2019年03月05日公開
2024年09月07日更新
日本三大珍味とは?日本人なのに意外と答えられない珍味を調査!
日本三大珍味のウニ、からすみ、このわたを知っていますか?中には、日本三大珍味とはなんだろう?と疑問に感じる方も多いことでしょう。世界三大珍味があるように、日本のみで知れ渡っている、日本三大珍味というものが存在しています。最初に挙げた、3つの珍味は日本を代表する珍味になっています。日本三大珍味を知らなかった方も、知っていてもどのような特徴があるのか、なぜ日本三大珍味と呼ばれるのかの理由なども含めて紹介していきましょう。
目次
日本三大珍味をあなたは言える?
日本三大珍味を知っていますか?世界三大珍味は聞いたことがあるけれど、日本三大珍味は聞いたことがないという方が現代では多くなっているといわれています。日本三大珍味について、今回は詳しく紹介をしていきましょう。日本を代表する珍味の数々を覚えてみましょう。
また、補足として珍味というのは地域において珍しいとされている食材や、昔は食用されていたが今ではあまり目にかからないものなどを珍味として指しています。昔と今では、食文化も大きく変わっていることからなかなか口にすることのないものの、昔は誰もが口にしていた食材ばかりです。
過去に食べられていたものが、食事の変化に伴い口にされなくなったが再度ブームになったものも、珍味として親しまれています。それでは、日本三大珍味について見ていきましょう。
日本三大珍味について
まずは、日本三大珍味について詳しく見ていきましょう。日本に存在している珍味についてもここで解説します。
日本三大珍味とは?
日本三大珍味は、農林水産省が認めたものになっているため確実なものといえます。そんな、日本三大珍味はウニ・からすみ・このわたの3つになります。一般的にはこの3つが日本三大珍味であるといえるでしょう。
しかし、農林水産省が認めただけであって日本三大珍味について農林水産省が述べているわけではない、ということを認識しておきましょう。
日本三大珍味は全て見て分かる通り、海の食材になっていることが分かります。また、保存食でもあり、お酒のつまみにも最高の逸品ばかりといえるでしょう。
地域によって諸説あり
日本三大珍味には、実は諸説があるといわれています。これは、地方によって珍味があることも大きいとされています。
ですが、実質は先ほど紹介をしたウニ・からすみ・このわたで異論はないとされていますが、地方によってはウニではなくくちこであるという地域もあるそうです。
珍味の種類
珍味の種類は、実にさまざまであるとされています。日本国内でも、地方によって10個前後の珍味があるとされています。そのため、地方によっては今もなお食べ続けている方も多い中、現代では食文化の違いからなかなか有名ではない珍味には手を出さない方も多くなっています。
日本三大珍味【塩ウニ】
まずは、日本三大珍味の中からウニに厳選して詳しく紹介していきましょう。ウニと聞くと、お刺身やお寿司のウニを想像するかもしれませんが、日本三大珍味のウニは塩ウニとされています。その点についても詳しく見ていきましょう。
特徴
塩ウニは、ウニの卵巣や精巣を塩漬けした食材になります。普段見かけるウニとは、別物として考える人も多いといいます。多くは、瓶詰で販売されていることが多いでしょう。
ウニを塩漬けしていることから、中ではウニの塩辛として販売されていることもあります。
味や見た目など
塩ウニの味わいは、通常のウニよりも食べやすいという声も挙がっています。塩漬けにすることで、ウニの独特の臭みなどがなくなることで、食べやすい味わいに変化します。
見た目の特徴として、塩漬けの期間によって変わってきます。塩漬けの期間が浅いものは、ウニそのものの形をしているものもあれば、塩漬けの期間が長いと色合いも濃くなります。
塩ウニの豆知識
塩ウニは、実はさまざまな地方から生産がされています。そのため、生産地方によって使用されているウニが違ったり、塩が違うことでまろやかであったり、お酒のつまみに抜擢レベルの塩辛さだったりなどします。
そのため、さまざまな地方から塩ウニを取り寄せて味を比べてみると、地方の味わいが感じられるでしょう。
日本三大珍味【からすみ】
次は、からすみについて紹介していきましょう。からすみは、ボラやサワラなどの卵巣から作られるものになっています。実は、現代の料理のレパートリーにも手軽に取り入れることができる食材です。
特徴
からすみは、機械での生産が難しいこともあり、ほとんどが全て手作業で行われているところが多いといいます。ボラなどから、卵巣を取り出し、臭みの原因にもなる血抜きを行うなどいくつもの工程を経て作られています。
からすみが出来上がるまでには、卵巣を取り出す作業から数えると約2ヵ月ほどの期間を要するといわれています。
味や見た目など
からすみの味は、少しねっとりとした独特な味わいになっています。中には、チーズとウニを混ぜた味という方も居るように珍しい味わいが特徴です。ですが、その味わいがクセになる方もまた多いことでしょう。薄くスライスして食べるのがおすすめです。
