ほんだしの代用品は?白だしや鶏ガラ・めんつゆが代わりに使える?
ほんだしの代用品・代わりとなる9製品について説明します。白だしや鶏ガラ、昆布などの特徴やほんだし代用時に最適なメニューと注意点について解説!またかつお節などの素材から、簡単にだしを取る方法がないかについても紹介します。
ほんだしとは?
和食メニューの味付けの肝となるのがだしですが、都度自分でだしを取るのは手間も時間もかかって大変です。そんなときに便利なのが顆粒タイプのほんだしです。ほんだしを使えば手軽に料理の味付けができ、量を調節することによって味の濃淡を簡単に変えることができるのです。
ほんだしの成分
ほんだしの成分
- 食塩
- 砂糖類(砂糖・乳糖)
- 酵母エキス
- 小麦タン白発酵調味料
- 酵母エキス発酵調味料/調味料(アミノ酸等)
- かつおぶし粉末
- かつおエキス
ほんだしとは味の素株式会社の製品で、3種類のかつお節をブレンドした顆粒タイプの和風だしのことです。料理をする時に自分でかつお節を煮出してだしを取ると、時間も手間もかかってしまいます。顆粒タイプのほんだしであれば、サッとひと振りするだけで様々な和食メニューの味付けを簡単に整えることができます。
また水に溶かしたり素材に直接振りかけるだけでよいので、時短料理にもピッタリです。凝った和食メニューだけでなく、味噌汁や豚汁、そしておにぎりなどの身近な献立にも大活躍してくれます。ほんだしは、まさに一家に一つの常備アイテムだといえるでしょう。
ほんだしとだしの素は何が違う?
「ほんだしと一緒にだしの素という言葉もよく聞くけど、違いはなに?」という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか?だしの素とは、かつおだしやこんぶだし、いりこだしなどの顆粒だしとパックだしの総称です。
ただし「だしの素」という製品も存在します。それが株式会社シマヤの製品「だしの素」です。こちらのだしの素の成分は、ぶどう糖、食塩、酵母エキス/調味料(アミノ酸等)、風味原料(かつおぶし粉末・かつおエキス)で、ほんだしと同じくかつお節を主成分とした顆粒タイプの調味料です。
ですのでほんだしとだしの素はどちらも顆粒タイプのかつおだしですが、販売企業と名称が異なるということになります。
ほんだしがない時は代用品で美味しい料理を
うっかり切らしてしまい家にほんだしがないという場合、代用できる商品はあるのでしょうか?ほんだしの代用品や代わりになる調味料を紹介していきます。
ほんだし代用品①白だし
白だしはかつお節から抽出しただしに、醤油や砂糖などを加えた調味料です。特徴として、色が薄いので素材を生かした色味の料理に仕上がる点が挙げられます。そんな白だしですが、ほんだしの代用品として使うことができます。
白だしとほんだしの違いは、白だしはだしを醤油などの調味料で整えている点です。白だしはそのままでもスープやすまし汁として飲めることから、鍋やうどんスープに使うとよく合うでしょう。まただし巻き卵や茶碗蒸し、炊き込みご飯などを作る際にも、ほんだしの代用品として使うことができます。
ほんだし代用品②鶏ガラスープの素
【簡単料理】ガパオライス♪ ①にんにく、生姜、玉ねぎ、ソーセージ、トマトを用意する ②①と炒め温かいご飯を加え調味料を加える ③鶏ガラスープの素・ケチャップ レモン汁・チリパウダーを添える④バジルの葉と熟目玉焼きを添え、完成♪ pic.twitter.com/tR6vRqFC1o
— 手抜きにみえない♡簡単レシピ♪ (@tenukirecipi) November 20, 2019
鶏ガラスープの素は、鶏とガラをじっくりと煮出し野菜エキスを加えた万能調味料です。あっさりしているのにコクが出せるので、中華料理だけでなくスープや鍋料理などの、シンプルで味が物足りない料理にも使える便利なアイテムといえるでしょう。
