落花生の栄養と効果効能7選!落花生のカロリーや上手な選び方は?
お酒のおつまみやおやつとして親しまれているのが落花生です。落花生はあんなに小さいのにたくさんの栄養成分がギュッと詰まっています。落花生には一体どのような栄養が含まれているのでしょうか?そこで今回は、落花生に含まれる栄養成分と効果・効能を調査するとともに、カロリーや糖質について調査してみました。また、落花生の選び方についても調査してみたので併せてチェックしてみましょう!
落花生は栄養が豊富!
お酒に欠かせない存在といえばおつまみです。ビールや日本酒・ウイスキー・チューハイ・焼酎・カクテルなどなど…様々なお酒とも相性が抜群なおつまみとして愛されているのが落花生です。 程よい食感と塩気・まろやかな甘さなどが絶妙に合わさった落花生はそのまま食べるのはもちろん、様々なアレンジをしておつまみにするのも最適です。
落花生とピーナッツの違いは?
お酒のおつまみとしても愛されている落花生ですが、そもそも落花生ってどんなものなのでしょうか?また、ピーナッツとも似ている気がしますよね…?多くの方はピーナッツと落花生の違いを説明できないようですが、あなたは落花生とピーナッツの違いをご存知ですか?まずは、落花生とピーナッツの違いを調査してみましょう!
落花生とピーナッツの違い
まず『落花生』についてですが、『落花生』はマメ亜科ラッカセイ属の一年草のことです。ナンキンマメ(南京豆)とも呼ばれています。落花生の特徴は、草丈は25〜50cm程度で夏に黄色の花を咲かせます。受粉後、数日経つと子房柄(子房と花托との間の部分)が下方に伸びて地中に潜り込み、子房の部分が膨らんで地中で結実します。
花が落ちるようにして(花が受粉して落ちて)地中で実を生むことから『落花生』という名前が付けられました。落花生の原産地は南アメリカ大陸で、日本には南米原産で東アジアを経由して江戸時代に持ち込まれたそうです。日本では主に食用として栽培されており、国内では千葉県が約78.0%を生産しています。
続いて『ピーナッツ』についてですが、『ピーナッツ』は落花生の実の事です。簡単に言えば、落花生といえば『殻』があるという特徴がありますが、ピーナッツには『殻』が付いていないという事です。上記を踏まえて落花生とピーナッツの違いを簡潔に伝えると、『落花生』は植物の状態または実の殻付きの状態までを指します。
一方、『ピーナッツ』は殻が剥かれて食べられる状態を指します。しかし、南部せんべいのような和菓子に使われている場合は殻が剥かれていても『落花生』として表記される事が多いようです。これは、和菓子に使われている食材を『ピーナッツ』という外来語で呼ぶより『落花生』と呼んだ方がしっくりくる為だと考えられています。
落花生の栄養と効果効能7選!
落花生とピーナッツの違いについて学べたところで、次に注目していきたいのが『落花生にはどんな栄養があるのか?また、落花生の栄養素に期待できる効果・効能はどんなものがある?』という事です。サイズは小さな落花生ですが実は栄養がたっぷり含まれており、期待できる効果・効能もたくさんあるようです。
おつまみにはもちろん、おやつや料理にも使用される事が多い落花生ですから、栄養成分や効果・効能を知っておけば、より健康に役立つと思います。そこでお次は、落花生の栄養成分と効果・効能を調査してみました!落花生には一体どのような栄養成分が含まれており、期待できる効果・効能とは一体どのようなものあるのか、しっかり調査してみましょう!
