いちごをプランターで栽培する方法と育て方は?おすすめの品種も!

いちごは家庭菜園で一度は育ててみたい人気の野菜です。いちごは家庭菜園初心者でもプランターで簡単に栽培できるため、家庭菜園を始めたい人にはまさにおすすめの野菜です。家庭菜園の人気者のいちごですが、品種の選び方や育て方を間違えたらさすがに甘くなってはくれません。家庭菜園初心者でもできるプランターを使ったいちごの栽培方法と、育て方が簡単で美味しいおすすめの品種を紹介します。

いちごをプランターで栽培する方法と育て方は?おすすめの品種も!のイメージ

目次

  1. 1いちごはプランターを使った家庭菜園の人気者
  2. 2いちごはプランターで栽培する育て方がおすすめ
  3. 3いちごをプランターで栽培するための土作り
  4. 4いちごの良い苗の選び方
  5. 5いちごをプランターに植えつける
  6. 6いちごのプランター栽培で美味しい実をならせる育て方
  7. 7いちごの栽培でおすすめのプランターで長く収穫する育て方
  8. 8いちごのプランターでの栽培品種には2つのタイプがある
  9. 9いちごの全品種で通用するおすすめの育て方
  10. 10早速いちごをプランターで育ててみよう

いちごはプランターを使った家庭菜園の人気者

いちごは実の見た目の可愛らしさからも、家庭菜園初心者にも大人気の野菜です。いちごはプランターで簡単に栽培できる野菜の品種でもあるため、家庭菜園初心者でも育て方が簡単な、初めて栽培する野菜としてもおすすめの品種です。そんなプランター栽培の人気者、いちごの栽培方法やおすすめの品種、そしてそんないちごを長く楽しめる育て方を紹介します。

いちごはプランターで栽培する育て方がおすすめ

いちごは露地栽培とプランター栽培の、両方の育て方ができる野菜です。ですがいちごの露地栽培は、病害虫の予防やついた実が傷まないようにするための敷き藁など、さまざまな手間がかかるためプランター植えのほうが栽培しやすいおすすめの育て方です。近頃はいちごの特性に合わせた専用のプランターも販売されるようになり、上手に植えつければちょっとしたインテリアにもなります。

いちごのプランター栽培がおすすめの理由

いちごの苗自体はそこまで大きくならないため、プランター栽培でもハンギングバスケット栽培でも育てられるおすすめの野菜の品種です。また露地栽培と違って栽培環境を整えやすく、ついた実もプランターのふちからたれ下げれば傷みにくく、まさにプランター栽培が一番簡単な育て方の野菜です。

特に家庭菜園で一番気をつけたいのが、日当たりと風通しです。いちごをプランターで育てれば、移動も簡単にできるだけでなく場所もとらないため、フリーラックを使った棚栽培でもたくさんの株のいちごを育てられ、たくさん収穫することもできる一番おすすめの育て方といえます。

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いちごをプランターで栽培するための土作り

いちごはややアルカリ性の土を好みます。いちごをプランターに植える土は、赤玉土(小粒)5:鹿沼土3:腐葉土3の割合で混ぜた土を使うと良いでしょう。いちごを植える1週間ほど前に土を混ぜておいて、十分にそれぞれの土がなじんでから使うのがおすすめです。

いちごのプランターでの育て方は栽培専用の土がおすすめ

いちごをプランターに植えるのに、市販の配合土を使っても問題ありません。近頃は育てたい野菜や植物ごとに、専用に配合された土も売っています。いちごも例外ではなく、専用の配合土が売られているので利用するのもおすすめです。1つ注意したいのは、ちゃんと肥料も配合された土を選ぶことです。いちごが健康に育つための元肥が、ちゃんと配合されている土を選びましょう。

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いちごの良い苗の選び方

いちごの苗がホームセンター等で売りに出される時期は、春(3月~4月)と秋(9月中旬~10月上旬)の2回です。いちごの売り場に行くと、さまざまな品種のいちごが所狭しと並べられています。あまりの数にどのいちごの苗を選んだらいいか迷うものですが、いちごの品種に関してはラベルの裏を確認すればそれぞれの品種の特徴が書かれているので、好みの品種を選んで問題ありません。

