韓国のりは体に悪い？安全性の検証と家庭での簡単な作り方を紹介

韓国土産として人気の韓国のりですが、体に悪いという噂は本当なのでしょうか？食べると危険と言われることもある、韓国のりの安全性について検証していきます。さらに韓国のりの安全なメーカーや、自宅で簡単に作れる韓国のりのレシピもまとめました。安全に韓国のりを食べるための情報が満載ですので、最後までチェックしてください。

韓国のりとはどのような食べ物なのか、基本情報をまとめました。さらに、韓国のりに含まれている栄養成分についても解説していきます。

韓国のりはごま油と塩をまぶした、韓国料理には欠かせない海苔です。たっぷりのごま油でコーティングされているので、少し脂っぽく感じる場合もあるでしょう。しかし、ごま油の香ばしい風味がご飯に良く合い、食欲をそそります。油で炒っているのでサクサクッとした独特の食感も特徴です。

韓国のりは日本人にも好まれる味付けで、今も昔も韓国土産の定番人気です。最近は日本にも輸入されているので、スーパーやコストコ、カルディなどで手頃な価格で購入できます。韓国風海苔巻き(キンパ)にしたり、キムチと和えたり、さまざまな食べ方で日本人にも親しまれています。

韓国のりは危険、体に悪いと言われていますが、実はとても栄養価が高い食べ物です。韓国のりに含まれている栄養成分について詳しく解説していきます。

EPAはコレステロール値を下げる効果があると、近年話題になっている栄養成分です。イワシやサバなど青魚に多く、人の体内では作ることができない必須脂肪酸のひとつです。グリーンランドに住む原住民のイヌイットが、野菜を食べなくても健康なのはEPAのおかげとされています。

乳製品に多く含まれているイメージのカルシウムですが、実は海苔にもたっぷり含まれています。カルシウムは骨や歯を丈夫にしたり、イライラを解消する働きがあります。骨粗鬆症の予防にも効果的ですので、特に女性は積極的に摂取しましょう。

タウリンは悪玉コレステロールを減らしたり、高血圧にも効果があるアミノ酸の一種です。高血圧が原因の動脈硬化や脳疾患、心疾患を防ぐ効果があります。タウリンは体内でも作られていますが、体内での合成能力が低いため、食品から摂取すると効率的です。

海苔の約40%はタンパク質で、含有量は大豆より多いため「海の大豆」と呼ばれています。しかも海苔のタンパク質には、9種類の必須アミノ酸が全て含まれています。必須アミノ酸とは20種類のアミノ酸の中で、食品からしか摂取できないアミノ酸のことです。健康な体づくりには欠かせない栄養素ですので、意識して摂取しましょう。

海苔には12種類のビタミンが含まれていますが、特にビタミンA、ビタミンB1、B2が多く含まれています。ビタミンAは海苔2枚で、子供が1日に必要な500ugを摂ることが出来ます。ビタミンB1、B2は海苔3枚で薄切り豚肉1枚分の量が含まれています。さらに海苔にはビタミンCも豊富に含まれています。

海苔にはポルフィランと呼ばれる、海苔の細胞を保護する水溶性の食物繊維が含まれています。このポルフィランは、昆布やわかめには含まれない、海苔だけの特別な食物繊維です。食物繊維は整腸作用や生活習慣病予防だけでなく、ダイエットにも効果が期待できる優れた成分です。

鉄分が含まれている食品といえば、ほうれん草やレバーを真っ先に思い浮かべるでしょう。実はあまり知られていませんが、海苔にもたっぷり鉄分が含まれています。レバーやほうれん草が苦手という方は、海苔を食べるのがおすすめです。

なぜ韓国のりは体に悪いと言われるようになったのでしょう。韓国のりが危険とされる理由について解説していきます。

栄養豊富で優れた食品であるにもかかわらず、韓国のりが体に悪いといわれるのはなぜでしょうか？韓国のりが危険で体に悪いといわれる大きな原因が衛生管理の問題です。2013年、韓国のりから基準値を超える大腸菌が検出され、大きな問題になりました。

