2019年02月07日公開
2024年09月02日更新
シャドークイーン(紫色のじゃがいも)とは?特徴や効果・食べ方など!
シャドークイーンはカラフルポテトの中の紫じゃがいもの一種です。芋の中でも食卓によく並び、食べられるじゃがいも。スーパーへ行くと一般的なじゃがいもと一緒に、紫じゃがいもが並んでいる場面を見たことがあると思います。特に濃い奇抜な紫色が目を引くシャドークイーンには豊富な栄養効果と素晴らしい効能があります。シャドークイーンの特徴や、おすすめの食べ方。カラフルな色を生かしたレシピの紹介をしています。
シャドークイーン(紫じゃがいも)とは?
カラフルポテトの一種で紫色な「シャドークイーン」
紫色が目を引くじゃがいも、シャドークイーンは北海道で誕生し、2006年に発表されたカラフルポテトの一種です。カラフルポテトとは大きく分けて3種類あり、黄色が強いキタアカリやインカのめざめなどの「イエロー系」、ピンクや赤色のインカレッドやノーザンルビーの「レッド系」そして、紫色のインカパープルやキタムラサキ、シャドークイーンの「パープル系」となります。
シャドークイーンは形はメークインと同じような卵型で外側は黒っぽく、切ると中は鮮やかな紫色をしたじゃがいもになります。北海道で誕生し、同じような紫じゃがいも「キタアカリ」とよく似ていますが、全くの別物でキタアカリよりも豊富な栄養を含んでいます。
シャドークイーンの特徴
シャドークイーンの特徴といえば、まず一番に上げられるのがその色です。カラフルポテトのうち、紫じゃがいも中でも特に濃く鮮やかな紫色をしています。カラフルポテトは加熱に弱い品種も多い中、シャドークイーンの紫色は加熱をしても色落ちが比較的少なくなっています。
揚げ物をしても「褐変」という茶色に変色することもなく、鮮やかな紫色のままを保つことができます。他にも、肉質は色むらや変質がなく均一で表面には芽も少ないため、皮が向きやすく調理がしやすいのも特徴です。
味は?
シャドークイーンは、見た目の紫色も美しいですが、味も芋の中でもとても美味しいと評判の紫じゃがいもです。じゃがいもは品種により煮崩れたりしやすいものもあり、調理方法を選ぶことが多いですが、シャドークイーンは焼いても、煮ても、揚げても、蒸してもどれも美味しく仕上がります。
食感はでんぷん価が高いため代表的なじゃがいもの品種メークインよりもな粘り気は少なく、男爵芋のようなホクホクさがあります。味は一般的に日常食べられるじゃがいもと変わらないので、料理としても使いやすい品種となります。
シャドークイーンの栄養と効果効能
レモンに匹敵する量のビタミンC
芋のなかでもじゃがいも、シャドークイーンにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには肌を白くし、ストレスや風邪など病気への抵抗力をあげてくれる効能があります。シャドークイーンには100g辺り35mlもの、レモンにも匹敵する量のビタミンCが含まれています。
ビタミンCは熱を加えると壊れやすい性質を持っていますが、シャドークイーンをはじめ、じゃがいものビタミンCはデンプンに保護されているため加熱しても壊れることがありません。蒸したり焼いたりと加熱調理しても栄養効果が期待できます。
高血圧やむくみ予防効果
次に紹介する栄養と効果効能はカリウムです。カリウムは牛乳や果物、豆類、野菜などに含まれる栄養素となります。シャドークイーンはカリウムも豊富で、100g辺り410㎎ものカリウムが含まれています。カリウムはナトリウムと共に、人体に不可欠なミネラルの一つです。
カリウムにはすぐれた利尿作用があり、体内の余分な水分や塩分を排出し、血圧を抑えてくれる効能があります。カリウムの多く含まれたシャドークイーンを食べることで、高血圧やむくみなどを予防する効果があるといえます。とくに高血圧が気になる方は積極的に食べるのがおすすめです。
アントシアニンによる抗酸化作用
出典: https://note.mu
シャドークイーンの鮮やかな紫色はアントシアニンという色素によるものです。シャドークイーン以外でも、ブルーベリーや紫芋、紅芋などの紫色の植物にはアントシアニンが含まれていますが、シャドークイーンのアントシアニンは他の紫じゃがいもの約3倍も含まれています。アントシアニンの効能には、強い抗酸化作用があると言われています。
活性酸素は日々のストレスや紫外線で体中に作られ、大量に発生するとガンや脳卒中、動脈硬化などの病気を引き起こすと言われています。芋の中でも、活性酸素を除去する強い抗酸化作用を持つ紫じゃがいもがシャドークイーンとなります。
目の健康に効果的
