2019年02月04日公開
2024年08月29日更新
人参ジュースの効果・効能を紹介!ダイエット・美肌効果と副作用について
人参ジュースの効果・効能は、美容や健康、ダイエットにも良いといわれています。人参ジュースに含まれる、豊富な栄養素をジューサーやミキサーがあれば、自宅で簡単に手作りすることができまが、ジューサやミキサーがなくても作れます。飲みすぎると副作用もありますが、適量を毎日づづければ、肌に変化が訪れます。そのような奇跡の飲み物の人参ジュースの作り方や効果、どのような副作用があるかなどを詳しく紹介していきます。
目次
人参ジュースとはどんなもの?
人参ジュースが、ダイエットに効果があるといわれていることをご存知でしょうか?人参には、ダイエット効果だけでなく、健康や美容に良い栄養成分がたくさん含まれています。栄養成分満点の人参を、ジュースにして毎日飲むことによって、美容や健康に美容や健康の維持に役立てられるように、人参ジュースの作り方や効果・効能など詳しく紹介していきます。
人参の栄養素と糖質量
人参に含まれている栄養素は、たんぱく質・食物繊維・ナトリウム・カルシウム・リン・カリウム・マグネシウム・鉄・ビタミン(A・B1・B2・B6・C)・葉酸など多くの栄養素が含まれています。
また、糖質量は、他の野菜と比べるとやや高めで、大根なら2.9g、ブロッコリーなら1.5g、トマトでも3.1gですが、人参の糖質量は、5.8gと高くなっています。カロリーも大根なら18カロリー、ブロッコリーなら33カロリー、トマトでは19カロリーですが、人参では36カロリーと糖質・カロリーともに高めになっています。
市販の人参ジュースの選び方
毎日飲みたい人参ジュースですが、毎日手作りの人参ジュースを作るのは、作り方は簡単といえ手間がかかります。そんな時は、市販の人参ジュースでも選び方に注意すれば、手作りの人参ジュースと変わりない効果を得ることができます。
市販の人参ジュースを選ぶポイントは、まず「ストレートジュース」であることです。人参ジュースには、「果汁100%」と表示されているものも多いですが、「果汁100%」でも「ストレートジュース」と「濃縮還元ジュース」があります。「ストレートジュース」は、野菜や果物を絞って作った人参ジュースです。「濃縮還元ジュース」は、ストレートジュースに熱を加えて、粉末にしたものを水で希釈した人参ジュースのことです。
「濃縮還元ジュース」は、コスト的には安くなるのですが、熱を加えることにより、栄養価や香りが失われてしまいます。そのため、香料や人工甘味料などの添加物が含まれていることもあります。添加物をすべて排除することはできませんが、人参ジュースを毎日続けるにあたって、できるだけ少ないものを選びましょう。
人参の栄養価は、栽培された産地や栽培方法でも変わってきます。農薬や化学肥料を使った人参より有機栽培された人参の方が栄養価は高くなります。海外で栽培された野菜は、農薬や化学肥料の栽培基準がわからないことが多いので、安全面の不安があります。
副作用はある?