見た目は、オレンジ褐色になっており、高級食材として使用されるからすみは卵巣がそのまま使用されていることもあり艶のある見た目も特徴です。
からすみの豆知識
からすみは、今では日本三大珍味とされていますが実は発祥の地は中国なのです。中国から、からすみの本場でもある長崎県にからすみの作り方が伝来したことで、日本での生産が始まりました。日本で、からすみが作られ始めたのは江戸時代初期頃といわれています。
日本三大珍味【このわた】
ウニやからすみは、名前は聞いたことがあるけれど、このわたとは何?と思う方も多いことでしょう。このわたも大切な日本三大珍味のひとつです。詳しく見ていきましょう。
特徴
このわたは、ナマコの内臓を塩漬けしたものになります。愛知県や石川県を中心に生産のされている珍味です。使用されるナマコの腸は、長ければ長いほど良い物とされています。
味や見た目など
出典: http://gucho.jp
このわたの味は、塩辛になっているので塩気と甘みが凝縮しており美味しい旨味という評価が多いです。また、コリコリ感があるので、おつまみとして食べるには丁度いい歯ごたえと味わいといえるでしょう。
見た目は、イカの塩辛によく似ています。ですが、イカの塩辛とは違い、ナマコの内臓を使用していることもあり、長い腸などが見た目の特徴といえるでしょう。
このわたの豆知識
このわたは、ウニやからすみとは違い自分で作ることも可能です。生きたなまこを購入し、内臓を取り出しましょう。内臓を水洗いした後に、塩と酒で2日ほど漬けておくと完成です。ぜひ、自分で作ったこのわたを堪能してみてはいかがでしょうか?
日本三大珍味と言われる理由とは?
日本三大珍味の特徴などが分かったところで、なぜ日本三大珍味と呼ばれているのかの理由を知っている方はどれくらいいるでしょうか?次は、日本三大珍味と呼ばれる理由を模索してみましょう。
手間と時間がかかる
日本三大珍味を見てみると、塩漬けにされていたりなど人間の手が加えられている食材がほとんどです。それが、日本三大珍味の理由になっており、食材に手間暇をかけて作っていることが理由のひとつといえるでしょう。
また、塩漬けなどにする際は成熟するまでにも時間がかかります。成熟してから出荷となるため、その点も理由となるでしょう。
希少価値
日本三大珍味に使用されている食材は、どれも希少価値の高いものや部位になります。そのため、多くは取ることができない点が懸念され、高級な食材としても有名です。日本三大珍味以外の珍味も、さまざまな理由から希少価値が高いといわれています。
珍しい味で旨味がある
お酒のつまみにもなるとされている珍味は、日本三大珍味も含めて珍しい味ばかりです。昔は、それこそ毎日のように各家庭で食べられていた珍味の数々は、現代の食文化とはまた違った美味しさを感じることができます。
昔の調理法などで作った珍味の数々は、日本の食文化を影で支えている重要な食材ともいえるでしょう。
世界三大珍味も知っておこう
日本三大珍味はウニ・からすみ・このわたでしたが、世界三大珍味は誰もが知っているキャビア・トリュフ・フォアグラでしょう。日本三大珍味と合わせて世界三大珍味の特徴なども見てみましょう。
キャビア
キャビアは、チョウザメの卵を塩漬けにした最高級食材としても知られているでしょう。チョウザメの卵の大きさによって、ランクの変わるキャビアは、高級料理店などで少量で使用されている光景を目にしたこともあるでしょう。
チョウザメの卵は1体から約15~20kgが取れるといわれていますが、キャビアと呼ばれるような成熟するまでには20年を要します。また、最近では漁獲量も減っていることから世界三大珍味のキャビアは高騰が懸念されています。
トリュフ
世界三大珍味のトリュフは、正式名称では西洋松露(セイヨウショウロ)と呼ばれるキノコです。普通の見かけるキノコとは、見た目が全く違うためトリュフを詳しく知らない方は、トリュフがキノコであることを知らない方も多いといいます。
黒色のトリュフが主流になっていますが、赤褐色やクリーム色のトリュフもあり、成熟するのに伴い独特な香りを発するキノコです。高級料理店の料理の上にスライスして乗せたり、風味付けとして使用されることの多い食材です。
フォアグラ
フォアグラは、ガチョウやアヒルの肝臓部分にあたります。フランス料理に多く使用されており、その濃厚な味わいがクセになるとして、好んで食べる方も多いでしょう。
しかし、美味しい世界三大珍味のフォアグラを作るためにガチョウやアヒルに適切以上のエサを与えるという飼育方針の理由から、現在では動物福祉問題に発展し、生産や販売が禁止されている地域もあるといいます。そのため、フォアグラは現在では、最高級食材として扱われています。
日本三大珍味は旨味が凝縮されたお酒がすすむ味!
日本三大珍味について詳しく見てきましたが、それぞれに長い歴史を持っておりそして最高な逸品であることが分かったことでしょう。お酒のつまみにはもちろん、その他の料理にも使用のできる歴史があり、加工に手間のかかる日本三大珍味をぜひ堪能してみましょう。