コリアンダーの代用品は？代わりになるスパイスやハーブを徹底紹介

コリアンダーは、エスニック料理などでよく使用されるスパイスです。独特の香りと風味が特徴で、料理の美味しさを引き立ててくれます。いざ料理を始めようとしたときに、コリアンダーがないときもあるでしょう。

本記事では、コリアンダーの代用品になるものを、厳選して紹介します。代用品の特徴やどのような料理に合うのかなども、詳しく解説します。コリアンダーがなくても、美味しい料理を仕上げるための参考にしてください。

コリアンダーはセリ科のハーブです。葉の部分はパクチーと呼ばれており、多くの人に知られているでしょう。種子の部分は、スパイスとして料理に使用され、柑橘系の優しい香りが特徴です。

コリアンダーの葉と種子の部分では、香りも風味も異なります。レシピにコリアンダーリーフと表記されている場合は、パクチーのことを指します。また、コリアンダーシード（パウダー）と表記されていれば、スパイスのことです。

したがって、コリアンダーの代用品は、ハーブのパクチーと種子のスパイスのどちらかによって、選び方が違います。

スパイスとして使用する場合は、カレーやタンドリーチキン、スープなどです。コリアンダー独特の柑橘系の甘い香りを活かして、ケーキやクッキーなどのスイーツに入れることもあります。

また、ハーブとして使用する場合は、サラダやスープ、麺類にトッピングするなど、幅広い料理で楽しめます。アジアン料理にたっぷり乗せて、独特の香りと風味を堪能するパクチー好きの人も多いです。

コリアンダーは、体内に蓄積された毒素を、排出する効果があります。また、抗菌作用や防腐作用もあり、薬用ハーブとしても人気です。

他にも、血液をサラサラにしたり、コレステロール値をさげたりする効能もあります。そのため、心筋梗塞や動脈硬化防止の効果にもつながるでしょう。

クミンはセリ科の植物で、種子の部分をスパイスに使用します。渋みのある独特な香りが特徴で、肉の臭み消しにも向いており、羊肉との相性も良いです。カレーなどの料理だけでなく、食材の旨味や甘みを引き出してくれます。

ほとんどのエスニック料理で、コリアンダーの代用として役に立つでしょう。クミンだけでは物足りなく感じたら、他のスパイスと併用するのもおすすめです。

カルダモンは、しょうが科の植物の種子が原料であるスパイスです。コリアンダーに似た柑橘系の爽やかな香りと、スパイシーさがあります。また、苦みのある風味もよく似ており、コリアンダーの代用品におすすめです。

インド料理やカレー、野菜料理との相性も良く、臭み消しとしても活躍します。焼き菓子などのスイーツにも適しており、幅広い料理に活用できるでしょう。

ナツメグは、ハンバーグで肉の臭い消しにもよく使われている、人気のスパイスです。素材の旨味を引き出す効果があり、コリアンダーの代用にすることもできます。

また、加熱すると独特の苦みが消えて、甘みが増してくるのが特徴です。辛味がないため、スパイスの風味をつけたいけれど辛いのが苦手な人に、おすすめの代用品です。

カレー粉には、さまざまなスパイスの香りが含まれており、料理の味に深みが出ます。カレー粉の種類によって、使用されているスパイスが異なるため、仕上がりの風味や香りも変わります。

お好みのカレー粉を常備しておくと、コリアンダーがないときに代用できて便利です。ほど良くスパイシーな味わいにしたいときに、カレー粉の代用がおすすめです。

ガラムマサラはカレーによく使われる、インドのミックススパイスです。カルダモンやチリペッパー、シナモンなど、さまざまなスパイスが入っています。

料理に深みの出る香りづけができるため、エスニック風に仕上げたいときにピッタリです。また、ガラムマサラには、コリアンダーも含まれていることが多いため、代用としても適しています。

鮮やかな赤色をしたパプリカパウダーは、赤いパプリカを乾燥させてパウダー状にしたものです。発祥地であるハンガリーでは、料理の仕上げによく使われています。

ほのかな甘みと苦みのある味わいで、コリアンダーの代用品にも適しています。辛味はほとんどないため、辛いものが苦手な人や、ほのかに香りづけをしたいときにおすすめです。

バジルはイタリアンによく使用される、トマトと相性の良いハーブです。実はエスニック料理とも相性が良く、幅広い用途で対応できます。爽やかな風味が特徴で、コリアンダーの代用品にもおすすめです。

また、バジルは生で使うとさらに香りが引き立つため、サラダやスープなどのトッピングに使用しても良いでしょう。肉や魚類の臭い消しにも役立ち、口の中をさっぱりさせてくれます。

