2018年02月24日公開
2024年06月26日更新
のどぐろを金沢で食べるならココ!おすすめ・リーズナブルなお店を紹介
のどぐろは超高級魚でなかなか食べることができない魚の1つです。日本海側ならどこでも取れるようですが、北陸、特に金沢が有名ですね。のどぐろを食べるなら金沢に行きたいという方のために、人気店やリーズナブルなお店を紹介したいと思います。
目次
のどぐろとはどんな魚?
のどぐろの特徴
のどぐろは口を開けると中が赤いのでそう呼ばれますが、正式にはアカムツという名前です。体調は40センチ前後で背が赤く、大きな目が特徴です。大物ならキロ1万円を超えるほどの超高級魚です。味は骨が少し硬いものの、上質の白身で脂が全体にあるので加熱しても硬くならないので、刺身はもちろん、加熱しても美味しく食べれます。
のどぐろの旬
のどぐろは一年中とれる魚ですが、その旬は晩秋から春と言われています。しかし、子持ちの時期が7~8月、10~2月が脂の乗っている時期なので、人によって美味しいと感じる時期が別れるようです。
のどぐろの産地
のどぐろは基本的に日本海沿岸ならどこでも取れるようですが、有名なのは石川県です。その他にも新潟県や鳥取県や長崎県なども有名です。韓国でも取れるそうです。
のどぐろの食べ方
のどぐろの刺身
のどぐろは痛みやすい魚で、なかなか刺身で食べられることは少ないです。産地の金沢に行ったのならばまずは刺身を食べることをおすすめします。のどぐろは旨味と脂が全体に広がっており、白身のトロと言われるほどの美味しさです。特に皮を炙ると香ばしく、脂を感じられ美味しいです。また、皮を剥いで薄造りで食べると魚本来の味を感じ、違う味わいが楽しめます。
のどぐろの塩焼き
のどぐろに塩を振り、丸ごと焼いた素朴な食べ方ですが、のどぐろの甘い脂が感じられ、皮は香ばしいです。身は白くて絹のように柔らかく、ジュワーと脂が滴り落ちて、それはそれは美味しいです。お好みでカボスやレモンを絞っても美味しいです。
のどぐろの煮付け
のどぐろは身全体に脂がのっています。醤油とみりんの調味液で煮付けるとのどぐろは濃厚な美味しさを堪能できます。こってりとした美味しさは米どころ北陸の白いごはんと相性バッチリです。
金沢ってどんなところ?
金沢は前田家、加賀百万石の城下町です。その面影を今も残し、風情のある街並みや美しい庭園の兼六園が有名ですね。また、漆塗りや金箔などを代表とする伝統工芸や伝統芸能が今も残っています。金沢の気候は一年通して湿度が高く、冬は雪が多いところです。夏はフェーン現象の影響で35度を超えるほど暑くなります。そんな金沢の街をエリアごとに簡単に紹介します。
金沢の街①武蔵ヶ辻・尾張町エリア
金沢駅あたりから近江町市場、主計町茶屋街があるエリアです。新幹線で金沢入りする観光客がまず目にするのが、金沢駅前にある鼓門です。この鼓門は伝統芸能である能楽をイメージしたものだそうです。柱の部分が鼓の形になっていますね。
近江町市場は新鮮な野菜や海産物を扱っていて、観光客向けに海鮮丼が食べられる店があります。のどぐろももちろんあり、お土産に比較的リーズナブルにのどぐろの干物も手に入れることができます。どじょうの串焼きもおすすめで、食べながら市場内を歩くのもいいです。
金沢の花街3つのうちの1つがこの主計町です。ここは浅野川沿いにあり、特に落ち着いた雰囲気の花街です。石畳の道をそぞろ歩くと、建物の中から三味線の音が聞こえてきて趣があります。
金沢の街②兼六園、金沢城エリア
水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三大庭園の1つである兼六園。加賀百万石の前田家の庭園で命名したのは松平定信だそうです。四季それぞれに違った美しさがあるが、冬の雪吊りは有名です。
金沢城公園は兼六園に隣接しています。前田家の城でしたが、明治になって城は取り壊されました。現在は修復作業が進められていて、当時の姿が想像できます。
金沢21世紀美術館は、新しい文化の創造「新たなまちの賑わいの創出を目的に開設作られた現代アートの美術館で新しい金沢の魅力と活力を発信しているスポットです。
金沢の街③東山、卯辰山エリア
ひがし茶屋街は金沢の花街3つのうちの1つで、木虫籠(きむすこ)という美しい出格子がある建物が残る美しい街です。元お茶屋の建物をリノベーションしたカフェやレストランなどもあります。
卯辰山公園は少し高台にあるので、金沢市内が一望できます。晴れた日には日本海まで見え、夜は金沢の夜景も楽しめるスポットです。
金沢の街④香林坊・長町エリア
