エアコンのフィルターの掃除は水洗い?外し方や防カビ方法も紹介!

エアコンのフィルター掃除はきちんと行っていますか?今やエアコンがなければ生きてけないほどの猛暑が来るようになりました。冬も必須なエアコン、メンテナンスは欠かせない作業です。エアコンのフィルター掃除は、カビの発生、電気代の高騰、エアコンの故障などのデメリットを防いでくれます。最近のエアコンは掃除機能つきのものもありますが、それでも掃除は必要です。今回はエアコンのフィルター掃除はどうやるのか、プロに依頼するときの注意点、掃除機能付きエアコンはなぜ掃除が必要なのかなどについて紹介します。

エアコンのフィルターの掃除は水洗い?外し方や防カビ方法も紹介!のイメージ

目次

  1. 1猛暑の夏も極寒の冬にもめげずにエアコンのフィルター掃除を!
  2. 2エアコンのフィルターはなぜ汚れるの?
  3. 3エアコンのフィルター掃除をしないことによるデメリット
  4. 4エアコンのフィルター掃除をしないと健康被害に
  5. 5電気代の節約にはエアコンフィルターの掃除を
  6. 6水漏れの原因はエアコンのフィルターを掃除しなかったから?
  7. 7エアコンの掃除前にフィルターの外し方を確認しよう
  8. 8エアコンのフィルターを掃除機で掃除しよう
  9. 9エアコンのフィルターをもっとキレイに水洗い
  10. 10エアコン用フィルタークリーナーを使って見えない汚れも掃除
  11. 11エアコンのフィルターだけでなくカバーの外し方も
  12. 12フィルターだけでなくエアコンカバーも掃除しよう
  13. 13エアコンカバーを掃除したらルーバーも
  14. 14フィルター掃除はどのくらいやればいい?
  15. 15エアコンフィルターを掃除する時の注意点
  16. 16奥までカビがびっしり!フィルター洗浄どころじゃないとき
  17. 17プロのエアコン掃除はここまでしてくれる
  18. 18掃除機能付きエアコンでも掃除は必要
  19. 19使っていないエアコンも埃がたまる?
  20. 20カビが発生するのは防ぎたい
  21. 21エアコンのフィルター掃除で健康に

猛暑の夏も極寒の冬にもめげずにエアコンのフィルター掃除を!

年々平均気温があがり、今や日本の夏は熱帯のようになりました。そんな酷暑が続く環境では、エアコンは欠かせない家電です。冬もお世話になるエアコン、家庭によっては電気代の節約で、控えめな使用頻度かもしれませんが、エアコンの掃除はどのくらいやっていますか?

日々使っていく中で、エアコンの掃除は重要なメンテナンス作業です。エアコンのフィルターを掃除するか否かでも、電気代やエアコンの耐久期間などが変わってきます。今回はエアコンの掃除について、フィルターの外し方や水洗いの仕方、放置するとカビは発生するのかなどについて紹介します。

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エアコンのフィルターはなぜ汚れるの?

エアコンが冷たい空気をはき出す仕組みは知っていますか?エアコンの仕組みを知ることで、フィルター掃除をしないとどういう影響がでるかよくわかります。エアコンの仕組みについて簡単に説明します。エアコンはまず室内の暖かい空気を吸い込みます。そして室内機の中にある熱交換器と、パイプに張り巡らせた冷媒によって、空気中の熱だけ室外機を通して外に排出します。

冷媒とは、熱を移動させるために用いられる物質(ガス)のことです。そうして熱が取り除かれ冷たくなった空気は、室内に排出され、部屋が涼しくなるという仕組みです。空気を吸い込む過程で、フィルターが空気中の汚れをキャッチします。そのためフィルターは汚れていきます。空気を必要以上に冷やしていくと温度差で結露が生まれ、また別の汚れを生み出します。

エアコンのフィルター掃除をしないことによるデメリット

フィルターがキャッチした汚れはどういう影響を私たちに与えるのでしょう?生み出された結露も何に影響するのでしょう?フィルターを掃除しないでこの2つの汚れを放置すると、次のデメリットが生じます。「健康への影響」、「余計な電気代」、「水漏れによる故障の危険」の3つです。フィルターを掃除することで他にもいくつかのデメリットが回避できます。まずはこの3つについて紹介します。

