2019年03月11日公開
2024年09月07日更新
モロッコヨーグルの材料は?本物そっくりの作り方も【懐かしの駄菓子】
モロッコヨーグルという懐かしい駄菓子を知っていますか?食べるとふんわりとしたクリームが甘酸っぱく、どこか懐かしい気持ちになる、そんな駄菓子です。モロッコヨーグルはかなり昔からある駄菓子ですが、材料や成分が謎に包まれています。ヨーグルトのようでヨーグルトでない「モロッコヨーグル」の正体は一体なんなのか?材料やカロリー、賞味期限など詳しくみていきましょう!モロッコヨーグルを自宅で再現する作り方も併せてどうぞ!
目次
モロッコヨーグルは昔懐かしい駄菓子
モロッコヨーグルは昭和の時代から子供達に愛されてきた人気の定番駄菓子です。カラフルなパッケージに描かれた像がシンボルなのは今も変わっていません。
蓋を開けると真っ白なクリームが詰まっています。モロッコヨーグルを木べらですくって口に入れると、ふんわり柔らかで少しザラザラした食感、甘酸っぱい味が広がります。
今回は懐かしい駄菓子、モロッコヨーグルの謎に迫っていきたいと思います。そういえば、材料はなんなのか?ヨーグルトに似ているが成分はなんなのか?小さいカップに込められた生産者の想いとともに紹介していきます。
モロッコヨーグルとは?
駄菓子屋に売っている駄菓子の中でも、ひときわ異彩を放っているのがモロッコヨーグルです。小さいカップに詰まった謎の白いクリームは一体なんなのでしょうか?ヨーグルトに似ているけれど違う、不思議な駄菓子モロッコヨーグルについて調べていきましょう。
昭和の定番駄菓子の一つ
昔は子供達の憩いの場所が駄菓子屋でした。お小遣いを握りしめ、駄菓子屋へ行くと小さな駄菓子が所狭しと並んでいます。その中でも異彩を放つ駄菓子がモロッコヨーグルです。
モロッコヨーグルは昭和36年に発売され、今もなお子供達に愛され続けている人気駄菓子です。昭和の定番の駄菓子ですが平成の今も変わらず子供達に人気があります。
ヨーグルはヨーグルトではない
モロッコヨーグルのふたを開けると、真っ白なクリームが詰まっています。モロッコヨーグルというネーミングとカップの形をみると、食べたことがない人はヨーグルトをイメージすると思います。
一見するとヨーグルトですが、モロッコヨーグルはヨーグルトとはちょっと違います。モロッコヨーグルはヨーグルトをイメージして作られた駄菓子で、本物のヨーグルトとは材料も違います。あくまでもヨーグルトをイメージして作られたお菓子です。
名付け親は先代の社長
モロッコヨーグルの名付け親は現社長の祖父、先代の社長だそうです。ヨーグルトといえばブルガリアが有名ですがなぜモロッコなのでしょう。
先代の社長はヨーグルトっぽい甘酸っぱいお菓子ということで、ヨーグルトの起源を調べたそうです。エジプトやモンゴルが起源、という説の他にモロッコでも古くからヨーグルトがあったことを知ります。
色々な起源の説がある中で、モロッコという音が語呂がいい、ということで「モロッコヨーグル」と名付けたと言います。
ジャンボヨーグルって知ってる?
モロッコヨーグルといえば小さいカップを少しづつすくって食べるものです。そんなモロッコヨーグルには、なんとジャンボバージョンがあるというのです。
小さいカップからチマチマ食べるのがモロッコヨーグルの醍醐味でもありますが、ジャンボサイズとはどのくらいの大きさなのでしょう。
普通サイズのモロッコヨーグルは重さが3.7gです。やはりとても軽いです。対するジャンボモロッコヨーグルは重さが43gもあります。モロッコヨーグルの約11倍もの量です。
ジャンボサイズのモロッコヨーグルは実はお客さんのあるアイデアから生まれた商品なのです。取引先の方がモロッコヨーグルをパンに塗って食べるのが好きだったそうです。小さいモロッコヨーグルを何個も塗っていたけれど大変だから大きいモロッコヨーグルを作って欲しい、ということでできたのがジャンボサイズのモロッコヨーグルなのです。
パンにモロッコヨーグルを塗る、なかなか面白いアイデアだと思いませんか?真似したい方はぜひ、ジャンボサイズのモロッコヨーグルでお試しください。
モロッコヨーグルは当たりくじ付き
駄菓子は当たりクジ付きのものが多くありますが、モロッコヨーグルも嬉しいクジ付きです。モロッコヨーグルは75個中当たりが15個といわれています。確立にすると20%です。これはなかなかの高確率です。
モロッコヨーグルの成分やカロリー
真っ白でふわふわのモロッコヨーグル、その成分は一体なんなのでしょうか?美味しいけれど謎も多いモロッコヨーグルの成分に迫っていきましょう!
原材料の詳細は?
モロッコヨーグルはヨーグルトではない、ということはわかりますが材料は何?といわれると困ってしまいます。白くてふわっとして少しザラザラしている、甘くて酸味も感じるモロッコヨーグルの成分はなんでしょうか?
