ウニクレソンは広島の新名物？「ワカコ酒」でも話題の人気料理の作り方は？

広島で新しい名物になりつつある「ウニクレソン」を知っていますか？広島市内のお好み焼き屋さんや鉄板焼のお店でサイドメニューにあるというこのウニクレソンが、広島の新しい名物料理になっているそうです。海の幸のウニと、山の澄んだ水辺で育つクレソンとの相性は一体どのようなものなのでしょうか？また、ウニクレソンで検索すると必ず出てくるキーワード「ワカコ酒」についても詳しく紹介していきます。

ウニクレソンは、その名の通り、ウニとクレソンがメインのメニューです。鉄板にバターを落とし、クレソンとウニ一折を豪快に炒めます。そこに醤油をひとまわしかけ、同じく鉄板で焼いた香ばしいバゲットとレモンスライスを乗せれば完成です。シンプルなメニューですが、ウニの濃厚な味わいとクレソンのシャキシャキ感が癖になる人気のメニューです。今、このウニクレソンが広島の新名物としてジワジワ人気を集めています。

この人気の火付け役となったのが、「ワカコ酒」という漫画です。インターネットなどでウニクレソンと検索すると、検索候補にワカコ酒というキーワードが出てきます。そんなワカコ酒の中ではウニクレソンはどのような扱いなのでしょうか？そしてワカコ酒とは一体どのような漫画なのかを調査しました。また、ウニクレソンを自宅で楽しむための簡単な作り方なども紹介します。

ウニクレソンは、元々、広島にある「中ちゃん」という鉄板焼のお店が考案したメニューだそうです。その後、中ちゃんでウニクレソンを食べたお客さんから「ウニクレソンがおいしい！」という口コミが広がりを見せ、多くの広島の鉄板焼のお店やお好み焼きのお店で提供されるようになりました。今では、広島だけでなく、新しい広島の名物として東京や大阪などで食べられるお店が増えてきています。

ウニクレソンに使われているウニもクレソンも、実のところは広島の特産物ではありません。ウニクレソンは広島の鉄板焼き屋で生まれたアイデアメニューです。しかし、そのおいしさから、広島一帯からブームがじわじわと広がりを見せ、今では全国に徐々に浸透しつつある広島の新しい名物メニューになりました。そしてそのウニクレソンを現在の人気メニューに押し上げた陰には、漫画「ワカコ酒」がありました。

「ワカコ酒」は、月刊ゼノンで連載されている新久千映の漫画です。主人公のOL・ワカコの独り呑みの様子を描いた漫画で、アニメ化やドラマ化もされています。ワカコ酒に毎回登場するのがおいしそうなおつまみとそれに合わせたお酒です。お酒を飲んだ時のワカコの「ぷしゅー」という感嘆の言葉にハマるという人が続出のお酒好きにおすすめの漫画です。近年では、韓国でもリメイクドラマが製作されるという人気漫画です。

ワカコ酒の舞台は基本的に飲み屋さんのカウンターで、登場人物も主人公ワカコのみです。一人で淡々と飲むワカコに姿と、おつまみを楽しそうにお酒とともに味わう姿に共感する声が女性の中から多く挙がっています。また、おつまみの描写やその味わいの解説も絶妙で、読むだけでお酒が飲みたくなる漫画だと連載当初から話題となっていました。1話完結のショートストーリーなので、気軽に読めるのでおすすめです。

ウニクレソンが登場するのが、ワカコ酒のコミックス4巻です。主人公のワカコが立ち寄った鉄板焼き屋で「密かに広島名物になりつつあるやつだ」と言いながらウニクレソンを堪能しています。ワカコ酒のこちらの回でウニクレソンに合わせていたお酒はビールでした。

ワカコ酒の作中では、「珍しいものの寄せ集めかと思いきや、脳の奥底に持っていたおいしさのピースがピッタリハマる！」と大絶賛でした。このウニクレソンはアニメ版やドラマ版のワカコ酒でも紹介され、ウニクレソンといえばワカコ酒のイメージが強くなりました。漫画の中で、主人公のワカコは、「今度、みんなに教えてあげよう」と最後につぶやいていました。思わず人にすすめたくなる味がウニクレソンの魅力の一つです。

