圧力鍋レシピを紹介!人気の角煮や定番のカレーも簡単・時短できる!
料理上手の方に人気の圧力鍋。でも、持っていない、家にはあるけど使っていない・・という方も多いのではないでしょうか。この記事では、圧力鍋の基礎知識や時短レシピを紹介します!圧力鍋を使うと、レシピの幅が広がる他にも、沢山の嬉しいことがあります。ぜひご覧ください。
目次
圧力鍋とは?
まず、改めて圧力鍋とはどのようなものなのでしょうか。なんとなく、密封性が高い・短時間で調理できる・カレーや角煮をする鍋・・というイメージでしょうか。圧力鍋の特徴をきちんと知ると、色んなレシピへの応用が利くようになります。
圧力鍋とは、「圧力調整機構」がついた鍋のことです。鍋の中の空気や液体を外に出さないような密封された構造になっていて、鍋の中に通常の大気圧よりも大きな圧力を加えることによって、高温高圧な状態を作り、比較的短時間で美味しい料理を作ることができる、人気の調理器具です。
鍋の中を密閉空間にしてより高い圧力をかけることで、鍋の中の食材がより高温になるのですね。料理が時短でできる!とよく聞きますが、調理時間は約半分から4分の1になるといわれています。
また、「圧力鍋は爆発しそうで怖い・・」と思う方もいらっしゃるでしょう。きちんと使えば、圧力鍋は全く危険ではありません。圧力鍋のフタには「調整弁」「安全弁」というものが付いていて、鍋の圧力が高くなると、蒸気を逃がす仕組みになっています。
ただし、やはり高圧・高温になる調理器具でもあるので、使い方を間違えれば危険な可能性もあります。仕組みをしっかり理解して、安全に美味しい料理を作りましょう!
圧力鍋の魅力は?~レシピが増えるだけではありません~
そんな圧力鍋が人気の理由を3つ、紹介します!
レシピの幅が広がる!
トロトロの豚の角煮、パーティに出てくる大きなローストビーフ。憧れるけど、なかなか食卓には出せない料理は沢山あると思います。
でも、圧力鍋があれば、そんなあこがれの人気料理も簡単に作ることができます。パーティー料理の一つに、また、いつもの食卓のレシピの一つに、圧力鍋を使ったお料理を加えてみてください。
時短ができる!
圧力鍋が手放せない、という方の一番の理由は、この「時短ができるから」というところにあるでしょう。普通の鍋の水の沸点は100度ですが、圧力鍋は加圧機能により120度が水の沸点になります。よって、普通の鍋よりも高温で調理することができます。それにより、圧力鍋の中の具に早く熱を通せたり、柔らかく調理することができるのです。
例えばカレーだと、10分程度でできます!調理の時短は、そのまま光熱費の短縮になるため、ガス代・電気代の節約にもなりますね。
栄養素をより吸収できる!
圧力鍋は、蒸気を逃がさず時短で調理することで、野菜に含まれるビタミンやミネラルが失われにくくなります。野菜を圧力鍋で調理すると、くたくたに柔らかくなるので、スープにも栄養素が溶け込みます。そのスープも一緒に食べることで、より一層栄養素を逃がさずに摂取することができます。
圧力鍋は高温で調理するので、栄養素が壊れてしまうと考える方もいらっしゃると思いますが、むしろその逆で、通常の鍋よりも栄養素が失われにくい状態で調理することができます!
圧力鍋を使った肉料理レシピ
圧力鍋を使った肉料理レシピ①豚の角煮
圧力鍋レシピの定番、豚の角煮。お店で食べるようなホロホロの角煮ができます。
角煮用豚ブロック肉:400g、長ネギ、生姜を準備します。豚肉を塊のまま圧力鍋に入れ、水1000CC、ネギと生姜を加え、1回目の加圧をします。加圧後は、急冷してふたを開け、肉を3cm角に切り分け、圧力鍋に戻します。砂糖、みりん、しょうゆ、酒の合わせ調味料を鍋に入れ、再度加圧します。加圧終了後は火を止めてふたを開け、冷ませば出来上がり。
角煮を普通の鍋で柔らかく作ろうとすると、3時間以上かかります。でも、圧力鍋を使ったレシピだと30~40分程度。かなり時短ができますね。角煮をもっと柔らかくしたい場合は、出来上がった角煮を冷蔵庫で冷やし、翌日また温めると、さらにトロトロの角煮になるそうです。
時短できる角煮レシピがあると、いつもの食卓のメイン料理が華やぎますね!
