2019年03月20日公開
2024年09月09日更新
山わさび(西洋わさび)とは?本わさびとの違いやオススメの食べ方を紹介
山わさびについて知っていますか?山わさびは西洋わさびやホースラディッシュとも言われています。実は市販品で知らずのうちに山わさびを使っていました。今回は、山わさびについて紹介していきます。山わさびの栄養が持っている効能や、おすすめの食べ方から保存方法、緑色の本わさびとの栽培方法の違いについて調べてみました。山わさびには嬉しい効能もありますので、日常の食生活にも取り入れてみてください。
山わさびについて知りたい!
今回は山わさびについて紹介していきます。緑色の本わさびとの違いなどはあるのでしょうか?調べてみると山わさびは意外と身近なものでした。
山わさびとは?
山わさびとは一体どのようなわさびなのでしょうか?まずは、山わさびの特徴や味や旬の時期、を知っていきましょう。
山わさび(西洋わさび)の特徴
山わさびは多年草でアブラナ科になります。見た目が白いのが特徴で、西洋わさびやホースラディッシュとも言われています。寒さに強く、涼しい場所での栽培がツーンとした刺激を出します。
日本での栽培は北海道がぴったりで、山わさびは北海道特有のわさびとして知っているという方もいるのではないでしょうか?
山わさびの味と旬の時期
山わさびも、本わさびと同じようにツーンとする辛みがありますが、本わさびよりはツーンとした刺激は強くないようです。ですが、山わさびによって差があるようで、本わさび以上に刺激があるものもありますし、まったく刺激を感じないものもあります。
山わさびの香りは大根に近いようです。旬の時期は冬の時期で12月~3月になります。山わさびはたくさん栽培できる上に保存性も高いので、一年を通して出回っています。
市販でも手に入りにくい時期などはありません。山わさびの若葉を使った食べ方をしたいのなら、旬の時期は4月~6月頃になります。
市販のほとんどは山わさび
市販で出回っているわさびは、そのほとんどが山わさびになります。山わさびが市販で多い理由として、本わさびよりも栽培が簡単ですし、生命力もあり保存性も高いです。さらに山わさびの茎の部分が太いので、それだけ収穫できる量も多くなります。
市販でよくみかけるわさびチューブは、山わさびを使用したものになります。本わさびと書かれていないものは山わさびを使った市販品と思っていいでしょう。
わさびチューブの原材料の表記を見てみると、西洋わさびと書かれているものもあります。山わさび(西洋わさび)は白い色をしていますが、わさびチューブは緑色をしています。これは緑色に着色しているからです。
山わさびの栄養と効果効能
山わさびの栄養と効能について見ていきましょう。山わさびには、栄養もあります。特にビタミン群とミネラルが豊富です。
山わさびに含まれている栄養は、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ナイアシン・葉酸・ナイアシン・パントテン酸ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄などがあります。
抗菌作用
山わさびは抗菌作用があります。お寿司や刺し身にはわさびが添えられていますが、これは食中毒を予防することを目的としています。山わさびにも殺菌作用がありますので、菌が増殖するのを抑えたり、毒素を無効にしたりする効能があります。
食中毒だけでなく、菌が問題になる病気の予防にも山わさびの持つ栄養の効能が期待されています。
消化を促進
山わさびの持つ栄養には消化を促進させる効能もあります。唾液や胃液の分泌を促進させるので、消化する力もアップします。そのため胃腸にかかる負担を抑えることができます。胃腸に過度な負担をかけないことで健康面での効果も期待できます。
がん予防
山わさびには、がんの予防も期待されています。これは山わさびに解毒作用があるという点で、発ガン性物質であるアフラトキシンなどを無効化すると言われています。がん以外にもいろんな病気の予防になると言われています。
血流改善
山わさびの持つ栄養には、血流をよくしてくれる効能も期待できます。血流がよくなり血液がサラサラになれば、血栓や動脈硬化の予防もできますし、冷え性や高血圧などの改善や予防につながると言われています。
むくみ解消
山わさびが持つ栄養であるカリウムはむくみ解消の効能があります。カリウムはナトリウムの排出を手助けします。ナトリウムが正しく排出できれば、身体の無駄な水分がなくなるので、むくみの改善や予防に効果が期待できます。
さらにカリウムは生で摂取するといいのですが、その点山わさびは生の食べ方がほとんどですので、より効果的になります。
美白効果
山わさびにはビタミンCがありますので、美白効果や美肌にもおすすめです。メラニン色素はシミの原因になりますが、この生成を抑えてくれますし、色素沈着したメラニン色素をもとに戻す作用があります。これが美白につながります。
これだけでなく、疲れた顔はくすんで見えますが、くすみを軽減したりニキビを改善する効能も期待できます。
山わさびと本わさびの違い
山わさびは見た目が白いわさびでした。本わさびが皆さんがよく知っているような緑色のわさびになります。どちらもわさびですが、その違いはどのようなところにあるのでしょうか?