ちなみに、このワカコ酒のウニクレソンの回のモチーフになっているのが、ウニクレソンの発祥のお店の中ちゃんのウニクレソンです。この回の反響が大きく、広島の鉄板焼やお好み焼きのお店では、今も多くのウニクレソンを求めるお客さんでにぎわっています。

このウニクレソンは自宅でも簡単に再現することができます。おいしいウニクレソンを作るコツは良い素材を使うことです。新鮮なウニが手に入ったときなどに、クレソンとバゲットを用意して、ぜひウニクレソンにチャレンジしてみましょう！

ウニクレソンの作り方はシンプルです。材料はウニ1折、クレソン2束、バター20g、醤油小さじ1、バゲット4枚、レモンスライス1～２枚（お好みで）です。まずはバター10gをバゲットに塗って置き、フライパンかトースターで表面がカリッとするまで焼きます。バゲットを温めている間に、別のフライパンに残りのバター10gを入れ、バターが溶けたらクレソンを入れ、さっと炒めます。

その上にウニを豪快に1折入れ、さっと混ぜ合わせ、仕上げに醤油をかけます。器に盛ってバゲットとレモンを乗せたらウニクレソンの完成です。レモンを絞って食べると、さわやかさの中にバター醤油の香ばしい味わいと、ウニとクレソンの深い味わいが合わさり、悶絶もののおいしさです。とろけたウニとバターのソースをバゲットにつけて食べるのもおすすめです。

ウニクレソンだけでも十分においしいですが、ウニクレソンをベースにしたアレンジメニューを紹介します。基本はウニクレソンの作り方に＋αで簡単につくることができます。どれも作り方はとっても簡単でささっと作れるので、ぜひ試してみてください。

自宅でも簡単にできるウニクレソンのアレンジメニューのウニクレソンのパスタはボリューム満点でお酒が飲めない人にもおすすめです。作り方は簡単で、基本のウニクレソンにゆでたパスタを合わせるだけです。仕上げにレモン汁を絞って食べましょう。お好みで粉チーズを加えてもコクがアップしておいしいです。広島で人気のレモン味のピリ辛調味料の「レモスコ」を振りかけて食べるのもおすすめです。

さらにアレンジとして、生クリームを加えてウニクレソンクリームパスタにする作り方もおすすめです。もともとクリームパスタとウニの相性は抜群なうえ、クレソンを加えて彩りとさわやかさがプラスされ、一層おいしいパスタに仕上がります。仕上げには粗目の黒コショウをふりかけていただきます。こちらはビールよりも白ワインに合うメニューになっています。パスタはお好みでペンネにしてもおいしいです。

ウニクレソンとご飯の相性も抜群です。チーズ風味のクリーム系リゾットと合わせて、ウニクレソンリゾットもおいしいです。作り方は簡単で今回は生米からではなく、炊いたご飯で作ります。鍋に牛乳または生クリームと顆粒コンソメを入れ、お好みで粉チーズを入れ、炊いたご飯と合わせます。よく混ぜ合わせてから、最初にクレソンの茎部分を入れ、1分後に葉の部分を入れます。

全体を混ぜ合わせ、塩コショウで味を調えてお皿に盛りつけます。最後にウニを添えて完成です。このとき、ウニをリゾットに混ぜてもいいですが、ずべて混ぜ合わせてしまうと味が単調になってしまいます。後添えの方がウニの粒感とクレソンのシャキシャキ感が味わえるのでおすすめです。

ウニクレソンで検索すると、同時に「ウニホーレン」という名前を目にすることがあります。これは、ウニクレソンのクレソンをホウレンソウに変えたメニューです。作り方はウニクレソンと同じですが、クレソンに比べて独特の苦みが少なく、甘みがあっておいしいと、ウニクレソンと人気を二分するメニューになっています。

こちらも、広島市内の多くのお好み焼き店や鉄板焼のお店で味わうことができます。ウニクレソンもおいしいですが、こちらのウニホーレンも絶品です。広島に行った際には、ぜひ人気のウニクレソンとウニホーレンの食べ比べをしてみてください！