そんな鶏ガラスープの素も、ほんだしの代用として使えます。餃子や唐揚げ、豚キムチ丼など少しクセの強い料理にもピッタリです。ただし、代用ができるとはいえ多めに使うと中華料理風になるので、量の調節が必要になります。中華風になり過ぎるのを防ぐために、少量ずつ加えて味見をしながら調理しましょう。
ほんだし代用品③めんつゆ
これほんとやばいおつまみなんだけど
— ジョーさん。(料理研究家) (@syokojiro) November 20, 2019
えのき1株の石づきを落とし、2〜3cmに割いてボウルに入れて、めんつゆ大さじ2にひたして
別皿で片栗粉大さじ2をまぶしたら、バターを引いたフライパンで両面焼くとほんともうやばいよ(語彙力) pic.twitter.com/539Zp4xZNk
めんつゆは、かつおやいわしなどの魚介エキスのだし汁に醤油や砂糖、みりんなどを加えた調味料です。主にそばやうどん、そうめんなどの麺料理に使用されます。やや甘めで、ほんだしよりもしっかりした味が特徴です。
代用品としてほんだし同様に使えます。また少量で味が決まるので、料理時間を短縮するメリットもあるため、忙しい方のお助けアイテムといえそうです。炊き込みご飯やあさりの酒蒸し、漬物など多様な用途でほんだしの代用品として使えます。
ほんだし代用品④うどんスープの素
おでん作ってます。
— 不可知 (@missing4714) November 23, 2018
と言ってもヒガシマルのうどんスープの素に具材を放り込んでるだけですが。
鍋の左下に見えるのは鶏の胸肉です。
ポソポソして食べにくい鶏むね肉もおでんにすると身が柔らかくジューシーになります。
鶏から出汁は出ますがおでんの味を邪魔するほど強くないのでオススメ。 pic.twitter.com/jdb7t38t4w
うどんスープの素は、醤油ベースにかつお節や昆布などを加えた調味料です。醤油とだしがうまくブレンドされているので、うどんだけでなく様々な料理で活躍してくれます。
そんなうどんスープの素も、ほんだしの代用品として使うことができます。代用できる範囲は広く、お雑煮や豚汁などの和食から、クラムチャウダーやハンバーグなどの洋風料理まで使い方はいろいろです。
ほんだし代用品⑤あごだし
夜ごはん🌛
— サトモッティ (@ys_motty_0602) May 20, 2019
白飯🍚
まぐろのお刺身🐟️
豚肉と筍の煮物
大根割り干し漬け
ネギとえのきの味噌汁(あおさ入)
豚肉と筍は久原のあごだしつゆで煮たら美味しく仕上がりました🙌💕 pic.twitter.com/K5Il9ICwio
あごだしもほんだしの代用が可能です。あごだしはトビウオを乾燥させたもので、近年「第3のだし」と呼ばれるほど日本の食卓に馴染み深いものになりつつあります。あごだしの味は、コク深い旨味と上品な口当たり、そしてスッキリした甘みが特徴です。
あごだしの主張し過ぎない上品さが奏功し、ほんだしの代用品としてカバーできる範囲は広めです。たとえばうどんやおでん、ポトフなどを作る際に代用可能となります。
ほんだし代用品⑥昆布茶
#OnigiriAction
— yothco (@chokorojelly) November 19, 2019
手前:
ディルウィード×焼き鮭のご飯
具は炒り卵
奥:
ディルウィード×甘め炒り卵
具は焼き鮭
塩の代わりに梅昆布茶 pic.twitter.com/j9VeNM331x
昆布茶は、昆布の旨味成分グルタミン酸を凝縮したお茶です。昆布の深いコクと旨味が、上品でなめらかな口当たりを実現します。
そんな昆布茶は何にでも使える万能調味料です。もちろんほんだしの代用品としても使用できます。鍋料理や茶碗蒸しなどの和食だけでなく、シチューやパスタなど洋食の隠し味としても大活躍しそうです。またほんだしの代用品としてだけでなく、おにぎりに付ける塩の代わりとして使えます。
ほんだし代用品⑦昆布つゆ
昆布つゆは、昆布だしを主成分としたつゆのことです。商品によりかつおだしが補完されていたりと、様々な味わいがあります。料理にまろやかでコクのある味を出したいときに使いたい調味料といえるでしょう。昆布つゆのほとんどは濃縮タイプですので、使用量が少なくてすみ経済的でもあります。
