2018年11月07日公開
2024年08月16日更新
料理の基本のまとめ!調味料の知識や食材の下ごしらえなど解説!
料理の基本をいくつ知っているでしょうか?料理には、それぞれに基本を知っていることで料理のレパートリーも増えるといいます。そのため、料理の知識を豊富にするためにもまずは基本を覚えることが大切といえます。今回は、調味料の使用方法から食材の下ごしらえの方法など、これからの料理に活かすことのできる基本について紹介していきたいと思います。料理の初心者であっても、経験者であっても基本は変わりませんので、しっかりと知識を取り入れていきましょう。
目次
料理の基本をしっかりとマスターしよう!
料理の基本をマスターしているという方はどれくらいいるでしょうか?また、これから料理の基礎を知りたいという方に、今回は料理の基本を紹介していきたいと思います。野菜の切り方や魚のさばきかたなど、料理には食材に合わせてさまざまな調理方法があります。まずは基本の調理工程を覚えていきましょう。
料理初心者はもちろん慣れてきた人も基本をチェックしよう
料理が初心者という方は、料理の基本知識は低いことでしょう。ですが、基本知識が低いからこそ覚えて上達するのも早いといいます。調味料ひとつとっても、料理にはさまざまな調味料があります。そんな調味料ひとつも、覚えることで料理の腕は格段に上がるのです。また、料理には慣れているから基本は必要ないという方も、基本を改めて覚えることで今まで以上に料理の質やスピードも上がることでしょう。
料理初心者の方も、料理に慣れている方も、覚える料理の基本は同じなのです。初心者の方は、覚えるために。経験者の方は、これまでの料理の効率を上げるためにも料理の基礎を見ていきましょう。
料理の基礎知識は和洋中どんな料理も共通
料理の基礎知識は、日本人の好む和食を始め、洋食や中華であっても基本は変わらないのです。そのため、料理の基礎を覚えることでどんな料理にも適用することができます。また、難しい料理に挑戦しようと思った場合にも、レシピには料理の基本の応用程度の工程しかありません。基礎ができていない場合、応用が使えなくなり難しい料理は難しい料理であると脳が認識しますが、料理の基礎を持っていれば難しい料理も応用できるのです。
料理の基本を押さえたレシピ本を一冊持っていると便利!
料理が初心者という方も、経験者である方もまず一番に手に取ってほしい料理本は、料理の基礎が載っているものがおすすめです。はじめからおしゃれな料理本に手を出してしまうと、基礎が備わっていない中での料理になってしまうため、どこか効率が悪くなってしまったり、思いどおりに調理が進まないなどの欠点に繋がります。そのため、初心者の方は一冊目に、経験者の方で持っていない方は買い足すのに基礎料理本を入手しましょう。
料理で大切な調味料について知っておこう
さしすせそとはどんな調味料?
料理に使用する調味料を調べると、必ず初めに出てくるのが料理の調味料の基本となるさしすせそが出てくるのではないでしょうか?この、調味料のさしすせそがどのようなものなのか知っていますか?まずは調味料のさしすせそを覚えることによって、調味料の基本を覚えることができます。
調味料の基本のさしすせそは、「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」は醤油、「そ」は味噌となります。せが醤油なのは、旧仮名遣いのせうゆというからといいます。調味料のさしすせそは順番にも意味を持っています。
調味料を入れる順番をマスターしよう
先ほど紹介した、調味料のさしすせそは、この順番で使用することで料理の味付けに失敗しないと言われています。砂糖は、他の調味料を入れてからでは甘みがつきにくいと言われています。そのため、砂糖は一番最初に使うのが調味料の基本となります。その後、さしすせその順番通りに調味料を使用していきましょう。さしすせその順番には、いろいろな意味が込められているといいます。
さしすせそに無い酒やみりんはいつ入れる?