パセリは料理の付け合わせとしてお馴染みの野菜です。清々しい香りとほのかな苦みが特徴で、コリアンダーの代用にもピッタリ合います。

パセリはさまざまな料理と相性が良く、幅広く活用できるのが魅力です。パセリを選ぶときのポイントは、濃い緑色で香り高いものが新鮮です。乾燥したパセリの場合は、スパイスとして代用することもできます。

三つ葉はお吸い物など、和食に使用することが多い野菜です。クセのない爽やかな香りを持ち、コリアンダーの代用品としても使用できます。コリアンダーと見た目もよく似ているため、料理の見栄えも変わりなく仕上がるでしょう。

三つ葉を入れると、高級感のある香りを楽しめて、料理の素材の味も引き立ちます。コリアンダーは中華料理にもよく使用されており、三つ葉で代用するのもおすすめです。

ネギは日本料理に欠かせない野菜で、大変人気があります。コリアンダーがないときは、ネギを薬味として代用することも可能です。仕上げに刻んだネギを散らせば、爽やかな香りが加わり、料理の美味しさを引き立ててくれます。

また、ネギは入手しやすく使い勝手が良いため、常備野菜としておくと便利です。また、代用する場合は、ネギの白い部分より青い部分の方がおすすめです。

セロリは特有の香りを持ち、料理にさっぱりとした風味をつけることができます。また、肉や魚類の臭い消しにも役立ちます。コリアンダーリーフの香りとも似ているため、代用品することも可能です。

エスニック料理との相性が良く、料理そのものの風味を残したまま、美味しく仕上げることができます。セロリの葉が入手できない場合は、茎の部分を使用しても良いです。

【材料】（3～4人分）

• 鶏もも肉：1枚
• 鶏むね肉：1枚
• パセリ：適量
• レモンのくし切り：適量

• にんにくと生姜のすりおろし：各1かけ
• トマトケチャップ：大さじ3
• カレー粉：大さじ1
• オリーブオイル：大さじ2
• ヨーグルト：大さじ4
• 塩：小さじ2/3

1. 鶏肉は1枚を4等分に切ります。
2. むね肉はフォークを数ヶ所刺して穴を開け、包丁の背で全体をたたきます。
3. 全体に塩を振ってよくなじませます。
4. ボウルに3の鶏肉を入れて、マリネ液の材料を加えます。
5. 手でもみ込み、15分ほど置いておきます。
6. フライパンにオリーブオイルを少々入れて、鶏肉の皮目を下にして並べます。
7. 残ったマリネ液は鶏肉に塗り、中火で焼きます。
8. 皮目にこんがりと焼き色が付いたら裏返し、蓋をして弱火で3～4分焼きます。
9. 蓋を取り中火にして軽く煮詰め、鶏肉の両面にマリネ液を絡めます。
10. 器に盛って、パセリとレモンを添えたら完成です。

鶏のもも肉とむね肉を使った、タンドリーチキンのおすすめレシピです。コリアンダースパイスの代用品として、カレー粉を使っています。子供が食べるときは、カレー粉の量を加減してください。

鶏肉をカットするときは、火の通りが均一になるように、肉の厚みを揃えましょう。また、2種類揃わなければ、もも肉あるいはむね肉だけでも良いです。白ご飯がすすみ、ビールにもよく合う一品です。

ヤムウンセンは、香味野菜を使用したタイ風の春雨サラダのことです。酸味が効いてさっぱりとしており、食欲がないときでも、食べやすい味わいです。コリアンダーリーフ（パクチー）がないときは、生のバジルで代用できます。

バジルは手で細かくちぎって入れると、調味料と馴染みやすいです。また、ナンプラーに塩気があるため、味付けに塩を使っていません。味見をしながらお好みで調整してください。

シナモンをベースにさまざまなスパイスを入れて、香り良く仕上げました。コリアンダーがなくても、家にあるスパイスで簡単に作ることができます。

重曹の代わりにベーキングパウダーを使ってもOKです。歯触りの良い食感が好みの場合は、重曹のほうがおすすめです。レシピ以外のスパイスを加えて、オリジナルのクッキーを作るのも楽しいでしょう。

コリアンダーが手元にない場合でも、家にあるスパイスやハーブ、野菜などで代用することが可能です。また、スパイスとして使用する場合とハーブとして使用する場合で、代用品の選び方も異なります。

1種類だけでなく、いくつかの代用品を組み合わせても良いでしょう。コリアンダーの代用品を使って、自分好みの美味しい料理を作ってみてください。