人参ジュースを毎日飲むことによっておこる副作用ですが、人参ジュースを飲みすぎることによって、「柑皮症」になることがあります。「柑皮症」とは、みかんを食べすぎると、手のひらや足の裏が黄色くなるのと同じ症状です。肌が黄色くなったからといって、重大な健康被害が出ることはありまあせんが、喫煙者がβカロテンを取りすぎるとがんのリスクが高くなる副作用があると報告されています。
特に、高脂血症の方は、βカロテンが吸収されやすいので、「柑皮症」になりやすいといわれています。「柑皮症」になってしまったら、摂取することをやめれば、肌の色は元に戻ります。βカロテンの1日の推奨摂取量は6㎎です。人参1本8.2gなので、目安は1/3本です。美容や健康、ダイエットに良いといわれても、人参ジュースの摂りすぎには注意しましょう。
人参ジュースの栄養とダイエット・美容への効果効能
カリウム
人参ジュースには、カリウムがたくさん含まれています。カリウムの効果・効能は、ナトリウムと一緒に浸透圧を維持したり、ナトリウムによる血圧上昇を抑制します。また、筋肉の動きを良くする働きがあります。カリウムは、普通の食事だけで欠乏することはありませんが、夏場大量の汗をかくことで、カリウムが汗とともに失われる「低カリウム血症」が夏バテの原因だといわれています。
生の人参100gに含まれるカリウムは、300㎎と高くなっています。成人男性のカリウムの食事摂取基準量は、1日当たり2,500㎎、成人女性でも2,000㎎となっています。カリウムは水溶性ですので、煮たりゆでたりすると水に溶けだしてしますので、生の野菜や果物で食べると効率よく摂取することができます。生の野菜を食べるのは大変ですが、人参ジュースにすると手軽に摂取することができます。
ペクチン
ペクチンのは、食物繊維の仲間です。人参ジュースにも含まれています。ペクチンの効果・効能は、腸内環境を整える・生活習慣病の予防・美容効果が挙げられます。ペクチンには、腸内に生息する善玉菌の繁殖を助け腸内の老廃物と結びつき便のかさを増やし便秘を改善させる効果があります。また、糖分の吸収を抑制し、血糖値の上昇を緩やかにする働きや脂質の吸収を防いで、コレステロールの上昇をおさえる働きが期待できます。
ペクチンが、肌に良い効果があるといわれているのは、腸内環境を整えることによって、腸内の有害物質が作られることを抑制し、肌のターンオーバーを促進させることができるのですまた、ペクチンには、ケイ素が含まれており、ケイ素には、肌の潤いを保つ・コラーゲンを再生する・肌を丈夫にする効果があります。
食物繊維
生の人参100g当たりの食物繊維の量は、2.8gと生のサツマイモ100g当たりの食物繊維の量2.3gより多いのです。人参に含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維で、水に溶けるタイプの食物繊維です。食物繊維には、腸内の善玉菌を増やす効果があるので、便秘がちの人は、水溶性の食物繊維を取るのが良いのです。水溶性の食物繊維は、水に溶けだしやすいので煮たりせず、人参ジュースで摂取するのが、食物繊維の効果を生かせます。
不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸とは、エネルギー源や身体の構成成分になったり、中性脂肪やコレステロールの量の調節を助ける効果があります。不飽和脂肪酸には、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられ、人参ジュースには多価不飽和脂肪酸が含まれています。多価不飽和脂肪酸の効果には、脳神経の発達やアレルギー症状の緩和を助ける効果があります。
ビタミン類の美肌効果
人参ジュースに含まれるビタミン類は、ビタミンB1・B2・B6・C・E・K・βカロテン・ナイアシン・葉酸・パテトン酸とたくさん含まれています。中でもβカロテンは、豊富に含まれています。βカロテンの効果は、抗酸化作用があるので、シミやしわを予防し、紫外線に強い肌を作ります。また、人参ジュースに含まれるビタミン類の効果・効能には、ビタミンB群は肌荒れ防止、ビタミンCは美肌効果、など若返りの効果が期待できます。
人参ジュースの栄養と健康への効果効能
コハク酸カリウム塩
普段の食生活で気を付けていても摂取してしまう有機化学物質や有害ミネラルがあります。大型魚に蓄積されている有機水銀や古い水道管のニッケル、缶詰やお鍋のアルミニウムなど、知らないうちに体内に蓄積しているのですが、コハク酸カリウム塩の効果は、体内の有害な水銀を排出したり、血圧を下げる作用があります。
カルシウム
