カシューナッツのカロリーと糖質！良質な脂肪がダイエットにいい？

カシューナッツのカロリーは高いといわれますが、ではどれくらいのカロリーなのでしょうか？カシューナッツは100gあたりのカロリーは、576kcalほどもあります。1粒あたりのカロリーは約9kcalです。手のひらに大さじ1杯ほどのせてた場合のカロリーは170kcalくらい、軽くのせた場合でもカロリーは100kcalほどあります。600kcalというと、女性の1食分のカロリーの摂取目安量に近い数値です。

他のナッツ類を見てみると、クルミのカロリーは674kcal、アーモンドのカロリーは598kcal、ピスタチオのカロリーは615kcalあります。ご飯100gあたりのカロリーが約168kcalなので、ナッツ類は総じてカロリーが高く、食べ過ぎると太る原因になるのでダイエット中には注意が必要です。

カシューナッツの100gあたりの脂質量は43.85gあります。カシューナッツの半分弱くらいが脂質で出来ているということになります。脂質が多いと太るイメージがありダイエットにも向かなそうに思えますが、脂質は人に不可欠な三大栄養素の一つです。摂り過ぎは体に良くないですが、脂質は体のエネルギー源となるので生命維持には欠かせない栄養素です。

カシューナッツの糖質は、100gあたり約20gで、1粒で換算すると約0.3gとなります。他のナッツ類と比較すると、アーモンドの糖質量は100gあたり約9.3gで、マカデミアナッツは約6g、クルミは約4.2g、ヘーゼルナッツは約6gです。カシューナッツはナッツ類の中で糖質がかなり高いものであることがわかります。糖質量が高いと体脂肪になりやすく、またカロリーも高いので、食べる工夫をしないと太る原因ともなります。

カシューナッツに豊富に含まれている脂質は、体のエネルギー源となったり、細胞膜やホルモンの成分となったりするため必要不可欠な栄養素です。さらにカシューナッツに含まれる脂質は、オレイン酸やリノール酸といった溜まりにくい良質な脂質である不飽和脂肪酸です。特に脂質のうち60％を占めているオレイン酸は、血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを減少させて動脈硬化などを予防する効果があります。

さらにコレステロールが減少すると体脂肪が減り、痩せやすい体を作ることができるので、カシューナッツはダイエットにも効果的な食品といえます。

カシューナッツには、ビタミンAやビタミンE、ビタミンB群、パントテン酸、葉酸などのビタミン類が豊富に含まれています。ビタミンEはナッツ類の中でも含有量が多く、疲労回復や精神安定の効果があります。また血液をサラサラにして骨の健康維持の働きをするビタミンKや、エネルギー生成に必要な酵素を補助するパントテン酸、赤血球の生産を助ける葉酸など、体の代謝を助け生命維持の働きをする栄養素が豊富です。

カシューナッツには食物繊維が多く含まれており、100gあたり食物繊維の含有量は6.8gになります。食物繊維は腸内環境を整える働きがあり、便秘解消効果を発揮するので、美肌やダイエットにも効果的です。また食物繊維はお腹の中で水分を吸って膨らむ性質があるので、少量で満腹感を得ることができて、総カロリーを減らすことができます。

カシューナッツには、鉄分が豊富に含まれています。鉄分が不足すると、血液中の酸素が減少して細胞や内臓に行き渡らなくなって働きが鈍くなり、代謝も落ちてしまいます。カシューナッツで鉄分を補給することで、酸素が増加して細胞の働きが活発になり、代謝がアップする効果や貧血を予防する効果を発揮します。カシューナッツはナッツ類の中でも鉄分がとても多く、効率的に鉄分を摂取することができます。

カシューナッツは葉酸の栄養素を含んでいます。葉酸は水溶性ビタミンの一種であるビタミンB群で、細胞の生産や再生を助け、体の発育を促す重要な栄養素です。葉酸は造血作用を助ける働きがあるため、血行を良くして冷え性や生理前症候群を和らげてくれる効果を発揮します。血液をサラサラにして酸素などを循環しやすくする働きもあり、美肌やアンチエイジング効果にも役立ちます。

また更年期障害の緩和や、新陳代謝を活発することでダイエット効果のアップ、ダイエット中に起こりやすいめまいやストレスを軽減してくれる効果もあり、カシューナッツには女性に嬉しいさまざまな効果が期待できます。

