チーズナンのカロリーは？一緒に食べるカレーのカロリーもチェック！

モチモチとした食感が人気のナンは、カレーと相性抜群の料理です。特にチーズをたっぷり入れたチーズナンは女性からの人気が高く、いまやインド系レストランの定番メニューのひとつにもなっています。

本記事ではチーズナンに焦点を当て、カロリーやダイエット中の食べ方などをまとめました。インドカレーのカロリーについても触れているので、カレー好きの方はぜひ参考にしてください。

バターチキンカレーやキーマカレーなどインドのカレーにはさまざまな種類があります。そのどれに合わせても美味しく食べられるのが、チーズを包み込んだチーズナンです。まずは、チーズナンの特徴や気になるカロリーなどを紹介します。チーズナンを食べたことのない方も、ぜひチェックしてみてください。

ナンとは、小麦粉、塩、水、酵母から作られる平たいパンのことです。発酵させた生地をヘラ型に伸ばし、タンドール釜の内側にはりつけて焼くことから、日本ではしずくのような形をしたナンをよく目にします。このプレーンナンの派生として普及し始めたのがチーズナンです。チーズナンの特徴は、しずく型ではなく丸型をしていることです。

これはチーズが包みやすいように成形されているからで、プレーンナンと同様にタンドール釜で焼いて提供されます。チーズナンに包むチーズはパニール（インドのチーズ）ではなく、ヨーロッパ式のとろけるタイプのチーズです。レストランでは、チーズナンをそのまま、もしくは4つ切りなどにカットした状態で出すのが一般的です。

基本的なチーズナンのカロリーは、1枚（142.3g）あたり444kcalです。もともとチーズナンは小麦粉を原料とするうえ砂糖を使うことも多く、糖質量も69.13gと高めの傾向にあります。チーズナンに含まれるタンパク質は13.72g、脂質量は9.73gで、チーズをたっぷり使うだけに脂質も高めです。

お店によってもチーズナンの大きさやチーズの量は変わりますが、より大きい、かつチーズがたくさん入ったチーズナンはそれだけカロリーが高くなります。

また最近でははちみつがけのチーズナンなども人気があります。甘じょっぱい味わいで評判が高いものの、はちみつがかかっている分高カロリーです。ダイエット中はできるだけ控えた方がよいでしょう。

小麦粉を主原料とするプレーンナンのカロリーは、1枚（100g）あたり262kcalです。チーズナンと比較してもカロリーは半分ほどで、糖質も45.6gと低めです。

その他を見ると、タンパク質は10.3g、脂質は3.4gとなり、チーズナンに比べて全ての数値が低いことがわかります。カロリーが気になる方、ダイエット中の方は、チーズナンよりプレーンナンを選ぶ方がよさそうです。

お店へ行くと、ご飯とナンのどちらを選ぶか迷うこともあるでしょう。一食あたりのご飯（200g）のカロリーは、336kcalとプレーンナンよりも高めです。糖質量も73.6gと高いため、糖質制限中の方はご飯よりもナンをチョイスした方がよいかもしれません。

またご飯は柔らかく、噛む回数が少ないので、満腹感を感じにくいという特徴があります。モチモチとして歯ごたえのあるナンは、食べているという実感が得やすいのもメリットです。

プレーンナンより高カロリーだとわかっていても、チーズナンが食べたいという方は少なくないでしょう。そこで、ダイエット中にチーズナンを食べるときのポイントを3つ紹介します。美味しいチーズナンを食べつつ、ダイエットに役立ててみてください。

ダイエット中の食事において重要視されるのが食べる順番です。もっとも太りにくいといわれる食べ方がベジファースト、つまり野菜を先に食べるというものです。特に食物繊維が豊富な野菜は、あとに食べる料理の消化、吸収を穏やかにする働きが期待できます。