韓国の小さな食品製造会社は、設備に十分な投資をすることが出来ず、衛生管理が十分ではない会社も少なくありません。もちろん全ての製造会社に問題があるわけではありませんが、貧富の差が大きい韓国では、衛生管理が不十分な製造会社が多いといわれています。

さらに韓国は日本のように下水設備が十分ではない地域も多く、汚水を海に垂れ流している場合もあります。アメリカでは食中毒の危険があるとして、韓国産の貝類を販売禁止にしているほどです。

韓国のりに使用する海苔の養殖網の洗浄に、工業用塩酸を不正使用しているのでは？という疑惑が浮上しています。塩酸の使用は韓国国内でも使用禁止となっているため、韓国当局の摘発も強化されています。それにもかかわらず、工業用塩酸を洗浄に使用する例があとを絶ちません。

2014年、中国に輸入された韓国のりから、基準値を超える発がん性物質が検出され大きな話題になりました。韓国のりを製造するいずれかの過程で汚染された可能性があるとして、韓国のりの危険性がさらに問題視されるきっかけになったのです。

さらに2017年には日本海各地の沿岸に、ハングルで「過酸化水素」と記された大量のポリタンクが流れ着き問題になりました。過酸化水素水は日本でも昔から食品に添加されていた薬品です。しかし、動物実験で発がん性があることがわかり、1980年から使用基準を変更しています。

この過酸化水素水と書かれたポリタンクが流れ着いたことで、韓国のりにも含まれている可能性が高いと指摘され問題になっています。日本に輸入されている韓国のりは、日本の食品衛生基準をクリアしたもののみが出回っていますが、全ての韓国のりが100%安全であるとは言い切れないため、体に悪いといわれているのです。

韓国のりは香ばしくとても美味しいですが、安全性には少し疑問が残ります。安全に韓国のりを食べたいという方は、国産の海苔を使用した、日本製の韓国のりを選ぶようにしましょう。光海株式会社のごま油風味味付け海苔は、厳選された日本の天然海苔だけを使用して作られています。

油や塩など、海苔以外の原料にもとことんこだわり、一切の妥協はありません。もちろん、製造や品質も徹底して管理されています。韓国製に比べると価格は高めですが、安心安全な韓国のりを味わうことができます。

安全で美味しい韓国のりを食べるなら、手作りするのが一番です。とても簡単に作れますので、この機会に作り方をマスターしましょう。

【材料】

• 焼き海苔…3〜5枚
• ごま油…大さじ1程度
• 塩…適量
• ごま…少々

1. 海苔を一口サイズに手でちぎります。
2. 中火で熱したフライパンで海苔を炒ります。
3. 色が変わってきたらごま油、塩、ごまを加えて火を止めて完成です。

海苔をちぎってフレーク状にした、簡単な韓国のりの作り方です。海苔は加熱するので、古くなったものを使用しても構いません。塩は味見をしながら、お好みの量加えてください。フレーク状ですので、ふりかけ感覚でご飯と一緒に食べるのがおすすめです。

大きいサイズの韓国のりを手作りしたい場合は、電子レンジで調理するのがおすすめです。材料は、海苔、ごま油、塩だけです。まず海苔の表面にハケなどを使って、ごま油を塗ります。ごま油を全体に塗ったら、表面にパラパラと塩をまぶします。塩は海苔の全体に、やや多めかな？と思う量をふりかけましょう。

味付けしたら600wの電子レンジで、20秒加熱して完成です。海苔は加熱しすぎると苦味が出ますので、パリッとしたらOKです。ごま油をハケで塗る時は、新聞紙を敷くと汚れずに済みます。手作りの海苔は安全なだけでなく、ごま油や塩の量を調節できるというメリットもあります。

カロリーを低くしたい場合はごま油の量を控えめに調節しましょう。塩分が気になるという方は、塩を少し少なめにするなど、自分好みの味付けで楽しむこともできます。

過去に大腸菌や発がん性物質が検出されたことで、韓国のりは体に悪い危険な食品というイメージがついてしまいました。もちろん全ての韓国のりが体に悪い訳ではありませんが、100%安全であるとも言い切れないでしょう。

安全な韓国のりを食べたいという方は、簡単に作れますので、この機会に手作りしてみてはいかがでしょうか？日本製の安全な商品も販売されていますので、ぜひ試してみてください。