ご飯の炊き方で鍋を使うコツ!火加減・水の量など失敗しない美味しい作り方
鍋で炊いたご飯は炊飯器で作るご飯よりも美味しいと言われますが、手間がかかりそうだし難しそうに見えるかもしれません。実は家庭にある鍋とコンロを使った美味しいご飯の炊き方は、コツを覚えてしまえばとても簡単です。火加減や水の量など失敗しない炊き方を紹介します。
目次
鍋を使った簡単で美味しいご飯の炊き方は?
鍋を使って美味しくご飯を炊いてみたいけど、炊き方がわからず難しそうと感じる人が多いようです。しかし簡単な炊き方のコツさえつかめば、いつでも炊飯器より美味しい炊きたてご飯を楽しむことができます。今回は、鍋で失敗なくご飯を炊くための火加減や水の量など、わかりやすい炊き方の手順を紹介します。まずは家にある鍋で気軽に挑戦してみませんか?
ご飯を鍋で炊くメリット
炊飯器で炊くより断然美味しい!
ティファールの炊飯鍋届いたからさっそくご飯炊いたんだけど、なんなんこれおいしすぎる😭蒸らし入れて30分ちょいで炊けるし簡単だしおいしい。古米でこのレベルとかもう炊飯器いらないよ…😭❤ pic.twitter.com/GBvypl1hc1
— ソンイ☆송이☆ (@0217thexiahtic) November 26, 2017
鍋で炊いたご飯は炊飯器で炊いたものより甘味があり、香りや食感もよいと言われています。なぜ炊き方によって美味しさが変わるのでしょうか?秘密は電気ではなくガスの火を使うことにあります。強い火力が短時間で水を沸騰させることで、旨味がお米に閉じ込められます。また鍋の中に対流が起こり、お米に均一に熱が入るので甘くふっくらした粘りのあるご飯が炊けます。
炊き方が簡単で時間がかからない
炊飯器をセットしわすれたみんなー!
— めておさん (@mekachuminami37) February 11, 2018
鍋で炊くと早いから覚えとこうな!
自分はお母さんにこれだけ教えてもらった🍚
ガスでたくとおいちいよ! pic.twitter.com/1I4pbqmoXj
ご飯を鍋で炊くメリットのひとつに、調理時間が炊飯器より短くて済むことがあります。急いでいる時でも、一人分から簡単に美味しいご飯を炊くことができます。お米を水に浸けておく時間は除きますが、3合のお米を炊く場合、火を止めてから蒸らす時間を含めても30分ほどでご飯が炊きあがります。約1時間かかる炊飯器に比べて、かなりの時間節約になると言えます。
冷めた後でも美味しい
おにぎりのために
— TOMO (@cocoa_ram2002) May 31, 2017
ご飯をガスで炊きました。
丁寧なひと手間で
冷めても美味しいおにぎりに。#お腹ペコリン部 #お弁当 #Twitter家庭料理部 #ひと手間 pic.twitter.com/ivqqCZd6NV
鍋で炊いたご飯は、冷めても味が落ちにくいので温めなおしても美味しく食べることができます。鍋とガスコンロを使った炊き方は、強火でお米の芯まで水分を行き渡らせることができます。それによりお米のデンプンが十分に糊化され、冷えた後も軟らかく水分が失われないご飯になります。モチモチとした食感がそのままの美味しいご飯は、お弁当にもぴったりです。
いざというときに役立つ!節電効果も!
鍋を使ったご飯の炊き方を覚えておくと、アウトドアでご飯を作りたい時だけでなく、炊飯器が使えない場合でも美味しいご飯を作ることができます。電気が使えなくなるなど、いざというときに鍋でのご飯の炊き方を覚えておくと安心です。また毎日炊飯器を使ってご飯を炊く場合に比べ、かなりの節電効果があるのもうれしいメリットです。
鍋を使ったご飯の炊き方のポイント
フタが重くしっかり閉まる厚手の鍋を用意する
炊き方の前に、鍋で失敗なくご飯を炊くためのポイントを見ていきましょう。まず、ご飯を炊くのに適した鍋を準備します。ご飯を炊くというと土鍋のイメージが強いですが、厚手でフタが重くしっかり閉まるものであれば、どんな鍋でも炊き方の基本は同じです。直径20センチほどの鍋ならお米3合までが大きさの目安です。慣れてきたら、噴きこぼれしにくい形の炊飯用の鍋を購入してみるのもおすすめです。
炊き方のポイント1「水の量」
鍋を使ったご飯の炊き方で重要なポイントとなる水の量について説明します。基本の水の量は、使う米の量の1.1倍です。お米用の計量カップ1合分(180cc)に対し水は普通の計量カップ約1杯分(200~220cc)となります。無洗米の場合はやや水の量を増やします。また、夏場は冷たい水を使うとより美味しく炊けます。最初は分量どおり炊いてみて、徐々に硬さの好みにあわせ水の量を調整していくとよいでしょう。
炊き方のポイント2「火加減」
ガスコンロの火加減も炊き方の重要なポイントになります。基本の火加減は、初め中火から強火10分で沸騰させ、沸騰したら弱火にして約12分、最後に強火10秒、火を止めてさらに10分蒸らす、です。美味しくご飯を炊き上げるコツは、最初の10分ほどで一気に熱を加え沸騰させることです。くわしい行程は以下で説明しますが、基本的な火加減はとても簡単です。
鍋を使った美味しいご飯の炊き方
米を洗い水に浸けておく