調味料の基本となり、さしすせその中には煮物など料理に使用する調味料の酒やみりんが入っていません。では、調味料の仲間でもある酒とみりんはいつ入れるのでしょうか?まずは、酒から紹介をしていきましょう。酒は、素材の臭みなどを取る効果や肉などを柔らかくしたりする効果を持っています。そのため、酒は最初に使用するのがおすすめです。砂糖の「さ」は酒の「さ」でもあることを覚えておきましょう。
みりんには、2種類のみりんが販売されているのを知っていますか?大きく分けて、本みりんとみりん風調味料があります。本みりんは、酒と同様にアルコール分が高い調味料になるので酒と同じく、最初に入れるのが好ましいとされています。みりん風調味料は、糖分の高い調味料になるので、調理の最後の照りや風味付けで使用するのが好ましいとされています。
料理の基本!野菜類の下ごしらえを解説
まずは、野菜の下ごしらえについて見ていきましょう。野菜には、さまざまな種類の下ごしらえの基本がありますので、野菜や料理方法に沿った下ごしらえを覚えましょう。
玉ねぎのみじん切りの方法を解説
玉ねぎのみじん切りは、さまざまな料理に使用することができます。ハンバーグのたねに使用することの多い玉ねぎのみじん切りは覚えておいて損はないでしょう。また、玉ねぎのみじん切りの知識を手に入れると、さまざまな料理の下ごしらえに他の野菜でもみじん切りをすることができるので、ますは料理に一番使用することの多い玉ねぎのみじん切りを覚えましょう。
- 玉ねぎを半分にカットし、玉ねぎの頭をカットしましょう。
- カットした方から根に向けて茶色の皮をむきましょう。
- 玉ねぎに対して水平と縦方向に包丁で切れ目を入れます。
- その後、垂直に切っていきましょう。
- 皮がついた状態なので、皮を持ってみじん切りを進めていきましょう。
この方法は、玉ねぎを最後まで均等にみじん切りすることができるのでおすすめです。また、玉ねぎのみじん切りでは涙が出てしまうことで少し気がめいってしまう方も多いことでしょう。なるべく玉ねぎのみじん切りで涙の出ないようにする方法として、玉ねぎを冷やす方法が上げられています。また、電子レンジで温める方法もありますので、試してみてはいかがでしょうか?
キャベツを美しく千切りしてみよう!
キャベツの千切りが上達するまでには、どれくらい時間がかかるのでしょうか?キャベツを千切りする際に、どうしても早く行えない、千切りの細さがまばらになってしまう、などの悩みを持っている人はとても多いといいます。定食屋などで提供される、キャベツの千切りの美しさを自宅に取り入れられたら、料理の見栄えも良くなることでしょう。きゃべつの千切り方法を覚えましょう。
キャベツの千切りを作る際に、キャベツをそのまま千切りにしていませんか?キャベツの千切りは、2~3枚ほど葉を取り、形を整えてからリズミカルに千切りにしていくのがコツです。葉を取るのが難しくなった小さいキャベツはそのまま千切りをしていきましょう。感覚に慣れるまでは、慎重に行い、継続することで知識を得て上達します。最近では、ピーラーも売られていますのでそちらを使用するのもいいでしょう。
ごぼうの切り方や下ごしらえをマスターしよう
和食に欠かせないごぼうは、栄養面にも優れています。料理にはぜひ取り入れたい野菜のひとつです。まず、ごぼうの下ごしらえは、ごぼうについている土を落としましょう。たわしを使用すると、より簡単に土を落とすことができます。その後、包丁の背の部分を使用して軽くこそぎましょう。このとき、力強く行わず、軽く行う程度で大丈夫です。真っ白にならない程度に行ったら水で洗い流しましょう。下ごしらえは完了です。
ごぼうのカット方法は、さまざまなカット方法がありますが、今回はささがきについて紹介します。ささがきにする場合は、まずごぼうの根本を切り落とし、ごぼうを持ったまま、包丁を鉛筆を削るような感覚でごぼうをささがきにしていきましょう。このとき、ごぼうの下には水をはったボウルを用意しておくとそのままあく抜きができるので便利です。
その他の切り方には、乱切りや斜め切り、千切りなどがありますので料理に合わせてごぼうの切り方を工夫してみてはいかがでしょうか?
ほうれん草の正しい茹で方は?
ほうれん草の正しい茹で方を知っていますか?そのまま茹でるのか、カットした後に茹でるのか、と悩むことも多いことでしょう。ほうれん草の正しい茹で方の知識を覚えておくと下ごしらえも簡単に済みます。ほうれん草は、沸騰した湯に塩を適量入れその中にカットせずに根から鍋に入れます。その後、水をはったボウルで一定時間冷やすことで、葉の色がきれいに出ます。根の突起部分はカットしておくことをおすすめします。
料理の基本!魚介や肉類の下ごしらえを解説
さんまの塩焼きの手順
さんまを焼くときに、買ってきてそのまま焼いていませんか?実は、さんまも下ごしらえをすることでお店で食べるような美味しいさんまの塩焼きができあがります。さんまの下ごしらえを覚えて、旬の時期には味覚を楽しんでみましょう。
- さんまを水洗いしましょう。このとき、洗いすぎないことが重要です。
- 水気を切り、さんまの表面もしくは背中部分に切込みを入れましょう。
- さんまの全体に塩を振りかけます。塩を振ってから20~30分待つのがポイントです。
- グリルなどでさんまを焼き上げたら完成です。
塩を振る際は、気持ち少ない程度に振りかけるのがポイントです。ですが、食べるときに醤油などの調味料を使用する方は塩は振りかけないようにすることで塩分をカットすることができます。さんまは足が速いので、夏場などに下ごしらえを行う場合は、冷蔵庫などで保管するようにしましょう。
イワシを捌くのに包丁はいらない?