エアコンのフィルター掃除をしないと健康被害に

先ほど説明したように、エアコンのフィルターは空気中の汚れをキャッチする役割を持っています。掃除せずにそのままフィルターを汚れたままにしておくと、キャッチしきれなくなった汚れがそのまま部屋中に拡散されることになります。フィルターの汚れは主に空気中の埃です。

掃除されていないエアコンのフィルターはカビの温床に

しかし埃といっても、家の中の空気は私たちが外出したときに入ってきた埃なども含まれているので、ダニがいることもありますし、カビの胞子も紛れ込んでいます。カビの繁殖条件は「温度」、「湿度」、「汚れ」の3つです。エアコンの内部はこの3つが全てそろった環境です。汚れ、つまり埃はカビの栄養になります。そのため掃除せず放置すると、エアコンはカビの温床となってしまうのです。

エアコン内部のカビはアレルギーや肺炎の原因に

このカビは人体にどのような影響を与えるのでしょう?一番身近なのはアレルギーです。アレルギー性鼻炎といえば、主にスギやヒノキを思い浮かべますが、埃もアレルゲン(アレルギーの元)になります。いわゆるハウスダストアレルギーですが、判定にはカビ菌を使います。カビはハウスダストアレルギーのアレルゲンなのです。エアコンのフィルターに貯まった埃はカビアレルギーを引き起こす原因の1つです。

他にも一部のカビは肺炎の原因になります。エアコンからはき出されたカビの胞子を吸い込むと、肺炎を引き起こす可能性があるため、特に免疫の低い赤ちゃんや高齢者がいる家庭は注意が必要です。夏になると咳が出る夏型過敏性肺炎も、エアコン内のカビが原因で引き起こされます。健康のためにもエアコンのフィルターは掃除をしたほうがよいです。

電気代の節約にはエアコンフィルターの掃除を

エアコンのフィルターを掃除しないと電気代が高くなります。エアコンのフィルターは掃除をしないとどんどん汚れがたまり、フィルターの目が詰まってしまいます。そうすると空気の循環が汚れによって遮られ、エアコンの効きが悪くなってしまいます。その結果、私たちは必要以上に設定温度を下げたり、風量をパワフルにしたりなどして、エアコンに余計な電力を消費させるようになってしまいます。

たとえ設定を変えなくとも、エアコンも効きが悪いと多くの空気を吸い込もうとしてさらに余計な電力を消費してしまいます。場合によっては故障を招くこともあります。エアコンの効きが悪くなったと感じたら、まずフィルターを掃除してみてください。

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水漏れの原因はエアコンのフィルターを掃除しなかったから?

エアコンの水漏れの原因はドレンホース(配水管)の詰まりだといわれていますが、そうとは限りません。エアコンのフィルターの汚れは、水漏れの原因になります。エアコンのフィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなります。そのため中々温度が下がらないからと、エアコンの設定温度をさらに下げるとエアコンの内部が必要以上に冷えて、大量の結露が発生します。この結露が水漏れの原因になる可能性があります。

エアコンを使っていれば、結露は必ず発生するものです。結露はエアコンのドレンホースを通り、外に排出されます。しかし大量の結露が発生すると、ドレンホースに流れる前に室内に垂れ、水漏れとなってしまいます。大手エアコンメーカーのダイキンは、エアコンの水漏れの解決策として、フィルターのお掃除をあげています。気づいたらエアコンの下がびしょ濡れになるのを防ぐためにも、エアコンのフィルターは掃除しましょう。

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エアコンの掃除前にフィルターの外し方を確認しよう

エアコンのフィルターはどう掃除すればいいのでしょう?フィルターの外し方も知っていますか?フィルターを水洗いしたり、エアコンクリーナーを使ったりなど色々方法がありますが、まず共通して確認しなければならないのはフィルターの外し方です。一般的なフィルターの外し方について紹介します。

