2019年08月25日公開
2024年09月25日更新
赤霧島の美味しい飲み方は?おすすめのおつまみも!芋焼酎でも人気な理由とは?
赤霧島の美味しい飲み方や人気の理由、そしておすすめのおつまみなどについてまとめてみました。人気芋焼酎として知られる赤霧島ですが、ロックやストレート以外にどの様な飲み方があるのか?割り物と合わせる際の割合等も併せて紹介します。
赤霧島とは?
一口にお酒と言っても多種多彩ですが、中でも多くの愛飲家がいる事で知られているのが焼酎です。特に焼酎のメッカである九州には芋焼酎をはじめ、むぎ焼酎や米焼酎、更には栗焼酎など、驚く程に沢山の酒造メーカーが存在します。そしてそれらの中でも現在特に注目を集めているのが、鹿児島県の霧島酒造が製造販売を行う赤霧島です。
製造元である霧島酒造は、看板商品である霧島シリーズを中心に手掛けている鹿児島県屈指の酒造メーカーであり、世界コンクールでの金賞受賞など輝かしい実績を持ち合わせています。芋焼酎が好きな方でこの霧島酒造を知らないという人はまずいないでしょう。
そんな霧島酒造の看板商品である霧島シリーズの中で、最も人気が高い焼酎と言われているのが本記事で紹介する赤霧島です。では実際に赤霧島がどの様な芋焼酎なのかをここで簡単におさらいしておきましょう。
紫芋が原料の焼酎
赤霧島をはじめとする全ての霧島シリーズは、さつまいもをメインの原材料として蒸留製造される芋焼酎です。銘柄によって使用されるさつまいもの種類や発酵に使われる麹の種類が異なりますが、本記事の主役である赤霧島に関してはムラサキマサリという名称の紫芋が主原料と成ります。
このムラサキマサリという紫芋は、焼酎造りに最も適したさつまいもと言われている黄金千貫のDNAを引き継ぐさつまいもと言われております。この伝統に裏打ちされた紫芋を主原料として使用している事も、赤霧島の特徴の一つです。
味わいと香り
赤霧島と言えば、霧島シリーズの中でも独特の味わいと香りを愉しめる芋焼酎と言われております。これは先程説明したムラサキマサリという紫芋を主原料として使用している部分が、大きく関係しているものと考えられるでしょう。ふわりと抜ける柔らかな香りと、澄み渡った甘みがこの赤霧島の特徴です。
赤霧島は霧島酒造のスタンダードな芋焼酎である白霧島と黒霧島のワンランク上に当たる位置づけですが、希望小売価格を比較しても500円程度しか差がない商品です。にも関わらず赤霧島には両者よりも更に深い味わいと香りを持ち合わせています。これもまた赤霧島を人気たらしめる一つの要因であると考えられます。
豊富なポリフェノール
赤霧島にはポリフェノールが豊富に含まれています。知っているという方も多いと思いますが、ポリフェノールとはぶどうやブルーベリー、チョコレートなどに多く含まれている成分で、植物が光合成を行うときにできる物質の総称です。緑茶に含まれているカテキンや、健康食品の説明等でも度々耳にするイソフラボンなどもポリフェノールの一種と成ります。
赤霧島の主原料であるムラサキマサリには、このポリフェノールが豊富に含まれております。ムラサキマサリに含まれているポリフェノールが焼酎麹が生成するクエン酸と反応し、もろみが真っ赤に染まります。その様子からこの焼酎は赤霧島と名付けられました。この赤霧島は、飲む事でポリフェノールの摂取も出来るという訳です。
赤霧島が芋焼酎の中で人気の理由
では数有る芋焼酎の中でも何故ここまで赤霧島の人気が高いのか?といった具体的なポイントについて、幾つか検証してみたいと思います。
希少価値
赤霧島が出荷されるのは春と秋の年に2回のみです。故に希少価値が高く、以前はなかなか手に入らないプレミアムな芋焼酎と言われていました。しかしコレはあの焼酎ブーム真っ最中の頃の話で、現在は割と普通に購入する事ができます。今ではセブンイレブンなどのコンビニや薬局などでも当たり前に並んでいるので、以前の様な希少価値は存在しないと考えるのが妥当です。
