昆布茶ダイエットの脂肪燃焼効果が凄い？梅昆布茶には美容成分も！

乾燥した昆布を細かく刻んだり粉末状にして、塩やアミノ酸類などを加えて飲みやすくしたものが昆布茶です。昆布茶は江戸時代には飲まれていたと言われており、日本人にはなじみの深いものです。寒い時や旅館の部屋でくつろいでいるときに飲んだりするイメージのホッとする飲み物ですが、実はこの昆布茶を使った昆布茶ダイエットが、痩せるだけでなく美容と健康にも効くと大変人気となっています。

手軽に飲める昆布茶ですが、栄養豊富なため昆布茶ダイエットは高い効果が期待できます。昆布茶に含まれる栄養成分のうち、最近特に注目されているのが昆布のぬめり成分であるアルギニン酸やフコイダン、色素成分のフコキサンチンです。アルギニン酸は食べ物のエネルギーを効率よく代謝する効果があり、太りにくい体を作ります。また、カルシウムやカリウム、ヨウ素、ビタミン類、食物繊維、鉄なども豊富に含まれています。

昆布茶を飲むだけのやり方で簡単にできるのが昆布茶ダイエットです。昆布茶には昆布の栄養が凝縮されているため、不足しがちな栄養を補いながら、美容効果も期待できます。昆布茶ダイエットがもたらす効果や、詳しいやり方、飲み方、昆布茶の選び方や、注意点などをこれからご紹介していきます。

昆布茶ダイエットはたいへん脂肪燃焼効果が高いのが特徴ですが、その理由の一つ目はフコキサンチンです。フコキサンチンは、昆布やワカメ、アカモクなどの褐藻類にのみ微量に含まれている、カロテノイドと呼ばれる色素の一種で、濃いオレンジ色をしています。フコキサンチンには、抗糖尿病、抗炎症作用、大腸がん予防、メタボリックシンドロームや肥満予防効果などがあることが明らかにされてきています。

脂肪組織には脂肪を燃やして熱を生み出す「褐色脂肪組織」と、脂肪をため込む「白色脂肪組織」とがあります。これまでのダイエットは内臓脂肪の約１％しかない褐色脂肪組織に働くものがほとんどでした。しかし、マウスを使った実験では、フコキサンチン投与による白色脂肪組織の増加抑制と体重抑制が確認されており、フコキサンチンは燃えにくい白色脂肪組織の脂肪を燃やす働きがあることがわかっています。

昆布茶ダイエットの脂肪燃焼効果の担い手の二番手は、ヨウ素です。昆布茶にはワカメの27倍ものヨウ素が含まれています。ヨウ素は必須ミネラルの一種で、甲状腺ホルモンの材料になります。甲状腺ホルモンは交感神経を刺激して基礎代謝量をアップさせ、脂肪燃焼を促します。また、タンパク質や炭水化物の代謝を促して、肌や髪をつやつやにしてくれる効果もあります。昆布茶ダイエットで肌や髪もきれいになりましょう。

昆布茶には水溶性食物繊維が豊富に含まれています。この水溶性食物繊維が水分をたっぷり吸収し、ゲル状に変化すると、腸内でビフィズス菌などの善玉菌の栄養となり、善玉菌を増やします。これにより腸内環境が整って、便秘解消が期待できます。便秘は肌荒れなどの肌トラブルも引き起こしますので、これらが解消するのは嬉しいところです。

また、ゲル状になった食物繊維は、脂肪の吸収抑制や、血糖値の上昇を緩やかにするだけでなく、コレステロール値をコントロールしたり、中性脂肪を低下させたりといった働きもするため、動脈硬化の予防にも効果があります。昆布茶ダイエットは脂肪燃焼と脂肪の吸収抑制を同時に叶えてくれるのです。

昆布にはカリウムも多く含まれています。外食や加工食品などから塩分を多く摂りがちな現代の食生活では、体内のナトリウムとカリウムのバランスが崩れています。私たちの体は高すぎる塩分濃度を薄めるために水分を多くため込んでしまい、これがむくみになります。カリウムには利尿作用があり、カリウムを摂ることで体内の余分な水分が排出され、むくみが解消されます。また、高血圧の予防や筋肉の弛緩調整の効果もあります。

昆布茶ダイエットの凄いところはまだまだあります。昆布やワカメなどの海藻がぬるぬるするのは、ぬめり成分の1つとしてフコイダンを含むからです。そのフコイダンには、脂肪の吸収を抑えて体外に出す働きがあり、体に脂肪が付きにくくなります。また、フコイダンには体内の免疫細胞を活性化する働きもあり、免疫力を高めて病原菌やウイルスを撃退して健康の維持に役立ちます。
 