エアコンフィルターの外し方

まずは前面のカバーを開きます。吹き出し口のすぐ上、カバー全体から見たら下の部分を上に持ち上げるようにして開きます。途中で止まるようになっているので、そこまで持ち上げてましょう。そうすると左右2枚のフィルターが現れます。フィルターを1枚ずつ外します。フィルターはやわらかく出来ているので、ひっかけて留めている部分からそっと外しましょう。

フィルターは意外と簡単に外すことが出来ます。しかし最近はお掃除機能付きエアコンなど、色々な機能がついたエアコンが販売されています。カバーを開けたら中が想像以上に複雑なこともありますので、一番は説明書を確認することです。たとえ紛失してしまったとしても、ホームページ上で説明書を公開している企業がたくさんありますので型番さえ分かれば外し方がわかります。エアコンのためにも外し方はきちんと確認しましょう。

エアコンのフィルターを掃除機で掃除しよう

フィルターの外し方を確認したら、次は掃除の時間です。水洗いやクリーナーを使う方法などがありますが、一番簡単にできるのが掃除機を使った方法です。エアコンの掃除と聞くと手間がかかる作業な気がしますが、掃除機をかけるだけならそうでもありません。掃除機だけでもエアコンフィルターは手軽にキレイになります。

掃除機で掃除する手順

用意するのは掃除機、新聞紙、ホコリを吸い込まないようにするマスクの3点です。まずエアコンのボディを全体的に拭いて埃を落とします。前面カバーを外し、左右2枚のフィルターを外します。フィルターの外し方については前述の説明を参考にして下さい。外したフィルターは床に新聞紙を敷いて、フィルターの表側を上にして置きます。掃除機で優しく、網の目の部分から詰まった汚れを吸い取ります。

このとき、裏側から汚れを吸い取ってはいけません。裏側から汚れを吸い取ろうとすると、表側からはき出されようとしていた汚れを無理に引っ張り戻すことになるからです。無理に汚れを引っ張り戻すと、フィルターが逆に目詰まりしてしまいます。エアコンのフィルターの網目はとても細かく作ってあります。強くこすったり、逆側から吸い込もうとするとフィルターが破れたり、詰まったりする原因になります。気をつけましょう。

掃除機で吸うだけならフィルターを外さずに行ってもかまいません。フィルターの汚れが酷く、外すと尋常じゃない埃が舞いそうなときは外さずに、直接掃除機でそのまま吸うことができます。しかし一般的に掃除機は重いものです。できれば無理に掃除機を高いところに持ち上げて使用せず、フィルターを外したほうが安全です。フィルターの外し方を参考に外して行ってみて下さい。

エアコンのフィルターをもっとキレイに水洗い

掃除機だけじゃ汚れが残っている気がして気になる、もっとキレイにしたいという方は、さらにフィルターを水洗いすることをおすすめします。水洗いするために用意するものは掃除機、新聞紙、使い古しの歯ブラシ、もしくはたわし、タオル、ホコリを吸い込まないようにするマスクです。

同じように外し方を参考に、エアコンフィルターを取り外し、掃除機で汚れを吸い取ります。フィルターの汚れがある程度とれたらお風呂場に移動しましょう。お風呂場でたわしや歯ブラシを使い、こびりついた汚れを落とします。水洗いするときは、フィルターの裏側から表側にむかってシャワーを当てるようにしましょう。先ほど説明したように、フィルターの仕組みと逆らう方向に汚れを流そうとすると、汚れが逆に詰まってしまいます。

汚れが中々落ちないときは中性洗剤も併用すると、フィルターはキレイになります。汚れが取りにくい角の部分は綿棒を使うと掃除しやすいです。フィルターを水洗いし終えたら、タヲルを使いきちんと水をきってから陰干しします。水洗いして濡れたままフィルターを元にもどすと、水が垂れたりして漏電につながります。きちんとフィルターを乾燥させないとカビが生える原因にもなりますので、完全に乾くまで待って下さい。

