カレーの正しい保存方法と期間は？おすすめの容器や冷凍と上手な解凍法も！

大人も子供もみんな大好きな定番メニュー・カレー！多くの人に愛されるメニューであることはもちろんのこと、料理があまり得意ではない初心者の方も、カレーなら具材を切ってルーを入れて煮込むだけという超簡単な工程で作ることができるので挑戦しやすいメニューとなっています。

みんなが大好きなメニューだからこそ、カレーはついつい作りすぎてしまいがちです。また、カレーを多めに作って保存しておけば、料理がめんどくさい日や時間がない日も解凍して食べれるので非常に便利です。そこで気になるのが、カレーの保存方法です。

食品の保存方法として一般的にあげられるのが、『常温保存』『冷凍保存』『冷蔵保存』です。カレーを保存する場合は、一体どんな保存方法がいいのでしょうか？そこで今回は、作りすぎたカレーの保存方法について調査してみました！

「一晩寝かせたカレーは美味い！」と、よく聞きますよね。そこで多くの方がしているのが、常温でカレーを一晩寝かせる方法です。実は、カレーって非常に菌が繁殖しやすい食べ物で、日持ちしにくいんです。そのため、寒い季節である冬でも基本的には常温保存しない方が良いとされています。夏や雑菌が繁殖しやすい梅雨時期にカレーを常温保存するのは更に危険が増しますので絶対にやめましょう。

基本的にはNGとされているカレーの常温保存ですが、どうしても常温保存をしたいといった場合には、朝昼晩と1日に3回、できれば4回ほど全体にしっかりと中に火が通るように加熱しましょう。その際、カレーが焦げないようにしっかり混ぜましょう。熱に耐性を持つ菌・『ウェルシュ菌』は、加熱しないと死滅しないのでカレーを常温保存しておくとどんどん繁殖していきます。

『ウェルシュ菌』の他にもまだまだ多くの腐敗を招く菌は多く含まれますが、中心部が75℃以上で1分以上加熱すれば多くの菌は死滅するといわれているので、こまめに加熱すれば良いと言われています。しかし、熱に耐性を持つ『ウェルシュ菌』も、常温保存したカレーにはいるのでカレーは100℃以上で15分以上の加熱するようにしましょう。
 

また、温め直したカレーはすぐに蓋をせずに、しばらく蓋をずらして冷めるまで置いておき、粗熱をとりましょう。加熱したカレーをすぐに蓋してしまうと、中心部分が温かいまま保存してしまうことになり、菌が繁殖しやすくなってしまいますので必ず冷やすようにしましょう。

常温保存での保存期間は、季節や温度・保存環境などによって異なるので一概には言えませんが、条件付きで1日程度とされています。食材が傷みやすかったり雑菌が繁殖しやすい梅雨や夏の時期は常温保存だと1日持たないこともあります。カレーを常温保存していた方は多いと思いますが、安全のためにも今後は常温保存を避けるようにしましょう！

菌が繁殖しやすく、日持ちしにくいカレーの保存方法は冷蔵・冷凍保存が基本です！では、カレーの冷蔵・冷凍保存方法は一体どのように行えば良いのでしょうか？また、冷凍・冷蔵保存の際におすすめの容器ってあるのでしょうか…？お次は、カレーの冷凍・冷蔵保存方法や保存期間についてしっかり学んでみましょう！

カレーの冷凍・冷蔵保存の期間についてですが、冷蔵保存が2日～3日程度、冷凍保存であれば約1ヶ月程度の期間の保存が可能となっているようです。「その日のうちに食べきれなかったけど翌日に食べる予定」だという時は冷蔵保存、「作り置きしておきたい」という時は冷凍保存をするようにしましょう。

保存期間はあくまで目安なので、なるべく早めに食べること。そして、食べる前にしっかりチェックすることが大事です。カレーがネバネバと糸を引いていたり、変なにおいや酸っぱいにおいになっていたりした場合や、カビやカレーの表面が白く変色しているなどといった場合は傷んでいる可能性が高いので食べないようにしておきましょう。
 