圧力鍋を使った肉料理レシピ②牛肉カレー
こちらも圧力鍋レシピの定番、カレーです。圧力鍋を使えば、30分で野菜とお肉にしっかり火の通ったカレーを作ることができます。
牛肉300g、その他好きな野菜(玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ホウレン草等)を適量準備します。具を食べやすい大きさに切り、圧力鍋に油をひいて炒めます。肉の色が変わったら、水600ccを入れて、6~7分加圧します。加圧終了後、自然放置して冷ましてからふたを開けます。
そこにカレールウを加え、溶かしながら簡単に煮込みます。あつあつのご飯に出来立てのカレーをかければ出来上がりです。
牛肉は、普通のカレー用のお肉でもいいですが、牛すじ肉を使うとまた違ったカレーができますね。カレーも冷蔵庫で保管すれば3日は持ち、味がなじんで美味しくなります。短時間加圧するだけで、カレーのじゃがいもも崩れるほど柔らかくなるので、ぜひ試してみてください。
圧力鍋を使った肉料理レシピ③豚肉のスペアリブ
なかなか家庭では作らないですが、人気のスペアリブ。パーティーレシピのひとつにいかがでしょうか?
スペアリブ用の豚肉300gを簡単に洗い、塩コショウで下味をつけておきます。その肉を、フライパンで焼き色がつくぐらいに焼きます。圧力鍋に焼いた肉、醤油・酒・砂糖・酢(それぞれ大さじ1~2ぐらい。お好みで調整してください。)と、ソースになるプルーン・にんにくを加え、材料がつかるぐらいの水を入れます。
圧力鍋のおもりが振れるまでは強火で、振れてからは弱火で、合計10分程度加圧します。加圧終了後自然冷却し、ふたを開け、すべて取り出します。改めてフライパンでソースに絡め、火を通したら出来上がり。
圧力鍋を使った肉料理レシピ④牛すじ煮込み
トロトロに仕上がった牛すじ煮込みは格別ですよね。普段なら3時間以上かかってしまう牛すじ煮込みも、圧力鍋を使えば20分程度で完成します。
この方のように、ざっくりとした味付けでも、しっかり美味しく出来上がります。
牛すじ煮込みには、濃いめの味付けが合うので、醤油・みりんを気持ち多めに入れて味付けすると良いでしょう。
圧力鍋を使った肉料理レシピ⑤おでん
冬の定番レシピ、おでん。様々な材料がくたくたになるまで煮るには、時間がかかりますよね。圧力鍋を使えば、30分あれば美味しいおでんが作れます。
お好みの食材を使っていただければよいですが、代表的な材料とレシピをご紹介します。大根2分の1本、ジャガイモ4つ、はんぺん2枚、こんにゃく1枚、さつま揚げ4枚、ウインナー4本を準備します。大根は皮をむいて3cmの輪切り、こんにゃくは湯通し、それぞれ大きめに切ります。下準備した材料をすべて圧力鍋に入れ、調味料(だし汁1200cc、醤油、酒、みりん、塩)を加え、5分加圧します。
自然冷却して、ふたを開ければ、もう完成です。練りからしを添えて、召し上がってください。お好みで材料を変えても勿論大丈夫です。人気の大根も、圧力鍋を使えば、味がしっかり染みて柔らかく調理できます。時短な上に、とても簡単なレシピですね。
圧力鍋を使った魚料理レシピ
圧力鍋を使った魚料理レシピ①ぱぱっと秋刀魚の生姜煮
秋が旬のお魚、秋刀魚。でも旬とはいえ、しっかりと火を通さないと怖い上に、臭みがどうしても気になってしまう魚料理。そんなお魚も、圧力鍋で調理すれば、簡単にしっかり火が通り、骨まできちんと食べられます。高温で調理するため、臭みもしっかり抜けます。
秋刀魚3匹を開きます。(既に内臓などを取り除いた開きものもを買うと便利ですね。)圧力鍋に、開いた秋刀魚、料理酒100cc、生姜チューブ2~3cm、醤油・砂糖各大さじ1を加え、15分加圧します。加圧出来たら、自然冷却してふたを開けます。煮汁がなじむまで煮詰めたら、出来上がり。
たった15分で、骨まで食べられるお魚料理の出来上がりです!