しっかり乾燥させたら、フィルターをエアコンに取り付けましょう。上下、裏表の向きに注意してください。念のため、30分〜1時間ほど送風運転をすると完全にフィルターが乾燥するのでおすすめです。これでフィルターの水洗いは完了です。掃除機だけと比べると水洗いは少し手間が増えますが、それでも簡単に家庭でできる方法です。ぜひ行ってみて下さい。

エアコン用フィルタークリーナーを使って見えない汚れも掃除

フィルタークリーナーという、エアコンのフィルターを掃除するための洗浄スプレーがドラッグストアやスーパーなどで売られています。花粉までも洗い流してくれるフィルタークリーナーもあり、中性洗剤で水洗いするだけじゃちょっと不安、歯ブラシで掃除をすることはめんどくさいという方はフィルタークリーナーがおすすめです。

フィルタークリーナーでエアコンの掃除を

用意するものは、掃除機、フィルタークリーナー、タオル、新聞紙です。説明書の外し方を見て、フィルターを外し、掃除機・水洗いするときと同じく掃除機でフィルターを掃除します。大きな汚れがとれたら、20cmほど離れたところからスプレーをフィルター全体に吹きかけましょう。家の外やお風呂場でスプレーをすると汚れませんし、片付けるとき楽です。

かけたスプレーは泡が立ちます。泡が消えたら水洗いして、エアコンクリーナーの洗浄液をおとしましょう。カビや汚れが気になる場合は5分ほど放置してから水洗いすると良いです。水洗いが終わったら、日陰で完全に乾くまで乾かし、フィルターを元に戻して完了です。

何度も言いますが、完全に乾燥させないとカビの発生原因になりますので、乾いたと感じても水洗いしたときと同じように、さらに送風運転30分〜1時間をして、最後の余分な水気を完全に飛ばすのをおすすめします。フィルタークリーナーは手早く除菌までできる優れものです。ぜひ使ってみて下さい。

エアコンのフィルターだけでなくカバーの外し方も

エアコンフィルターを掃除するついでに、エアコンのカバーやルーバーも掃除しましょう。カバーはフィルターを覆い隠してる部分です。ルーバーはエアコンの吹き出し口にある、風向きを調整するパーツです。どちらも埃がたまるので、定期的な掃除が大切です。カバーの外し方を紹介します。

エアコンカバーの外し方

まずはカバーの外し方についてです。エアコンのカバーを床と平行になるまで上げてください。それから左右の固定部分を順番に外していきます。右側から外す場合は、左にぐっとカバーを寄せてから右側を手前に引きます。片方が外れたら、今度はもう一方を外しましょう。基本的にこの外し方でカバーは外れますが、念のため説明書を確認すると予期せぬ故障を防ぐことができますので、外し方はきちんと確認して下さい。

フィルターだけでなくエアコンカバーも掃除しよう

カバーの外し方を確認したら掃除をはじめましょう。用意するモノは中性洗剤と歯ブラシ、タオルです。外し方のように、エアコンのカバーを外したらお風呂場で水洗いします。フィルターと同じように、中性洗剤と歯ブラシで汚れを落としていきます。洗剤を使った後はしっかりすすいでください。

すすぎ終わったらカバーをタオルで拭いて水気を切ります。しっかり乾いたら取り付けてください。もちろんカバーの水気はフィルターと同じく、カビの原因になります。乾燥しているかはきちんと確認して下さい。これでカバーの水洗いは完了です。

エアコンカバーを掃除したらルーバーも

ルーバーとは、エアコンの吹き出し口にある、風向きを調整するパーツです。エアコンを起動させると真っ先に動く、吹き出し口のふたの部分と、その奥で左右に動く部分もルーバーです。ルーバーは意外と埃がたまりやすいので、日頃からチェックすることをおすすめします。

吹き出し口のふたの部分は外し方があるのですが、この部分は外さずとも掃除できるので今回は紹介しません。もし汚れが酷く、吹き出し口のふたの部分だけでも外したい場合は、説明書の外し方をきちんと確認して下さい。外し方を失敗すると、動きがにぶくなり正常に動作しなくなることもあります。気をつけて下さい。

