リーキ(ポロネギ)はネギより栄養豊富？代用品やレシピを調査！

ネギにそっくりな見た目をした「リーキ」という野菜を知っていますか？日本で見かけることの少ないリーキですが、海外ではさまざまな食べ方で親しまれています。

ここではリーキの特徴や栄養成分、効果効能について詳しく紹介しています。ネギとの違いや代用品、おすすめの食べ方レシピもあるので、ぜひ参考にしてください。

まず、リーキの特徴や味わい、旬の時期について紹介していきます。海外では有名なリーキですが、日本で購入する場合どのくらいの価格で購入できるのでしょうか？料理好きの方は必見です。

「リーキ」は、ネギを太くしたような見た目が特徴の野菜です。イタリアではリーキをポッロという名前で呼ぶことから、日本では「ポロネギ」という名でも親しまれています。

下仁田ネギのように茎が太く、葉は普通のネギよりも平たくV字型になっているのが特徴です。ネギにそっくりですが、葉の部分に注目すると見分けやすいでしょう。

リーキは、加熱するとねっとりとしていて甘みが出るという特徴があります。普通のネギよりも香りや味がマイルドなので、どんな料理とも相性が良く、ポタージュスープやグラタンなどさまざまな食べ方が可能です。

さっと茹でると適度な歯ざわりが残るため、サラダや和え物にしても美味しく仕上がります。優しい味わいのリーキは、ネギが苦手な方でも食べられるほど美味しい野菜として人気があります。

リーキは地中海沿岸が原産の野菜で、ネギと同じネギ属に分類されます。日本での生産は限られており、静岡県や長野県でわずかに作られるのみとなっています。

冬が旬の野菜ですが、なかなかスーパーに出回ることはありません。手に入るリーキのうち、そのほとんどがヨーロッパやオセアニア産のものとなります。

リーキを手に入れようとすると、百貨店や輸入食材を取り扱うスーパーまで足を運ぶ必要があります。気になる価格帯ですが、大体1本あたり数百円～千円が目安です。通販でも販売されているため、気になる方は一度購入してみることをおすすめします。

続いてリーキ（ポロネギ）とネギの違いについて見ていきましょう。よく似ていると言われるリーキとポロネギですが、果たして味や見た目にどのような違いがあるのでしょうか？

リーキ（ポロネギ）もネギも、茎は白く葉は緑色をしています。しかしリーキの茎はネギよりも倍ほど太く、葉はV字型で平らになっているという違いがあります。また茎が太いためリーキの方が重く、葉はネギより堅いのも2つの違いです。

ネギは独特の刺激臭があり、加熱調理のほか香味野菜として頻繁に使われています。一方、リーキはネギよりも香りや味がまろやかで、刺激がそれほど強くありません。茎の太いリーキは、さっと加熱しても煮崩れしにくいため、加熱調理によく利用されます。

ここからは、リーキ（ポロネギ）の栄養成分と効果効能について紹介します。ネギに似ているリーキですが、その栄養成分にはどのようなものがあるのでしょうか？リーキには、女性に多い悩みを解消してくれる効果効能が期待できるようです。日頃、女性特有の悩みを抱えている方は必見です。

リーキには、貧血を緩和させる栄養成分「葉酸」が多く含まれています。赤血球を作り出したり細胞の生まれ変わりをサポートする葉酸は、妊婦や妊娠を望む女性にも欠かせない栄養成分です。もともと貧血気味の方は、予防対策としてリーキを食べるのもおすすめです。

生理前に起こる体や心の不調のことを「PMS（月経前症候群）」と呼びます。これはホルモンバランスが崩れることによって起こる症状で、リーキに含まれる栄養素「ビタミンB6」にはPMSを緩和させる効果効能が期待できます。

また、葉酸にもPMSを和らげたり更年期症状を改善させる働きがあると言われています。生理痛も抑えてくれるため、リーキは女性の強い味方と言えるでしょう。

リーキには「ビタミンC」が豊富に含まれています。抗酸化ビタミンとも呼ばれるビタミンCは、体の老化やサビを防ぐアンチエイジング効果が期待できる栄養成分です。

紫外線による色素沈着を防いでくれる働きがあるため、シミやそばかすを予防する効能も期待できます。他にもビタミンCには、免疫力アップや骨粗鬆症の予防、自律神経の安定などの効果があると言われています。