広島では、いまや多くのお店でウニクレソンが食べられます。鉄板焼やお好み焼きのお店を中心に、居酒屋などでもウニクレソンやウニホーレンが食べられます。広島で人気のウニクレソンが食べられるお店をピックアップしました。広島に行った際には、様々なウニクレソンを食べ比べてみてください！

知る人ぞ知るウニクレソン発祥のお店がこちらの中ちゃんです。広島市中区にある鉄板焼のお店で、渋い見た目のお店ながらも、レストラン顔負けのおしゃれメニューが提供されるそうです。ウニクレソン以外のおすすめは海鮮のバター焼きなどです。また、お好み焼きや煮込み、さらには中華など、様々なメニューが楽しめるお店です。

ちょっぴり隠れ家的なおしゃれカジュアル鉄板焼のお店でもウニクレソンが味わえます。広島の中心部にある銀山町駅から徒歩1分のところにあるこちらのお店は、コースメニューも豊富です。数あるメニューの中で名物のzaza焼きというお好み焼きと明石焼きを合わせたような食感のメニューが人気なのだそう。ウニクレソンは一品メニューの中からオーダー可能なので、コースにプラスするのもおすすめです！

中目黒にある炭火焼MARUは、女性1人でも気軽に入ることのできるおしゃれな焼き鳥屋さんです。名物は親子丼で、連日多くの人が訪れています。こちらのウニクレソンはサクサクのバゲットと一緒に食べるのがおすすめなのだそう。たっぷりと乗った海苔の風味がおいしいと、こちらも人気メニューとなっています。

広島府中市のアンテナショップNEKIは、本格的な広島名物料理が味わえます。お好み焼きはもちろん、牡蠣、ひろしまハーブ鶏を使用した定食メニューも充実しています。そして広島新名物ウニクレソンももちろんあります。作り方も中ちゃんと同様、バターとクレソン、ウニを炒めてから、バゲットとレモンスライスをのせていただきます。本格的な広島の味を東京で味わうなら、こちらで決まりです！

広島で有名なお好み焼き店ののれん分けのお店がこちらの経堂にある「八昌」です。お好み焼きが絶品のこちらのお店は、ミシュラン2015にも掲載されたほどです。こちらのお店でもウニクレソンが味わえます。しかしこちらは定番メニューではなく、日替わりで登場するメニューだそうなので、見かけたらぜひオーダーしてみましょう。ウニクレソン以外には、トンペーという卵と豚肉の重ね焼きが人気があるそうです。

大阪にもウニクレソンが食べられるお店があります。東淀川駅のすくそばにある焼鳥店「とみおか」では、サイドメニューにウニクレソンがあります。とろけるようなウニとしゃきっとしたクレソンは焼き鳥の間のおつまみにぴったりです！ビールを片手に焼き鳥を食べながら、ウニクレソンを堪能してみてはいかがでしょうか？

広島で人気のウニクレソンですが、すでに広島の新しい名物として定着しつつあります。すでに多くのお好み焼き店や鉄板焼き店、居酒屋などでウニクレソンが味わえます。広島に行ったら、お好み焼きと牡蠣とウニクレソンはもはや必食のメニューとなっています。広島に行った際には、ぜひいろいろなお店のウニクレソンを食べ比べてみましょう。

また、ワカコ酒の漫画もおいしいもの好き＆お酒好きの方にはおすすめです！ウニクレソンの人気の火付け役の一端を担った、ワカコ酒のウニクレソン登場回を読んでからウニクレソンを味わうと、さらに味わい深くなること間違いなしです！また、ウニクレソンは作り方もとっても簡単なので、漫画片手に自宅でウニクレソン＆ビールもおすすめです。

広島の新名物のウニクレソン。そしてその派生メニューのウニホーレンも併せて広島の人気の新名物になっています。広島に行った際には、ぜひ新名物を味わってみましょう！また、東京や大阪でもウニクレソンが食べられるお店が増えてきました。ワカコ酒同様、一度食べると人に教えたくなる味なので、ぜひ家族や友人とウニクレソンを堪能してみてください。