話題の焼き菓子「スフォリアテッラ」はどこで買える？通販は？レシピも紹介！

美食の国、イタリアのナポリを代表するお菓子スフォリアテッラ。美味しいものが大好きなイタリア人は、朝起きてすぐにバールに買いに行って苦いエスプレッソと一緒にいただくのがデフォルトだそうです。

日本ではあまり馴染みがないためまだ食べたことがない、という方のために今回はスフォリアテッラの特徴や取扱うお店について紹介していきます。

スフォリアテッラは、イタリア語で「ひだを何枚も重ねた」という意味のパイ状のスイーツです。貝殻のような見た目にバターではなくラードを使用しているためパリパリ感が強く軽快な口当たりが特徴です。イタリアの南に位置するナポリで生まれたのは、今から400年も前というから歴史あるスイーツです。

サクサクのパイの中には、リコッタチーズをベースにカスタードクリームやアーモンドクリーム、オレンジピールなどをミックスしたクリームがたっぷり詰められています。

一口かじると極薄の生地が何層にも重なった何とも言えないパリパリ缶と、爽やかなクリームの融合が楽しめます。濃厚でありながらも後味がさっぱりとしているので、何度でも食べたくなる味わいです。

ナポリでスフォリアテッラを注文すると決まって「サクサクの方？しっとりの方？」と尋ねられます。実はスフォリアテッラにはパイ生地を使ったサクサク感が特徴のリッチャと、同じクリームをパイ生地ではなくしっとりとしたクッキー生地で包んだフロッラの2種類があるんです。

どちらもスフォリアテッラと呼ばれ、大抵のバールには2種類置かれています。ナポリ人は「リッチャを2つとフロッラを1つ」といった具合に生地の違うスフォリアテッラを頼んでいます。ナポリに行ったら2種類のスフォリアテッラがあることを覚えておくと注文がスムーズです。

スフォリアテッラは遡ること400年前、1600年頃生まれたスイーツです。誕生のきっかけを調べてみると面白い事実がわかりました。ナポリ近くのアマルフィにある修道院のシスターが、牛乳で炊いていたセモリナ粉に火を通しすぎたことに気づいたことが始まりです。

普通なら失敗作として処分するはずでしたが、ふと思いつきドライフルーツと砂糖、少量のレモンリキュールなどのあり合わせの材料をアレンジしてクリームを作ってみました。

このクリームにラードと白ワインを加えた材料で作ったパイ生地を合わせ、修道士の帽子の形に見立てた焼き菓子を作ったところ、あまりの美味しさに評判が評判を呼びやがてナポリを代表する伝統菓子になっていきました。

今もナポリに行くとスフォリアッテラは、ナポリの郷土菓子としてほとんどのバールやパスティチェリアというスイーツショップで見かけることができます。

日本でスフォリアテッラの名前が知られるようになったのは、大人気番組「マツコの知らない世界」がきっかけです。テーマは最新イタリアスイーツの世界で、スフォリアテッラは次に流行るイタリアンスイーツということで紹介されました。

実際に番組内でスフォリアテッラを食べたマツコさんは、目をまん丸にして美味しいと大絶賛！その日の内にツイッターやSNSで話題になり、知名度を広げて行きました。

番組で紹介されて以来、webメディアや雑誌で一気に取り上げられ、通販でも軒並み売り切れが続出したそうです。番組をきっかけに日本でもスフォリアテッラを販売するお店が増えたそうです。

「スフォリアテッラ初めて食べたけど、めっちゃパリパリで新食感！美味しい。」「スフォリアテッラ、サクサクパリパリで美味しすぎた。」と口コミではみなさんパリパリの食感を絶賛する声が多く上がっていました。中には「ナポリで食べたのが美味しかったので、東京で食べたけどやっぱり美味しかった！」と本場を体験した方もいました。

マツコの番組を見てスフォリアテッラを初めて知った方も多かったようで、影響力の強さを感じます。実際に食べた方は口を揃えて美味しいと高い評判だったので、食べる価値ありです！

ここまでの記事を読んで、スフォリアテッラを食べたくなったという方もいるのではないでしょうか？そんな方のために、日本でスフォリアテッラが買える特別なショップを紹介します。

