きな粉の栄養と効果は？美容とダイエットにいい食べ方や摂り方！

きな粉には、栄養がふんだんに含まれています。きな粉は「畑の肉」と呼ばれている大豆から作られています。よって、ダイエットや健康的な体づくりをするのに必要な、たんぱく質をたくさん含んでいます。そのほか、鉄やカルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなどのミネラルを多く含んでいます。ダイエットだけでなく、他にも様々な効果を得ることが出来ます。

大豆を単にそのまま食べるより、細かい粉にすり潰されているきな粉の方が消化や吸収がしやすく、その点においても大豆よりきな粉の方が体にとって優しいです。効率良く、大豆の栄養素を身体に摂取することができるのです。

きな粉の歴史というのは古いです。大豆をすり潰して粉にして食材にしたこと自体が、奈良時代の古文書に記載されていました。平安時代には、日本現存最古の医学書である医心方に、きな粉を薬として使用していたという書かれていました。奈良時代にはもうきな粉があり、平安時代には、薬として、健康食品として、用いられていました。

きな粉は3種類あります。きな粉と、黒豆きな粉と、うぐいす粉です。それぞれ栄養自体は変わりません。きな粉は大豆を炒って挽いた粉のことです。きな粉の語源は黄なる粉だといわれています。黒豆きな粉は黒豆を炒った後挽いたものです。黒豆という名前の通り、皮が黒くて色素成分のアントシアニンが含まれていて、味はコクがあります。うぐいす粉は成熟していない大豆の青大豆を原料にしたきな粉です。淡い緑色をしています。

大豆といえばイソフラボンです。イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似たような働きをします。イソフラボンを摂取すると、ホルモンバランスが整います。ホルモンバランスが整うと、女性は生理不順や月経前症候群、更年期障害などの症状が改善されることが期待できます。また、イソフラボンには強い抗酸化作用があります。抗酸化作用は、老化や活性酸素の発生を抑えることができます。

体に良いものとして、あまり耳にすることがない単語かもしれません。銅は、5大栄養素といわれる、タンパク質と脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンのうちの、ミネラルの一種です。そんな銅は、体内で作ることができず食べ物から摂取する必要があります。また銅は、鉄分の働きを助けてくれる栄養素でもあり、貧血を予防してくれたり、肌と髪を健康に保ってくれます。

葉酸というのは、細胞を作るのに必要な栄養素です。細胞分裂のときにDNAを複製するのにも葉酸は関わっています。妊娠中には、かなりの葉酸が体に必要になります。妊娠中の方はきなこを積極的に摂ると良いでしょう。

ビタミンBと共に赤血球を作ってくれる働きもあるので、体内で血を作るのにも必須の栄養です。体内の葉酸が少なくなってしまうと、細胞のがんになってしまったり貧血を引き起こしてしまったり、胎児に悪影響を及ぼしてしまうなど、体に非常に悪いです。積極的に葉酸のためにもきな粉を摂取しましょう。
 

鉄分はよく耳にするでしょう。貧血気味の方は、鉄分をサプリメント等で摂取している方も多いかもしれません。鉄分は銅と同じで、ミネラルの一種なので、非常に体にとって大事な栄養です。鉄分は、ヘモグロビンを構成する成分として、全身に渡るように酸素を運んでくれます。

月経中や妊娠中の方は鉄分が不足しやすく、鉄分を絶えず摂取することが必要です。鉄分は体内で作ることができない栄養素なので、普段の食事から摂ることが必要になってきます。心がけないと摂取できないことから、鉄分は現代人に不足しがちな栄養素と言われています。
 

食物繊維と一括りにしていますが、きな粉には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つが含まれています。不溶性食物繊維が特にきな粉には豊富に含まれていて、ダイエットや便秘の解消に効果的です。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維というのは、どちらも整腸作用があります。しかし同じ整腸作用ではなく、2つが異なる働きをしています。

水溶性食物繊維は水に溶けやすいため、ゲル状になり腸内を移動して、空腹感をあまり感じづらくしてくれます。反対に、不溶性食物繊維は水に溶けにくいので、逆に胃や腸の中で水分を吸いとって膨らみ、腸を刺激していきます。その運動を活発にしていくと結果的に便通を促すことができます。

オリゴ糖というのもどこかで聞いたことがある人は多いのではないでしょうか？オリゴ糖は、腸を健康に保ってくれる善玉菌の働きを活性化させます。何種類かあるオリゴ糖の中で比べると、大豆オリゴ糖というのは、少しの量でも善玉菌を活性化させることができるそうです。ただし、大豆オリゴ糖を摂取しすぎてしまうと、逆にお腹がゆるくなってしまう可能性があります。