カシューナッツには銅が豊富に含まれており、含有量はごまや松の実を抜いてナッツ類では最も多く含まれています。銅は鉄からヘモグロビンを作る際に必要なミネラルで、銅が不足すると鉄からヘモグロビンを作って細胞などに運ぶことができず、貧血になってしまいます。銅と鉄の相互作用により貧血を予防する効果があり、骨や皮膚、髪の健康を維持する効能があります。

カシューナッツには食物繊維が豊富に含まれており、食物繊維は腸内環境を整えて便秘解消やデトックス効果を発揮します。また食物繊維は水分を含んで膨らむ性質があり、お腹の中で水分を吸収して膨らむと少量の食事で満腹感を得ることができます。摂取する総カロリーを抑えることができ、ドカ食いの予防効果を発揮します。またオレイン酸は便を柔らかくする効果があるので、食物繊維とともに便秘解消の効果を発揮します。

カシューナッツに含まれているビタミンEは、老化の原因である活性酸素の生成を抑えたり、ホルモンバランスを調えたりする働きがあります。また肌荒れの改善や予防の効能もあり、美肌効果を発揮します。またカシューナッツにはポリフェノールも含まれており、老化を抑えてしみやしわ、たるみなどを予防する効果があり、メラニンの増殖を抑制するので美白効果も期待できます。

カシューナッツに含まれるオレイン酸やリノール酸は、体内の悪玉コレステロールを排出する働きがあります。それによって血中のコレステロール値が減少し、体内の体脂肪が減っていくため痩せやすい体を作りダイエットに効果的です。またカシューナッツはビタミン類も豊富なので、脂質の代謝を助けるビタミンB2を摂取することで体の代謝を高めて、脂肪や糖質の燃焼に効果を発揮します。

カシューナッツには亜鉛も豊富に含まれています。他のナッツ類と比べても亜鉛の含有量は多く、骨や皮膚などのたんぱく質の合成に関わる酵素の材料である亜鉛は、体内で作り出すことができないので食事から摂取しなければなりません。味覚を正常に保つ働きや免疫力を向上させる働きの他に、たんぱく質の合成の際にも必要な栄養素です。

またカシューナッツには、マグネシウムやリンなどのミネラルも豊富に含まれています。マグネシウムやリンはカルシウムとの相互作用で骨や歯を作る重要な働きがあり、これらを効率よく摂取することでカルシウムの吸収率をアップすることができます。

カシューナッツはカロリーが高く、糖質や脂質の量も多いため、食べると太るイメージがありダイエットに向かない食品のように思われがちです。しかしカシューナッツにはこれまで紹介した通り健康やダイエット、美容に良い効果がたくさんありました。しかし食べ過ぎればカロリーの摂り過ぎになり、太る原因になってしまいます。ではどのような食べ方をすれば、ダイエットにも効果的な食べ方ができるのでしょうか？

普通に売られているカシューナッツには塩や油などで味がついていますが、味がついていると美味しくてつい食べ過ぎてしまってカロリーを摂り過ぎて、太るだけなく高血圧などになる危険もあります。ダイエットをするなら、塩分や油が使用されていない無添加のカシューナッツを選ぶ食べ方にしましょう。カシューナッツの本来の素朴な味を楽しむことができ、つい食べ過ぎて太るということもなくなるのでおすすめです。

栄養があるからといって食べ過ぎてしまうと、どんなものでもカロリーの摂り過ぎになり太る原因となって、ダイエットの効果がなくなります。1日分のカシューナッツの摂取量は、片手で掴めるくらいの量、だいたい25gくらいを目安にする食べ方のが良さそうです。100gあたりのカロリーが576kcalなので、25gなら144kcalになります。ひとつかみできる量と決めておけば量も計りやすく、ダイエットにも効果をあげやすい食べ方です。

いかがでしたか？カシューナッツのカロリーと糖質、栄養素とその体に良い効果、ダイエットにおすすめの食べ方などを紹介してきました。カシューナッツはカロリーや糖質が高い食品ですが、良質な脂肪を含んでいるので、ダイエットや美容に良いさまざまな効果があり、食べ方に注意すればダイエット効果も発揮できる優れた食品でした。

こちらの記事を参考にして、カシューナッツのカロリーや食べ方に注意して体に良いさまざまな栄養素を取り入れながら、上手にダイエットに取り入れましょう！