2019年02月20日公開
2024年09月04日更新
マコロンはマカロンとは違うお菓子!仙台で有名な美味しい駄菓子を紹介!
マコロンというお菓子を知っていますか?フランス菓子で有名なマカロンと聞き間違えてしまいそうな名前ですが、マコロンは全く違うお菓子です。宮城県仙台市でとても美味しいと人気のあるお菓子でクセになる味わいになっています。マカロンがアーモンドを使っているのに対してマコロンは落花生を使っていたり違いもさまざまです。今回はマカロンと似ている名前の「マコロン」というお菓子について紹介します。
マコロンとはどんなお菓子?
マコロンというお菓子を知っていますか?マカロンと名前は似ていますが、全く違うお菓子です。マカロンと似た名前のマコロンについて紹介します。
マコロンはレトロなかわいいお菓子
マカロンと似た名前のマコロンはコロンとした形が特徴のお菓子です。見た目は丸いクッキーに似ています。とても歴史のあるお菓子で登場は江戸時代末期にさかのぼります。全国的にはあまりメジャーなお菓子ではありませんが、とても古い歴史があり、レトロなお菓子です。マコロンとはどんなお菓子なのでしょうか。
マコロンの味わいは?
マコロンはざくざくっとした食感が特徴で中は空洞になっています。味わいは、中に落花生が入っており、落花生の風味がとても強く感じられるお菓子です。お茶やコーヒーなどのおともにぴったりの美味しいお菓子で、どこか懐かしい味がするのが特徴の和菓子です。一度食べたらクセになる人が続出するお菓子になっています。
マコロンの由来は?
マコロンという名前からあのカラフルなファンも多いマカロンを想像しませんか?マコロンは、マカロンが日本人の口に馴染みやすいように発展した和菓子です。
アーモンドを原材料に使ったマカロンが西洋から日本に伝わった当時はマカロンの評判がよくなかったため、日本人に合うように改良をしていったところ落花生を使ったマコロンが出来上がりました。名前も日本風のマカロンということでマコロンという名前に変化していったのでしょう。
マコロンは高カロリー?
マコロンのカロリーは、100gあたり約500kcal~となっています。落花生が入っているためお菓子のカロリーからすると少し高めです。ダイエット中の方やカロリーを控えている人は要注意のお菓子になっています。マコロンの食べすぎには気を付けましょう。運動した後などにたべるのがおすすめです。
しかし、マカロンと比べるとマコロンはカロリーが低めです。マカロンのカロリーが1個当たり69kcalに対し、マコロンは25kcalほどです。マコロンはマカロンほどは高カロリーではありません。
マコロンとマカロンの違いは?
マコロンはマカロンから変化してきたお菓子ですが、マコロンとマカロンの違いは何なのでしょうか。もちろん味わいも見た目も違えば、歴史や作り方も違います。マコロンとマカロンの詳しい違いを見ていきましょう。
マカロンはフランスを代表するお菓子
マカロンはイタリア発祥のアーモンドを使った焼き菓子ですが、16世紀のころにはマコロンのように素朴な見た目をしていました。マカロンはフランスで現在のガナッシュクリームを挟み、カラフルですべすべしたひび割れのない形に発展していったそうです。今では世界中で知らない人はいないほど大人気の洋菓子となりました。美味しいし店によって味わいも違い、贈り物などにも喜ばれるフランス菓子です。
外観や味もマカロンとは異なる
マカロンはとてもカラフルで見た目にも可愛くインパクトがあります。味もマカロンはサクッとしていて中にクリームが挟んであり、いろいろな種類があるのが特徴です。対してマコロンの外観はとてもシンプルです。マカロンとは比べ物にならないくらい茶色一色でカラフルさもありません。中にクリームなども挟まれていません。
味は落花生がとても強いのが特徴の宮城県仙台市の仙台駄菓子です。でも日本人の舌に合っていてどこかクセになる和菓子になっています。
マカロンは「アーモンド」でマコロンは「落花生」
見た目にもカラフルで可愛いマカロンは原材料にアーモンドを使用している西洋菓子です。マコロンは原材料に落花生を使用した日本菓子であるところに大きな違いがあります。マカロンは、卵白と砂糖とアーモンドをオーブンで焼いた洋菓子です。アーモンドと落花生の違いがあるというだけで味わいも全く違います。
仙台ではマコロンは昔からの定番お菓子
マコロンは宮城県仙台市で昔から人気の定番お菓子でした。仙台で独自に発展を遂げてきた和菓子です。
マコロンは宮城の地元銘菓として人気