①ビタミンE
落花生には、『ビタミンE』という栄養成分が含まれています。『ビタミンE』には強力な抗酸化作用があり、細胞の老化を防いでくれるのでアンチエイジング効果があり、『若返りのビタミン』と呼ばれている栄養成分です。酸化が抑制されることでガンや糖尿病といった病気の予防効果にも期待ができるので美容だけではなく健康にも有効な栄養成分です。
さらに、落花生に含まれる『ビタミンE』の栄養成分には血の流れを良くしたり、血中のLDLコレステロールを抑制したりする効能もあるため、動脈硬化改善や生活習慣病を予防する事に期待できます。血流が悪いと肌荒れや頭痛・肩こり・冷え性などといった不調の原因となりますので、そのような体の不調に悩まされている方にも落花生はオススメです。
『ビタミンE』は緑黄色野菜や魚介類にも多く含まれる栄養成分ですが、きちんとした食生活を整えていないと不足しやすい栄養成分とも言われています。しかし、落花生であればおつまみやおやつとしても手軽に食べることができるので、不足しがちな『ビタミンE』を摂取しやすいです。
②ナイアシン
お酒のおつまみとして食べる方が多い落花生には『ナイアシン』という栄養成分が含まれています。この『ナイアシン』にはアルコール代謝促進作用があり、二日酔い予防にも効果が期待できることや、肝臓内の働きを活発にして炭水化物や脂肪・たんぱく質などの代謝を助けてくれる為、消化不良にも良いとされているので、お酒のおつまみに落花生を食べるのは理にかなった組み合わせとも言えます。
また、落花生に含まれる栄養成分・『ナイアシン』には皮膚や粘膜の新生を促す効果があり、湿疹や皮膚炎を起こしやすい方は積極的に摂取するとより効果が実感されると思います。しかし、落花生はアレルギー表示義務のある食品ですから落花生アレルギーのある方は食べるのを控えましょう。
③ビタミンB1
「疲労回復のビタミン」と呼ばれている『ビタミンB1』といいう栄養成分も落花生には含まれています。『ビタミンB1』には糖質をエネルギーに変換する際に必要となるビタミンであり、糖質を多く含む白米が主食の日本人にとっては必要なビタミンとなっています。『ビタミンB1』が不足すると、摂取した糖質がうまくエネルギーにならなくなってしまいます。
『ビタミンB1』が不足してうまくエネルギーに変換されなくなってしまうと、疲労感やだるさを感じやすくなってしまうのでしっかりと摂取するのが大事な栄養成分です。落花生に含まれる栄養成分・『ビタミンB1』は水溶性ビタミンなのでこまめに摂取するのがオススメです。落花生なら休憩時間などにも気軽にポイっと食べることができるので良いですね。
④モリブデン
貧血になりやすい方や女性にオススメな栄養成分『モリブデン』が落花生には含まれています。『モリブデン』はミネラルの一つで貧血予防に効能がある栄養成分です。体内の鉄分が不足すると肝臓に蓄えられている鉄の運搬をサポートし、血液の整形を促進してくれるので貧血予防には必要不可欠な栄養素とされています。
⑤ビオチン
落花生には『ビオチン』という栄養素も含まれています。『ビオチン』は別名『ビタミンB7』と呼ばれており、この栄養素は3大栄養素の中でも特に糖質(炭水化物)の代謝に大きく関わる栄養成分となっています。『ビオチン』は糖質やたんぱく質・脂質の代謝に必要なビタミンです。
皮膚の炎症やかゆみの原因となる『ヒスタミン』の産生を抑える働きがある『ビオチン』は、皮膚や粘膜を健康に維持する働きがあります。細胞を活性化させ、肌のターンオーバーを正常化させることや健康な肌作りに欠かせない『コラーゲン』の形成にも関わる『ビオチン』は、肌荒れや湿疹予防といった肌トラブル改善に役立ちます。
また、落花生に含まれる『ビオチン』には、体内で糖質の代謝によって作られる乳酸を再度、糖質に変換する働きがあり、疲労回復や筋肉痛緩和にも期待できると言われています。肌トラブル改善や疲労回復・筋肉痛緩和にも期待できるという『ビオチン』も『ビタミンE』と同様、美容・健康に役立つので必見の栄養成分です。
⑥ポリフェノール
落花生には薄皮があります。この薄皮を剥いてから食べるという方も多いようですが、実は落花生の薄皮にも多くの栄養素が含まれています。その為、落花生を食べる際には薄皮をむかずに一緒に食べることをおすすめします。栄養がたっぷり含まれている落花生の薄皮には、『アントシアニン』や『レスベラトロール』などの『ポリフェノール』を含みます。
落花生に含まれている栄養成分『ポリフェノール』には、強い抗酸化作用があり、動脈硬化などの生活習慣病や、美肌効果・アンチエイジング効果があります。落花生に含まれている『アントシアニン』は目の健康を維持してくれる効果ができ、『レスベラトロール』は、ヒアルロン酸を分解する『ヒアルロニダーゼ』の活性を抑え、肌の潤いを維持する効果に期待できます。
⑦レシチン