魚を捌くのは難しいのでは?と、すでに切り売りされている魚を購入される方も多いのではないでしょうか?実は、魚は捌かれていないものを購入した方がコストも下がるといわれています。そんな魚の中でも、包丁も使用せずに捌けるのがイワシです。イワシは漢字で書くと鰯と書くように弱という文字が入っているのが分かります。そのため、デリケートな魚としても有名です。そんなイワシの捌き方を紹介していきましょう。
- イワシのエラ部分に指を入れてイワシの頭を取ります。
- 頭側から指を滑らせてお腹を開きます。
- 内臓をきれいに取り出して、イワシの中を洗い流します。
- お腹をそのまま裂きながら開いていき中骨を取ったら完成です。
この包丁を使用しないイワシの捌き方は、フライなどにおすすめです。イワシのフライを調理する場合は、包丁を使用せずに簡単に手だけでイワシを捌いてみましょう。これひとつで、料理上手になること間違いなしでしょう。また、包丁を使用して捌いたイワシは身もきれいに見えるので刺身などにもおすすめです。
アジの3枚おろしに挑戦しよう
イワシでは、手で捌く方法を紹介しましたが基本的にはどの魚も包丁を使用して三枚おろしにする方法が用いられることでしょう。魚の三枚おろしの知識を得ることで、苦手な方の多い魚の下ごしらえが簡単かつスピーディーに行うことができるのです。ぜひ、三枚おろしの知識をつけていきましょう。
- うろこを包丁でそぎ、アジの頭を切り落とします。
- 尾を左にし、お腹から肛門にかけて切り開いてから内臓を取り出し、流水で洗い流します。
- 水気を切ったアジを先ほどと同様に尾を左にし、中骨に包丁が当たるようにし尾の付け根まで切ります。
- 背中側も同様に切っていきましょう。骨からしっかり切り落とせたら片側が完成です。
- 反対側も同様に切ったら完成です。
実は、魚の三枚おろしは慣れてしまえば難しい作業ではありません。ぜひ、魚の三枚おろしの知識を身に着けてさまざまな魚料理に活かしてみましょう。
イカの下処理・捌き方
イカの下処理や捌き方を知っていますか?イカは、刺身や煮込み料理など和食料理で活躍し、一品となるので重宝します。今回は、刺身にする場合のイカの処理方法と捌き方を紹介していきましょう。
- イカの筒状の箇所に包丁を入れて裂き切ります。イカを開いて胴部分を取りましょう。
- 本体部分にある骨や薄皮などを全て取りましょう。
- 本体の下部分にある突起と下の部分を切り落とし、表の皮を剥ぎます。
- ゲソは肝部分を切り落とし、くちばしを取り、長い足を切り落とします。
- ゲソは吸盤部分が残っているので塩もみして水で流したら下処理は完了です。
下処理を行った後は、刺身用に細くカットしていけば新鮮なイカの刺身の完成です。下処理は、どの料理にも共通です。輪のまま使用したい場合は、最初の裂き切らずにイカを筒の状態で中の処理を行いましょう。
ささみの筋の取り方と調理方法
ささみには、筋があるのを知っていますか?ささみを調理する場合には、この筋を取ることで食感も変わってくるといいます。筋なので、やはり食感の邪魔になりかねません。このささみの筋は、取りにくいため、面倒くさいことから取らずに調理を行う方も多いといいます。ですが、実はこのささみの取り方は包丁やフォークですぐに取ることができるのでぜひ知識を身につけましょう。
- まずささみの筋の部分に包丁で切り込みを入れます。
- 筋切込みを入れた筋の箇所からささみをしっかり剥がしましょう。
- 筋部分をしっかり片手で押さえ、包丁の背の部分で筋に沿って流すように滑らせます。
- そのまま筋の最後まで包丁を滑らせたら完了です。
この方法は、包丁を使用した方法ですが、その他にもフォークや割りばしを使用したささみの筋取りの方法もあります。ぜひ、自分に合った筋取りの方法を見つけて手早くささみの筋取りをしてみましょう。ささみは、ヘルシーな食材としても注目されています。下ごしらえを行ってから、冷凍などで保存も効きますので、安い時に買いだめするのもおすすめです。
料理の決め手!だしの基本をマスターしよう
かつおでだしを取ってみよう