マコロンは宮城県の仙台市の地元銘菓として人気のある和菓子です。宮城県の銘菓の中でも仙台駄菓子と呼ばれています。仙台駄菓子は伝統的な和菓子で種類が豊富で素朴な味わいが懐かしさを感じさせてくれる駄菓子です。ささら飴やうさぎ玉、ネジリ、オコシなど種類が豊富にあります。仙台駄菓子は水飴や黒砂糖、穀物などをつかって一つひとつ手作りで作られるのが主流です。
仙台駄菓子の始まりは江戸時代
出典: https://serai.jp
仙台駄菓子のはじまりは江戸時代にさかのぼります。宮城の仙台で駄菓子が発展したのは茶の湯を好んだ伊達政宗が広めた影響が大きいとされています。また、仙台は米の産地として古くから有名で、余った米を利用して駄菓子を作っていたそうです。そのため仙台駄菓子は種類豊富な銘菓となってきました。江戸時代からあるお菓子ですが、特に発展してきたのは昭和30年以降だそうです。
日本に西洋菓子のマカロンが伝わったころにはアーモンドはなかなか手に入りませんでした。また、日本人のマカロンに対する反応もあまりよくなかったそうです。アーモンドに馴染みがなかったためでしょう。そのため、マカロンを落花生を使ってお菓子をつくるようになりました。それをマコロンと呼ぶようになり日本人にも人気となっていったそうです。マコロンは昔の日本人の口にも合う味だったのでしょう。
渡辺製菓の「特上まころん」が有名
まころんと言えば、渡辺製菓の「特上まころん」が有名です。生の落花生から包装までその日のうちに製造完了されたものになっています。原材料には小麦粉は使っておらず、落花生が原材料中の半分を占めているのも特徴です。着色料、保存料は一切使用していない体にもうれしいお菓子です。食感や素材の香りがよく、はまってしまう人も多い人気のマコロンです。
同社の黒糖マコロンもあります。こちらは黒砂糖を使用しているマコロンで、黒糖の香りをそのまま感じられる贅沢な和菓子となっています。
美味しいマコロンはどこで買える?
美味しいと人気のマコロンはどこで購入できるのでしょうか。宮城県の仙台市内だと各マコロンの販売店舗をはじめ、デパートやスーパー、駅構内のキオスクなどでも販売されています。宮城県外でも東急やそごうなどのデパートでも売られているようなので、見つけたらゲットしてみてください。
遠方地の方は通販サイトでも購入可能です。Amazonなどの通販サイトで特上まころんが180g350円(別途送料)から購入できます。
マコロンは自宅でも作れる!
マコロンは実は自宅でも作ることができます。材料も難しいものは入っておらずスーパーで手に入るもので作ることが可能です。美味しいと噂の仙台和菓子、マコロンが自宅で手軽に作れたらうれしいです。マコロンの作り方や材料についてみていきましょう。
マコロンの材料
マコロンを自宅で作る時の材料をみていきます。マコロンの材料は、卵白2個、三温糖50g、薄力粉30g、全粒粉10g、落花生100gとなっています。落花生をたっぷり使うのが特徴です。
マコロンの作り方
それではマコロンの作り方を見ていきましょう。まず、落花生に塩がついていたら水洗いして塩気を取り除きます。そのあと落花生を砕きましょう。次に卵白に三温糖を加えて混ぜ、しっかりしたメレンゲをつくります。そして薄力粉と全粒粉をできたメレンゲに加えて混ぜ合わせ、落花生を加えてさらに混ぜます。一口大の円形状にしましょう。120度のオーブンで50分ほど焼いたら出来上がりです。
出典: https://belcy.jp
作り方が簡単で材料を混ぜてオーブンで焼くだけなので手作りするのも人気です。簡単に美味しいマコロンを作ることができます。また、マコロンにはアレンジレシピもあります。ココナッツマコロンは落花生の代わりにココナッツファインをつかったレシピです。
まずオーブンを170度に予熱し、薄力粉120gをふるいにかけておきます。室温に戻した無塩バター80gを泡だて器で白っぽくなるまで空気を含ませながら混ぜて粉糖45gを加えてさらに混ぜます。薄力粉とココナッツファイン120gを加え、ゴムベラでざっくり混ぜたら冷蔵庫で30分ほど生地をねかせます。クッキングシートの上に3cmに丸めて指で軽く押し、170度のオーブンで20分焼いたら完成です。
マコロンはガラパゴス化した歴史あるお菓子
今回はマコロンについて紹介してきました。マコロンは、マカロンと似た名前ですが味も見た目も全く異なる和菓子です。美味しいと人気なので手作りしたり、近くのデパートで探してみるのもおすすめです。手作りも混ぜて焼くだけなので簡単です。ぜひ歴史深い懐かしい味に触れて幸せなひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。