ルーバーの掃除をする

用意するモノは中性洗剤とタオルです。掃除をする前に電源を切ってコンセントを抜いておきます。掃除中にエアコンが動き出さないようにするためです。次に吹き出し口のふたのルーバーを手で回して、吹き出し口を開けます。中性洗剤を薄めた液をタオルにつけ、ルーバーの埃をふき取りましょう。吹き終えたらしっかり水拭きしてください。

最後はルーバーをしっかり乾燥させます。エアコンの送風運転で30分ほど稼働させて乾かしましょう。稼働させたエアコンには決して指をいれないようにしてください。怪我をする可能性があります。ルーバーはエアコンの風の通り道です。キレイにしておくことにこしたことはありません。

フィルター掃除はどのくらいやればいい?

ここまでエアコンのフィルター、カバー、ルーバーの掃除のやり方について紹介しました。掃除の仕方はわかったけれど、エアコンの掃除はどのくらいの頻度で行うべきなのでしょう?3か月に1度掃除すればいいというところもあれば、1週間に1度、1か月に1度とエアコン業者に聞いても答えは様々です。

フィルター掃除の頻度は季節、使用頻度、環境にもよりますが、目安として毎日8時間以上エアコンを使用する場合は、2週間に1度を目安にフィルターを掃除しましょう。この頻度であれば、フィルター掃除は掃除機で吸い込むだけで十分です。もし、こまめに掃除ができない場合は、夏や冬などエアコンが活躍する時期、使い始める前にフィルタークリーナーを使い掃除をしましょう。

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エアコンフィルターを掃除する時の注意点

フィルター掃除は優しく丁寧に

フィルターの掃除のやり方を説明する時に、いくつかの注意点をあげましたが最後にまとめて紹介します。必ず注意をしてほしいことは2つです。1つ目は「フィルターの網目を崩さないように掃除をすること」です。フィルターの網目は、空気中の汚れをキャッチするために、とても小さく綿密にできています。

そのため掃除機を押し付けるように強く当てたり、ブラシでゴシゴシと強くこすってしまうと網の目が崩れ、広がってしまいます。ひどいときは破れることもあります。そうなってしまうと、汚れを落としてエアコンに再度取り付けても、フィルターは汚れをキャッチできず機能しなくなってしまいます。フィルターを掃除するときは必ず優しく、空気の流れと逆らわない方向に汚れを流すようにしてください。

フィルターは水洗いしたら完全乾燥

2つ目の注意点は水洗いしたら必ず「水気が完全に無くなるまで乾かすこと」です。フィルターの水洗いやカバーの掃除を水を使って行ったときは、きちんと水気がなくなって乾燥するまで、エアコンには取り付けないようにしましょう。

機械にとって水は故障の原因になります。もし水気が残ったままフィルターをエアコンに付けると、垂れた水がエアコン内部に漏れて故障したり、発火する可能性もあります。火災の原因になることもあるので十分乾かしてから取り付けるようにしてください。

また水気はカビを生み出す要因の1つになります。せっかくきれいに掃除をしても、すぐにカビが生み出される環境にしてしまっては意味がありません。またエアコンに発生するカビは、フィルターなど私たちが掃除できる範囲だけでなく、その奥の機械にも発生します。カビを極力発生させないためにも、フィルターはきちんと乾かしてから取り付け、送風運転で仕上げましょう。

奥までカビがびっしり!フィルター洗浄どころじゃないとき

エアコンの掃除をもう何年もしていない、なんだか掃除してもカビ臭さが抜けない、フィルターをとって奥をのぞいてみたらカビがびっしりなんて方はエアコン掃除のプロに依頼しましょう。こうなってしまいますと市販の洗浄スプレーなどでは太刀打ちできません。私たちが掃除できる範囲は取り外しができるフィルターやカバー、ルーバーと手が届く表面だけです。
 

さらに奥の機械を、なんとか手の届く範囲だけでもと掃除をするとエアコンが故障してしまうことがあります。最近では家庭に高圧洗浄機が置いてあることもありますが、素人が行うとエアコンがショートしてしまうこともあります。エアコンの分解も私たちがやるのは危険が大きすぎます。エアコン掃除のプロにまかせるのが1番です。

プロに依頼すると、フィルターのみでなく分解して内部の送風機までキレイにしてくれます。業者によっては分解はせず、高圧洗浄のみ行うところもありますのでエアコンの汚れ具合を見て、どこの業者に依頼するのかを決めてください。特に6月から7月頃や10月から11月頃は各家庭から依頼が集中し、来てくれるのは数週間先になることもあります。なるべく早めに依頼するのがおすすめです。

10年たったエアコンには注意!

