絹豆腐を使ったレシピ集！簡単で節約・美味しいおすすめのおかず

そもそも、私たちが普段から良く食べている豆腐について、皆さんはどのくらい知っていますか？豆腐は、大豆の搾り汁である豆乳ににがりなどの凝固剤を入れて固めた大豆加工食品です。東アジアや東南アジアなどの広範囲で食べられており、中国・日本・朝鮮半島・台湾・カンボジア・タイなどで日常的に食生活に取り入れられています。加工方法は国によってさまざま異なりますが、多くの人から愛されている健康食品です。

豆腐は鎌倉時代の末期には一般庶民へ伝わり、室町時代には日本全国へ広がりました。そして江戸時代には家庭でよく食べられるようになりました。この頃は、豆腐というと今日でいう木綿豆腐のことを指していました。当時、豆腐の田楽は庶民にとても愛された料理で、豆腐を串に刺して焼き、赤みそを付けて食べるというのが大変人気でした。私たち日本人にとって、豆腐は長く親しまれてきた食材だったのです。

皆さん知っている通り、豆腐には種類があり、絹豆腐、木綿豆腐、ソフト豆腐やおぼろ豆腐など、どれが好みかでよく分かれます。ここではざっくり絹豆腐と木綿豆腐について見ていきますが、どちらも美味しいし料理によっても使い分けたりします。そもそも絹豆腐と木綿豆腐はどう違うのか詳しく知っていますか？ここでは、作り方や栄養面などの角度から絹豆腐と木綿豆腐の違いを詳しく紹介していきます。

木綿豆腐は、豆乳に凝固剤を加えて一度固めたものを崩し、圧力によって水分を飛ばした上で再度固めて作られた豆腐のことです。その圧縮して形を作る際に木綿の布を敷いた型箱を用いることで、豆腐の面に木綿の布の跡が付くことから木綿豆腐と言われるようになりました。水分を飛ばす為、水溶性ビタミンの含有量は減りますが、たんぱく質やカルシウム、鉄分は多く含まれていて、絹豆腐よりもカルシウムが豊富です。

絹豆腐は、木綿豆腐を作る時よりも濃度の高い豆乳を凝固剤で固め、絹ごし用の型箱に流し込んでゲル状に成型し、水にさらした豆腐のことを指します。とてもなめらかな舌触りが特徴的です。水分を抜かないので、ビタミンB1などの水溶性ビタミンが残る上にマグネシウムも豊富に含まれています。ですので、体の代謝を良くしたい人には、木綿より絹豆腐のほうが是非がおすすめです。

絹豆腐に含まれる主な栄養素は、たんぱく質、カリウム、カルシウム、リン、ビタミンＢ1などです。木綿豆腐と比べると栄養成分の数値は全体的に低くなってしまいますが、カリウムやビタミンB群は多少ですが木綿豆腐よりも多く含まれています。カリウムには、細胞内の酵素反応を調節するという嬉しい働きがあります。エネルギーの代謝を助けてくれて、細胞が正常に活動する環境を整える働きをしてくれます。

またカリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されてしまうのを抑え、尿への排泄を促すという働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防してくれる嬉しい効果があるとされています。ビタミンB群は、酵素の手助けをすること有名です。酵素の中にはビタミンB群と結合することで活性化し体内で嬉しい働きをしてくれるものがありますので、生活習慣病など気になる人には絹豆腐がおすすめです。

美味しい絹豆腐の気になるカロリーですが、絹豆腐100グラムあたりおよそ56キロカロリー程度です。木綿豆腐だと100グラムあたりおよそ72キロカロリーです。豆腐自体がもともとヘルシーな食材で私たちの美容と健康にとても良いとされていますが、木綿豆腐よりも絹豆腐のほうが若干ではありますが低カロリーということになります。

低カロリーな上に女性に嬉しいイソフラボンの成分も大変豊富なので、美容やダイエットを頑張りたい人にはぜひおすすめしたい食材です。豆腐自体は簡単に手に入れることができて調理も難しくありません。節約もできる上にレシピも無限に工夫できるので、日々の献立やレシピも今一度見直して食生活を今よりももっと美味しくヘルシーなものに改善していきましょう。

