2018年07月20日公開
2024年07月24日更新
ヨーグルの正式名称はモロッコヨーグル!名前の由来や原材料を調査!
懐かしの駄菓子、ヨーグルを覚えていますか?甘酸っぱいクセになるヨーグルト風味のフワフワ食感で、多くの人に昔から愛されています。子供の頃に握りしめた少ない小銭でも買えるほどの安さで、駄菓子屋に行くと必ず買っていた人もいるでしょう。そんなみんな大好きなモロッコヨーグルですが、実は知らないことが多いのではないでしょうか?モロッコヨーグルという名前の由来や製造元、そのヨーグルの種類や、実は乳製品を使用していないという原材料など、多くの謎について徹底調査したのでたっぷり紹介します。
ヨーグルは駄菓子屋で売られていた懐かしい駄菓子
駄菓子のヨーグルを覚えていますか?小さいころ駄菓子屋に小銭を握りしめて行くと、必ずヨーグルを買っていたという方もいるのではないでしょうか?ヨーグルトのようにさっぱりとした風味と小さい容器に詰められた可愛さが特徴の、昔から人気が絶えない駄菓子です。しかしその材料や、モロッコヨーグルという名前の由来など、実は知られていない事実がたくさんあります。
ヨーグルのあのさっぱりとした酸味と甘みは一体どうやって何で作られているのか、気になったこともきっと一度くらいあるでしょう。ヨーグルトのような風味ですが少しざらざらとした食感、少し変わった味ですが癖になる不思議な駄菓子です。また、実はヨーグルト風味なのに乳製品を使用していないという話もあります。事実はいったいどうなのでしょうか?
今回は、人気の絶えないみんな大好きなモロッコヨーグルの名前の由来や種類や、驚きの原材料、家庭での作り方などもりだくさんな内容で紹介します。奥深いヨーグルの魅力をたくさん知って、子供の頃の懐かしい気持ちを思い出して今度見かけたらぜひもう一度買ってみてはどうでしょうか?
ヨーグルについて詳しく紹介!
ヨーグルの正式名称は「モロッコヨーグル」
ヨーグルには実はちゃんと正式名称があります。モロッコヨーグルという名前ですが、少し長くて呼びづらいからか、ヨーグルという愛称で呼ばれることの方が多いようです。そして、なぜモロッコヨーグルという名前なのかについては後程詳しく紹介します。これにも実はきちんと理由があるのでぜひ読んでみてください。
ヨーグルとはどんなお菓子?
ヨーグルはまず、その見た目が特徴です。たくさんの駄菓子が並んだ駄菓子屋でも見落とすことなく、ぱっと目に付く色とりどりのふたが被せられた、小さな容器に入っています。そのふたにも可愛い象がプリントされており、お菓子というより小さな置物にも見えます。買うとついてくる小さな木べらのスプーンで食べると最後まできれいに手を汚すことなく美味しく食べれます。
次に、ヨーグルの味の特徴です。甘酸っぱくてまるでヨーグルトのようですが、その白くてふわふわザラザラした食感が口どけよく、ヨーグルトのようでヨーグルトじゃない、不思議とクセになる理由です。長らく駄菓子屋にも行っていないしヨーグルなんてずっと食べていないという方も、白くてふわふわの甘酸っぱいモロッコヨーグルを少し思い出してきましたでしょうか?