きな粉を摂取するときに、是非とも気をつけたい点があります。それは、きな粉のカロリーです。きな粉は100グラムあたり、約450キロカロリーもあります。ちなみに、大さじ1杯で約30キロカロリーあります。この数値は、豆類の中でも非常にカロリーが高い方です。

体に良く、ダイエット効果があると、いつもきな粉を食事に混ぜて使いたくなりますが、一日あたりの摂取量が多くなりすぎてしまうことがあるので気をつけて下さい。

カロリー以外にも、きな粉で気をつけたいところがあります。それは、イソフラボンの過剰摂取です。イソフラボンを摂りすぎてしまうと、ホルモンバランスが乱れることがあります。

平成18年に、内閣府の食品安全委員会が定めたものによると、イソフラボンの1日あたりの摂取量の目安は70～75ミリグラムだそうです。この量は、きな粉に換算すると、大さじ7～8杯ほどとなります。毎日の習慣として、きな粉を何か飲み物や食べ物に加えたりするときは、なるべく適量を守不要にして下さい。

きな粉にはダイエット効果があります。きな粉がダイエットに効果的だといわれているのは、きな粉の成分にあります。きな粉には、イソフラボンやサポニンが含まれています。イソフラボンとサポニンの働きによって、基礎代謝が向上したり、ダイエット中に嬉しい脂肪の分解促進効果があります。ダイエットに痩せやすい身体を作るためには必須です。

きな粉を効果的にダイエットに活用したいときは、食事の前にきな粉を摂取すると、満腹感を得ることができるので、食事の食べ過ぎを防いでくれるという効果があります。簡単に満腹感を得るための食べ方として、食事前をおすすめします。夜にきな粉を食べるのはあまり馴染みがないかもしれませんが、夕食の方がカロリーが高いものを食べる傾向にあるので、夕食の前にきな粉を食べておくとダイエット効果が高いでしょう。
 

きな粉といえば、バストアップ効果です。女性が特に気にしているバストですが、このバストアップ効果はズバリ、きな粉の原料の大豆に含まれるイソフラボンによるものです。バストを大きくするには、エストロゲンという女性ホルモンが働く必要がなります。イソフラボンは、このエストロゲンと同様の働きをしてくれています。

よって、乳腺細胞を増やしていき、バストアップの効果が発揮されるということです。胸にある脂肪は、乳腺細胞が増えていくのに比例して共に増えていってくれます。きな粉から大豆のイソフラボンを摂取すると、バストアップに効率的に効果が高いです。
 

きな粉はお腹の調子をも整えてくれます。整腸作用です。これは前に紹介した、きな粉に含まれている大豆オリゴ糖や食物繊維の効果によってであり、腸を活発にしてくれることでお腹の調子が整えられます。よって、便秘が改善されるということです。

きな粉は育毛を促進してくれる効果があります。歳をとって、抜け毛が目立つようになったら、きな粉を摂取するといいかもしれません。また、髪を美しくしてくれたり、健康的な状態にしてくれる成分の、リノール酸やビタミンB、ビタミンEなども含まれています。これらは、大豆から作られるきな粉内にたくさん含まれています。髪をつやつやに美しくしたいときにも、きな粉を摂取することは効果的です。
 

アンチエイジングという言葉を聞いたことはあるでしょうか。ダイエットやバストアップと同じくらい女性にとって期待する効果が、このアンチエイジング効果でしょう。きな粉の原料の大豆にある成分の、イソフラボンによって美容美肌の効果や骨粗鬆症が予防できたり、更年期障害を防止してくれる効果があります。また、大豆のイソフラボンには、強い抗酸化作用があるので、老化を防止してくれます。

イソフラボンとたんぱく質は、美肌への美容効果が高いです。肌に潤いを保ってくれる栄養素の、セラミドを増やすことができる効能があります。イソフラボンには、美容のためのコラーゲンを活発に作り出してくれる働きがあり、イソフラボンの抗酸化作用は老化を抑制してくれます。女性にとって特に気になる肌トラブルである、肌のシワやたるみ、シミをも防ぐことができ、美容には欠かせません。