また、フコイダンのもつがん抑制作用は医学的にも大きく注目されています。そのうえ、皮膚の保水性や弾力性を向上させて、しわを抑制し、ヒアルロン酸の合成を促進するなど、美肌にも効果があります。昆布茶ダイエットは健康美人を作るのです。

昆布茶ダイエットの立役者として最後に紹介するのは、カルシウムです。カルシウムには骨を丈夫にする働きや、イライラを抑える働きがあるのはよく知られていることですが、脂肪の吸収抑制効果もあるのです。脂肪が吸収される際には胆汁酸と結合するのですが、カルシウムは先回りしてこの胆汁酸と結合してしまうので、脂肪と胆汁酸の結合を妨害することになり、脂肪の吸収を抑えてしまいます。

昆布茶ダイエットの効果をもう一度整理します。昆布茶に含まれるフコキサンチンやヨウ素が脂肪を燃焼させ、食物繊維やフコイダン、カルシウムは脂肪吸収を抑制して脂肪の付きにくい体にし、カリウムが体内の余分な水分を排出し、食物繊維は便秘を解消する、昆布茶ダイエットには何重もの効果があります。その上、美肌や健康の維持にも役立ちます。昆布茶ダイエットは手軽なのにとても大きな効果が期待されるダイエット法です。

昆布茶に乾燥した梅肉を加えたものが梅昆布茶です。昆布の旨味にほのかな酸味が加わって大変美味しい飲み物ですが、昆布茶ダイエットに使う昆布茶を梅昆布茶にすると、さらに嬉しい効果が得られます。梅昆布茶には酸味成分であるクエン酸が含まれます。身体が疲れると、体内に乳酸がたまった状態になりますが、クエン酸はこの乳酸を分解して新陳代謝を助ける働きがあります。疲労回復には梅昆布茶のクエン酸が効くのです。

クエン酸は、細胞内のミトコンドリアでエネルギーを作り出す「クエン酸回路（TCAサイクル）」を活性化して体内の代謝を促進します。乳酸がたまって疲労した筋肉を回復するのには、昆布茶の選び方を梅昆布茶にするといいのです。

クエン酸には、新陳代謝を活発にして肌をきれいにする働きもあります。クエン酸は身体の細胞を正常に働かせて、古くなった角質をきれいに剥がしてお肌のサイクルを正常化してくれるので、肌や髪を美しくしてくれます。梅昆布茶での昆布茶ダイエットはより美容効果が高まります。

また、クエン酸には血液をサラサラにして血行をよくしてくれる働きもあります。これによって痩せやすい体を作ります。昆布茶ダイエットでは温かい昆布茶を飲むという飲み方をしますので、より血行もよくなることでしょう。血行が良くなれば冷え性の改善にもつながります。

こんなに魅力的な昆布茶ダイエットですが、どんなやり方・飲み方をすればよいのでしょうか。実は簡単すぎるほど簡単なのです。飲み方は、1日に2～3杯の昆布茶を飲む、それだけです。お湯を注いで作る昆布茶ですから、注意点とすれば、急いで飲んで火傷したりしないよう、ゆっくり味わうという飲み方をしていただくことです。昆布茶の選び方はこの後紹介します。

昆布茶ダイエットを成功させるには、昆布茶を飲むだけでなく、有酸素運動を取り入れると更に効果が高まります。ランニングやウォーキングといった有酸素運動を組み込むことで、脂肪燃焼効果がより高まります。なにより、体を動かすことはとても気持ちのいいものです。積極的に有酸素運動を取り入れましょう。

昆布茶には豊富な栄養成分が含まれているため、どんどん飲みたいところですが、飲み方には注意点があります。市販の昆布茶には味をよくするために塩分もかなり含まれているので、昆布茶を飲みすぎると塩分の過剰摂取となってしまう可能性があります。1日に2～3杯にしておきましょう。

いろいろな昆布茶があるので、選び方がわからない、という方もいるかもしれません。選び方の注意点としては、まず、昆布茶ダイエットを続けるために、飽きないフレーバーのものを選ぶことです。昆布茶には顆粒タイプと角切りタイプがありますが、どちらのタイプでも構いません。また続けるためには費用も大切な要素です。自分自身の生活スタイルや好みに合った昆布茶の選び方をしてみてください。

昆布茶ダイエットはとても手軽で多くの効果が期待されるダイエット法であることを紹介しました。昆布茶を飲むだけのやり方で、脂肪を燃やし、疲労回復や、美容や健康の維持にも役立ってくれる昆布茶ダイエットで、健康に美しく過ごしましょう。