香林坊は16世紀にお坊さんが薬屋さんを始めた場所で、現在は金沢の大繁華街になっています。109やデパート、ホテルなどもあり、レストラン、居酒屋の数もたくさん。観光の拠点になること間違いなしのエリアです。
武家屋敷通りは江戸時代に加賀藩の武士たちが住んでいた屋敷跡。土塀と石畳の道が当時を彷彿とさせます。現在も住居として住んでいる方もいる一方、レストランやカフェ、お菓子などのお土産やさんになっているところもあります。
金沢でのどぐろを食べる!ランチ編
金沢でのどぐろを食べる!ランチ編①乙女寿司
かなりの人気店で金沢一と言われるほどのお店です。予約は必須で1ヶ月前にはしておきたいところ。おまかせ握りで約1万円ほどですが、その内容は驚くほどの美味しさです。魚の新鮮さと握りの繊細な技が感じられます。
のどぐろは握りで食べられます。感動の味を体験してみてください。金沢城や兼六園にほど近い場所なので、観光の途中のランチに行けそうです。営業時間は12:00~14:00、17:00~22:00(最終入店 19:30)になります。
金沢でのどぐろを食べる!ランチ編②鮨 志の助
金沢寿司の名店、小松弥助にて修行されて独立したのがここ、鮨「志の輔」です。シャリが独特で芯が残っているのかと思うほど固めに炊かれています。また鮨酢には赤酢を使っています。店内はカウンターのみ10席しかありませんので、予約をしてから訪れたいです。
ここののどぐろの握りは炙らず、皮から湯をかける調理法。これで炙りの匂いがせず脂が滲み出るそうです。場所は金沢駅からタクシーで20分ほどです。バスでも行けますがあまり本数がないようです。営業は水曜と日曜が休みで12:00~14:30、18:00~21:30になります。
金沢でのどぐろを食べる!ランチ編③御料理貴船
ミシュラン二つ星の大人気店です。ランチとディナーで4組ずつの限定になるので、半年先近くまで予約がいっぱいと言います。この人気店でリーズナブルにその味を味わうためにはランチがおすすめです。コースは2500円、3500円、5000円の3コースがありますが、5000円コースでのどぐろが食べられます。
前菜から始まり最後はデザートまで出てきます。季節感溢れる内容でその遊び心に脱帽します。この内容だったら大満足間違いないです。場所は主計町で浅野川沿いの情緒溢れるエリアで、営業は水曜日以外の毎日で11:30~15:00(最終入店時間13:30)と17:30~22:30(最終入店時間20:30)になります。
金沢でのどぐろを食べる!ランチ編④いきいき亭近江町店
観光地として人気スポットの近江町市場にあるのがこちらのお店です。市場内だけあって新鮮な海鮮がリーズナブルにいただけます。大人気の店なので1時間くらいは待つことを覚悟しましょう。
いきいき亭丼は2000円でぎっしり海鮮が乗っていますが、その中に炙りののどぐろも含まれています。市場内の雰囲気も楽しめますし、リーズナブルなのでぜひ行くことをおすすめします。営業時間は7:00~17:00、木曜日がお休みです。ランチに食べるのもいいですが、朝食に食べるのもいいですね。
金沢でのどぐろを食べる!ランチ編⑤もりもり寿司金沢駅前店
出典: https://akoba.jp
大人気回転寿司店です。駅前の好立地ということもあり、1時間以上待つことを覚悟してください。回転寿司ですので、昼夜でメニューは変わりません。
のどぐろの握りは金沢名物のど黒三点盛り756円、白身三点盛り648円、北陸五点盛り1,080円、店長おすすめ五点盛り1,188円などのセット盛りに含まれます。もちろんのどぐろ単独の握りもあります。営業時間は11:00~22:00(L.O.21:30)で休日は駅ビルの休みによって不定期にあるようなので確かめてから行ってください。
金沢でのどぐろを食べる!ディナー編
金沢でのどぐろを食べる!ディナー編①日々魚数寄東木(ヒビサカナズキトウボク)
リーズナブルなランチで大変人気なお店がここ、日々魚数寄東木(ヒビサカナズキトウボク)です。ランチで六品のおかずの他、ご飯とお味噌汁お漬物そして後から2品おかずがやって来て950円という驚きのコストパフォーマンス。しかし、ランチではのどぐろは食べられません。
一方、夜の時間ではのどぐろの刺身、鮨、焼き魚が食べれます。蟹から海老から地物の魚が9品ついて5500円。これでもかというくらいに美味しいものが出てきます。場所は金沢駅から歩いて5分ほどの場所です。営業は水曜日を除く11:30~14:00 (L.O.13:30)と18:00~22:30(L.O.22:00)になります。客席10席ほどの小さいお店になりますので、予約してから行くようにしてください。
