たけのこ(筍)の栄養と効果効能を調査!食べ過ぎると肌荒れに?

たけのこには豊富な栄養があることを知っていますか?たけのこは冬の間は栄養を蓄え、春になると芽が出てきます。成長スピードがとても早く、約10日で竹になってしまいます。実はその成長スピードの元になる栄養には、驚くべき効果効能があります。今回はあまり食べ慣れないたけのこの栄養価、効果効能を紹介します。また食べ過ぎると肌荒れだけではなく、健康面にも様々な症状が出る場合があるので合わせて紹介していきます。

たけのこ(筍)の栄養と効果効能を調査!食べ過ぎると肌荒れに?のイメージ

目次

  1. 1春が旬のたけのこ
  2. 2たけのこの栄養成分:カリウムの効果効能
  3. 3たけのこの栄養成分:亜鉛の効果効能
  4. 4たけのこの栄養成分:食物繊維の効果効能
  5. 5たけのこの栄養成分:ビタミンの効果効能
  6. 6たけのこの栄養成分:チロシンの効果効能
  7. 7たけのこの栄養成分:アスパラギン酸の効果効能
  8. 8低カロリーのたけのこはダイエット食材にもなる
  9. 9栄養満点のたけのこ食べ過ぎると逆効果?
  10. 10たけのこの正しいアク抜きのやり方
  11. 11意外と栄養豊富なたけのこ

春が旬のたけのこ

たけのこは2月〜5月頃にかけての主に春が旬の野菜です。たけのこはイネ科で、竹の地下茎が芽を出したのがたけのこです。たけのこと呼ばれる期間は短く、たけのこは芽を出すと約10日で背の高い竹になります。たけのこは煮物にしたり、たけのこご飯にすると美味しいですよね。今回はあまり知られていないたけのこの栄養、効果効能を紹介していきます。

たけのこの栄養成分:カリウムの効果効能

たけのこにはカリウムが含まれています。きゅうり、メロン、スイカなどに多く含まれている栄養成分でもあります。カリウムには、血圧を調整する効果効能があるので高血圧が気になる方は、積極的にカリウムを摂取することをおすすめします。また特に女性には嬉しい、むくみ予防の効果効能もあるので程よいカリウムの摂取は必要です。

カリウムには体内の水分量を調整する働きがあります。味の濃い塩分が多い食事をしていると、体内にナトリウムが多くなり下痢、食欲不振などの体調不良を起こす場合があります。カリウムにはナトリウムを体外へ排出する働きがあるので、特に夏の暑い時期には、カリウムとナトリウムの摂取するバランスに気を付けましょう。

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たけのこの栄養成分:亜鉛の効果効能

たけのこには亜鉛が含まれています。亜鉛は体内では作られない栄養成分なので、食事などから摂取する必要があります。亜鉛には免疫力の向上、抗酸化作用、うつ病予防などの効果効能があります。亜鉛が不足すると味覚に異常が起きたり、免疫力の低下などを招きます。免疫力の低下は生活習慣病、風邪などの病気にも繋がるので、亜鉛は体にとって重要な栄養成分の1つです。

亜鉛は体内では作り出せない栄養成分なので普段の食事で摂取する分には、過剰摂取にはなりません。特に運動をしている方、普段体を動かすことが多い方は亜鉛の消費量が多いので、普段よりも多く亜鉛を摂取することをおすすめします。またたけのこのカロリーは低いため、ダイエット中の方でもカロリーを気にすることなく摂取することが出来ます。

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たけのこの栄養成分:食物繊維の効果効能

たけのこには食物繊維が多く含まれています。食物繊維を多く含むイメージのごぼうなどに匹敵するほど豊富に含んでいます。食物繊維の主な効果効能は、便通の改善が期待出来ます。便通を良くすることにより、便秘解消や老廃物を体外へ排出する働きがあります。

老廃物が体外へ出されることにより生活習慣病、動脈硬化、がんなどの予防が期待出来ます。たけのこは食物繊維が豊富なこと、カロリーが低いことからダイエットにも効く食材として注目されています。また1日の食物繊維摂取量は24g以上が目安になっているので、毎回の食事で食物繊維をしっかり補うことをおすすめします。

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たけのこの栄養成分:ビタミンの効果効能

たけのこにはビタミンB、C、Eなどが含まれています。ビタミンの含有量は多くはないですが数種類含まれているので、バランス良くビタミンを摂取することが出来ます。ビタミンは疲労回復、皮膚・粘膜の強化・修復の効果効能があります。また健康面だけではなくアンチエイジング、肌荒れ予防など美容面でも効果が期待出来ます。

たけのこの栄養成分:チロシンの効果効能

たけのこにはチロシンと言うアミノ酸の一種の栄養成分が含まれています。たけのこの煮付けなどを切ってみると、真ん中に白いものが付いている事があります。チロシンは水に溶けにくい性質を持つため、そのままたけのこに付いている場合もあります。チロシンを含む食物は、特に豆類や乳製品にも含まれています。

チロシンには、脳を活性化させる働きがあります。意欲向上、気分高揚などの効果効能があります。頭をすっきりさせたい時やヤル気をアップさせたい時にもおすすめです。チロシンは糖質との相性が良いので、脳をより活性化させたい方は、たけのこご飯にして食べるのもいいでしょう。