そんな昆布つゆも、ほんだしの代用品として使用することが可能です。しゃぶしゃぶや炊き込みご飯、中華の隠し味としても活躍します。ほんだしで簡単に美味しく味付けできる親子丼にも代用できますので、ぜひ試してみてください。
ほんだし代用品⑧味の素
炒めて水分を飛ばすだけなので生タイプと乾燥タイプの中間みたいな感じです(^o^)
— 渡瀬りん子 (@ban_no89) November 21, 2019
大根葉をみじん切りにしてゴマ油で炒め、鰹節パック2袋を入れてお醤油、料理酒少々(お嫌いでなければ味の素や鶏ガラ顆粒だし等お好きに少々)入れて水分が飛ぶまで適当に炒めるだけです〜✌分量が適当ですみません…😓 pic.twitter.com/FwVGAAvPpO
味の素は、旨味成分グルタミン酸を主成分とした調味料です。原料はサトウキビで、その糖蜜に発酵菌を入れ味噌や醤油と同じ発酵方法で作られます。味の素は簡単お手軽に「うま味」を出してくれるので、料理に深みとコクを出したいときに重宝します。
味の素が代用できるのはお味噌汁や炒めもの、漬物を漬けるときなどです。ほんだしの代用品としてだけでなく、強くうま味を出したいときにも活躍するでしょう。
ほんだし代用品⑨ハイミー
ハイミーは3つの旨味成分(昆布かつお、シイタケ)をブレンドした調味料です。味の素よりもうま味が強く素材によくしみ込む点が特徴で、まろやかでコクの深い料理に仕上げます。
ハイミーもほんだしの代用として使うことができます。ほんだしの代用品にはなりますが、うま味とコクが強いので少量でも十分な味付けが可能です。使用する際は、味見をしながら少しずつ加えるのが良いでしょう。
ほんだし代用品を使わず簡単にだしを取る方法
紹介してきたようにほんだしの代用品には様々な種類の調味料がありました。ですが、もし代用品もなかった場合や、代用品を使わずに素材からだしを取る方法はないかと考えている方のために、かつお節と干ししいたけを使っただしの取り方について説明します。
かつお節を使っただしの取り方
【材料】
- 削りぶし30g
- 水1000ml(カップ5杯分)
- 鍋に水を入れる
- 沸騰したら火を止める
- 削りぶしを入れて1-2分置く
- ざるにガーゼやキッチンペーパーを敷き、削りぶしを濾す
手順の注意点として、削りぶしを濾す際にガーゼを絞ってしまうとえぐみが出てしまうので、絞らず濾すだけにしましょう。濾したあとのだしがらにはタンパク質が残存しています。そのまま捨てるのではなく、味付けして炒めたり、乾燥させてふりかけとして食べてもいいかもしれません。
かつお節から取れるかつおだしの旨味成分は、核酸系のイノシン酸です。茶碗蒸しや味噌汁、すまし汁、そばつゆなどを豊かなで深みのある風味になります。ぜひほんだしの代用として使ってみてください。
干しシイタケを使っただしの取り方
【材料】
- 水
- 干ししいたけ
【手順】
- フタ付きの容器に干ししいたけを入れ、かぶるくらいの水を注ぐ
- フタをして冷蔵庫に12-24時間入れる
干ししいたけにはホコリやおがくずが付いている場合があるので、使用する前に水洗いすることをおすすめします。また水に戻した干ししいたけは、そのまま料理にも使えます。水に浸けてザルで濾すだけですので、比較的簡単にほんだしの代用品になるはずです。
ほんだしの代用品・代わりまとめ
出典: https://wowma.jp
万能調味料ともいわれるほんだしの代用品・代わりとなる9つの商品について紹介しました。意外にもほんだしは、家庭に買い置きしているような身近な商品で代用できることがわかりました。ですので代用品をわざわざ買いに行く必要がありません。
ほんだしの代用として使う際は、素材の色をそのまま出したい時は白だし、唐揚げなど濃い色が出てもよいときはめんつゆ、手軽にコクとうま味を出したい時は味の素やハイミーを選ぶなどして使い分けるとよいでしょう。ほんだしをつい切らしてしまった、なにか代用品になるものはないかな?と焦ったときは、ぜひ活用してみてください。