落花生には『レシチン』という栄養成分が含まれています。あまり聞き馴染みのない栄養成分かもしれませんが、『レシチン』は神経伝達物質である『アセチルアコリン』を形成し、脳の活動を活性化して記憶力の向上・脳の老化防止に役立ちます。その為、お子様からお年寄りまで幅広い年代の方に是非摂取してもらいたい栄養成分です。
また、落花生に含まれる栄養素『レシチン』にはストレスやイライラを緩和してくれる働きもあると言われています。そのため、勉強や仕事などでストレスがかかってしまった時にサッと摂取すると効果的です。記憶力や学習能力を高めながらストレスを緩和してくれる『レシチン』が含まれる落花生ですから、おやつとしてゲットしておきたいものです。
落花生のカロリーや糖質
栄養たっぷりな落花生には様々な効果・効能が期待できる事がわかりました。「栄養いっぱいだから落花生をたくさん食べなきゃ!」と思うかもしれませんが、その際に気になるのがカロリーや糖質についてです。なんとなく落花生はカロリーや糖質が高そうなイメージを抱いている方が多いようです。
せっかく栄養成分が豊富でもカロリーや糖質が高ければ、ダイエット中の方にとっては手が伸びづらい食品ですよね。落花生は栄養たっぷりな分、やはりカロリーや糖質も高くなってしまうのでしょうか?お次は、落花生のカロリーや糖質を調査してみましょう。
まず、落花生のカロリーについてですが、一般的に食べられている乾燥させた落花生のカロリーは100gあたり約562キロカロリーとなっています。一方、生の落花生の場合は、乾燥落花生よりも水分を多く含んでいる為、100gあたり約295キロカロリーと、乾燥落花生の約半分のカロリーになります。
続いて落花生の糖質量についてですが、100gあたり約11.4gとなっています。一般的な糖質制限では1食あたり40gまでに糖質摂取を抑えるのが好ましいとなっています。つまり、落花生を100gあたり食べると1食あたりのと質摂取量の約4分の1も摂取してしまうようになります。このように考えると、落花生の糖質量もカロリーと同じく高い事がわかります。
落花生の選び方
せっかく栄養たっぷりな落花生を食べるのなら、良質な物を選びたい物です。しかし、良質な落花生を見分けるのは意外と難しい様です…。さやつきで売られている落花生は、さやがあまりにも綺麗であると過剰洗浄によって風味を損なっている可能性がありますし、反対にさやが柔らかすぎると収穫時期が適切ではない場合がある様です。
そのため、落花生の新鮮なものを見極める明確な方法はないとされており、素人はもちろん、プロも見分けるのが難しいようです。強いて言えば、さやごとの落花生にはある程度土がついているものの方が風味が落ちていないなどとした目安として見分ける事は出来るでしょう。
落花生の摂取量
栄養成分が豊富な落花生ですし、サイズが小さいのでついつい食べ過ぎてしまいがちですが、実は落花生を食べすぎてしまうと病気になるといった噂があるそうです…。本当に落花生を食べすぎてしまうと病気になるのでしょうか?また、理想的な1日の摂取量はどれくらいなのでしょうか?最後に、落花生の理想の摂取量を調査してみましょう。
落花生には、『オレイン酸』や『リノレン酸』といった不飽和脂肪酸の一種が豊富に含まれています。『オレイン酸』は血液をサラサラに保ってくれたり、脂質でありながらも胃もたれや胸やけがしにくい脂質なので、胃酸過多症や胃潰瘍の予防にも効果的と言われています。『リノール酸』には、LDLコレステロールを抑制する働や、皮膚のバリア機能を強化する効果があります。
このように、落花生に含まれる『オレイン酸』や『リノール酸』には嬉しい効果に期待できますが、過剰摂取してしまうと心臓疾患やアレルギーを引き起こしてしまう可能性があるそうです。そのため、落花生を食べる量には注意が必要です。また、落花生には脂質が多いので、過剰摂取するとニキビや吹き出物の原因を引き起こしてしまう可能性もあります。
また、落花生には栄養がたっぷりなビタミン類も豊富に含まれていますが、過剰摂取すると上手く消化しきれず肝臓に溜まってしまいます。その結果、腹痛を引き起こす恐れもあるそうです…。そもそも落花生はあまり消化吸収の良くない食品なので、食べ過ぎると消化不良を起こしてしまいます。
体に嬉しい栄養成分が豊富な落花生ですが、過剰摂取してしまうとかえって体にとって悪くなってしまうこともありますので、1日の理想の摂取量としては10粒~20粒前後です。おつまみやおやつでついつい食べすぎてしまいますが、摂取量を意識しつつ食べるようにしましょう。そうすることで、落花生の栄養成分がもたらす嬉しい効果・効能が実感できます。
落花生を食べて栄養を摂取しよう!
落花生の栄養・効能やカロリー・糖質調査まとめのご紹介はどうでしたか?落花生には様々な栄養成分がたっぷりと含まれており、体にとって嬉しい効果・効能がたくさんあることがわかりました。しかし、体に良いからといって食べすぎてしまうと体の不調原因ともなってしまいますので落花生を食べる際は、1日の摂取量を意識しながら食べて嬉しい効果を得られるようにしましょう!