金沢でのどぐろを食べる!ディナー編②いたる本店
予約がなかなか取れない人気居酒屋がこちらいたる本店です。居酒屋なのでメニューはとてもリーズナブルで一人でも比較的入りやすい店です。ここではお刺身の桶盛の中にのどぐろが入っていたり、のどぐろの姿焼きもいただけます。
のどぐろ以外も北陸ならではの食材が食べれますし、料理の内容は居酒屋とは思えない質で料金は居酒屋並みという大満足のお店です。場所は香林坊から5分という好立地ですし大変おすすめのお店です。営業時間は日曜日以外の17:30~23:30(L.O.23:00)になります。
金沢でのどぐろを食べる!ディナー編③味楽ゆめり
いたる出身の店主が切り盛りする居酒屋です。居酒屋といえど甘エビのコロッケや白子の天ぷらや能登もずくといった北陸名物がメニューには並びます。中でも好評なのは小坂蓮根の蓮蒸しで、蓮の餡を蒸し、中に鰻と三つ葉、しめじ、椎茸が入っています。こちらも居酒屋と思えない質の料理と居酒屋並みのリーズナブルな値段と嬉しいお店です。
こちらののどぐろはお刺身とのどぐろの塩焼きがいただけます。皮目がパリパリで中がジューシーな塩焼きは評判の良い一品でおすすめです。金沢駅から徒歩5分という立地も嬉しいですね。営業時間は日曜日以外の18:00~23:00(L.O.22:30)になります。
金沢でのどぐろを食べる!ディナー編④くろ屋
地魚地酒とうたう居酒屋くろ屋。甘エビ、のどぐろなどの地魚はもちろんのこと、加賀郷土料理の治部煮や加賀野菜を使ったメニューも豊富かつリーズナブルで旅行者におすすめのお店です。
こちらののどぐろはお刺身と塩焼き、サービスでのどぐろせんべいが出ることもあるようです。場所は金沢駅から歩いて8分ほどの距離ですが、リーズナブルに北陸名物をいただける居酒屋でおすすめです。営業時間は日曜日以外の17:00~24:00(L.O.23:00)になります。
金沢でのどぐろを食べる!ディナー編⑤きく家
圧倒的なコストパフォーマンスの寿司屋と言われるのがここ、きく家です。かなりディープなエリアにあるカウンター6席のみのお店です。メニューはなく、おまかせになりますが、苦手なものなどは聞いてくれます。お造りから始まり握り18貫とお酒を飲んでも1万円でお釣りがくるというリーズナブルな価格設定です。
握りの中にのどぐろも含まれています。こちらのお寿司、素材がいいのはいうまでもなく、それをいかに美味しく食べさせるのか考え抜かれていてさらに美しく、大将の技の光るものばかりです。
女性一人だとかなり勇気のいる場所にはありますが、それを考慮しても行っていただきたいぜひおすすめの店です。場所は武家屋敷通りにほど近いエリアです。営業は日曜祝日以外の18:00~ネタが無くなり次第終了とのことなので早めの時間に予約してから行ってください。
番外編 金沢で買えるのどぐろのお土産
のどぐろの干物
定番のお土産、のどぐろの干物です。近江町市場はもちろん、駅のお土産やさんでも買えますし、冷凍されているのである程度日持ちもしますし大変便利です。調理も簡単です。
のどぐろせんべい
のどぐろののどぐろを粉末にし米粉と混ぜて焼いたおせんべいです。日本酒になかなか合うようです。会社の同僚へのお土産にもおすすめします。
のどぐろの炙り寿司
のどぐろの棒寿司です。炙りの香ばしさにすだちを絞って食べればたまらない美味しさです。帰りの新幹線で食べてもよし、冷凍のまま持って帰ればかなり日持ちもしますので、家族へのお土産にもいいですね。
のどぐろふりかけ
のどぐろ風味のふりかけです。白い炊きたてのご飯にかければ抜群の美味しさです。常温保存なので気を使わずに買って帰れます。
まとめ、のどぐろは近年特に人気の食材
のどぐろはテニスの錦織選手が試合後に食べたいと言ったことがきっかけで急に人気が高まった魚です。そういえば、数十年前に金沢に行った時はお土産やさんや市場でも見かけませんでした。昔からあった魚には違いありませんが、この発言で急に注目を浴びてしまい、値段も高騰したようです。今回調べたリーズナブルな居酒屋さんでもその値段はここ数年で倍くらいになってしまい残念だという口コミを見かけました。
しかしそのおかげでのどぐろを自宅にお取り寄せすることもできるようになりましたし、美味しい食べ方も研究され多様化された感じがします。今後のどぐろは一過性の人気のものになるのか、それとも白身のトロと言われる美味しい魚の魅力にはまり続けるのか見守っていきたいです。