日本人は割とこうしたブームに弱いですが、そんな一過性のブームはいつまでも続く訳ではありません。あれだけ盛り上がった焼酎ブームも今や落ち着きを見せており、値段の高騰もかなり収まった状態に有るそうです。ただ、赤霧島の名がその当時の希少価値によってプレミア感を持ったという事は充分に考えられます。
芳醇な風味と飲みやすさ
赤霧島が高い人気を誇るのは、単純に美味しくて飲みやすいからと言うのが最も妥当且つ的を得た答えでしょう。幾ら希少価値が有っても、美味しくなければ誰も好き好んで飲み続ける事はありません。赤霧島が長きに渡って多くの焼酎ファンから支持され続けているのは、赤霧島がそれだけ美味しいからです。
勿論さつまの芋焼酎には赤霧島以外にも様々な焼酎があります。それらの焼酎はどれも個性豊かで美味しいモノばかりですが、その中でも特に赤霧島は飲みやすさに特化しているといった印象が強い焼酎です。芋焼酎には独特のクセがあり、それがまた魅力でもあります。しかしこの強いクセは飲み手によって敬遠材料にも成る訳です。
その点赤霧島はこのクセを其程感じる事なく飲める焼酎であり、芋焼酎が苦手な方がこの赤霧島だけは飲めるという場合も少なくないと言います。この飲みやすさと芳醇な風味こそが、赤霧島最大の人気ポイントであると見て間違いないでしょう。
メディアで話題に
焼酎ブーム全盛期にメディアが赤霧島をおすすめの芋焼酎として取り上げた事が幾度もあり、それを見た人々によって赤霧島人気に火が付いた可能性もあります。現在も好んで赤霧島を飲んでいる方の中には、この時に赤霧島の事を初めて知ったという方も割合的には結構いるかも知れません。
赤霧島の美味しい飲み方
では続いて赤霧島を美味しく頂く為に、おすすめの飲み方について紹介させて頂きます。芋焼酎の飲み方と言えば大概がロックやストレートですが、実はおすすめの飲み方はそれだけではありません。赤霧島は割モノと合わせても美味しく飲める焼酎なのです。但しその場合は割合が重要に成りますので、その辺についてもしっかりと学んでおきましょう。
ロック
赤霧島に限らず、基本的な焼酎の飲み方を挙げる場合、このロックが真っ先に上がるかと思われます。ロックグラスにかち割り氷を投入して焼酎を注ぐ。後は氷で薄まり過ぎない程度のスピードで焼酎を頂くのが飲み方の基本です。特に飲み方として難しい部分はありませんが、グラスに注ぐ焼酎の割合は半分程度がベターと言われています。
ストレート
一切の手を加えず、そのままの味を頂くストレートこそが最も適した飲み方だとする方も多いです。実際のところ鹿児島県在住の人々の場合、芋焼酎はストレートで飲むという方がかなり多いと言われています。と入っても赤霧島は決して度数も低くないので、ストレートに慣れて居ない方はある程度ペースを抑えて飲む必要がありそうです。
水割り
芋焼酎をはじめとする乙類の焼酎の場合、甲類焼酎の様に水割りにして飲むという事は割と珍しいと言えます。せっかくの美味しい焼酎をわざわざ水で薄める必要が無いという事が最大の理由だそうですが、確か一理あると言えます。しかし、実は割合次第で水割りが最も赤霧島の香りを引き立たせる事ができる飲み方と成るのです。
その飲み方とはグラスに赤霧島と常温の水を1:1の割合で注ぐだけのモノで、口が狭くなるタイプのグラスを用意して頂ければ完璧です。これはウイスキーで言うところのトワイスアップで、赤霧島の持つ芳醇な香りを最も引き立たせる事ができます。注意点は水は必ず天然水を使用する事と、水と焼酎の割合を必ず同じにすることです。
炭酸割り
夏の暑い時期にはスカッとした爽やかなお酒が飲みたく成ります。赤霧島の場合一見するとそうした飲み方とは無縁のような気もしますが、それは大きな間違いです。実は赤霧島にも夏におすすめな飲み方があるのです。それは赤霧島の炭酸割りです。
いわゆるハイボールを赤霧島ベースで作る感じで捉えて頂ければOKで、グラスに氷と赤霧島を入れて炭酸水を注ぎます。この時の割合も実際のハイボールと同程度がベターですが、焼酎の風味を強くしたい方には焼酎を増し目に入れるのがおすすめです。更にレモンの代わりとして梅干しで酸味を加えれば完成です。