圧力鍋を使った魚料理レシピ②鯛めし
圧力鍋では、ごはんもふっくら美味しく、しかも時短で炊けてしまいます!今回は、人気の炊き込みご飯をご紹介します。
小鯛1匹、お米3合を準備します。鯛はうろこ・エラ・内臓を除き、塩をして30分おきます。水洗いしてから、フライパンで焦がさないように焼いておきます。お米は洗って30分水に浸し、水気を切っておきます。これで下準備は完了。
圧力鍋にお米、下準備した鯛、昆布だし550cc、みりん・酒・醤油・塩適量を入れ、4~5分加圧します。加圧後は火を止め、蒸らしてから圧力を下げ、蓋を開けます。骨を丁寧にとり、混ぜ合わせれば完成です。ネギや木の芽等を添えて、彩りよく仕上げましょう。
圧力鍋を使った魚料理レシピ③真ダラの洋風煮込み
あっさりしていて、どんな味付けにも合うお魚、タラ。圧力鍋で美味しく洋風に煮込みましょう。
真ダラを2切れ、塩抜きしたあさり200g、玉ねぎ、しめじ、じゃがいもを準備します。圧力鍋にオリーブオイルをひき、にんにく・玉ねぎをしんなりするまで炒めます。そこに真ダラ・しめじ・じゃがいも、水250cc、コンソメ小さじ2分の1、そしてトマトジュース150ccを加えて煮立たせます。このトマトジュースが簡単に美味しく味付けするコツですね。
アクをとり、ふたをして3分加圧→10分間蒸らし、蓋を取ります。そのあと、アサリを加えて3分程度加熱します。最後に塩コショウで味付けし、器に盛りつければ完成。こちらも25分程度でできる時短レシピですね。
圧力鍋を使った魚料理レシピ④サバの味噌煮
和食の定番人気料理、サバの味噌煮。しかしサバは骨が多い魚なので、食べるのが面倒だったりします。圧力鍋で煮込めば、サバの骨も食べられるほどの柔らかさになり、お子様やお年寄りにも安心です。サバは簡単に安く手に入るうえ、DHAやカルシウムも豊富な食材なので、率先して食卓に並べたい料理ですね。
真サバの切り身4切れ、生姜を準備します。サバに熱湯を回しいれ、臭みを取り除きます。生姜は1片準備し、皮をむいて輪切りにします。圧力鍋に、水600cc、醤油・砂糖・みりんをそれぞれ大さじ3づつ入れ沸騰させ、サバの切り身を入れます。(調味料はお好みで調整してください。)
サバを入れた圧力鍋を40分加圧し、圧力が下がったら蓋を開けて煮汁を少し取り出します。味噌大さじ3~4を溶き入れて、味を調整します。味噌がトロトロになるまで煮詰めたら、完成です。
中骨付きを使用すれば、骨柄の出汁も染み出て美味しいようですね。お好みで白髪ねぎと煮たり、仕上げにゆずの皮を乗せても美味しいです。
圧力鍋を使ったデザートレシピ
圧力鍋を使ったデザートレシピ①基本のプリン
圧力鍋は、デザートも作ることができます。オーブンを使うと調理時間がかかるプリンも、15分程度で仕上がります。デザートレシピもチャレンジしてみてください。
卵2つ、牛乳300cc、砂糖60g、バニラエッセンスを準備します。また、カラメルソース用に砂糖30gと水を準備しましょう。(プリン6個分の材料)。まずは、小鍋でカラメルソースを作ります。砂糖30gと水大さじ1を入れ、煮詰めます。全体的に焦げ色がついたら、さらに水を少し入れて伸ばし、プリンカップに入れます。
牛乳に砂糖を入れ、人肌ぐらいに温め、砂糖を溶かします。そこに卵をとバニラエッセンスを入れ、混ぜます。その液を、網でこしながらカラメルソースが入ったプリンカップに注ぎ入れます。圧力鍋に2カップほどの水を入れ、プリンカップを並べ入れます。1分程度加圧し、あとは自然解凍→蓋を開け、粗熱をとれば出来上がり。
デザートで人気のプリンが、自宅で簡単にしかもリーズナブルにできます。ちょっとしたおやつに出せば、お子様も喜ぶでしょう。
圧力鍋を使ったデザートレシピ②りんごジャム
冷蔵庫にあると何かと便利なりんごジャム。圧力鍋で簡単に作れます。
りんご3個を皮をむいて塩水につけ、圧力鍋に入れます。きび砂糖100gと水40ccを追加し、加熱。圧がかかってきたら弱火で3分煮ます。圧が抜けたら、トロトロになるまで煮詰め、レモン2分の1を絞り入れます。熱湯で煮沸消毒した瓶に詰めれば、完成です。
煮詰め具合や水分量はお好みで調整してください。また、水を赤ワインに替えても、コクが出てさらに美味しいりんごジャムになります。
使用する際の注意点
このように色々な料理が簡単にできる、人気の圧力鍋ですが、使い方を間違えると大きな事故につながる可能性があります。
圧力鍋には「膨らむもの」「蒸気口をふさぐもの」は絶対に入れて調理してはいけません!高い圧力をかけすぎることで爆発する恐れがあります。特に事故が多いのが、豆類を入れてしまうもの。また、パスタ等の麺類も泡立ち、蒸気口をふさいでしまう恐れがあるので、注意が必要です。
他にも、おもちやちくわ等の膨らむ食材や、牛タン等被膜に覆われた食材も危険です。購入した際の取り扱い説明書をしっかり読み、加圧しすぎに注意しましょう。
圧力鍋でレシピの幅を広げよう!
時短になりながら家庭のレシピが格段に増える、人気の圧力鍋。家電量販店に行けば、たくさんの種類の圧力鍋に出会うことができます。それぞれに特徴や利点も違うので、しっかり選定して、家庭に迎え入れましょう。
圧力鍋を使えば、お肉料理もお魚料理も、しっかり栄養を取りながら美味しく調理ができます。最初は通常の鍋との使い方の違いに慣れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、使えるようになれば本当に便利な調理器具です!是非使ってみてください!