ビタミンB6には、PMSの緩和以外に皮膚や粘膜の健康を保つ働きもあります。ビタミンB6が不足するとニキビや吹き出物といった肌トラブルの原因になることもあるため、肌荒れの悩みがある方にもリーキに含まれるビタミンB6は効果的だと考えられます。

日本では見かけることの少ないリーキですが、他の食材で代用することはできるのでしょうか？代用する際のおすすめ食材について詳しく調査しました。

リーキを日本で生産しているのは静岡県や長野県のわずかな場所に限られます。そのため、他の地域でリーキを購入しようとすると通販や百貨店などを利用するほかありません。手に入りにくいうえ高価なため、気軽に口にできる野菜とは言えないでしょう。

それでは、リーキを他の野菜で代用することは可能なのでしょうか？リーキの代用品は、白ネギや下仁田ネギ、玉ねぎなどが挙げられます。しかし、リーキのマイルドな味わいと程よい食感を再現するのは、なかなか難しいようです。

白ネギを代用品として使う場合、リーキのような食感を出すために表面を焼いてソースを塗る方法がおすすめです。そうすることで、リーキの特徴的な食感と中の甘みを表現することができるでしょう。

最後に、リーキ（ポロネギ）の食べ方とおすすめのレシピを紹介します。リーキが手に入った際は、ぜひこちらの食べ方やレシピで美味しさを味わってみてください。

リーキは、ネギのように畑で育つ野菜です。そのため、中に泥が入っていることが少なくありません。調理する前に葉の部分に包丁で切り込みを入れ、流水で中に水を入れながらしっかりと泥を落とします。洗い終えたら緑の葉の部分をカットし、根元の硬い部分も切り落とします。これで、リーキの下準備は完了です。

リーキは加熱することで甘みが引き立ちます。リーキが手に入ったら、炒め物やスープなどの煮込み料理に使ってみてください。またグラタンやパスタといった洋風の食べ方にも良く合います。さっぱり食べたいときはマリネにしても良いでしょう。

• リーキ1本
• 豚薄切り肉80g
• 油適量
• ハーブソルト適量

1. リーキは食べやすい大きさに切り、600Wの電子レンジで100gにつき2分加熱します。粗熱を取ってから豚肉を巻きつけましょう。
2. 油を熱したフライパンに、1の巻き終わりを下にして入れ、焼いていきます。ハーブソルトで調味し、全体に火が通ったらレシピの完成です。

• リーキ200g
• あさり350g
• 玉ねぎ100g
• 人参5cm
• ベーコン2枚
• 小麦粉大さじ2
• バター20g
• 水400ml
• あさりの茹で汁200ml
• 牛乳200ml
• 塩こしょう少々
• パセリ少々

1. あさりは砂抜きをし、鍋に水と一緒に入れて火にかけます。口が開いたら火を止めて茹で汁を濾します。あさりは殻を外しておきましょう。
2. リーキは白い部分を1.5cm幅に、緑の部分はざく切りにします。玉ねぎと人参はさいの目切り、ベーコンは1cm角に切ります。
3. 鍋にバターを熱し、リーキの白い部分、玉ねぎ、人参、ベーコンを入れて炒めます。しんなりしたらリーキの緑の部分も加え、炒め合わせます。
4. 弱火にして小麦粉を少しずつ加え、粉っぽさがなくなるまで炒めます。水を加えて10分煮込んだら、あさりの茹で汁、牛乳、むき身を加えます。ひと煮立ちしたところで塩こしょうを振ったらレシピの完成です。

• リーキ1本
• オリーブ油大さじ1
• Aレモン汁大さじ1/2
• A塩小さじ1/3
• A黒こしょう少々

1. リーキはぶつ切りに、Aの材料は合わせておきます。
2. フライパンにオリーブ油を熱し、リーキの白い部分を炒めます。焼き色がついたら裏返し、葉の部分も加えます。蓋をして弱火で火が通るまで5分ほど加熱します。
3. 熱々の2を1のマリネ液に浸けます。粗熱が取れたら冷蔵庫へ移し、30分ほど置いたらレシピの完成です。

リーキ（ポロネギ）は、クセが少なくマイルドな味わいで人気の野菜です。ネギによく似た見た目で、煮たり炒めたりすると甘みが増してより一層美味しく食べられます。

葉酸やビタミンB6、Cなどの栄養成分が豊富で、女性に嬉しいさまざまな効果が期待できます。日本では手に入りにくい食材ですが、手にする機会があれば、ぜひいろんな食べ方を楽しんでください。