栽培方法の違い
出典: https://horti.jp
本わさびは水があるところで栽培されています。沢や田んぼなど水のある場所で栽培されているのが本わさびで、緑色の見た目をしています。すりおろしても緑色です。
山わさびは、山に自生しています。北海道では食べたいときに採りに行く方もいるようで、栽培している方もいるようです。寒い地域の山にあります。
山わさびのおすすめの食べ方とレシピ
市販のわさびチューブなどは山わさびが使われているものでした。商品の原材料表記に西洋わさびと書かれているものもあります。山わさびは見たことがなかったという方も、知らずのうちに山わさびを使っていたのです。山わさびのおすすめの食べ方やレシピを紹介していきます。
ローストビーフやステーキの付け合わせに
山わさびも本わさびと同じく、基本的にはすりおろして使います。特におすすめなのがローストビーフで、ローストビーフに白い薬味が乗っているのを見たことがあるでしょう。それが山わさびをすりおろしたものになります。
山わさびはお肉の油っこさを抑えつつ美味しさを引き出してくれますので、ローストビーフやステーキの薬味におすすめです。
葉や皮も食べられる
山わさびの葉や皮も食べることができます。そのまま皮もすりおろして使います。山わさびの葉っぱは、葉物野菜と同じ感覚で使うこともできますし、醤油漬けもおすすめです。
山わさびは粗削りがおすすめです。すりおろしていくだけ風味がなくなりますので、皮も含めて粗いものですりおろしましょう。皮をむいてもいいのですが、栄養や風味を落とさないためには皮も一緒で問題ないので、そのまますりおろすのがおすすめです。
山わさびの醤油漬け
- すりおろした山わさび230g
- お酒大さじ2
- 醤油大さじ6~7
- すりおろした山わさびに調味料を混ぜたら完成です。
- 密閉できる容器に移してからラップをして保存しましょう。
山わさびの葉のお浸し
- 山わさび200g
- 味どうらく50cc~
- 山わさびをしっかりと水で洗います。葉っぱと茎は食べやすい大きさにカットして、茹でずにザルなどに入れて熱湯をかけます。
- 根っこは皮をむいてから細切りか細かく刻んで熱湯をかけましょう。
- すべてを混ぜて味どうらくか、市販の天つゆに漬け込んで冷蔵庫で半日休ませて完成です。
山わさびの保存方法は?
最後に山わさびの保存方法について紹介していきます。冷蔵保存と冷凍保存でそれぞれ注意するべき点はあるのでしょうか?
冷蔵保存の方法
冷蔵庫で保存する場合には、保存期間の目安は2ヶ月程度になります。これは、すりおろさない場合ですので、すりおろすと風味が落ちていきますので保存はおすすめできません。
山わさびを丸ごと保存するのなら、袋に入れて乾燥を防いで冷蔵庫に入れるだけです。
冷凍保存の方法
冷凍庫で保存する場合には、ラップで空気が入らないように包んで保存します。使用する際の注意ですが、冷凍したまますりおろしてください。解凍はしません。
山わさびを美味しく食べよう!
今回は山わさびについて紹介していきました。市販のわさびチューブはほとんどが山わさび(西洋わさび)が使われているものでした。山わさびの栄養が持つ効能も嬉しいものがありますので、食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?