豆腐は栄養も豊富で美味しい、ヘルシーということだけが魅力なのではありません。私たちにとって嬉しいもう一つの魅力は、その価格の安さではないでしょうか？比較的どこのスーパーに行っても、100円前後で購入することができ、安定しています。今は色んな食品が値上がりしていて、皆さん節約には敏感です。毎日の献立やレシピを組み立てる上で節約上手になれる上に、こんなに家計的にも強い味方はありません。

もちろん、原料である大豆の値段が高くなれば大豆の加工食品の値段もあがりますが、豆腐は比較的に値段の相場から外れることが少なく、また店頭に並んでいる種類も最近はとても多くなってきました。そのなかでも絹豆腐はとりわけ種類を増やしていて、各メーカーがこぞって新商品を販売しています。毎日の献立やレシピを考える上で上手に選んで食費をうまく節約していきましょう。

家計の節約にも大変嬉しい味方だと分かったところで、その美味しい絹豆腐を是非さまざまな料理で私たちの食生活、献立にたくさん取り入れていきたいものです。絹豆腐のなめらかな舌触りの良さや、さまざまな調味料とも相性良く料理できる点なども存分に生かして、今日すぐに献立に役立つ美味しいレシピを考えていきましょう。普段の食卓もガラッと変わり、家族みんなが喜んでくれます。

そうはいっても、皆さん絹豆腐を使った料理、いつも同じ献立ばかりになっていませんか？つけあわせの冷奴で、サラダに入れて、など絹豆腐は特に献立も案外偏ってしまいがちです。そのまま食べるのも十分美味しいのですが、今回はがっつり主食として食べられるような満足感の大きいレシピを紹介します。節約できる上に満腹感も十分得ることのできるメニューですので、皆さん是非、今日の献立からチャレンジしてみてください。

揚げ物のナゲットはお弁当のおかずにもピッタリで子どもも大好きなレシピですが、これも絹豆腐を使って簡単に作ることができます。絹豆腐1丁、ツナ（ツナ缶1個分）、卵1個、小麦粉大さじ5、コンソメ顆粒大さじ1、すりおろしにんにく適量、塩コショウをボウルで混ぜわせます。この時絹豆腐の水分はキッチンペーパーなどでよく取っておきましょう。そのタネをフライパンで多めのサラダ油で揚げ焼きにするだけで完成です。

食欲の出にくい真夏などの猛暑の季節や、低血圧で朝食を取るのがどうしても苦手な方におすすめな簡単レシピがこちら。好みの出汁にもやしや玉ねぎ、ほうれん草や小松菜などの野菜を入れ、片栗粉でとろみをつけて「あん」を作ります。絹豆腐にその熱々のあんをかけて食べると、体もじんわり温まります。美味しい朝ごはんメニューにピッタリです。そのあんにすりおろした生姜を入れておくと更に代謝が良くなること間違いなしです。

韓国料理が大好きな方は絹豆腐といえばスンドゥブチゲかもしれません。味の濃い辛めのスープが絹豆腐や他の食材にもよく染み込み、ファンの多いメニューです。今はスーパーなどでスンドゥブチゲの素も良く売られていますのでそこからアレンジするのが簡単でおすすめです。まろやかにしたければ和風の白出汁を入れるといいでしょう。そして、絹豆腐は是非多めに入れてください。ヘルシーな絹豆腐をたっぷりと食べることができます。

食べ盛りの子どもたちにも是非おすすめな簡単節約レシピが、この絹豆腐のチーズ乗せグラタンです。バターを塗った耐熱更に絹豆腐、アスパラやほうれん草、ざく切りにしたベーコン、玉ねぎなどを入れて、ホワイトソースをかけます。その上にたっぷりチーズを乗せてオーブンでこんがり焼き色が出るまで焼けば完成です。ぜひ具材は大きめに切るのをおすすめします。満腹感も得ることができて十分主役級の献立になります。

実は絹豆腐は、そのなめらかさを生かしてスイーツにも使える食材です。甘すぎるスイーツが苦手な人にもピッタリな簡単レシピが、この絹豆腐を使ったガトーショコラです。バターと生クリームを使わないので、ダイエット中の方でも比較的安心して食べることができます。濃厚なガトーショコラが絹豆腐でできるなんで驚きです。板チョコ60グラム、牛乳大さじ1を600Wのオーブンで30秒温め、スプーンなどでよく混ぜておきます。