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たけのこの栄養成分:アスパラギン酸の効果効能

たけのこには、アスパラギン酸と言うアミノ酸の一種が含まれています。アスパラギン酸はその名の通り、アスパラガスから発見された成分です。アスパラガスの他にも大豆、牛肉など幅広い食材に含まれている成分です。またスポーツドリンク、化粧品などにも使われている成分でもあります。

アスパラギン酸は疲労回復、利尿作用があり、利尿作用によって肝機能の向上が期待出来ます。またアスパラギン酸はうま味成分でもあるアミノ酸の一種なので、調味料にも含まれている事が多いです。栄養ドリンクを飲んで、疲労回復するのもこの成分の効果だったのです。

低カロリーのたけのこはダイエット食材にもなる

たけのこはダイエットにも効果があると言われています。たけのこ自体のカロリーは、100gあたり27.5kcalと低いです。カロリーが低い上に食物繊維を多く含んでいるので、満腹感も得ることが出来ます。たけのこのカロリーは低いですが、油を多く使用するとカロリーもその分増えてしまうので調理方法には注意が必要です。ダイエットに効果的な栄養成分も豊富に含まれているので、ダイエットに適している食材とも言えます。

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栄養満点のたけのこ食べ過ぎると逆効果?

食物繊維、亜鉛、カリウムなどダイエットにも嬉しい栄養成分を多く含むたけのこ。栄養満点だからと言って食べ過ぎには注意が必要です。たけのこには栄養成分が多い分、食べ過ぎると様々な症状を引き起こす可能性があります。たけのこを食べ過ぎた場合の主な症状を紹介します。

たけのこ食べ過ぎ:胃腸の不調

たけのこには食物繊維が豊富ですが、食物繊維の過剰な摂取は胃腸の不調を招きます。食物繊維の効果効能は便通を良くすることですが、食べ過ぎてしまうと便が硬くなり便通を良くするどころか逆効果になります。たけのこに含まれる不溶性食物繊維は、体内では消化しにくいため、食べ過ぎると腹痛、便秘などの症状が現れます。

たけのこは体の熱を取り、毒素を体外に排出する働きがあります。そのため、一時的ではありますが体内が冷えてしまい胃痛、腹痛を起こす可能性もあります。またたけのこを天ぷらにする場合、食物繊維と油の両方から過剰な刺激を受け胃腸の不調を引き起こす可能性もあります。たけのこを食べる場合には調理方法、食べ過ぎには注意する必要があります。

たけのこ食べ過ぎ:肌荒れ

たけのこを食べ過ぎると肌荒れにも繋がります。たけのこを食べ過ぎると食物繊維の影響で便秘になりますが、便秘になると体内の老廃物が排出されません。そのため溜まった老廃物が、ニキビなどの肌荒れとして出てきてしまいます。

肌荒れの原因は便秘だけではなく、たけのこに含まれるアクが原因になる場合もあります。アクは体には不必要なものなのでアクを体外へ排出しようとして、ニキビ・吹き出物の症状が出ます。たけのこを食べる場合は、アク抜きをしっかりする必要があります。また体調不良の時や肌荒れが気になっている方は、たけのこの摂取を控えることをおすすめします。

たけのこ食べ過ぎ:アレルギー症状

たけのこを食べ過ぎて、喉などに違和感を持ったことはありませんか?たけのこにはアセチルコリンと言う、アレルギー症状に似た症状を引き起こす成分が含まれています。アセチルコリンとは仮性アレルゲンとも呼ばれ、たけのこにアレルギーはなくても誰でもアレルギーのような症状を引き起こす物質です。尚、たけのこ自体にはアレルギー反応を起こす成分は少ないため適量であれば問題なく食べられます。

たけのこのアセチルコリンによる症状は喉に違和感を感じたり、口の周りが痒くなったり、腹痛、頭痛など様々な症状が出ます。また更に食べ過ぎると全身蕁麻疹、喘息発作など重篤な症状を引き起こす場合もあるので注意が必要です。たけのこを食べていて少しでも症状が出てきたら、一旦たけのこを食べるのをやめると1時間程度で症状は治ります。

たけのこの正しいアク抜きのやり方

たけのこの食べ過ぎによる症状を出にくくさせるためには、最初のアク抜きも肝心です。たけのこの簡単で正しいアク抜きを紹介します。まず、たけのこの先端部分を5センチ程度切り落とし、縦に切り込みを入れます。鍋にたけのこを入れ、たけのこが浸るくらいまで水を入れます。そこにぬか、赤唐辛子を加えて強火にします。沸騰したら落としブタをし、弱火にします。

弱火で1時間程度茹でればアク抜きしたたけのこの完成です。この時に吹きこぼれには十分に気を付けましょう。たけのこが空気に触れてしまうと変色の原因になります。火を止めるタイミングは、たけのこの根元の部分に串を刺してみて、スムーズに串が入るくらいの柔らかさであれば、火を止めます。止めた後は冷めるまでそのまま待ちましょう。

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意外と栄養豊富なたけのこ

たけのこには食物繊維、カリウム、亜鉛、ビタミンなどの栄養成分が豊富に含まれています。たけのこは、便秘解消、新陳代謝の促進、脳の活性化、疲労回復など様々な効果効能があります。健康面だけではなく、美容面にも効果があり、ダイエット食材としても定評があります。ただし、たけのこを食べ過ぎると胃腸の調子が悪くなったり、肌荒れの原因にもなるので注意しましょう。

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