ヨーグルの製造元について
たくさんの人に愛されるモロッコヨーグルが作られているのは、安心安全のもちろん国産です。大阪府西成区のいわゆる下町にあるサンヨー製菓株式会社というところで、1961年(昭和36年)から長い歴史を積み重ねて製造されています。駄菓子工場というと大きな工場を想像するかもしれませんが、実際は大阪のあたたかな下町感があふれる小さな町工場のようなところで、一つ一つ丁寧に作られています。
あの可愛らしい色とプリントのふたをきっちりと張り付けてふたをする作業等、実はとてもこだわりの製法だそうで、企業秘密の製造法もあるようです。研究に研究を繰り返し積み重ねた、作り手たちのモロッコヨーグルに対する、熱いヨーグル愛が溢れる様子がうかがえます。きっと、たくさんのカラフルなモロッコヨーグルを積み上げた工場の中は、モロッコヨーグルが大好きな子供から見れば、夢の国のようでしょう。
実はこのサンヨー製菓株式会社ではもともと、モロッコヨーグルは作っておらずチョコレート菓子や、ウィスキーボンボンを主に製造して販売していました。ですが、ウィスキーボンボンだけだと製造法が難しくうまくいかず、夏になるとチョコが溶けてしまい製造できないうえに流通させられないということから、当時の社長が何かいい販売品のアイディアはないかと思案しているときに生まれたのが、このモロッコヨーグルだったそうです。
ヨーグルなら、夏でも冬でも関係なく一年を通して製造が出来ますし、ウィスキーボンボン程繊細で難しい製造方法をとらなくても作れるので利点がとても多く、モロッコヨーグルを製造して販売することを決めました。また、夏場の暑い時期だと元気なお子さんも食欲が落ち、甘いものは特に、あまり食べれなくなります。ですがモロッコヨーグルのように甘酸っぱくて爽やかなものなら暑い夏場でも美味しく元気に食べれるだろうというのもモロッコヨーグルを作り始めた理由です。
しかし、せっかく作って問屋さんへもっていっても最初のころは全く受け付けてもらえず苦労したそうです。ですが、一軒だけ買い取ってくれるところがありそこに卸すようになってから「これは美味しい!」と評判になり少しづつ売れ行きが伸び始め、色んな駄菓子屋さんにで売り始めて製造が追いつかなくなるほどの売れ行きでした。
また、他所の駄菓子を製造している会社も「これは売れる」と類似商品を作り始め、多い時で類似商品を作る製造会社の数が10社ほどあったころもありました。ちなみに、当初作っていたウィスキーボンボンは効率がよくないということから、モロッコヨーグルが売れ始めて軌道に乗ってからは製造を取りやめたそうです。これほど美味しいモロッコヨーグルを作っている会社のウィスキーボンボンですから、今は食べれないのが少し惜しいところです。
ヨーグルの販売店と値段について
懐かしくて美味しいモロッコヨーグルの魅力を知ると、今すぐにでも食べたくなってしまいますが、どこに売っていて、値段はいくらくらいで売っているのでしょうか?まず、販売店は一番確実に早く手に入れることができるのが、やはり駄菓子屋です。小さいころ行った駄菓子屋にも必ずと言っていいほどモロッコヨーグルがあったはずです。それほどの人気商品だから、駄菓子屋に行けば必ずモロッコヨーグルに出会えるでしょう。
次に、スーパーマーケットです。販売していないところも多いですが、駄菓子を多く取り扱っているスーパーマーケットだと置いているところもあります。また、ショッピングモールなどで駄菓子特集などをやっているときもねらい目です。駄菓子の代表格であるモロッコヨーグルが置いてある可能性がとても高いです。
最後に、ネット通販です。これは確実に手に入れられます。モロッコヨーグルをネットで販売しているところは数多くあるので、便利なネットショッピングが多く普及している現代社会で、ネットショッピングを活用して楽に手に入れるのも一つの手です。
そして、モロッコヨーグルの気になる価格ですが、やはり駄菓子相応の価格で、1つ20円です。子供のお小遣いでも買いにこれる額だから、大人になった今では驚きの低価格ではないでしょうか?ちなみに、販売当初の昭和36年のころは1つ5円で販売されており、その後に起こったオイルショックで昭和49年に10円に、元号が変わって平成3年に物価上昇のため1つ20円で販売されるようになりました。
しかし、今でも安いことに変わりはありません。大人になった今だからこそ、大人買いを試してみるのもとても楽しみになります。通販などで箱買いもおすすめです。飽きるまでモロッコヨーグルを食べつくしたり、友達と大勢でモロッコヨーグルを食べるのもいいでしょう。
ヨーグルの味は?
長いモロッコヨーグルの歴史についていろいろ学んだところで、懐かしいモロッコヨーグルの味について紹介します。モロッコヨーグルを食べたことがある方も、より鮮明に懐かしいモロッコヨーグルの味を思い出してみましょう。
白いふわふわの見た目のモロッコヨーグルは、口に入れると砂糖のざらっとした食感ののち、マーガリンのような滑らかさでクリーミーに溶けます。その味は甘すぎず酸っぱすぎず、程よい甘酸っぱさでどことなく柑橘系の爽やかな後味で、一口すくうともう一口、もう一口とついつい止まらなくなって一気に小さな容器が空っぽになってしまいます。
ヨーグルの種類
ヨーグルといえばあの小さな容器に入ったものを思い浮かべるはずですが、実は他にも違う種類のものが販売されているのは知っていましたか?パッケージにもモロッコフルーツヨーグルと書かれていることから、蓋の色によって違う味がして、それぞれが違う種類のフルーツ味だと思っている方も少なくはありませんが、実は蓋の色によって味の種類が違うというのは間違った情報で、モロッコヨーグルの味に種類はなくすべて同じ味です。
モロッコヨーグルとは味が違う種類も販売されています。モロッコヨーグルスーパー80という種類の商品は、原材料が若干違っており味も少し違います。他にも、今では生産終了していて手に入りませんが、モロッコヨーグルリンゴ村という青りんご風味の姉妹商品の種類も販売されていました。また、スーパーマーケット用に8個入りで袋に入って包装されている種類の商品もあります。
そしてなんとモロッコヨーグルには、ジャンボヨーグルという種類の商品が存在します。その名の通り、通常の6gの約10倍の62gも入った充実の内容量で、価格も約10倍の200円ほどです。モロッコヨーグルは可愛くて美味しいからとても素晴らしい駄菓子なのですが、小さくて内容量が少ないのが少し寂しいところです。そこで開発されたのがこのジャンボヨーグルという種類の商品です。
小さいころに、モロッコヨーグルを食べ終わってから、もっと食べてお腹いっぱいになるまで食べたいと望んだことはありませんか?そんなたくさん食べたいという夢を、あっさりかなえてくれるのがこの種類、ジャンボヨーグルです。ヨーグルが大好きでもっとたくさん食べてとことんモロッコヨーグルを楽しみたいという方にはとてもおすすめの種類です。
ヨーグルには当たりがある!