エアコンの製造年月日も注意が必要です。10年を過ぎてしまうと壊れていたり、汚れが酷すぎるなどの理由で、部品を交換したくても製造が終了してしまいできないことがほとんどです。また耐久度も落ちていますので、掃除をしていると壊れてしまうこともあります。

そのため、製造年月日を10年過ぎると依頼自体を断る業者もいます。たとえ引き受けてくれたとしても、掃除を行ったことで壊れた場合の補償はありません。10年たった家電製品自体に金銭的価値はほぼつかないため、たとえ補償金がでたとしても0円に近い値段になります。長くエアコンを使っていきたのならば、購入時からのこまめな掃除が大切です。

プロのエアコン掃除はここまでしてくれる

エアコン掃除のプロに依頼すると、高圧洗浄や分解してのクリーニングを行ってくれると紹介しました。では具体的にエアコンの何を掃除してくれるのでしょう?エアコンの内部は外からのぞいただけではよく見えなくて、どこまでカビが広がっているのかもわかりません。プロの掃除はエアコンのなにを掃除してくれるのか、紹介します。
 

フィンの掃除

フィンとは、熱交換器のことです、。冒頭のエアコンの仕組みで説明したように、空気の温度を変えてくれる大切な部分になります。具体的な位置はフィルターを外すと見える、金属の板がずらっと並んでいる部分のことです。フィンは表面だけなら掃除できなくもないのですが、やはり素人の手で行うと壊れやすい場所です。

プロにお願いすると専用の洗浄液を使い汚れを分解したら、強力な水圧で汚れと洗浄液をすべて洗い流してくれます。分解なしですと表面から届くところまでの掃除になりますが、分解掃除をお願いすると裏側まですっきり掃除してくれます。

ファンの掃除

ファンはルーバーの奥にある、筒状になっている部分のことです。くるくる回転して風を起こしてくれます。ファンも家庭で掃除できなくもないのですが、ルーバーとフィンの裏側に設置されているので掃除しにくいですし、やはりショートする危険性が高いです。
 

フィンと同じくプロに依頼すると専用洗浄液を使い、強力な水圧でこびりついた汚れをすっきり落としてくれます。フィンは回転するので、すべて分解せずとも裏側にまで手が回りますが、やはりすべて分解したほうが細かいとこの汚れまですっきり落とせます。

年季がある汚れは分解洗浄を

やはり完璧に掃除をするなら分解洗浄をプロに依頼するのが一番です。しかし分解洗浄は基本的に自宅にきてその場で行うのではなく、専用工場に業者が持っていき、分解洗浄を行います。そのため自宅にしばらくエアコンがない期間が生まれることになります。エアコン掃除の依頼は早期予約だと割引がつくこともありますので、分解洗浄を依頼したい場合は、エアコンがなくても大丈夫な季節に早めに依頼するようにしましょう。
 

掃除機能付きエアコンでも掃除は必要

ここ数年は技術がさらに進み、掃除機能付きエアコンが登場してきました。掃除機能付きエアコンを購入したから、「エアコン掃除」という家事から逃れられると思ったのなら、それは間違いです。掃除機能付きエアコンとは基本的にフィルターのみを掃除してくれます。その中でもいくつかタイプがあり、なかでもダストボックス式は掃除が必要です。
 

ダストボックス式お掃除機能はこまめな掃除を

ダストボックス式というのは、簡単に言えば埃を排出しないタイプの掃除機能です。埃を排出せず、ダストボックスと呼ばれるとことに貯めていきます。そうするとエアコンの内部にどんどん埃がたまり、カビの発生原因になることも。家電販売店ではときにそういったデメリットを説明しないところもありますし、私たちも説明書をきちんと読まずに稼働させることもあります。気をつけましょう。