人参ジュースには、カルシウムも含まれています。カルシュウムの効果・効能は、骨の材料になるだけではなく、身体の生理機能に関わったり、心臓の鼓動を維持したり、筋肉や神経の活動やホルモンの分泌、細胞分裂などの作用をサポートしています。カルシウムが足りなくなると、骨の内部の貯蔵部分から溶け出して使われます。
カルシウムは、吸収率が悪い栄養素で、野菜類は摂取した量の約19%しか吸収されないといわれています。カルシウムの吸収率を上げるために効果的なのは、マグネシウム・ビタミンD・ビタミンCと一緒に食べることで吸収率の効果が上がるので、バランスのとれた食事も大切です。1日に必要なカルシウムの摂取量をほとんどの年齢層が満たせていないといわれていますので、毎日の人参ジュースで心掛けて取りたい栄養素です。
ビタミンA
人参ジュースに含まれるビタミンAの効果は、レチノールとカロテンの2種類の総称であり、目、のど、皮膚などの粘膜を健康に保つための効果が欠かせません。鼻やのど、などの粘膜は、異物やウイルスなどの侵入を防ぐバリアとして働きます。また、「目のビタミン」といわれるほど、目との関係とも深く関わっています。明暗を感じる色覚の材料になるので、不足すると視覚障害や夜盲症を引き起こすことがあります。
β-カロテン
人参ジュースのβカロテンの量は、野菜の中でもトップクラスです。βカロテンの効果・効能は、体内でビタミンAに変換されます。活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守る効果や、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ効果があり、あわせて免疫力を高める効果もあり、がんの予防効果もあるといわれています。
クロロフィル
人参ジュースに含まれるクロロフィルの効果・効能は、抗酸化作用があり、血中コレステロールの低下、抗アレルギー作用、抗腫瘍作用、高血圧の改善効果、脱臭や抗菌作用があるといわれています。
人参ジュースダイエットの方法
人参ジュースは手作りしよう
人参ジュースは、作り方も簡単です。自分で作れば、添加物などの心配もありません。味も自分の好みにアレンジすることもできます。ジューサーやミキサーがあればすぐにでも人参ジュースを作ることができます。ジューサーやミキサーがなければ、おろし器ですりおろせば、人参ジュースができます。基本の人参ジュースの作り方を紹介します。
ジューサーでの作り方
- にんじん 1/3本
- りんご 1/2個
- レモン汁 小さじ1
- 人参はよく洗って、皮付きのままジューサーに入る程度に切ります。りんごも洗って、皮付きのまま芯だけ取って、切ります。
- ジューサーに入れて絞ります。
- レモン汁を加えて混ぜれば出来上がりです。
ミキサーでの作り方
- にんじん 1/3本
- りんご 1/2個
- レモン汁 小さじ1
- 水 100cc
- にんじんは皮をむかずにきれいに洗い、ミキサーに入れやすい大きさに切ります。
- りんごも皮のまま、芯を切り落とします。適当な大きさに切ります。
- にんじん・りんご・レモン汁・水をミキサーに入れて攪拌すれば出来上がりです。
人参ジュースのおすすめレシピ
- にんじん 1/2本
- バナナ 1本
- みかんの缶詰 1/3缶
- 牛乳 200ml
- レモン汁 小さじ1
- にんじんは皮付きのままよく洗い、バナナは皮をむいてミキサーに入れます。
- みかんの缶詰はシロップを入れるなら牛乳を減らしてください。
- 牛乳とレモン汁を加えて攪拌します。
人参ジュースの作り方もいろいろあります。小松菜やホウレン草、バナナ、牛乳、ヨーグルトなど、お好みの野菜や果物と混ぜ合わせることができるので、自分にあった人参ジュースを作ることができます。
飲むタイミングと量
人参ジュースを飲むタイミングは、人参ジュースを飲む目的によって変わってきます。ダイエットが目的の人は、人参ジュースを夜飲むことをおすすめします。夜は食べたものが吸収されやすいので、少量の食事に加えて人参ジュースを飲むと空腹も抑えられます。
便秘気味の人には、人参ジュースを朝飲むことをおすすめします。人参ジュースを朝飲むと、腸を刺激し、腸の働きを促進させます。しかし、時間帯よりも、長期間継続して人参ジュースを飲むことが、美容や健康につながります。人参ジュースを飲む量も、あまり飲みすぎるとお腹がゆるくなったり、柑皮症になったりと副作用も出てくるので、適量を守りましょう。
人参ジュースの効果効能を活かしたダイエットもできる
人参ジュースは、ジューサーやミキサーがあれば簡単に作ることができます。ジューサーやミキサーが無くてもおろし器でおろせば同じ効果があります。人参ジュースの効果はダイエットや、美肌、便秘の解消など美容と健康に適した飲み物です。人参ジュースを毎日少しづつ続けていくことが大切です。人参ジュースを飲みすぎると副作用もありますので、適量を守りながら毎日続けて飲みましょう。