良いいちごの苗の見分け方は、ミツバのような三枚の小葉の大きさが揃っていて、葉の緑が濃い緑色をしていて病気にかかっていないものを選びます。また、株元のクラウンと呼ばれる芽の出ている部分が太く、葉も間延びしていない根のしっかり張ったものが良い苗です。いちごの苗の根の張り具合は、ポットを上に持ち上げて下を覗き込んでみたときに、下の穴から白い根が見えているものを選べば間違いないです。

いちごの苗を選ぶときに特に重要視したいのは、花芽がついているかどうかです。いちごの苗は、寒さにあたることで花芽ができる性質を持っています。そのためいちごの苗に花芽が出ていることは、きちんと寒さに当たって実をつける準備ができている証拠になるので、いちごを確実に収穫するためにも花芽があるかどうかをきちんと確認しましょう。

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いちごをプランターに植えつける

いちごを一般的な横長のプランターに植えつける場合、プランターの大きさに関係なく苗と苗の間は15cm~25cm開けて植えつけます。密集して植えつけてしまうと風通しが悪くなったり、それぞれの葉が十分に日光を浴びられずに病気になりやすくなります。いちごの苗同士が土の栄養を奪い合い、それぞれの苗が充実して育つことができなくなり、実つきも悪くなってしまいます。

いちご栽培で最近注目されているプランターが、ハーベリーポットと呼ばれる鉢です。苗を植える箇所が3ヵ所あるだけでなく、ずらして2,3段に重ねることができて、いちごの実も鉢の外に垂れ下がるようになっているため、見た目にもお洒落でおすすめのプランターです。元々は1段ずつのプランターなので、いちごに日を当てるときにははずして並べるのがおすすめです。

いちごをプランターに植えつけるときに気をつけたいのが、クラウンと呼ばれるいちごの根元の部分が土に埋まらないよう浅植えにすることです。いちごの根元のクラウンは葉の育成部分のため、ここが埋まってしまうと成長が悪くなるだけでなく、病気にかかりやすくなってしまいます。そのためいちごを植えつけるときには、ポットからそのまま根元の土を崩さないように苗を抜き、元の高さ以上に土をかけないようにしましょう。

いちごの管理をしやすくなるプランターへの植えつけ方

いちごは花をつける向きが決まっている野菜です。いちごの花がプランターの外に向かって咲くようにすれば、実も自然とプランターの外に垂れ下がり、見た目もかわいく実が傷むことも減ります。いちごの花が咲く向きは、クラウンのほぼ根元から飛び出した茎のようなものが教えてくれます。この茎のようなものは、苗の親木となったいちごと繋がっていたランナーと呼ばれるものです。

いちごの花は、ランナーと反対側に向かって咲く性質があります。そのため、ランナーをプランターの内側に向かって植えつけると、花がプランターの外に向かって咲くようになります。間違えてランナーを外側に向けて植えてしまうと、花がプランターの内側に向かって咲いてしまうため、いちごの実が傷んだり汚れたりしないように、実の下に敷き藁などの手入れが必要になるので要注意です。

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いちごのプランター栽培で美味しい実をならせる育て方

いちごの良い苗を選んで植えつけても、きちんと世話をしないと美味しい実はなりません。春植えのいちごの場合でも、日当たりや風通しを良くしたり、追肥を与えるなどの実つきを良くするコツがあります。秋植えのいちごとも共通点が多いので、順番に紹介していきます。

いちごを植えつけた後の追肥

いちごの苗をプランターに植えつけて、1ヶ月たったころから追肥を始めます。いちごの苗は通常、秋に植えつけて春に収穫するため、栽培期間は長くなります。元肥の入った土を使っていても、いちごの成長に合わせて消費されてしまうため、追肥は必ず行いましょう。いちご専用の肥料も販売されているので、用法を守って与えましょう。

化学物質にアレルギーがある人は、いちごに化成肥料を与えないほうが良い場合があります。もし心当たりがある人の場合は、発酵油粕や骨粉といったリン酸を多く含んだ有機肥料を与えましょう。肥料の袋に書かれているN・P・Kは、それぞれチッソ・リン酸・カリを表します。有機肥料でも成分の割合表示が書かれているものがあるので、Pのリン酸を多く含む肥料を選ぶようにしましょう。