では、ここからくわしい炊き方を説明します。まず普段どおりに米を研ぎ、水を切った米に分量の水を加えて吸水させます。浸けておく時間は夏なら30分ほど、冬なら1時間が目安です。浸水は手間に思えますが、しっかり米に水分を含ませておくことで、鍋で美味しいご飯が炊けます。帰宅してすぐにご飯を炊きたい場合は、朝から米を水に浸けておいてもよいでしょう。
鍋を使った米の炊き方と火加減
浸水が終わったら、鍋に入れた米を火にかけます。強火で10分が目安ですが、小さな鍋の場合は中火で十分です。フタがカタカタなり水分が吹き上がって沸騰してきたら、弱火にして10分から12分加熱します。キッチンタイマーで時間を計っておいてもよいでしょう。時間になりパチパチという音が聞こえはじめたら、鍋の底の水分を飛ばすため10秒強火で加熱します。フタを開けてみて、水分が残っていないようなら火を止めます。
蒸らしてから軽く上下を返す
加熱が終わった後は、火からおろしてフタをしたまま10分ほど蒸らします。これにより、ご飯が芯までふっくらとした炊きあがりになります。また、蒸らしている間にフタについた水分がご飯に落ちてべちゃつくのを防ぎたい場合は、布巾やキッチンペーパーを鍋とフタの間にはさんでおきます。10分ほど放置した後、しゃもじを使って、ご飯の粒をつぶさないようにやさしく上下を返すように混ぜて完成です。
鍋で炊いたご飯の保存方法
鍋で炊いたご飯はどのように保存すればよいのでしょうか?残ってしまったご飯は、なるべく早く冷凍するのがおすすめです。ラップで一食分ずつ包み、冷めてから冷凍します。また、おひつに入れて保存することもできます。おひつはご飯の余分な水分を吸い取り、黄ばみや臭いを抑えて美味しさを保ってくれます。最近では、電子レンジでそのまま温めることができるセラミック製のおひつも売られています。
美味しいご飯を炊くのにおすすめのご飯鍋は?
ご飯鍋の選び方
ここまでの基本的な炊き方でどんな鍋でもご飯を炊くことができますが、自分の好みや、扱いやすさから鍋を選ぶことで、より炊飯が楽しくなります。ガスコンロでご飯を炊くために作られたご飯鍋は、たくさんの種類が売られていますが、どれを選べばよいのでしょうか?鍋の材質や重さなどから、おすすめのご飯鍋を紹介します。
土鍋タイプのご飯鍋
まずは定番の土鍋タイプがおすすめです。底が丸く鍋全体から火が通るので、昔ながらのかまどで炊いたようなご飯になります。保温性も高く適度に水分を逃がすので、ご飯がべちゃっとなるのを防いでくれます。美味しいおこげができるのもポイントです。デメリットは重さがあり割れやすいことですが、近年は100円ショップなどでも1人用の土鍋が売られていたりと、気軽に挑戦しやすくなっています。
文化鍋タイプのご飯鍋
文化鍋とは、炊飯器が普及する前までよく使われていたアルミ製やステンレス製の鍋です。軽くて扱いやすいので、毎日ご飯を炊くという方におすすめです。文化鍋の縁には段差があり吹きこぼれを防いでくれるので、その点も炊飯に向いていると言えます。文化鍋は水分をはじくのでご飯を入れたままにしておくと、べちゃっとなってしまいますが、お手入れが楽で割れることもないので普通の鍋のように使うことができます。
鍋で炊いたご飯が失敗してしまったときは?
ご飯がべちゃっとしてしまった時
鍋を使ってご飯を炊きはじめると、最初のうちはベストな水の量などがわからず失敗してしまうこともあるかもしれません。せっかく炊いたご飯を捨てることなく、リカバリーする方法を紹介します。水分が多くご飯が少しべちゃっとしてしまった時は、一度強火で10秒程加熱してから、もう一度蒸らしてみましょう。そのまま火にかけて水分を飛ばそうとすると、底が焦げてしまうことがあるので注意が必要です。
ご飯に芯が残ってしまった時
鍋の中に水分がないのにご飯に芯が残ってしまうのも、よくある失敗のひとつです。そのような時は、ご飯に少量の水やお酒をふりかけてから弱火でゆっくり加熱します。ほんの少し芯が残っている程度なら、フタをしてじっくり蒸らしておくだけでもよいでしょう。電子レンジを使う方法もあります。芯の残ったご飯に水を振りかけてから、ラップをしてレンジ加熱します。このように失敗してしまったご飯も復活させることができます。
失敗してしまったご飯のアレンジレシピ
鍋で炊いたご飯が失敗してしまい、うまく炊き上げることができなかった時は、別の料理にアレンジしてしまう手もあります。べちゃっとしてしまったご飯は、ライスコロッケやお好み焼き風にアレンジしてみてはどうでしょうか。芯が残ってしまったご飯の場合は、スープの素などを使ってリゾットや雑炊にアレンジすると、まったく違った味で美味しく食べることができます。
鍋を使った美味しいご飯の炊き方まとめ
いかがでしたか?毎日食べるものだからこそ、ご飯の味にはこだわるという人も多いようです。敷居が高そうに見える鍋を使ったご飯の炊き方ですが、火加減や水の量を一度覚えてしまえば意外と簡単です。
強い火力で炊きあげられたご飯には、炊飯器で炊いたものにはない格別の美味しさがあります。短時間で炊くことができ、冷めても美味しいままなのもうれしいポイントです。まずはじめは家にある鍋を使って、美味しいご飯を炊いてみてはどうでしょうか?