2007年に誕生したEATALYはイタリアトリノで創業した高級食材店です。「EAT、SHOP、LEARN（食べる、買う、学ぶ）」をコンセプトに、高品質なイタリア食材を楽しむことができる人気ショップです。

東京丸の内にあるEATALYは、東京駅構内最大の飲食店として本格的な食事から休憩、ショッピングまであらゆるシーンで利用することができます。

EATALYのスフォリアテッラは本場イタリア仕込みの本格的な味わいが人気を呼んでいます。パリパリ感が際立つ生地にさわやかなクリームのコンビネーションが絶妙で、1つ食べるとまた1つとつい手が出そうになる美味しさです。値段は1個580円、店内にあるイートインスペースでいただくことも可能です。

六本木のグランドハイアット東京の1階ロビーにあるフィオレンティーナペストリーブティックは、感度の高い人が集う東京随一のおしゃれベーカリーです。世界のさまざまなパンが並ぶ中、存在感を光らせているのがスフォリアテッラです。一流ホテルが販売しているだけあって、美しい層はまるで芸術品のようで見るだけでもうっとりしてしまいます。

厳選された素材を用いて作られるため味もとても上品で美味しいと評価が高く、スフォリアテッラを初めて買う方にもおすすめです。値段は1個530円とホテルメイドのパンにしてはお値頃なので、ぜひ足を運んで手に入れてください。

南イタリアにあるカンパーニャ州の料理を中心としたイタリア料理を展開しているのが、イル・ルポーネです。本場ナポリから取り寄せた新窯で焼き上げるピッツアを始め、パスタやお肉料理を本場のワインと一緒に楽しむことができます。

イル・ルポーネのスフォリアテッラは、リコッタクリームを詰めた本場さながらの味わいでデザートにぴったりの小ぶりなサイズが特徴です。

甘すぎないので男性にも人気が高く、イタリア定番のドルチェであるパンナコッタやカタラーナと並んでオーダーする人が多いそうです。値段は1個500円、美味しいイタリア料理の締めに絶品スイーツを堪能してください。

関西でスフォリアッテラが購入できるお店もあるので紹介します。梅田にある阪急百貨店の地下にあるイタリアスイーツを扱うアマレーナは、守り抜かれた技法を大切にしつつオリジナルにこだわった絶品スイーツをいただける人気ショップです。

アマレーナのスフォリアッテラは幾重にも連なった美しい層と粉糖で飾られた可憐な可愛らしいサイズが特徴です。三角形の貝殻をしたパイ生地の中には、オレンジピールを効かせたクリームがたっぷりと入っています。値段は1個411円、お土産にも喜ばれる一品です。

自宅にいながらにして欲しい商品がタッチ一つで購入できるのが通販の醍醐味ですが、スフォリアテッラはお取り寄せでも購入することが可能です。ここでは通販で購入できるとっておきのスフォリアテッラを紹介します。

日本で唯一のスフォリアテッラ専門店がオスピターレです。本場ナポリ仕込みのスフォリアテッラを販売しているとあって、生産数・販売数が100万個を突破したというから驚きです。専門店らしく多彩なラインナップを用意しているのも特徴で、好みのクリームから好きなスフォリアテッラを選ぶことができます。

クリームチーズ、シナモン、オレンジピールを使ったベーシックなプレーン、チョコレートとヘーゼルナッツペーストをブレンドしたジャンドゥーヤ、あまおうと粒苺をミックスしたあまおう、イタリア産レモンとクリームチーズをブレンドしたシチリアレモン、シチリア産ピスタチオペーストを使ったピスタチオ、青森津軽のりんごの全6種類です。

定番の6種類に加え、期間限定でスペシャルストロベリーやさつまいも、ビーフコロッケなどの変わり種のスフォリアテッラも登場するので目が離せません。一度食べたらあまりの美味しさにリピートするお客も多いそうなので、ぜひ一度家で味わってほしいおすすめです。値段は1個380円～です。

ツイッターの口コミをチェックすると「オスピターレのスフォリアッテラ、サクサクの生地に濃厚な中身でなかなか美味です。」「オスピターレのスフォリアッテラが本当に美味しかった。初めてのパリパリ、トロトロ感、教えてくれた人に感謝です。」といった声が集まっていました。