いちごの実つきを良くする方法

先にも説明したとおり、いちごの苗を冬の寒さにしっかり当てるのも、いちごの実つきを良くするために必要な作業です。ただし、冬はいちごの休眠期にあたるため、水やりは土が乾いてからにしましょう。活動が弱っているため、水のやりすぎは逆効果になってしまい、枯れてしまうこともあるので要注意です。

無事冬を越したら、いちごも開花に向けて活発に成長を始めます。やがていちごも花芽をつけますが、甘い実をたくさんつけさせるためにも、肥料はリン酸を多く含む肥料を与えましょう。そうすることでいちごの花芽がつきやすくなり実も多くなります。いちごの花が咲き始めたら、まずは花房1つにつき花は5つくらいに減らします。これを『摘蕾』といいます。この摘蕾でいちごの花の数を調整することで、実に栄養を集中させます。

いちごの花が咲いたら、花の中心を柔らかい筆の先でくるくるとなでて、受粉させると実つきも実の形も良くなります。いちごの品種によっては、受粉しなくても自然と実がつくものもありますが、実つきをより確実にするために受粉作業を行うのがおすすめです。もし形の悪い実がついたときには、実を摘みとる『摘果』もすると良い実がなります。

いちごの実を甘くする方法

いちごも光合成をして実を甘くしています。晴れた日には日当たりの良い場所で、いちごの苗にたっぷりとお日様の光を浴びさせてあげましょう。他にも冬にいちごの苗への水やりを控えめにして育てたり、ビニールハウスとまでは行きませんがビニールでのトンネル栽培でも甘くする効果が期待できます。ただし、ビニールを使ったトンネル栽培は、気温が上がってくる春先に湿度に気をつけないと、病気の原因にもなるため要注意です。

いちごはこの時期から、ランナーと呼ばれるツルのようなものも、株元から生やしてきます。実の収穫が終わりを迎えるころであれば残してもかまいませんが、収穫期にこのランナーに栄養を回されては実の糖度が落ちてしまいます。トマトやナスといったほかの野菜同様に、いちごもランナーを切って芽かきをすると、養分が実に集まり甘くなります。

いちごの実が熟してくると、思わぬライバルもやってきます。それは『鳥』です。彼らはまさに食べごろの実を見極めて、ちゃっかり横取りしていきます。いちごの実が熟し始めたら、鳥除けの防鳥ネットをかけて横取りされないように気をつけましょう。

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いちごの栽培でおすすめのプランターで長く収穫する育て方

いちごを秋植えするときには、ハーベリーポットやプランターに、先ににんにくを植えておくのがおすすめです。にんにくの植え付けが9月中旬ごろからなので、先に一度にんにくを植え付け、1週間ほど置くと良いでしょう。いちごの先ににんにくを植えつけておくと、にんにくの根の周りについている微生物が病原菌を減らす抗生物質を出して、いちごが病気にかかりにくくなります。

さらににんにくの強い臭いで、暖かくなってきた後もいちごにアブラムシなどの害虫が寄ってこなくなります。いちご4株~5株ににんにくを1株植えておくだけで、病害虫の予防になります。さらににんにくには、いちごの開花を早くする効果があります。これはいわゆる前倒しのため、春植えいちごの場合には頑張っても6月いっぱいが収穫の限度になります。にんにくの収穫も6月なので、無駄のない組み合わせでおすすめです。

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いちごのプランターでの栽培品種には2つのタイプがある

いちごには、秋(9月下旬~11月上旬)にプランターに植えつけを行い、翌年の春(5月~6月)に収穫する1季種と呼ばれるタイプと、春(3月~4月)にプランターに植え付けを行い、6月~9月の夏から秋にかけて収穫する四季なり種と呼ばれるタイプの2種類があります。スーパーでよく売っているいちごの多くは1季種のいちごで、実が大きく甘味が強いのが特徴です。

いちごの1季種タイプも、春になると普通にホームセンターで売られています。この苗でいちごの実つきは大丈夫なの?と心配する必要はありません。なぜなら、ホームセンターで春に売り出されている1季種の苗は、生産者によって一度冬の寒さにしっかり当てられた苗なので、植えつければ元気に成長してきちんと実をつけてくれます。