きな粉は骨粗しょう症の予防ができます。骨粗しょう症になりやすくなるのは、女性が多いです。それは、骨に重要なカルシウムが、妊娠や閉経後に女性ホルモンのバランスが乱れ始めると、体内から出て行ってしまいやすくなることからです。しかしそんなとき、きな粉が効果的です。きな粉で、イソフラボンを摂取してホルモンバランスを整えることで、カルシウムが出ていってしまうのを防いでくれます。
 

きな粉は風邪予防ができます。ウイルスや細菌が体の中に入ると、体内にある細胞がウイルスを攻撃して、病気を防いでくれています。大豆に含まれるサポニンは、このウイルスを攻撃してくれる細胞を活性化させるような作用があります。きな粉を食べると、病気にかからないように免疫力を高めることができます。

ダイエット効果やバストアップ効果など、女性にとって嬉しい美容効果がたくさんあるというきな粉ですが、そんなきな粉を効率良く食べるための、おすすめの食べ方やレシピを紹介します。

きな粉の食物繊維は、水分をよく吸収して膨れるような性質があり、飲み物や食べ物と一緒に摂取すると、胃の中で膨れていき、満腹感を得ることができます。食べ方によって、満腹感を得ることができます。食欲が抑えられるので、食前に飲むと、ダイエットには最適です。非常に簡単に作ることができる食べ方のレシピを紹介します。参考にしてみて下さい。
 

材料は、きな粉大さじ3杯、砂糖大さじ1杯、牛乳200cc、ハチミツ少々です。作り方は、材料を牛乳に溶かすだけです。溶かしたきな粉牛乳にハチミツを加えると甘くなります。これはお好みで足して下さい。

混ぜるときには、きな粉をちゃんと溶かすことが大切です。きな粉を十分に溶かしていないと、きな粉がダマになってしまって美味しくなく、飲む時に不快感があります。上手く溶かすことができない場合は、先にきな粉を少量のお湯で溶かして、その後に牛乳などの材料を混ぜると良いでしょう。

またダイエットの目的で、きな粉牛乳を飲むときには、糖分である砂糖やハチミツを入れ過ぎるのには注意しましょう。糖分を摂り過ぎてしまうと、太る原因となってしまうため、ダイエットや美容のために飲むきな粉牛乳が逆効果になってしまいます。もちろん味も大切になってきますが、ダイエットという1番大切な目的を忘れないように、食べ方に気を付けましょう。

材料は、青汁の粉末スティック2本（8グラム）、水200ミリリットル、きな粉大さじ2杯です。作り方は、まず青汁を水で溶き、次にきな粉を加えて混ぜます。

ご自身のお好みでハチミツやメープルシロップを加えても良いでしょう。このきな粉青汁は、不溶性食物繊維だけではなく、体に不要なものの吸収を抑えてくれる水溶性食物繊維を多く取ることができます。よって、ダイエットの効果が上がります。青汁内の緑黄色野菜にたくさん含まれてるβカロテンが、抗酸化作用があるビタミンAに変化することによって、美容のアンチエイジング効果や病気の予防に繋がっていきます。

材料は、ヨーグルト（無糖のもの）100グラム、はちみつ大さじ1、きなこ大さじ１です。作り方は、お皿にヨーグルトを入れて、その上にはちみつときな粉をかけるだけで完成です。入れるだけであっという間にできるので、食後のデザートとして毎日続けやすいでしょう。簡単に出来上がります。 ちなみに、きな粉ヨーグルトに関しては、この食後や毎日に食べる食べ方が非常にポイントです。

ヨーグルトに含まれる、乳酸菌やビフィズス菌というのは胃酸に弱く、空腹時に食べてしまうと胃酸によって大切な菌が死んでしまいます。逆に食後に食べると、胃酸が薄まっている状態で、生きた菌のまま腸に届けることができます。なので、ヨーグルトの食べ方として、食べるタイミングは食後が適しています。

毎日ヨーグルトを食べるのも大事なポイントです。これは、ヨーグルトの中に入っている菌自体が、自分の体に合っているのかというのは、数回食べるだけでは、分からないからです。1週間は続けてみて、腸が順調に動く気配がみられたり、その他お腹の張りが楽になったり、ガスの臭いが気にならなくなくなったり、腸内環境が目に見えるように良くなってきたなら、そのヨーグルトが自分に合っているということになります。

逆に、お腹の調子が良くなくて下痢をしてしまったり、お通じが良くないと感じたら、それはヨーグルトが自分との相性が良くないということなので、今とは違うヨーグルトでチャレンジしてみて下さい。自分に適したヨーグルトでこの食べ方をしばらく続けていくと、お通じがよくなったり、生理不順なのに順調に生理がきたり、お肌がキレイになったり、などの美容効果がきな粉ヨーグルトにはあります。