オスピターレは楽天などの通販ショップで購入できるほか、デパートなどの催事にも登場し行列ができる人気者なので、ぜひ一度食べてみて欲しいおすすめです。

スフォリアッテラは実は家で手作りすることもできます。お店まで足を運ぶのが難しかったり、通販で購入するのは不安という方はホームメイドで作ってみるのがおすすめです。焼きたてのスフォリアッテラはパリパリ感が際立ち最高の美味しさです。手作りのスフォリアッテラでティータイムを楽しんでみませんか？

• 小麦粉 720g
• 塩 6g
• ぬるま湯（38℃程度） 180ml
• ラード 90g
• 無塩バター 90g
• 牛乳 125ml
• グラニュー糖 60g
• 小麦粉（セモリナ粉） 80g
• Aリコッタチーズ 180g
• A卵（L玉黄身） 1個
• Aバニラオイル 小さじ1
• A粉末シナモン ひとつまみ
• レモンの皮 レモン半分

材料はスフォリアッテラ14個～18個分が作れる分量です。ナポリのレシピではパスタにもよく使われるセモリナ粉を使用してますが、手に入らない場合は普通の小麦粉でも構いません。作り方のコツはスフォリアッテラのポイントであるパリパリ感を生み出すため、生地を何度も折りたたみ伸ばして層を作ることです。

手で伸ばすのが面倒という方はパスタマシーンで作ることもできるので、用意がある方は利用してみましょう。

1. ボウルに小麦粉と塩を入れて混ぜぬるま湯を少しずつ入れ、途中でバニラオイルを垂らしてよく練ります。
2. 出来た生地をめん棒を使って10mm程度の厚みに伸ばします。
3. パイ生地が平らになったら15回ほど生地を折って伸ばすを繰り返します。
4. 生地が薄く滑らかになったら1つにまとめます。
5. 生地をサランラップに巻いて冷蔵庫で2時間、可能であれば一晩寝かせます。
6. ラードとバターを室温にしてよく混ぜ合わせます。
7. 冷蔵庫から取り出した生地を6等分にし、再度綿棒で平たく伸ばします。
8. 20cm×20cmの大きさに伸ばしたらラードとバターを混ぜたものを表面に塗ります。
9. 再度そして生地を丸め、25〜28cmの筒状に形を整えます。
10. この筒に再度ラップを巻き冷蔵庫で最低2時間、可能であれば一晩寝かせます。
11. 小さな鍋に牛乳と砂糖を入れ温めます。
12. ボウル入れたセモリナ粉に温めた牛乳を少しずつダマにならないように加え、2分ほど混ぜます。
13. 材料Aを入れてそれぞれの素材が馴染むよう混ぜます。最後にレモンの皮を加えたらクリームの完成です。
14. 冷蔵庫から生地を30mmほどにカットしたら生地を平たく伸ばします。
15. 中にクリームを入れることができるようボウル状の形に整えます。
16. 中にクリームを詰めて三角の形に成形します。
17. オーブン皿にオーブンシートを敷きその上にスフォリアテッレを均等に並べ200度のオーブンで25分間焼きます。
18. 180℃に温度を落として5分間加熱したら完成です。

焼きあがったスフォリアッテラはそのままでも良いですし、粉糖でおめかししても可愛く仕上がります。レシピの工程が多くスイーツ作り初心者にとっては少々ハードルが高いですが、生地とクリームはそれぞれ別に作って保存しておくこともできるので、自信がない方は別々に作ると負担が少なくなります。

手作りのスフォリアッテラの美味しさは感動もひとしおです。スイーツとしては難しめですが、ぜひマスターして周りの人をあっと言わせましょう！

マツコが次に流行るスイーツとして太鼓判を押したスフォリアテッラ。フランスのお菓子のようにお洒落でハイソな雰囲気とは違い、古くからイタリア市民に愛されてきた愛嬌のあるスフォリアテッラは、おやつの時間や朝食、夜食など幅広いシーンでいただくことができる気取らないドルチェです。

まだ食べたことがないという方も、今回の記事をきっかけに実際にスフォリアテッラを体験して頂ければ幸いです。いままで食べたどんなスイーツにも負けないパリパリ感とクリームの素晴らしいコンビネーションに、一口で恋に落ちること請け合いです！