お次は、カレーの冷蔵保存方法について学んでいきましょう。カレーを冷蔵保存する際のおすすめ容器は、小分けできる容器やジップロックといった密閉度が高い容器を選びます。カレーの中にいる細菌は5℃～60℃の温度帯で増殖すると言われているので、今から食べる分のカレーを取ったら残りはすぐに冷やすようにします。

カレーが自然に冷めるのを待っていると、カレーや具材の表面は冷めても中は温かい状態になり、菌が繁殖しやすい環境になってしまうので注意しましょう。鍋を氷水が入った桶などに入れ、全体をかき混ぜながら冷まします。また、かき混ぜるだけでなく、うちわなどで扇ぎながらカレーを冷ますとより早く冷めすことができます。

カレーを長期保存ができる冷凍保存。そんな冷凍保存も、冷蔵保存と同じく、小分けできる容器やジップロックといった容器がおすすめです。冷凍保存も、冷蔵保存で行ったのと同じようにしっかりとカレーを冷やします。ジップロックで冷凍保存する場合はしっかりと空気を抜いて出来るだけ平らにしてから冷凍するようにしましょう。
 

また、製氷器を使ってカレーを冷凍保存する方法もおすすめです！具材を取り出して、カレーだけをスプーンなどで製氷器に移して、上からできるだけ空気が入らないようにラップしてから冷凍しましょう。ラップをせずにそのまま冷凍してしまうと、カレーの風味が逃げてしまう原因や、カレーの匂いが製氷器に移ってしまう恐れがありますので気をつけましょう。

製氷器でカレーを冷凍保存しておけば、お弁当などでちょこっと使いたい場合や、コロッケやドリア・カレーうどんのスープなどといったアレンジ料理にも便利です。また、製氷器で作られたカレーは小さいので氷の様に使う分だけ割って解凍することができるので、自然解凍の時間も短くなる点も嬉しいポイントです。

冷凍保存する際に気をつけておきたいのがジャガイモやニンジンなどといったカレーの定番具材についてです。ジャガイモやニンジンは水分が多いので冷凍には不向きな野菜であり、冷凍したジャガイモやニンジンは水分が抜けてカスカスになってしまい、野菜本来の味・食感をなくしてしまいます。そのため、ニンジンやジャガイモは冷凍する前に取り除くか潰しておきましょう。

カレーを冷凍保存する際には、基本的に、具材を除いたカレーのみを冷凍するようにすることが大事です。冷凍保存しておいたカレーを食べるタイミングに合わせてジャガイモやニンジンを茹でる、もしくは電子レンジで加熱して加えればカレーの野菜もおいしく食べられます。

冷凍保存することで長期保存が可能になるカレー。冷凍保存しておけば、いざという時にサッと出せて楽なのはもちろん、アレンジレシピにも活用できるのでおすすめです。さて、冷凍保存しておいたカレーは解凍が必須となってきますが、冷凍保存したカレーは一体どのようにして解凍すれば良いのでしょうか？お次は、冷凍保存したカレーを解凍する方法について学んでみましょう！

冷凍したカレーは基本的に自然解凍するようにします。食べる前日に冷蔵庫に入れ替えて解凍しておきましょう。その後は電子レンジで加熱するか、鍋に移して火にかけて食べることができます。ジップロックで冷凍保存しておいた場合は、そのまま湯煎にかけて解凍できるので時間がない時にも便利です。 

冷凍保存したカレーを直接電子レンジで加熱して解凍する方が多いようですが、凍ったままのカレーを直接温めると水分が抜けてカレーがパサパサになるのでおいしくなくなってしまいますので注意しましょう。冷凍保存したカレーは必ず、自然解凍または湯煎をして解凍するようにしましょう！

カレーの冷蔵・冷凍保存、解凍方法、期間、容器調査まとめのご紹介はどうでしたか？ついつい作りすぎてしまいがちなカレーですが、実は常温保存すると菌が繁殖してしまい、食中毒などの恐れが高くなるので大変危険です。カレーを保存したい場合は、必ず冷蔵もしくは冷凍保存を行うように心がけましょう！

また、カレーを冷凍・冷蔵保存を行う場合、しっかりと冷やしてから保存するようにしましょう！正しいカレーの冷蔵・冷凍保存を身につけて、衛生面にも注意しながらカレーを楽しみましょう。