駄菓子屋に行くと当たり付きのガムや飴などいろいろな種類の商品がありましたが、モロッコヨーグルもそのうちの一つで、当たり付きの商品です。当たりが出たらもう一個、というお小遣いもまだ少ない幼少期には夢のようなシステムでついつい当たり付きの商品を買った思い出があるのではないでしょうか?
ちなみにモロッコヨーグルは当たりの確立も結構高い目で、実際に当たりが出たという経験者の方もとても多いと思います。実際その当選確率ですが、15%~25%程でかなりの高確率です。当たりが出るのが楽しみで駄菓子を食べるというのも駄菓子の醍醐味なのでぜひ当たりを探してみましょう。
ヨーグルの由来や原材料について紹介!
モロッコヨーグルの名前の由来について
モロッコヨーグルの名前の由来について不思議に思ったことはありませんか?なぜ、モロッコという名がついているのかというと、実はヨーグルトに由来してつけています。この名前も、モロッコヨーグルを閃いて開発したアイディアあふれるサンヨー製菓株式会社の初代社長がつけています。この由来にも初代社長のモロッコヨーグルに対する愛がうかがえます。
モロッコヨーグルの名前の由来は、ヨーグルト由来の地がエジプトやモンゴルなど世界中にあり、その中でもモロッコでは昔からヨーグルトが親しまれていました。地中海沿岸などでよく食されていたこと、もっとも語呂がよかったという由来からモロッコヨーグルという商品名を、モロッコヨーグル開発当時の社長がつけました。
普段何となく読んでいる商品名にもこのように歴史や考えが由来されてつけられていると思うと、小さなモロッコヨーグル一つにも、ますます関心がわきます。実際、ヨーグルトといえばブルガリアを思い浮かべる方が多いと思いますが、モロッコも実はブルガリアと同じく地中海沿岸にある地域で、その由来からつけられています。
モロッコヨーグルの原材料は?
モロッコヨーグルの名前の由来の謎について知ったところで、次に不思議と癖になる味の謎に迫ってみましょう。あの不思議な味は、いったいどんな材料で作られているのでしょう?ヨーグルトのようですが、実際原材料に乳製品は使用されていないという、知らない人からしたら驚きの事実があります。モロッコヨーグルの主原料は、植物性油脂と砂糖です。
つまりショートニングと砂糖、同量づつを攪拌して、さらに香料と味を調えるために酸味料を加えて作られています。とても簡単な材料で簡単な作り方でシンプルですが、その偉大な発明が何十年にもわたって多くの人に愛され続けています。やはり、初代社長はアイディアマンであったと考えられます。
モロッコヨーグルは身体に悪い?