目にいい植物といえばブルーベリーを思い浮かべる人が多いと思います。ブルーベリーの持つアントシアニンが目の健康に効能を発揮するといわれています。シャドークイーンにも豊富に含まれるアントシアニンは眼精疲労を回復させ、視力を改善するとされています。
更に、網膜の毛細血管を保護し強化させる作用があり血液循環の向上、角膜や水晶体に含まれるコラーゲンを安定させます。疲れ目に悩まされている方は是非、普段使うじゃがいもをシャドークイーンに変えてみるのもおすすめです。
シャドークイーンの食べ方・おすすめレシピ
彩を活かせるサラダ料理
ここからは、シャドークイーンの美味しい食べ方やレシピを紹介します。まず紹介する食べ方はサラダ料理となります。シャドークイーンの紫色は加熱で若干薄くなりますが、冷やすことでまた鮮やかな紫色に戻ります。その為、ポテトサラダやマッシュポテトなどのサラダ料理に使えば、鮮やかな紫を彩りよく生かすことができます。クリーム状にして飾りのように使えば、見栄えもよくおしゃれな料理を作ることができます。
揚げ物や炒め料理にも
次におすすめする食べ方は、揚げ物や炒め料理となります。シャドークイーンは揚げても茶色くなる「褐変」が起きずらいので、揚げ物や炒め料理にも向いています。バターや油で炒めたり揚げたりしても、色落ちすることなく綺麗で鮮やかな紫色の料理が完成します。芋の中でも特にビタミンCの量が多い紫じゃがいもシャドークイーンですが、揚げ物や炒め料理の食べ方にしても栄養を逃しにくいのでおすすめです。
水分が多い料理には注意
シャドークイーンの食べ方として注意しなければいけないことがあります。それは芋の中でも、色落ちは比較的しにくいシャドークイーンですが、豊富に含まれるアントシアニンは水に溶けやすい性質があります。味噌汁に使い長時間入れて置いたり水分の多い料理に使うと、色落ちが目立ってしまいます。真っ白いホワイトシチューが気づけば薄紫色になってしまうことにも。水分が多い料理に使う時は、少し注意しましょう。
子供も喜ぶ「カラフルフライドポテト」
シャドークイーンを使った美味しいおすすめレシピを紹介します。まずは子供が大好きなポテトフライのレシピとなります。シャドークイーンと他のカラフルポテトを使い作れば子供が喜ぶ、色鮮やかなカラフルポテトフライが完成します。揚げるだけのシンプルな調理方法なので、素材の味が引き立ちシャドークイーンの美味しさをダイレクトに味わうことができます。
- 男爵イモ2個
- ノーザンルビー2個
- シャドークイーン2個
- 油適量
- 塩適量
- じゃがいもはそれぞれよく洗い、皮を剥いて棒状にカットします。ボウルを3個用意し、それぞれに水を張り各じゃがいもを1時間ほどさらしておきます。
- ザルに上げ、クッキングペーパーなどで水気をしっかり取り除きます。
- 油を160℃に熱し、それぞれの芋を種類ごとに揚げていきます。じゃがいもが柔らかくなったらいったん取り出しておきます。
- 油を180℃に熱し、それぞれの芋を再度、種類ごとに揚げて2度揚げします。
- 油を切り、塩を振りかけたら完成です。
見た目も華やかな「彩りポテトサラダ」
次に紹介するレシピは3色のじゃがいもを使ったカラフルな彩りポテトサラダとなります。シャドークイーンの紫色が良く映え、まるでデパート地下のデリ風の仕上がりになります。作り方のレシピも通常のポテトサラダと変わらないので、お祝いの席などで食卓を彩るサラダにいかがですか?
- シャドークイーン1個
- キタアカリ1個
- 男爵芋1個
- 玉ねぎ1/2個
- ゆで卵2個
- 粒マスタード大さじ2
- マヨネーズ大さじ5
- イタリアンパセリ適量
- 塩少々
- じゃがいもそれぞれの皮を剥き、少し大きめのゴロゴロとしたサイズにカットし水にさらします。
- それぞれのじゃがいもを、色が移らないように仕切りをし柔らかくなるまで蒸します。
- 玉ねぎを細かいみじん切りにし、ボールに移しておきます。
- 蒸したじゃがいもを玉ねぎを入れたボウルに移します。
- じゃがいもが熱いうちに粒マスタードを入れ、かき混ぜます。
- ゆで卵の殻をむき、一口大にカットします。
- じゃがいもの粗熱が取れたらマヨネーズ、塩を加え、木べらでさっくりと混ぜ合わせ馴染ませます。
- ゆで卵を加え、数回さっくりと混ぜ合わせたらお皿に盛りイタリアンパセリを飾り付け完成です。
シャドークイーンを食べてみよう!
鮮やかな紫色が美しい紫じゃがいもシャドークイーンについて、ここまで紹介してきましたがいかがでしたか?シャドークイーンの紫はアントシアニン色素によるものです。アントシアニンをはじめ、シャドークイーンには栄養が豊富で素晴らしい効能があります。食べ方も通常のじゃがいもと同じで料理もしやすく、食べても美味しいシャドークイーン。紹介したおすすめのレシピも是非参考にして食卓に並べてみて下さい。