いちごの一季種タイプのおすすめの品種

とちおとめやとよのか、女峰といった品種のいちごが有名ですが、宝交早生(ほうこうわせ)という品種は、50年もの歴史を持つ露地栽培のいちごの定番品種です。タキイ種苗から販売されているいちごの品種で、酸味のあるいちごが好きな人に向いた品種です。また、「カレンベリー」という品種は、病気に強く枯れにくいだけでなく、甘くて形の良い実がたくさんつくため、見た目にも良いおすすめのいちごです。

いちごの四季種タイプのおすすめの品種

「夏姫」という品種の四季種タイプのいちごは、病気に強く自然と実がつきやすいため、育てやすいおすすめの品種のいちごです。他にも、日本で一番売られている四季種タイプの「ペチカ・シリーズ」は、寒さに強いため冬越ししやすく、上手に管理すれば翌年も楽しめます。病害虫や水枯れにも強い、「セリーヌ」という品種もありますが、売っている苗は健康な苗を買えば収穫まで楽しむことができます。

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いちごの全品種で通用するおすすめの育て方

いちごは多年草です。上手に育てれば翌年も実をつけることは可能ですが、寿命は2年~3年と短いため一年草と割り切ったほうが良いのが現実です。ですが、せっかく大切に育ててきたいちごをあっさり捨てちゃうのもためらわれるもの。そんな人には、いちごのランナーを使って株を更新してみるのはいかがでしょうか?その方法を紹介します。

いちごは品種に関係なく育て方次第で株を更新し続けられる

いちごは上手に育てていると、株元からランナーと呼ばれるつるのようなものを伸ばしてきます。このランナーは、早くても6月の中旬から伸ばせば十分です。いちごのランナーは1株から10本ほど出てきます。このランナーから最初の子株ができ、またその子株がランナーを伸ばして2番株、3番株と増えていき、最終的には10株~30株ほどの子株が取れます。

秋のいちごの植え付け時には、とっておいた子株の中から葉の色が良く、ウイルス病特有の不自然な縮れやモザイク模様のない、健康で元気いっぱいの株から必要な数を選んで残しましょう。冬の寒さにしっかり当てれば、翌年も親株同様の豊かな実りを楽しませてくれるはずです。

いちごをプランターで株の更新をするおすすめの育て方

ランナーをとるいちごは、育てている株の中でも一番元気で勢いのある株を選びます。ランナーから出る株は、いわば親株のコピーです。そのため性質も親株と同じなため、より元気な株のランナーから子株を取るようにしましょう。残す株は1番株の生育が不安定なため、2番株以降の株を残すようにします。育苗用のポットに元肥入りの培養土を入れ、株元をU字ピンで軽く抑えていきます。そのときランナーはまだ切りません。

いちごは暑さに弱いので、風通しの良い半日陰の場所で管理します。直射日光が当たると葉焼けをしてしまうため、日当たりの良い場所では日除けをしましょう。種苗ポットは乾きやすいので、夏は早朝と夕方に乾きすぎないよう確認しながら、水やりをしつつ管理しましょう。うまくいけば3週間ほどで根が出ます。軽く引っ張っても抜けないようなら、ランナーを切って親株から切り離し親株は処分します。

いちごの全ての品種に共通する株更新時の注意点

いちごのランナーを使った株分けと夏越しは、それなりの技術を必要とします。そのため、いちご栽培に慣れてきてから挑戦したほうが無難です。もうじき収穫が終わりそうになったときに挑戦し続けて、自分なりの方法を見つけるのも1つのやり方です。いちごは手をかければ、その気持ちにきっと答えてくれます。来年もこのいちごを楽しみたい、と思ったら挑戦してみて損はありません。

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早速いちごをプランターで育ててみよう

いちごは味も見た目も楽しめる、家庭菜園初心者からおすすめの野菜です。ちょっとした手間をかけるだけで、自宅でもいちご狩りを楽しませてくれます。慣れれば簡単に増やすこともでき、さまざまな大きさや見た目と味で、目も舌も楽しませてくれる、そんないちごをあなたも育ててみてはいかがでしょうか?

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