とても美味しくて食べ始めるとついつい止まらなくなってしまうモロッコヨーグルですが、実は体に良くないこともあります。モロッコヨーグルを食べるうえでの注意点を紹介します。やはり主原料が植物性油脂ということで大量に体に取り込むと体が不調を起こすようです。ジャンボヨーグルを一気に食べてしまったりすると、胸やけを起こす方が多いです。
小さいサイズでも、安心してたくさん何個も食べてしまうとやはり胸やけや、肌荒れなどを引き起こします。美味しくてついついたくさん食べたくなってしまいますが、自分の体と相談しながらほどほどに、体調を崩さない程度に食べるようにしましょう。せっかく美味しいモロッコヨーグルなのに食べすぎて胸やけして気持ち悪くなってしまったら、楽しい気持ちも台無しです。
モロッコヨーグルの食べ方アレンジ
そのままスプーンですくって食べて味わうのももちろん美味しいのですが、実はそれ以外にも美味しい食べ方や活用方法があります。普通に食べるのに少し飽きてきたら、アレンジを加えて食べてみるのもとてもおすすめなので、ぜひ試してみてください。まず、かなり有名で多くの人が試してみて気に入られている食べ方を紹介します。その食べ方は、モロッコヨーグルをトーストにたっぷりぬって食べる食べ方です。
原材料がショートニングと砂糖なので、材料からして相性がよさそうな食べ方になっています。サクサクなトーストと甘酸っぱいモロッコヨーグルが美味しくて、一度食べたら忘れられない味になります。トーストに塗るときは、小さなモロッコヨーグルをいくつも使ってちまちま塗っていくよりも、ジャンボヨーグルを買ってきてたっぷり塗ったほうが、美味しく手早く簡単に食べれるので、ジャンボヨーグルを使うのがとてもおすすめです。
ヨーグルトにモロッコヨーグルを入れて食べる食べ方もありいます。モロッコヨーグルとヨーグルト、名前は似ていますし味も似ていますが、実際混ぜ合わせて食べてみると、ヨーグルトの酸味をモロッコヨーグルの柔らかな甘みが和らげてくれて、モロッコヨーグルにはない乳製品らしさをヨーグルトが補うという、互いの利点をいかしたとても美味しい食べ方になっています。
他にも、クラッカーやクッキーにつけて食べるのも人気の食べ方です。フルーツジャムなどを添えるのも更に美味しく彩も可愛いです。フルーツサンドの生クリームをモロッコヨーグルに変えるという食べ方もありまっす。美味しく作るコツは、モロッコヨーグルをたっぷり使って作ることです。この時もやはりジャンボヨーグルが役に立つので、アレンジレシピにはジャンボヨーグルがあったほうがとても便利といえます。
モロッコヨーグルの食べ方についてはまだまだ画期的な食べ方が秘められているので、その食べ方を模索して更にモロッコヨーグルを美味しく味わいましょう。色々な食べ方でますますモロッコヨーグルへの愛が深まることでしょう。
ヨーグルを自分で作ってみよう
実は、これだけ美味しくて愛されるモロッコヨーグルですが、なんと家庭でも意外と簡単に作ることができます。食べ飽きるほどモロッコヨーグルを食べたいという方や、自分好みのヨーグルを作って食べてみたい、モロッコヨーグルを更に知ってみたいという方は、ぜひ参考にして作ってみてください。
材料は家庭でも簡単に手に入れやすいものばかりで、ショートニングと砂糖とクエン酸です。ショートニングと砂糖を同量ボウルに入れて、空気を含んでふわっとするまでよく攪拌します。好みの味になるまでクエン酸を足し、よく混ぜたら完成です。コツは、しっかり攪拌して空気をたくさん含ませることです。
砂糖が細かいものであればあるほど滑らかで、よりヨーグルらしい仕上がりになるので、出来るだけ細かいものを使うように粉砂糖を活用してみるのもおすすめです。より高いクオリティを求めるのであれば、オレンジオイルを少し使うとモロッコヨーグルの特徴が再現できます。仕上がりが思っているよりもベチャっとしているようであれば、コーンスターチを少し加えてみると油脂が抑えられて、少しふわっとした仕上がりになります。
油分が原料なので、当たり前のことですが洗い物がべたついて大変になります。また、想像よりもとても多い量が出来てしまうので、一人で食べきろうと思うとかなり厳しいです。それらの手間や材料費、食べきれるかなどを考えると、普通に買った方がおすすめです。それでも自分好みのを作ってみたいという方はぜひ一度挑戦して、モロッコヨーグルへの理解を深めてみてください。
ヨーグルは子供の頃を思い出す懐かしいお菓子
ヨーグルの正式名称がモロッコヨーグルであること、モロッコヨーグルの名前の由来や駄菓子愛溢れる製造元について、実はいくつかあるヨーグルの種類、食べ方の美味しいアレンジ方法や、家庭で作る手作りの方法など、モロッコヨーグルについて奥深く知って、普段何気なく食べていた駄菓子ヨーグルがますます好きになってしまったのではないのでしょうか?
モロッコヨーグルが恋しくなってきたところで、早速懐かしい駄菓子屋に行って子供のころの夢のようにモロッコヨーグルを大人買いして、満足いくまでたくさん食べてみてはいかがですか?ただし、食べすぎて胸やけだけはしないように注意しましょう。モロッコヨーグルの当たりを楽しみに、小さな蓋を一つ一つ開けて味わってください。