ナッツの食べ過ぎに注意!体に及ぼす影響や一日の摂取量目安について
ナッツは一日の摂取量を守れば、糖質制限ダイエットにもおすすめの、健康や美容にも良い優れた食品です。ですがついつい食べ過ぎてしまうのもナッツの特徴です。ナッツは一日の摂取量を越えて食べ過ぎると、そのカロリーの高さからニキビが出たり太るだけでなく、さまざまな体の不調の原因にもなってしまうのです。ナッツを食べ過ぎたときに起こる健康障害や、ナッツの種類ごとの一日の摂取量の目安を紹介します。
ナッツの食べ過ぎは要注意!
ナッツは栄養豊富で糖質制限ダイエットにも向く食品として人気です。一方でナッツはカロリーが高く、食べ過ぎれば太るだけでなく、ニキビを始めとしたさまざまな健康障害が出てしまうのです。
ナッツの健康効果と、食べ過ぎで太ることなく糖質制限ダイエットを成功させるための、各種類ごとのナッツの一日の摂取量の目安を紹介します。
ナッツは美容や健康の味方
ナッツは高カロリーなだけの食品と思われがちですが、栄養の宝庫でもあります。最近ではダイエット食としても注目を集めているのです。ナッツの優れた美容効果や健康効果について紹介します。
糖質制限ダイエットにおすすめ
ナッツは味付け無しの素焼きのものであれば、多くのものが低糖質食品になります。それでいながらナッツ類は栄養豊富なため、糖質制限ダイエットにはうってつけの食品と言えます。特におやつなどの間食で食べるときには、歯ごたえも良く少量でも満足できるナッツ類は、糖質制限ダイエットにはとてもありがたい食品と言えます。
ただしナッツによって含む糖質の量にも差があるだけでなく、食べ過ぎはやはり太る原因になってしまいます。後々紹介する一日の摂取量を参考にして、糖質制限ダイエット中のおやつの参考にしてください。
食物繊維などナッツは栄養豊富
ナッツにはそれぞれが豊富な栄養を持っています。例えばアーモンドにはビタミンEがかぼちゃの約5倍、食物繊維もキャベツの約5倍含まれていたり、血液をサラサラにする不飽和脂肪酸のオレイン酸も豊富に含まれています。
アーモンドに限らずナッツ類には不飽和脂肪酸が多く、適度に摂取することで美容や健康にも良い効果が期待できます。特にくるみにはオメガ3脂肪酸と呼ばれる不飽和脂肪酸が多く、動脈硬化を防ぐだけでなくコレステロールや中性脂肪を下げ、成人病の予防や美容にも効果があると言われています。
食べ過ぎるとさまざまな不調が
ナッツはとても栄養豊富で健康にも良い食べ物ですが、どんなに健康に良い食べ物でも食べすぎれば健康に害があります。栄養が豊富なだけに食べ過ぎは過剰摂取を招きやすく、体の不調を招いてしまうのです。ナッツを食べ過ぎると、一体どんな体の不調を招くのでしょうか?
ナッツの食べ過ぎによる体への影響
ナッツを食べ過ぎると体の不調を招くというのは、先ほども紹介した通りです。ではナッツの食べ過ぎで一体どんな体の不調が出るのか、それぞれまとめてみました。
高カロリーなナッツは太る原因に
ナッツは栄養豊富ですが、同時に高カロリーな食品でもあります。ナッツ類に含まれる油脂分の多くは身体につきにくい不飽和脂肪酸ですが、そんなナッツ類でも食べ過ぎれば、当然余剰分のカロリーが身体について、太る原因になってしまいます。
一般的なナッツであるアーモンドでも100gで598kcalもあり、他のナッツ類も同じくらいか、もっと高いものもあります。ナッツ100gは食事1回分のカロリーと大差ないのです。ナッツ類は健康に良い栄養素も豊富ですが、肥満は万病の素です。食べ過ぎないよう注意して摂るようにしましょう。
ニキビなどの肌荒れの原因に
ナッツは高脂肪のため、食べ過ぎると美容の天敵であるニキビができやすいと言われています。ですがナッツに含まれている油脂分は不飽和脂肪酸のため、身体の中で固まらない特徴を持っています。つまりニキビができる原因はナッツそのものではないことが考えられるのです。
ナッツの食べ過ぎでニキビができやすいと思われる原因は、ナッツの加工時に使われる油脂や塩分と言われているのです。ナッツを美味しく加工するときに使われる油やバター、塩分の過剰摂取が原因で、ニキビができやすくなっているのです。
ナッツを買うときはなるべく素焼きで塩分の使われていないものを選ぶようにし、量も食べ過ぎないように調節しながら摂るようにすることで、美容の天敵であるニキビができるのを予防しましょう。