きな粉をドリンクにプラスすることが良いのは、たった大さじ2杯のきな粉を売られている市販のドリンクに加えるだけで、簡単に完成してしまう点です。抗酸化ビタミンやポリフェノールが多くあるフルーツや野菜ドリンク、コーヒーなどを合わせる食べ方がいいでしょう。美容にも効果があります。

中でも味自体の相性が良いのはヨーグルトドリンクや牛乳や豆乳です。もし朝食をとる時間がない方がいたら、コンビニで売られているドリンクに、大さじ2杯のきな粉を混ぜるだけで栄養満点なので、ぜひこの食べ方を試してみて下さい。また、きな粉を持ち歩いて、出先のオフィスや学校でも市販のドリンクに足すだけで健康ドリンクが出来上がります。

前に紹介した青汁が苦手という人は多いでしょう。そんな青汁が苦手な人は、グリーンスムージーがおすすめです。グリーンスムージーにきな粉をプラスすると、自ら野菜や果物を準備しなくても、簡単に野菜のポリフェノールや美容のためにビタミンをとることができます。またグリーンスムージーを選べるなら、とろりとした食感のスムージーが最もきな粉と相性がいいでしょう。

きな粉はコーヒーとの相性抜群です。コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールがたくさん含まれています。このクロロゲン酸というのは、強い紫外線から影響を受ける皮膚の炎症や色素の沈着を抑えてくれて美容に効果があったり、脂肪を分解するのに効果的です。香ばしいきな粉の風味がコーヒーを合わせてみて下さい。

ブルーベリーの紫色の色素成分というのは、抗酸化作用があるポリフェノールの一種のアントシアニンです。まえに紹介した、ヨーグルトは整腸作用や美肌や美容効果があるので、全てを合わせたブルーブリーヨーグルトドリンクは、お通じの改善効果できて、味も美味しくデザートとして気軽に頂けます。

トマトの色素成分であるリコピンは、強い抗酸化作用を持っています。シミや日焼けの要因であるメラニンの生成を抑えてくれて、美容に効果的です。美容のためにコラーゲンを作り出してくれます。トマトときな粉だけでは味が厳しいという方は、味のつなぎとして、キウイのヨーグルトドリンクを加えると、美味しい美肌ドリンクになるので、この食べ方は必見です。

きな粉は温かいドリンクにもぴったりです。ホットココアやホット抹茶、ホットカフェオレなど、冬や少し肌寒い朝には、ホットスムージーにする食べ方もいいかもしれません。美容にも最適です。
 

ココアに含まれている、カカオポリフェノールが体の酸化を防いでくれて、脳が活性化されます。また甘酒には、シミや日焼けになるメラニンの生成を抑えてくれる美容効果があり、シミやくすみを防ぐといわれている麹が含まれています。麹の他には、食物繊維も含まれています。作り方は、鍋にきな粉大さじ2とココア小さじ1.5を入れます。次に甘酒大さじ2を加えて溶かしていきます。最後に甘酒120ミリリットルを加えて混ぜます。

ドリンクを作るのが面倒な方におすすめなのが、きな粉をただただかけるだけの食事です。いつものフルーツや、野菜サラダにきな粉をふりかける食べ方で、栄養も美容効果もグッとアップして、味も風味もアップします。

きな粉をフルーツにかけると、きなこの香ばしさが加わります。リンゴやバナナ、キウイ、グレープフルーツなど、フルーツなら何でも合うでしょう。あまり想像できない食べ方でしょうが、一度試してみてください。

サラダにきな粉を振りかけると、うまみとコクがアップがぐんっとアップします。きな粉を入れる食べ方によって、腹持ちが良くなり、市販のサラダにかけるためにきなこを携帯するのもいいかもしれません。

ダイエットやバストアップ、美容に嬉しいきな粉の効果やレシピを紹介しましたが、いかがでしたしょうか？きな粉は安くて、スーパーで簡単に買うことができるので、簡単手軽に紹介した食べ方を試すことができます。

バストアップに関して、人によりますが、一ヶ月ほどでサイズアップしたという口コミもあり、効果が期待できるので、まずは少しだけ試してみてはいかがでしょうか？女性に嬉しい美容に効く栄養が盛りだくさん、女性の魅力を高めることができるので、きな粉を日頃の食卓に足してみて下さい。