可能であれば、おひたしやノンオイルのサラダなどを事前に食べるとよいでしょう。ヘルシーで食物繊維が多い海藻を使ったサラダもおすすめです。

外食で野菜が食べられないという時には、寒天ゼリーなどを先に食べておくのもひとつの手です。寒天には水溶性食物繊維が多く含まれています。コレステロールを下げる効果もあるため、ダイエット中は積極的に取り入れることをおすすめします。

ダイエット中は、どんな種類のカレーを選ぶかもポイントとなります。チーズナンと合わせて選びたいのが、あっさりとしたシンプルな具材のカレーです。玉ねぎと牛肉などを炒めただけのもの、生クリームなどの乳製品を使っていないものなどがよいでしょう。

インドカレーは日本で食べられる英国風カレーよりも全般的に低カロリーです。これらのポイントをおさえてカレーを選べば、カロリーをぐんとおさえることができるでしょう。ただし、糖質制限中の方はカレーに含まれる糖質にも注意してください。じゃがいもや人参など糖質の多い野菜を使ったカレーは、避けた方が無難です。

ダイエット中にチーズナンを食べる際は、スパイスを多く含むカレーを合わせることも重要です。カレーのスパイスと知られるクミンや唐辛子、生姜には、体を温めてエネルギーの消費を高める働きが期待できます。またターメリックやにんにくには、コレステロール値を下げて中性脂肪を減らす効果もあります。

脂質の多いチーズナンを注文する時は、発汗作用のあるシナモンを含むカレーもおすすめです。シナモンは善玉コレステロールをそのままに、悪玉コレステロールを下げる働きがあるといわれます。自宅でチーズナンを作る時も、シナモンを使ったカレーを組み合わせるとよいでしょう。

最後に、インドカレーのカロリーを種類別に紹介します。ダイエット中にチーズナンを食べる際は、カレーの種類にも気をつけましょう。合わせるカレーによっては、せっかくのダイエット効果がなくなってしまうこともあります。ここでは日本でよく食べられるカレーをピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。

日本で一大ブームとなったバターチキンカレーは、その名の通りバターと鶏肉を使ったカレーです。生クリームもたっぷりと使うため、一食分のカロリーは486kcalにもなります。

一般的なカレーと比べて脂質も多く、チーズナンと合わせるのはあまりおすすめできません。ダイエット中にバターチキンカレーが食べたくなった場合は、プレーンナンをチョイスした方がよいでしょう。

マサラとは複数の香辛料を組み合わせたスパイスのことで、チキンマサラはスパイスをブレンドして作ったカレーのことを指します。市販のチキンマサラは、一食分（160g）あたり217kcalと意外とヘルシーです。しかし、ココナッツミルクを使ったものはカロリー、糖質ともに高くなるので注意が必要です。

キーマカレーは、ひき肉で作るお肉のカレーです。インドでは鶏肉や羊、ヤギなどのひき肉を使うことが多く、日本では家庭料理のひとつにもなっています。一般的なキーマカレーのカロリーは、一食分（200g）あたり345kcalです。自宅でヘルシーに作りたい時は、鶏むねひき肉を使用するとよいでしょう。

最近日本でも人気となっているのが、豆を使ったダールカレーです。ダールはヒンディー語で豆類の意味があり、ダールカレーはひきわりにした豆を使ったカレーをいいます。ひよこ豆が使われることが多く、一食分（180g）あたり187kcalとどのカレーよりもヘルシーです。

ひよこ豆は大豆よりも食物繊維が豊富でイソフラボンも含有しています。チーズナンと合わせるのはもちろん、ダイエット中の栄養不足の解消にもおすすめです。

チーズナンのカロリーについて紹介しました。日本には愛知県に店舗を構える「スバカマナ」をはじめとし、各地にさまざまなインド料理店があります。お店ごとに提供されるチーズナンも異なるため、いろいろな場所へ足を運んでみるとよいでしょう。

ダイエットに大敵のチーズナンですが、食べ方や選ぶカレーによって太る可能性を減らすことは可能です。ぜひダイエット中も、美味しいチーズナンを味わってみてください。