鹿児島の黒千代香で熱燗に
最後は最もおすすめな熱燗を紹介します。芋焼酎の熱燗は本場鹿児島では至って普通の飲み方で、黒千代香(くろじょか)と呼ばれる注ぎ口の付いた陶磁器の土瓶に芋焼酎を入れ、これで温めてから頂きます。冷たい芋焼酎よりもグンと香りと風味が広がるこの飲み方は、赤霧島の持ち味を最大限に引き立たせる事ができます。
赤霧島におすすめのおつまみ
では最後に赤霧島におすすめなおつまみを幾つか紹介させて頂きます。料理との相性も抜群である赤霧島ですが、ここでは敢えて手の混んだおつまみではなく、簡単に手に入り簡単に食べられる食品に焦点を絞って紹介したいと思います。シンプルなおつまみだからこそ、焼酎とのマッチングが重要と成ってくるのです。
チーズ
チーズはワインやウイスキー、ブランデーなどの洋酒と合わせて頂くイメージが強いと思いますが、芋焼酎との相性も抜群です。少し考えて頂ければ分かると思いますが、赤霧島はブランデーやウイスキーと同じ蒸留酒であり、ワインにも似たフルーティで芳醇な香りが持ち味の芋焼酎です。であればチーズとの相性が悪い筈がありません。
とは言ってもチーズも実に様々な種類があるので、実際におつまみとして合わせるチーズに関しては各自お好みのタイプをチョイスするのがおすすめです。どちらかと言うとクセの少ないタイプのチーズを選ぶ方の割合が多いようですが、敢えて癖のあるブルーチーズ等を選ぶのもおすすめです。
お漬物
和の食卓に欠かせない香の物も、おつまみとして抜群の相性を誇ります。お漬物と言ってもこれまた星の数ほどの種類が在りますが、その中からおつまみとして最も相性の良いモノを試行錯誤しながら探し出すという愉しみ方もできます。意外とセロリやブロッコリーなどのお漬物とも相性が良いそうですので、気に成る方は一度お試しあれ。
塩辛
塩気と風味の強い烏賊の塩辛は、おつまみとして最上の一品です。特に赤霧島の様な風味豊かな芋焼酎との相性はこの上なく抜群で、これだけで何杯も酒が進んでしまう事でしょう。塩辛を一口運び、その後にチビリと焼酎を舐めるのが大人の愉しみ方です。これを覚えてしまったら、もう赤霧島以外には手が出せなく成るかも知れません。
お造り
芋焼酎とお造りの相性は言わずと知れたモノですが、中でも赤霧島は特に相性の良い焼酎であると言われております。これもムラサキマサリという主原料が持つ風味と豊かな香りに拠るものでしょう。新鮮な海の幸と共に頂くと、まるで口の中で海が広がるような感覚を覚えると言われております。
こいじゃっど
初めて目にした耳にしたという方も多いと思いますが、このこいじゃっどとはカツオの腹皮の燻製の事で、鹿児島県のお土産としても有名な一品です。別名鰹のトロとも呼ばれるカツオの腹皮部分には、脂と旨味がタップリと詰まっています。これを燻製にすることで更に味わい深く仕上げ、醤油で味付けしたものがこちらです。
噛めば噛むほど旨味が拡がる為に、やめられないとまらないエンドレスエイト状態に陥る危険性もあるこいじゃっど。ご飯の上に載せて頂くのも良いですが、やはりここは赤霧島と共にしっぽりと頂くのがおすすめです。鹿児島以外ではなかなか手に入れるのが難しい商品ですが、取扱い店舗では通販も行っておりますので、是非一度お試し下さい。
赤霧島の美味しい飲み方で豊かな香りを愉しもう!
霧島シリーズの中でも人気の高い赤霧島の美味しい飲み方を中心に紹介してきました。美味しく頂くためには割合などに注意する必要がありますが、かと言って割合を多少間違えてもそれで赤霧島の美味しさが消え失せる訳ではありませんので、正直そこまで気にする必要もありません。美味しく頂ければそれが一番です。
飲めば飲むほどその美味さにハマっていくと言われる赤霧島。皆さんもこの機会に是非赤霧島の芳醇な味わいと豊かな香りを堪能してみてはいかがでしょうか?