おなかをこわす原因に
ナッツの食べ過ぎは時として便秘や下痢の原因にもなります。ナッツの食べ過ぎが腸の不調を招く原因は、腸の中で水分と脂肪分が分離してしまうことで、消化不良を起こしてしまうためです。
ナッツ類は豊富な油脂も含んでいるため、食べ過ぎれば腸内でも脂肪過多の状況に陥りやすくなります。そのため水分との分離による消化不良も起こりやすくなるのです。便秘も下痢も美容や健康の天敵です。くれぐれもナッツ類の食べすぎには注意しましょう。
ナッツの一日の摂取量目安
ナッツの食べ過ぎはかえって健康に良くないことはわかりました。では各種類のナッツの一日の摂取量の目安はどのくらいが適正なのでしょうか?ナッツの種類ごとに一日の適正量をまとめてみました。
ナッツの種類で目安は違う
ナッツにもさまざまな種類があり、含まれる栄養素もカロリーも異なります。そのため一日の摂取量の目安も、それぞれの種類のナッツで異なってきます。同じ種類のナッツでもサイズに差があるため一概には言い切れませんが、あくまで摂取量の目安として参考にしてみてください。
アーモンド
ナッツの中でもなじみ深い種類であるアーモンドの一日の摂取量の目安は、25粒~30粒前後になります。この目安の基準となっているのは、アーモンドに豊富に含まれているビタミンEの、一日の摂取量から換算されたものです。
ビタミンEは成人で一日15mgが必要量とされています。乾燥アーモンドは38粒~45粒ほどで摂取できる計算になりますが、今度は脂肪分によるカロリーが懸念されます。お腹に負担をかけないためにも、2回~3回に分けて食べるのが大切です。
ピーナッツ
ナッツとしてより、落花生としての知名度も高いピーナッツの一日の摂取量の目安は、約30粒前後になります。この量は大体ひと握りほどの量になります。ピーナッツの一日の摂取量の目安の基準は、「モリブデン」というミネラルの一日の摂取量です。
モリブデンの一日の摂取量の目安は、30歳~69歳の女性で25μg(マイクログラム)とされています。このモリブデン量はバターピーナツで換算すると55粒~60粒相当ですが、やはり脂質やカロリーを考えると太る素になってしまいますので、30粒前後で抑えておくのが大切です。
カシューナッツ
ナッツ類の中でも人気の種類のカシューナッツの一日の摂取量の目安は、約10粒前後になります。カシューナッツの摂取量の目安も、ピーナッツと同じモリブデンの量から算出されています。
カシューナッツで一日に必要なモリブデン量をまかなうとなると50粒~55粒ほど食べられるのですが、肝心の調理方法が油と塩を使っているため、食べるときには意識しておきましょう。脂質だけでなく炭水化物も多いため、カシューナッツで栄養を補うのはおすすめできません。
くるみ
ナッツの中でも独特な形をしたくるみの一日の摂取量の目安は、6粒~7粒前後になります。くるみの一日の摂取量の基準は、「銅」の含有量になります。
12歳~69歳の女性は、一日の銅の摂取量の目安が0.8mgになっています。クルミだけで銅をまかなう場合、9粒~11粒ほどで摂取できる計算になりますが、今度は約438kcalもの高カロリーになってしまうため、太る元になってしまいます。そのため6粒~7粒が理想となるのです。
くるみは殻の中に2片に分かれて入っています。殻から剥かれた状態のものを買ってきた場合は、12片~14片ほどが一日の摂取量の目安になります。
マカデミアナッツ
ナッツの中でもハワイ土産で有名なマカデミアナッツの一日の摂取量の目安は、約5粒ほどととても少ないのが特徴です。理由は栄養素ではなくそのカロリーの高さで計算しているためです。
マカデミアナッツは100gあたり720kcalとかなりの高カロリーで、脂質は何と76.7gも含んでいるのです。そのため食べるときにはカロリーに注意して、良く噛んで食べることで満足感を得ることができます。
ナッツは食べ過ぎにならないように適量で楽しもう!
ナッツはさまざまな栄養素を持ち、糖質ダイエットにも適した健康食品です。ですが食べ過ぎればダイエットどころか逆に太るだけでなく、さまざまな健康被害も出てしまいます。一日の摂取量の目安を守ってその美味しさを楽しみつつ、健康や糖質制限ダイエットに上手に活かしてください!