油汚れやタバコのヤニにも注意

お掃除機能付きエアコンは油汚れはキレイにできません。エアコンのお掃除機能は先ほども述べたように、フィルターの埃部分を集めるのが基本です。しかしエアコンのフィルターにつく汚れは埃だけではありません。油で汚れることもあります。キッチン近くのエアコンは空気中にはねた油をキャッチします。油は埃を掃除するお掃除機能では落とすことができません。
 

エアコンのフィルターがキャッチするのは油だけではありません。タバコのヤニもキャッチします。こちらも簡単に掃除できるものではありません。蓄積すればするほどフィルターの機能に悪影響を及ぼします。フィルタークリーナーを使用した掃除や、水洗いを行わないとフィルターの機能がどんどん落ちてしまいますので気を付けてください。

使っていないエアコンも埃がたまる?

エアコンの仕組みははじめに紹介した通り、空気を吸い込み、熱を減らして吐き出す仕組みです。それでは、使っていないエアコンは空気を吸い込むこともさせていないので、掃除がいらないのでは?と思う方がいると思いますが、それは間違いです。使用されていないエアコンにも埃は溜まります。
 

閉鎖空間でも埃がたまらないようにするのは、なかなか難しいです。特に人間が生活している環境ではほぼ不可能と言えるでしょう。私たちが気付かないうちに剥がれ落ちている、皮膚の小さな小さな角質も埃を構成する物質の一つです。使用していないエアコンも、舞い上がった埃や空気中を漂う埃がエアコン内部に入り込み、蓄積されています。
 

カビも発生します。使用してないから湿度が発生していないのになぜ?と思う人もいるでしょう。私たちの身近にいるカビの多くは中温性カビです。このカビが好む発育条件は20~35度の温度で、発育可能温度は10~40度です。またカビは建物や対象物の表面湿度、床や壁、金属などの表面に存在する水分が高く、汚れが溜まりやすい場所を好みます。

エアコン内部は使用していないときのほうが、カビの発生条件に適した気温になっていますし、こもった構造なので湿度も上がりやすいです。さらにカビの栄養になる埃も蓄積されています。使っていないからと言って、カビが発生しない可能性はほぼないと言えます。前シーズンの使い終わりに掃除したからといって、掃除せずに稼働させるのはあまりおすすめしません。
 

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カビが発生するのは防ぎたい

最後に、カビの発生をできるだけ防ぐ方法をまとめて紹介します。やはり1番有効なのは定期的な掃除です。特に家庭でやる場合は防菌・防カビコート要素がついたフィルタークリーナーを使うことをおすすめします。エアコン内にカビが発生しやすいのは、湿度も原因です。防菌・防カビコートの加え、使用後の10分ほどの送風運転を行うことをおすすめします。

特に梅雨の時期は使用していなくても、送風運転を行うことでカビが自然発生することを防ぐことができます。エアコンは設置位置によっては湿度がたまりやすい可能性がありますので心がけましょう。また、こまめなエアコンの稼働は内部劣化を防ぎますし、故障したときにすぐに気づくことができます。機械は全く使わないより、ほどよく使ったほうが長持ちします。ぜひ送風運転を試してみてください。
 

エアコンクリーニングを業者に頼むと防菌・防カビコートをたいてい行ってくれます。分解洗浄でしたら私たちでは手が届かないところまで行ってくれるので、おすすめです。クリーニング後にはエアコンの普段のメンテナンス方法、気を付けるべきことを教えてくれる業者もあります。おおよそ10000~25000円が相場ですが、高いほど長期的に見てお得なことが多いです。積極的な利用をぜひしてみてください。
 

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エアコンのフィルター掃除で健康に

エアコンのフィルター掃除についてどうでしたか?エアコンはどうしてもカビができやすい場所です。できるだけカビの発生を抑えるためには、定期的なフィルター掃除が有効です。日頃世話になるエアコンと上手に付き合っていくためにも、説明書をきちんと確認しつつ定期的な掃除をしてあげましょう。

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