原材料を見てみると、「植物油脂(ショートニング)」「砂糖」「ブドウ糖」「酸味料」「コーンスターチ」「甘味料(ステビア)」「調味料(アミノ酸)」「食塩」「香料(オレンジオイル)」「乳化剤」となっています。植物油脂と砂糖が主な成分でお世辞にも体にいい、とはいえないかもしれません。
カロリーは高い?
モロッコヨーグルのカロリーは1個3.7gで27.9Kcalです。ジャンボヨーグルは43gで265.05Kcalです。モロッコヨーグルは小さいのでカロリーも控えめですが、ジャンボヨーグルはカロリーもかなりジャンボです。
ジャンボサイズのモロッコヨーグルを食べたいと思っている方はカロリーを踏まえた上で楽しんでみてください。
賞味期限はどのくらい?
ヨーグルトは賞味期限が短いですが、モロッコヨーグルはどうなのでしょうか?一見すると生菓子風で賞味期限も長くなさそうなイメージがあります。
モロッコヨーグルの賞味期限をみていきましょう。モロッコヨーグルの賞味期限は120日です。思ったより賞味期限は長めです。約4ヶ月持つということになります。
モロッコヨーグルはからだに良くない?
賞味期限やカロリーを知ったところで次はモロッコヨーグルは体に良くない?という噂について調べていきましょう。
モロッコヨーグルが体に良くない、といわれる一番の原因はやはり植物油脂(ショートニング)が主な原材料だからです。皆さんはトランス脂肪酸という成分を聞いたことがありますか?ショートニングには、体に良くないといわれるトランス脂肪酸が含まれているのです。
トランス脂肪酸は摂りすぎると健康に悪影響がある、心臓病のリスクが高まる、といわれています。世界的にもトランス脂肪酸は摂らない方がいいといわれ、排除する動きがあるほどです。
そんなトランス脂肪酸を含むショートニングが主原料なので体に悪いといわれているのです。ショートニングは色々なお菓子や食品に含まれていますし、たまに1個2個食べるくらいでは体への影響はないと思われます。それでも気になる人は食べるのは控えた方がいいでしょう。
モロッコヨーグルの本物そっくりの作り方
モロッコヨーグルを自分で作ってしまった人がいます。モロッコヨーグルは市販の材料で作れます。たくさん食べたい人にオススメの、モロッコヨーグルの作り方を紹介していきます。
材料
- ショートニング220g
- 粉砂糖220g
- コーンスターチ
- クエン酸(小さじ2・様子をみながら)
- ブランデーエッセンス
- 食塩少々
ネットで実際に作った方の材料を参考にすると、ショートニングと粉砂糖は同量加えるのが作り方のポイントのようです。ブランデーエッセンスはオレンジオイルの代わりに使います。
作り方
- ショートニングと粉砂糖をボウルに入れてかき混ぜます。
- 5分くらいかき混ぜたらクエン酸、塩、ブランデーエッセンスを加えます。
- 様子をみながらコーンスターチを加えて出来上がりです。
作り方自体は難しいことはなく、ひたすらかき混ぜるのがポイントのようです。クエン酸、塩、ブランデーエッセンスは味を確かめながら量を調整しましょう。コーンスターチは加えることで油分を抑え、ふわっとした仕上がりにしてくれます。
モロッコヨーグルのはじまり
モロッコヨーグルの謎が少し解けてきたところでモロッコヨーグルの歴史をみていきましょう。昭和36年から発売されているモロッコヨーグルのはじまりとはどういったものでしょうか?
はじめはチョコの代用品だった
モロッコヨーグルの販売元「サンヨー製菓株式会社」は昭和34年創業です。元はチョコレート菓子のウイスキーボンボンやチューブチョコレートが人気商品でした。
しかし夏だとチョコレー菓子は溶けてしまう、そこで考えたのがモロッコヨーグルだったそうです。暑くて食欲が落ちる夏でも食べやすい、甘酸っぱいお菓子として作られたのがはじまりです。
箱のイラストに象が使われた理由
モロッコヨーグルといえば、箱にもパッケージの蓋にも象が描かれているのが印象的です。なぜ、象をパッケージにしたのでしょうか?
象をパッケージに使っているのは、初代社長の「象のように強く優しくたくましく育ってほしい」という想いからだそうです。「親子仲良く」という意味も込めて箱には象の親子が描かれています。ちなみに箱は今現在で3回リニューアルされています。
容器はあるものをデフォルメ
モロッコヨーグルといえば小さい可愛らしい容器も特徴的です。これもヨーグルトをイメージして作られたのだそうです。
昔はヨーグルトといえば瓶に入って配達されていました。その瓶の形は確かにモロッコヨーグルの容器のような形をしています。モロッコヨーグルは、味だけでなく見た目もヨーグルトをイメージして作られていたのです。
モロッコヨーグルを久しぶりに味わってみては?
昭和の時代から今も変わらず駄菓子屋で人気があるモロッコヨーグル。暑い夏でも食べやすいようにと、先代の想いが込められていました。
その味は優しくまろやかでずっと変わっていません。たくさんの美味しいお菓子が売られている今でも、なぜか無性に食べたくなる駄菓子の人気者です。昭和から時代が移り変わり、平成も終わろうとしていますが、ずっと変わらず続いてほしい味です。
子供の頃を思い出して懐かしいモロッコヨーグルの味を楽しんでみてはいかがでしょうか?子供の頃とはまた、違う感覚を味わえるかもしれません。