ボウルにそのチョコレートととザルで軽く水切りした絹豆腐240グラム、卵1個、砂糖50グラム、蜂蜜大さじ2を入れハンドミキサーでしっかり混ぜます。小麦粉30グラム、純ココア20グラム、片栗粉10グラム、をふるいにかけながらそのボウルにラム酒数滴と混ぜ入れ、その生地を型に流し込みます。表面を平らにしたら180度に熱したオーブンで35～40分焼き上げます。粗熱が取れたら型のまま半日～1日冷蔵庫で冷やして完成です。

いかがですか？絹豆腐でこんなにバリエーション豊かな料理が楽しめるなんて、そしてまさかスイーツのレシピにも絹豆腐が使えるなんて驚きです。今世の中は健康志向なので、もともと絹豆腐を使わない料理やスイーツなども、意外なものが絹豆腐に置き換わって作られていたりします。是非インターネットやSNSで色んなレシピを探してみてください。驚きの組み合わせや発見があるかもしれません。

絹豆腐は、木綿豆腐と違って簡単に形が崩れやすいので、料理する際も形を残そうと慎重になってしまいがちですが、他の食材や調味料ともバリエーション広く組みわせることができる食材なので、調理法も色んなジャンルに使ってみることをおすすめします。今回紹介したガトーショコラのように、絹豆腐の形自体を完全に崩して使う方法もあると分かれば、他のスイーツにも簡単に代用することができそうです。

絹豆腐に限らず豆腐は、パッケージに記載されている賞味期限内で基本的には食べきるようにしましょう。木綿豆腐などは冷凍保存できなくもないのですが、豆腐の食感がやはり変わってしまいます。使い切ることができずに残ってしまった場合は、深めのタッパーなどに豆腐を入れ、水を豆腐がかぶる程度に入れて冷蔵庫で保存しましょう。そしてそのタッパーの水は毎日きちんと入れ替えることをおすすめします。

今は一食分くらいの大きさに小分けされてパッキングされた豆腐もたくさんスーパーなどで見かけますので、購入する時に料理でどれだけ使うかも頭にいれて、適したパッケージサイズのものを上手に選ぶようにしましょう。そして、今は各メーカーもさまざまな種類の豆腐を売り出しています。色んなものを試してみて、美味しい商品を探してみましょう。

絹豆腐は水溶性ビタミンが豊富なので、その働きをサポートしてくれる食材を選んで組み合わせるのもおすすめです。そして、簡単に火が通るので、お味噌汁の具にしたりするときは一番最後に入れるなど、せっかくの栄養が外に溶け出してしまわないように注意が必要です。せっかくの絹豆腐の魅力を他の食材や調理方法などでも更にプラスに持っていけるように工夫すると、絹豆腐をもっと美味しく食べることができます。

日頃スーパーで手に入れやすい食材をたくさん使い、美味しいだけじゃなく節約も叶うオリジナルレシピも考えてみましょう。普段の冷奴も薬味をボリューム満点にアレンジするだけで十分美味しいおかずになりますし、今回紹介したように薬味じゃなく野菜のあんを作ってもボリューム満点になります。絹豆腐は栄養・ヘルシーさ・節約というどの角度から見ても魅力的な食材です。上手に使って献立のレパートリーも増やしましょう。

今回は絹豆腐についてさまざまな角度から詳しく紹介しました。また、色んな魅力のつまった絹豆腐の簡単なおすすめレシピもたくさん紹介しました。お分かりのように、私たちが普段思っているよりもアレンジの効く魅力的な食材です。自分でも今まで組み合わせたことのないような食材と組み合わせてみると、意外な美味しさを発見できるかもしれません。

毎日の献立を考えるのは想像以上に大変なことです。小さい子どもがいたり、お年寄りなどと一緒に暮らしていたり、家族の人数が多かったりすると、日々の献立を考えるのにこういう食材は強い味方になってくれます。上手に節約しながら、簡単なアレンジを楽しみながらたくさん考えてみましょう。これまで以上に絹豆腐が大好きになること間違いなしです。