは体の中にある細胞を他の細胞とつなぎ合わせてくれる役割を持っています。

美容には欠かせないコラーゲンやヒアルロン酸を体内の必要な場所に誘導してくれる働きを持っています。シミやシワ、たるみ等に対する美容効果を促進してくれます。

コラーゲンやヒアルロン酸が配合されている美容ドリンクなどを飲んでいてもいまいち効果を実感できない場合はシアル酸が不足している可能性があります。ツバメの巣でシアル酸を摂取してキレイな肌を手に入れましょう。

ツバメの巣には美容に嬉しいアミノ酸が含まれています。アミノ酸は人の体の約20%を占めています。人の体は水分60％、アミノ酸20％、その他20％でできているので、体にとても重要な役割を持っている栄養成分です。

肌には保湿成分を作り、角質層内に水分を蓄えておく力が備わっています。天然保湿因子、細胞間脂質と皮脂膜の3つの要素で肌は成り立っています。この3つの要素は角質層の中での役割が異なるためどれも欠かせない要素となっています。

その3つの要素の中の天然保湿因子はアミノ酸と深いかかわりを持っています。天然保湿因子の成分の半分はアミノ酸でできています。

角質層の中で水分を含み保持する役割をもっているので、アミノ酸は美容の潤いの素になる重要な成分となっています。

ツバメの巣にはシアル酸やアミノ酸の他にも美容に嬉しい栄養がたくさん含まれています。ツバメの巣にはEGF（上皮成長因子）とFGF（繊維芽細胞増殖因子）が含まれています。

EGFは美容に必要なタンパク質の1種で、肌のコンディションなどを維持してくれる重要な成分です。EGFを多く摂り入れると健康な肌にすることができます。

FGFも美容に必要なタンパク質の1種となっており、コラーゲンなどの成分を活発にしてくれる効果があります。肌の若返りを促進してくれるので、美容には欠かせない栄養成分となっています。

ツバメの巣にはアンチエイジングに役立つミネラルも豊富に含まれています。アンチエイジングとは「アンチ」反抗、抗体、「エイジング」は時間の経過や加齢という意味を持っています。日本語では抗老化、抗加齢ともいわれています。

アンチエイジング医学など医療を用いられることが多く、元気で長寿を目指す論理的、実践的化学とされており、医療業界でもアンチエイジングはとても重要な成分となっています。最新の科学知識を使ってキレイで若々しく健康に年を重ねることが期待できるということになります。

ミネラルは体にとて必要な栄養成分の1つで、元気に若々しく長生きできる働きを持っています。ミネラルはアンチエイジングに欠かせない重要な栄養成分となっています。

上記ではツバメの巣の美容効果について紹介してきました。続いてはツバメの巣の調理法と食べ方について紹介していきます。高級食材のツバメの巣はどのように戻すのか、またツバメの巣のを味わう時におすすめの食べ方などを紹介していきます。

高級なツバメの巣をもらっても作り方が分からず困ったことはないでしょうか？ツバメの巣の戻し方について見ていきましょう。

まず、乾燥したツバメの巣を水につけて戻します。戻すときは1つの巣（約10g）に対して水200cc程度入れます。ツバメの巣の種類によって水に戻す時間は異なりますが、通常2、3時間程度浸ければ十分です。

続いてはピンセットで汚れを取ります。水に浸け終わるとツバメの巣は浸ける前と比べると5倍くらいに膨れ上がります。汚れや羽根などがツバメの巣の中に入っている場合はピンセットなどを使ってキレイに取り除くようにしましょう。

最後に蒸し器でツバメの巣を蒸します。キレイになったツバメの巣を手で簡単にほぐして、蓋つきの容器（茶碗蒸しを入れるような器）に入れます。

キレイな水をヒタヒタになるまでたっぷり注ぎ込み、弱火から中火で30分ほど煮込んだら完成です。トロっと柔らかくふっくらしたツバメの巣が出来上がります。

戻したツバメの巣はシンプルにシロップ煮にして食べることができます。スーパーなどに売っている杏仁豆腐のシロップを取り出してツバメの巣とよく混ぜ合わせます。ツバメの巣とシロップが馴染んだら杏仁豆腐にかけたらツバメの巣のデザートの完成です。

シロップにする場合はトロっとしたツバメの巣よりも若干食感が残っているツバメの巣の方が食感も楽しめるのでおすすめです。

ツバメの巣はサラダやヨーグルトのトッピングにも使うことができます。レタスや海藻、鶏ささみ肉などを合わせたサラダに好きなドレッシングとツバメの巣を和えてサラダにかけたら完成です。

ツバメの巣をサラダに入れるときは具材に海藻を入れると同じような食感になるので、違和感なく食べることができます。また、ドレッシングにあらかじめ合わせてからサラダにかけると味が染み込んでより一層美味しくなります。

ツバメの巣はスープや具材にもとてもよく合います。和風で食べるなら卵とじなど少しとろみのあるおすましがおすすめです。

中華風なら鶏がらスープやオイスターソースなどを合わせたスープとの相性抜群です。ツバメの巣をスープに入れる場合は少し食感がある方が美味しく食べられるので、おすすめです。

ツバメの巣はシュウマイの具材にもおすすめです。通常通りに作ったシュウマイの具材に戻したツバメの巣を一緒に包んで蒸すだけでツバメの巣入りのシュウマイの完成です。少し食感を残したツバメの巣を使うとコリっとした食感を楽しむことができるので、おすすめです。

上記ではツバメの巣の戻し方は美味しい食べ方について紹介してきました。最後に紹介するのは、ツバメの巣は高級でなかなか手に入りづらいため、悪用する人が多いのが現状です。ツバメの巣で起きている問題を見ていきましょう。

ツバメの巣は天然のアナツバメの生態を守るため、そして採集者の命を守るために東南アジアでは厳重な管理が行われています。

採掘地であるマレーシアは採集者の手厚い保護のもと、最終には許可書が必要となっており、許可書がない人は一切取ることができません。

また、採集していいツバメの巣は役目を終えた古いツバメの巣のみとなっており、ツバメの繁殖に合わせて2、8、12月と年3回のみとなっています。

しかし、それらを潜りぬけて自分の利益のために乱獲する業者が後を絶ちません。まだ、ヒナのいるツバメの巣を壊して採集する業者も多いのが現状です。

また、アナツバメが巣を作りやすいよう、人工的に作られた建造物でツバメアパートを作って繁殖させている業者も多いです。これらのアパートは市街地に無造作に作られており、大量の糞被害が多く地元住民が困惑しています。

ツバメの巣そのものには味がありません。そのため、本物に似た素材で人造して天然のツバメの巣と偽って高額転売したりする業者が多いです。また、ツバメの巣に人工的に着色して値段を吊り上げ、販売している業者も数少なくありません。

ツバメの巣について紹介してきましたがどうだったでしょうか？食用で使われているツバメの巣は日本のツバメの巣とは違い、なかなか手に入れることができない貴重な食材となっています。さらに中国では献上品として高級な食材とされています。

また、ツバメの巣にはアミノ酸やミネラルなど美容にとてもうれしい栄養成分が多く含まれています。さらにツバメの巣などを使ったレシピなども紹介してきましたので、一度ツバメの巣を食べて楽しんでみてはどうでしょうか？