かつおでだしを取った経験のある方は最近では少ないといいます。昔は、ほとんどの家庭でかつおからだしを取っていた日本では、現在の若い方は特にかつおだしを自分で取ることはしないという結果が出ています。かつおだしを自分で取ることで、より一層料理が美味しくなります。古き良き日本の伝統でもある、かつおだしの取り方の知識を今からでもつけてみましょう。
- 鍋に水をはり沸騰させ、その中にかつおの削り節を入れます。
- 1~2分ほど置いたら、キッチンペーパーなどでこし、1分ほどおきましょう。
- その後、料理などに使用していきます。
今回紹介したかつおだしの取り方は、かつお一番だしの取り方になります。このこした削り節を使用して2回目のかつおだしを取ることを2番だしといいます。一番だしよりも少し味は薄いですが、二番だしも負けていません。一番だしは味噌汁やそばつゆなどに使用がおすすめとされ、二番だしは煮物や炊き込みご飯におすすめです。ぜひ、自分でかつおだしを取ってみましょう。
昆布だしの取り方
昆布だしも、かつおだし同様に自分で作ることで料理のアクセントを効かすことができます。また、かつおだしと昆布だしを組み合わせて使用することで料理の幅も広がります。昆布だしの取り方には、水出しと煮出しがあります。簡単に昆布だしを取りたい場合は水出し、すぐに昆布だしを使用したい場合は煮出しがおすすめです。
昆布だしの水出しは、そのまま昆布を水を入れた容器に入れて最低でも3時間、おすすめは一晩おくことで昆布の風味や味わいがしっかりと出ます。分量の水に対し1%の昆布を使用するだけで、昆布だしが簡単に作れます。煮出しの場合も、昆布の量は同様です。昆布の旨みを出すため、鍋に水をはったらその中に30分ほど昆布を入れておきましょう。その後、沸騰直前くらいで煮ます。10分くらい煮るのがおすすめです。
煮干しだしの取り方
味噌汁に使用すると、これまでの味噌汁よりも味が格段に上がると言われている煮干しだしは、かつおだし同様に、昔は当たり前の風景でしたが、最近では煮干しだしから味噌汁などを作る方は少ないと言われています。煮干しだしも知識をつけて美味しい食卓を飾りましょう。煮干しだしに使用する煮干しは、銀色がきれいに出ているものを選ぶのがおすすめです。
煮干しだしを取る際に、下ごしらえとして煮干しの頭を取り、ワタを取り除くというひと手間を加えることで雑味のない旨みのみの煮干しだしが取れるので、ぜひ活用してみましょう。煮干しだしは、下ごしらえした煮干しを鍋で煮てうまみを引き出します。
料理と一緒に楽しむお米の基本をおさらい
最後に紹介していくのは、お米の基本です。お米は、日本人には欠かせない食卓の風景ではないでしょうか?最後にお米について紹介していきましょう。
お米の正しい保存方法
お米の正しい保存方法を見ていきましょう。お米は購入してきたままの袋には目に見えない小さな穴が開いています。そのため、そのまま保存をしておくと酸化してしまったり、匂いがお米に移ってしまうことで美味しいお米を保存できなくなってしまいます。お米は、冷蔵庫の中でも野菜室での保存がおすすめです。米びつに入れて冷暗所での保存も可能です。必ず、他容器に移して保存するように心がけましょう。
お米の研ぎ方
お米の研ぎ方は、優しく研ぐのがコツです。力まかせにがしがしと研がないように注意しましょう。また、お米を研いでいると水が白く濁りますが、この白いのがなくなるまで研ぐ方も少なくありません。ですが、お米は2回ほど研ぐ程度で大丈夫です。濁っているのは、栄養分にもなるので強く洗ってしまったりなどして濁りが少なくならないようにしましょう。
ご飯を美味しく炊いてみよう!
正しい保管方法、研ぎ方で美味しいお米を炊きましょう。お米を炊く際のお水は、必ずジャーを平らな場所に置いて水を入れるようにしましょう。正しい方法でお米を炊くことで、美味しい食卓の主役を飾ることができることでしょう。
料理の基本をおさらいしてみよう!
今回は、料理の基本について紹介をしてきました。自炊を行っている方でしたら、毎日の料理でおさらいをすることができるでしょう。また、自炊をしていない方もたまにはキッチンに立って、料理の基本を忘れぬよう料理を行ってみましょう。誰しも、料理はできます。基本をしっかり取り入れて、応用していくことが料理にとって大切なことと言えます。まずは、料理の基本を覚えて楽しい料理が楽しいということを実感しましょう。